TVタックルと『そこまで言って委員会』

こないだ車の移動中に『ビートたけしのTVタックル』を10分程観た。不景気回復策についての論議の中で、山本一太だったと思うのだけど「子供も産んでいない独身女性のパフォーマンスは低く見られがち」との意見を控えめに言ったらそれに対して司会の阿川佐和子がまた「それは私のこと?」みたいなどうでもいい突っ込みをしてて皆の笑いをとらなきゃみたいなスタンスでそれはもう阿川のせいというレベルを超えて番組自体がそうしないと進行しない所まで行ってて本当にもう「あ〜あ」なのだ。このどーしよーもない阿川やたけしのチャチャ入れでまともな論議がいつも妨害されるのが『タックル』だ。

おかげで森永卓郎の突っ込みドコロ満載の理想論も番組上ではまともに批判もされず、彼の反論も聞けない。だめ理論をこてんぱんに論破してみせるカタルシスは片鱗も無く、どうしようもない自慰話を延々と聞かされたあげくソレへの突っ込みが見れないという2重のストレスがたまる。よく皆見れるよなぁ。


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その「ダメ奴をこてんぱんに論破するカタルシス」が存分に味わえるのが関東放映が無い上にタイム提供ではない(つまりメインスポンサーがいない)『たかじんのそこまで言って委員会』だ。この番組で、タマに出てくるダメ奴(左系多し)を出演者総勢で突っ込みまくるそのサマは本当に清々しい。普通にTV見てて「それはおかしいだろ?」と思うことを、出演者がそのまま代弁してくれる番組って殆どない。だから『委員会』は大好きなのだ。

『TVタックル』はそういった「代弁してくれない」ストレスが最大限に溜まる番組だろう。たまには「おお」と思える話を聞くこともできるが、その数少ないメリットを得るまでのストレスがあまりに多すぎる。しかしビートたけし。何故あの人は未だにTVで誰一人笑わない小笑いやボケをしようとするのか。あの「俺『分かってる』奴なんだけどあくまでお笑いを忘れてないよ俺あくまでお笑いだよ」的スタンスが鳥肌が立つほどに嫌いだ。虫酸が走る。あのタックルでの姿勢が一番嫌いだ。政治家の保身発言が(カブリながら)連呼されそれに対する突っ込みは無視されそのまま時間が終わろうとする中で(誰も笑えない)小笑いで締めようとするビートたけし。それを促すような番組の「空気」。まともな議論を阻害する阿川佐和子が「場を和ます」的な見方をされる「空気」。あのタックルの空気が大嫌いだ。

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