『ジュマンジ / ウェルカムトゥジャングル』感想

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やたらに良い前評判も納得。上半期「一番楽しくスカッとする映画大賞」をあげたい。「ゲームの中に入る」とか「ジャングルで動物たちに襲われたりのアクション」は単なる舞台設定でしかなくて、主題として貫かれているのは「高校生達の成長物語」。笑って、ドキドキして、ほろっとさせられて、の見事なエンターテインメント。しかもその殆どを演じているのは高校生でも何でもないおっさん達という、すごい作品。

現代の高校生4人組がいきなり「ジュマンジ」というジャングルが舞台のTVゲームの世界に放り込まれる。もとの世界に戻るにはゲームをクリアしなくてはならず、それぞれのキャラクターに与えられた特技を生かしながら協力してゴールを目指すことになるのだが…

高校生達はゲームの中で、テキトーに選んだ自分とは全然違うキャラクターとして生まれ変わる。主人公のなよなよゲームオタク・スペンサーは筋肉ムキムキのドゥエイン・ジョンソンに。SNSの自撮りに命を賭けるギャル・ベサニーは、ヒゲで中年デブの博士ジャック・ブラックに。スペンサーと微妙な関係にある幼馴染みのムキムキ黒人フリッジは、武器運びしか能のないチビに。ガリ勉でコミュ障少女マーサは、トゥームレイダーばりの空手少女に。

普段の自分とは違う外観の人間になり、得意にしていたことが役に立たず戸惑っていた4人が、次第に自分の力をお互いのために生かし、協力していくようになる。その過程では自然と現世での自分達の振るまいを思い返すことに。彼らの成長の過程、気付きの過程が押しつけがましくなく自然に描かれていて気持ちいい(何度も書くけど演じているのは全然別のおっさん達なのに!)。さらに、自分達のためだけではなく昔からゲームの中に閉じ込められていたあるキャラクターのために力を合わせ、最後には…というくだりで、また物語の深みが増す。泣いたよ。

高校生が中に入っているキャラクターを、見事に演じている4人。全員がイイんだけど、特に「オタクinドゥエイン・ジョンソン」「女子高ギャルinジャック・ブラック」の二人は、これだけのために観てもいいくらいだ!
ドゥエイン・ジョンソンの表情・しぐさがもう最初から最後までオタク・スペンサーにしか見えない。しかもその存在や行動自体が、彼が普段やらされているムキムキ・キャラクターをパロっているメタ構造もあって、二重に笑える。ドゥエイン代表作の一つになるのは間違いないだろう。

他にも世界イチ無様なキスシーンとか、ガリ勉女子の悩殺シーンとか、爆笑名シーン沢山。
忙しくて映画を一緒に観れない長女だけど、きっとこれ観たら『グーニーズ』なみに好きになるんだろうなぁと残念な思い。一緒に観たかった…。

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