『人生はシネマティック! 』感想

イオンシネマ新潟西で『 #人生はシネマティック! 』を観ました。できるだけネタバレ無し感想。

泣きに泣いて最後には目が痛くてもう…。
戦時中のイギリスで、プロパガンダ映画の脚本を書くことになった女性を取り巻く話です。最高チャーミングなラブストーリー添え。キュンキュン保証。という紹介で自分が観るかってゆったら観ないと思うけど(笑)、傑作でした。

ダンケルクの戦いで船を出した(でもエンストで帰ってきた)若い姉妹をテーマに映画を作る話、というのは何処かで聞いたことがあって、事実と違う映画をでっち上げることがテーマになるのかと思ったのだけど、観てみるとその問題自体は殆ど本筋と関係ない。大切なのは映画を作る人達の熱意と戦争との関わり。国威(戦意)発揚映画の製作が主題だけど、決して戦争自体を美化することなく、淡々と話は進む。

この気持ちはアレだ、『この世界の片隅に』を観た時の気持ちに似ている。戦争が起こっている時も、日常は今と同じように過ぎていた。戦争が起こっている間も、人の考えは今と大して変わらなかった。それなのに(だからこそ?)起こってしまうのが戦争なのかと。イヤでも身近に感じてしまう。

主役の2人がとにかくチャーミング。そして脇役たち、最初は悪役で出てくる政府のお目付役の金髪ツンケン女性も、昔取った杵柄が忘れられない落ち目のおじいちゃん俳優も、そのエージェントも、エージェントになるお母さんも、大根役者のアメリカ人軍人も、軍の上層部の人たちまで、出てくる全員が愛おしくなる。愛おしすぎる。ホントに。

2016年の映画で、ディスクは5月くらいに出るらしいけど、ぜひこれは映画館で観て欲しい。何故かというと「映画」自体が大きなテーマになっていて、劇中の製作や上映の場面を含め、映画館で観ることで臨場感が倍増する作品だから。自分はなんとナイト上映で貸切でした。これ以上ない「映画体験」だったよ…。

イオン新潟西で3/2(金)までやっています。
教えてくれた映画部のYちゃんありがとう。これは本当、映画館で観れて良かったよ。
(自分は何故か歌を歌うシーンで急に泣けて泣けて止まらなくなったのだけど理由がさっぱり分からない。観た人と今度話したいです)

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。

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