ひよっこ#149(9/22)感想

子供もいない土曜の朝、一人で起きてご飯もないのでマックでモーニング買って昨日のひよっこを観る。愛子さんの昔語に泣く。回想シーンもなく延々と一人語りで魅せるこの力。ベテラン…

この蔵之介がウッディ(トイストーリー)に見えてしょうがない、というTweetアリ。確かに。

恋バナ立ち聞きのつもりが何故か皆滂沱の涙。つか何故立ち聞きに皆をわざわざ誘うのだ。

 

 

 

撮影の合間に仲良くおしゃべりしていたところをパチリ。 #宮本信子 #島崎遥香 #朝ドラ #ひよっこ

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小学校のマラソン大会に思うこと。

娘二人の小学校でマラソン大会。気温28℃。晴天。クソ熱い。
誰がこんな仕組みを開発したのか知らんけど何十年も同じことが続いている。その結果、自分が小学生の時も、親になった今も、この「マラソン大会」て奴に同じ気持ちを抱いている。
「頼むからやめてくれ」と。

きっと「競争」も「スポーツ」も好きで、こういう大会があること奮い立つし、練習もするし、結果成長する子達も沢山いるのだろうから、希望参加制にしたらいいと思う。あと、もう少し涼しい時期にやれば?余計なお世話かも知れないけど。

ま、分かってて極端に書きますよ。

世の中で一番マラソンが嫌いで、このような舞台で注目されることを人一倍イヤがっている子が、何故かこの日学校で一番注目を集めることになるよね。。マラソンはどんなに遅くても最後の最後まで完走することが「善し」。それを皆は拍手し「頑張って〜!」と声をかけて応援するのが「善し」。トップから周回遅れで最後にへろへろになってゴールに辿り着く「走りの苦手な子」は、その日一番の拍手と声援を受けてその日を終えるのが「善し」。きっと小学生・中学生の間、何回も。何の罰ゲームなの、一体。彼ら彼女たちは何か悪いことをした?足が遅いから?普段のトレーニングが足りないから?でも拍手と声援できっと頑張れる筈?へぇー。

俺は子どもの頃、勿論足の遅い方で、いつも最後から何番目だったかと思うけど、通り沿いの声援ってのが一番イヤだったな。気持ちは今でも覚えている。「おまえらこの苦労が分からないくせに、走りもしないで楽ちんなところか見て、無責任に『頑張れ〜!!』てなんじゃそれ。ふざけんな。みせもんじゃねー」

オトナになった今も、その通りだと思う。今日も日陰で楽して見ながら、「死んでもこんな日に走りたくね〜。子ども達お疲れ様。ホント大変ね」と思った。無責任に。ホントその通りだったよ。だから殆ど声はかけなかった。高学年になった長女も、まさに俺の時と似たようなこと考えてたんじゃないかと思う。そんな表情だったし、事前にも「絶対大きい声で応援しないで!」と念押ししてた。

記録は撮りました。見たくなければ見なければ済むことだし。でも、もし何十年後に見たくなったら、撮ってなきゃ見れないからね。多分皆は「撮るんじゃね〜!」と思いながら走ってたと思うけど、撮りましたよ。他の生徒の様子を見るのはきっと面白いと思うから、同学年の全員を撮った。これ写真のポイントでもある。自分の子どもだけアップで撮っても、後でなんも面白くない。その年に周りに誰がいたか。どんな環境にいたか。町の景色はどうだったか。そういうのを一緒に撮るのが家族写真のポイントだよね。

しかしこんな親の気持ちとは裏腹に、次女は謎の前向き少女(小1)。学年イチのちびっこで、出だしからびりっけつで、目の前の妻の声援で盛大に転び、瞬時に起き上がり、何事もなく一生懸命に走り、一生懸命だけどずっとびりっけつで。練習の時からそうなのに「できれば一位をとりたいなぁ〜」と我らにのたまい(!)、仕事で来れるか分からないのに「絶対に見に来て!」という大プッシュぶり。走る前も後もデカい声で笑いながら話してて、お前一体誰から生まれたんだと。そのポジティブはどこから?
おかげで毎日楽しすぎます。ありがとう。

『ダンケルク』感想

シネコンで2D字幕。

ストーリーも説明も殆ど無しの、まるで体験型ライドムービーだった。これは「体験」。ゆえに絶対映画館で観るべき。音の迫力がすごい。

インターステラーのあのドッキングや水の惑星のやばいやばいやばいがずっと続く感じ。音楽もインターステラーと同じハンス・ジマー。ずっと秒針の音みたいのが鳴ってて息苦しさMAX。でも全然イヤな映画ではなくて、やっぱりノーラン好きだな〜。

実話だと広告では言ってるけど、実際は結構違っているところもあるらしくて。Session-22の『「ダンケルクの戦い」とはいかなるものだったのか?』は観た後に凄くお薦めです。

『ブリッジ・オブ・スパイ』のあのおっちゃん(マーク・ライアンス)が出てるの知らなくてめっちゃ得した気分。そしてやっぱり圧倒的にモーレツにイイ。素晴らしい。彼だけでも元は取れる。あと民間船の上にすっくと立ってるおっちゃん達。ケネス・ブラナーの海軍中佐。主役をはじめ名も知らない若手俳優達。皆良かったです。

えとパンフレット冒頭の押井守コラムにだけ苦言。何かと自作を例に挙げて制作はつらいっすよね系裏話とか書いちゃってる訳なんだけど…。押井先生、昔の数少ない傑作ならまだしも、先生はそんなに面白い映画を撮ってきましたか?先生のどーでもいい自作を例えに延々と挙げられても正直困るっすよ。しまいには『THE NEXT GENERATION パトレイバー』ではこうだった、とかさ…。アレ出しますか…。

iPhone6Plusのガラス交換

iPhone6Plusのガラス交換をしました。これまでMacとのトラブルで差分バックアップがとれずにいて、毎回バックアップに2〜3時間かかる状態だったんだけど、最近急に直ったので、この隙に!というタイミング。新機種移行には興味ありません。(iPhone8が今年9/22発売、iPhoneXが11/5発売予定)

新潟駅前流作場五差路の角2階にある「スマホBuyerJapan新潟店」で、15,000円台。これがApple同等品で、代替品だと11,000円台。時間は30分くらい(混み具合にもよるでしょう)。もちろんガラス交換なので基本的にはバックアップの必要もないです。価格は足元見てんなーというアレですけど納得いくのならお薦め。接客も丁寧でした。当然一回こういう修理したらオフィシャルな保証は受けられません。自分はAppleCareが終わったので実行しています。

結局AppleCareは、4,000円なんぼでの実費新品交換を1回使っただけで終わった。水没とかあったら少しは意味もあるんだろうけど、もう次回からは入らない。「新品交換」聞こえはいいけど、セッティングから丸ごとやり直しだしね…もうその手間がイヤ。その時も復帰まで3時間以上かかってる(容量最大の機種ですから)。AppleCareも終わったので交換に踏み切ったというのもあります。

さてさて、できるだけ長くおつき合いしたいです6Plus。車の中でひよっこ見るにも、寝る時にイヤホンで映画館気分味わうにもとっても良い機種。残念なのはOSやらアップデートするたびに反応が遅くなっていくこと。だからいつも遅らせているんだけど…。

『ベイビー・ドライバー』感想

シネコンで2D字幕。良かった。楽しかった。今年ベスト5には入ると思う。

全体を通せばその設定から想像されるほどにカーチェイスが多い訳じゃないので、その向きの人は期待しすぎ禁物。とにかく基本は音楽映画。「すべてのアクションが音楽に合っている」画期的な作品らしい。勿論確かめた訳じゃないけど町山智浩さんがラジオで言ってた。だからもう1度観たい。菊地成孔さんもベタ褒めしてるので詳しくはラジコや書き起こしサイトを。

途中これはバッドエンド系なアレかも…と思い警戒してたんだけどそんなことなくて、最後まで良い気持ちで終われるまさに大好きなタイプ。音を楽しむ作品なので絶対劇場に行っといた方がいい。万代Tジョイの、入ったことない小さな箱で観たけど、音響は良くて満足。でももっと大画面が良かったなぁ。カセットとか古いiPodとかちょいアレなガジェットもいちいち楽しい。

途中いやーな人が出てくるところがちょっと苦手な位で(イヤな人でもそれはそれで格好良くて最高!見ていたい!って人だったらいいんだけど、そうじゃないんだ…)あとは概ね楽しめました。

カワイイ恋のストーリーもあって、カーチェイスも楽しめて、ケイパーもの…の楽しみはあまりないけど(観れば分かる)、渋いケヴィン・スペイシーも味わえて(また最後がいいんだ)そんなのお好きそうな方は、というかあまり観てソンはないタイプの映画だと思う。お薦め。

土曜日記

日曜朝6時。
開けた窓からまるでキャンプに来ているようないい匂いがする。朝焼け。最近は夜と朝が涼しくなって最高。
今週ずっと仕事で詰め詰めだったので、週末の連休をそれはそれは楽しみにしていた。
昨日の土曜、夫婦二人で朝食を食べたあとは(娘達は毎週金曜夜に妻の実家に泊まる決まり)、長女がレッスンなので、次女と二人でフリータイム。

ホシノコーヒーに行って、頼まれてたSTANLEYのタンブラー(えんじ色)を届ける。お金の代わりに豆と自家製コーラとアイスコーヒー(はサービスでつけてもらった)。次女はなんと生まれて初めて「コーラ」を吞むと言ってどきどきしていた。みおちゃんのコーラはスパイシーな生姜ドリンクソーダ、といった味でとても美味しい。最初こそスパイスの匂いが気になってたみたいだけどすぐ慣れて美味しい美味しいとごくごく飲んでた。

テイクアウトのコーラとアイスコーヒーを飲みながらT公園に一箱古本市の広報用写真を撮りに。朝方急ごしらえで作ったミニ一箱だけど、結構好きな内容になって嬉しい。このまま出店しようかな。でもなくなると悲しい本ばかりだった…。これぞ一箱古本市のジレンマ。娘も一緒に映り込ませようとしたけど数カットでもう「イヤ」と言って入らない。後で理由を聞いたら「恥ずかしいから」と言われた。辺りをそれこそ2,3人散歩している人がいたけど、その人達の目が気になったみたい。そうかー。モデル業ではいつも目を見張る働きを見せてくれる彼女だけど、他人の目があるロケはこれから難しそうだな。覚えておく。

お昼は帰りがけに買ったラーメンを作り、あと焼き餃子、コロッケ、少しご飯。長女とちょっとしたことで揉めて彼女だけ食べなかったけど、20分ほどで謝ってきた。えらい。

午後は昼寝と読書など。夕方は娘二人がレッスンに。おれはこないだ長岡の「LIS」で買ってきた「カレーの壺」とココナツミルクを使ってスリランカカレーを作りながらビール。ココナツミルクは200mlだったけど4人分で必要な半分しかなかったので後は牛乳。チキン、ジャガイモ短冊、玉ねぎ、しめじ、トマト缶、Iさんから届いた煮込み用トマト、最初に生姜とニンニク。ミルキーで、スリランカカレーのことは良く知らないけど、どこかバターチキンカレーっぽい濃ゆさ。「子供も安心の辛さ」なマイルド味を買ったのに次女は辛いといってなかなか食が進まなかった。うーん。妻と長女にはかなり好評。

長女が最近「ニコ・プチ」という小学生向けのファッション誌にハマっていて面白い。朝も夜もヒマさえあれば読んでる。一緒に観ようと強制されたり、近所の店を検索したり。昨日は発表会用のバッグを妻と探していた。

夜は22時頃就寝。『ゲーム・オブ・スローンズ』7シーズンの続きを観ようかと思ったけど、この幸せ気分が暗くどよ〜んとなるのはちょっとな…と思ってそのまま寝た。そうそう、金曜夜に万代のシネコンで観た『ベイビー・ドライバー』がすごく面白かった。恐らく今年ベスト5には入ると思う。

朝起きがけに高山なおみさんの『日々ごはん(3)』を読んでいて急に日記が書きたくなり、今に至る。あと最近、新潟のアイドルRYUTistに激ハマりした南陀楼綾繁さんが、それが理由じゃないんだろうけどブログを再開してしかもすごくマメに更新していて、それは以前通り「日記」なんだけど、それを読むのが楽しい、というのもあった。

でも多分、日記の面白さって実名や実際の名称をばんばん出すから、というのもあって、全部書くのは色々と面倒だよねきっと。だから書かないところは丸ごと書かないように。皆さんもきっとそうしてるんだろう。

ひよっこ #135-136(9/6-7)感想

なんて…なんてハッピーな回なんだ。
最終回に向かって走り始めたひよっこ。先週、秀俊の言葉でこれまでの自分に少し自信を持てるようになったみね子。ここに来て自分から思い切った行動に出始める。#133では鈴子の外出を埋めるため、近くにこっそり働いていた由香をすずふり亭の手伝いに呼んできて、ずっと離れていた親子が再び触れあうきっかけを作る。でもなんというか、不自然じゃないんだよね。みね子の今までの行動が、これまでの蓄積があったからこそ、すごく心地良く感じられて、スカッとする。


#135では育ての両親に裏切られマスコミに追われる世津子を、なんとか救出しようと秀俊とヤスハルと画策する。


こんなところにいちゃいけないと諭すみね子


脱出の瞬間。みね子から思わず「行くよ!」の言葉が。


ぎゅっと力強く握られた手を感じて、思わず涙ぐむ世津子。

あーもう最高。

その後のあかね荘。いきなりやってきた世津子とみね子の様子から何も聞かずに温かく迎えるいつもの面々。こんなシチュエーション、色んなドラマでありがちな(ある意味どっちらけ)シーンかも知れないけど。個々のキャラクター造形やこれまでの信頼できる物語を見てきたからこそ、心からハッピーになれる、泣けちゃうシーンな訳です。最高でした。ひよっこ楽しい。

『映像研には手を出すな!』感想


今月2巻が出るので読み直したんだけど…。
もうこれね、大好きを通り超して、読んでて涙が出てくる位。こんな気持ち誰にも通じないと思うけどさ。嬉しいのですよ。今どきこんな話が読めるってことが。
冒頭、3人が出会ってから、浅草と水崎が最初に絵を合わせて金森が計画決めるまでのところとか。
浅草がアニメにのめり込むきっかけがコナンだったとか。
最後の部活予算委のやり取りとか、上映したあとの役員さかきの顔と対比して反省会と次回予定話してる3人の見開きカットとか。
とにかく、1巻は最初から最後までカ・ン・ペ・キ。涙が出るほどカンペキ。

しかも作者は24歳ですよ!こんなに未来に希望がもてるニュースがあるかっての。

ところで、欄外の人物のセリフを、パックマンみたいな(針が中に食い込んだ)吹き出しで表現するのって、このマンガで初めて見たんですけど。最近はフツーな技法なかしらね?

2巻すごく楽しみにしています。

お盆休み家映画メモ

お盆休みに家や車中で観た映画メモ。

『ナイスガイズ!』iTunes字幕
ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの『探偵はBarにいる』みたいだった。良くも悪くも。脚本は突っ込み所だらけ。役立たずのゴズリングが最後までイマイチ愛せないし、娘の活躍も、もっとカタルシスが欲しいなぁ。残念。ただし曲はずっと最高。

『ナイト&デイ』Amazon字幕
最後まで飽きない脚本、息をつかせぬ編集・演出。最後の締めもいい。素晴らしいアクションコメディ。特にバイクのアクションシーンが最高。ガル・ガドットが一瞬出ててこれも最高。だけどキャメロン・ディアスだけが…ちょっと「美女」扱いには厳しいし個人的に彼女だけにノれなかった…。この映画のトム、いいなぁ。

『SING』iTunes吹替
家族で再見。やっぱりいい。最後のライブは何回観ても痺れる。惜しむらくはAppleMusicに日本語版サントラが入っていなくて、有料のサントラにもMISIAのあの曲が未収録だということ。どうにかして音源を手に入れたい。
(→初見時の感想

『湯を沸かすほどの熱い愛』iTunes
途中まで感動的だったのにどーにもこーにも腑に落ちないところが多くて最終的には「ええー」という印象。
●自分を捨てた母とそんなに早く和解できるもの?(それまで今の母とあれだけ「遺伝子が…」なんつって通じ合ったばかりなのに。今母のカミングアウトの方法だって納得いかないことだらけじゃないか?)
●君江がどういう性格でどういう人物なのか、何故娘を捨てたのか、今母の宮沢りえがそれらを知る機会は(毎年の蟹に添えられたそっけない手紙以外に)なかった筈。まぁ普通に自分勝手のイヤなやつだし、自分の夫と喧嘩別れした訳でもない美人の元妻な訳でしょ?そんな人に好意を抱く訳はないし、そこであの窓の外のメンバーに加わってて、なんで涙?フツー怒らないか?なんで葬式にまで我が物顔で参加してるの?宮沢りえが喜ぶ訳ないし、しまいにはこっちまで腹立ってきちゃった。
●オダギリジョーのあまりにもクソ役ぶりが最後まで愛せなかったよ…この映画の顛末って殆どアイツのせいでしょ?他にもっと適した男優いそうだけどなぁ。なんで彼?
●娘の杉咲花、妹の伊藤蒼が良かった。この二人が主役じゃないだろうか。
●せっかくの宮沢りえパワーが周りの雑音に消されていって勿体ない限り。他にも微妙に納得いかないプロットが沢山。

『崖の上のポニョ』車中DVD
何回観ても良く分からないなぁ。

『ベイマックス』車中DVD
何回観ても最高だ!!ツボを突かれまくりの脚本。これぞ「ザ・カタルシス」なシーンの連続。映画で初めて観ている最中に「これはディスクを買う絶対」と決めたあの時の気持ち、マンマそのまま。
(→初見時の感想

『ラ・ラ・ランド』iTunes吹替
●家族で観るので吹替。歌の部分だけ英語+字幕。子供にはさすがにストーリーが分かりにくいので殆ど解説しながら見せた。特にミアの同録オーディションシーンは念入りに。叔母の影響と夢を追うことについて。
●相変わらずセバスチャンの音楽葛藤関係のプロットはやっぱりなんていうか…薄笑い…?
●オープニングとその後のミアのアパートからのシーンの破壊力は抜群で、家族全員で即ハマり、翌日もこのシーンだけ観直した。ウチは家族が未だ観ていないうちからサントラを聴いて全員好きになっていたのでちょっと特殊なケースだけど、でも破壊力に何の衰えもない。
●セバスチャンの音楽葛藤以外は初見時と変わらずに楽しめた。いい映画だと思う。
(→初見時の感想

『この世界の片隅に』公式ファンブックが素晴らしい件と公開当時のTweetまとめ

『この世界の片隅に』公式ファンブック『ありがとう、うちを見つけてくれて』があまりにも素晴らしく、主に飲食店で読んでるんだけどどこを読んでも泣けてくるので困っている。映画も奇跡だったけど、この書籍も奇跡だな。改めて片渕須直監督、こうの史代さん、そしてのんこと能年玲奈ちゃんの出会いに感謝。

調べたらこのブログには(2016年ベスト記事以外)感想を残していなかった。あまりにも凄すぎる作品に出会うとこういうことになっちゃうんだよね。とても表現できないし、書けないのです。
せめて今のうちに、と思って昨年冬に観た前後のTweetをまとめてモーメントにしました。
(こういう、いつエラーが起きるか分からない埋め込みを使ってバックアップを取らないのは本当に性に合わないんだけど、時間ないんで取り急ぎ)


『メッセージ』感想

アメリカ公開から1年近く。なんでこんなに日本公開が遅れたのかさっぱり分からないけど、原作も読み万全の体勢で待ちに待って待ち続けた『メッセージ (原題:arrival』。もちろん初日に観ました。シネコンで2D字幕。

最初に言っておきたい。始まって5分くらいして入ってきたお客さん!ブブーーー!残念でした〜。たった5分のロスだけど、そのせいで残り1時間55分全部がムダになりましたーーー!ムダムダーー!!!残念〜!!ブブーーー!!

どうやって2時間の映画に?と誰もが思う原作なのですけど、自分の印象からしたら「映画化はちゃんとできていた。だけど記憶に残る傑作というほどではなかった」かな。ハードルかなり上げてたし。だけどオススメはオススメです。

内容に関するモロモロは取りあえずおいといて、今作は映画館で観た方が絶対にイイ!映像も音響も。特にヘプタポッドの奇っ怪な音声や、おかしな名前(ヨハン・ヨハンソン)の人が手がけた何風とも言えない民族調音楽が最高。そして予告でも出ている会話シーンが、まんま映画館のスクリーンみたいなんです。

以下ネタバレあります。
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『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と岩井俊二とあの頃のフジ深夜の思い出

このPV観てたら当時の色んなこと思い出しちゃってたまらなくなったので連ツイしちゃった記録。1992-1993年という時代の思い出。

今年のアニメ化で話題の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
オリジナル版のBD-BOXがTV放映から24年越しでこの夏発売されるそうです。これを機にアツく溜飲の下がる『打ち上げ…』のレビューを紹介。

【映画再見レビュー】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』アニメ版に向けてオリジナルをノベライズと共に復習しましょう!

同梱されてるメイキング、誰かに借りて観たことあるんだけど相当に良い出来でしたよ。欲しいなぁ。娘と一緒に観たい。燃え殻さんが『トラウマに近い』と書いたのにうんうん頷く輩も多い筈。とにかく奥菜恵と山崎裕太にヤられます。同級生のメガネ君もいい。サントラは20年越しに今も聴く超名作だし。

さて当時『ifもしも…』というTV番組の一つだった『打ち上げ花火…』ですが、岩井監督を初めて知ったのは、この少し前にフジ深夜で放映していた『La Cuisine』という、週替わりで料理をテーマにしたドラマを新進監督に撮らせるというシリーズ企画でした。この当時の「フジ深夜」はそれこそ関東圏で一時代を築いた、テレビ界空前絶後の黄金期だったんだけど、その中でも『La Cuisine』の岩井さんはキョーレツに記憶に残っています(というか他の監督のは殆どが「実験的駄作」だった)。録画VHSを何度観たか分かりません。山崎裕太も『オムレツ』という作品でとんでもない名演技を見せている。


↑このOPもカッコ良かったなー。

『La Cuisine』の通常のシリーズは30分だったのだけど、クリスマスとかに1時間のスペシャルをやっていて(今ではWikiにも詳しく載ってます)、この枠で『GHOST SOUP』と『FRIED DRAGON FISH』というド級の名作を生み出します。


↑この後エンディングに入るところ、最高。

前者は鈴木蘭々、後者はミッチョンがヒロイン。特に後者は『打ち上げ…』と双璧で両者は岩井監督の最高傑作だと今でも思っています。若き浅野忠信がもう甘酸っぱくて。これらがどちらも1993年くらい。


↑CHARA至高の名曲。何にしろ岩井監督は音楽の使い方でヤられる訳です。

気になって調べたら、今年25年ぶりに続編が始まった『TWIN PEAKS』、日本で大ブームになったTBS深夜放送が92年〜93年なんですね。うわーほんといい時代だった。

『打ち上げ花火…』がTVから24年ぶりのアニメリメイク、『TWIN PEAKS』が25年ぶりに続編開始。タマフルの高橋ヨシキ氏の『TWIN PEAKS』特集聞いたら、この新作がまたとんでもなく面白そうで…。ヨシキ氏がリンチ特集で出演したという『カルトQ』はまさにフジ深夜黄金時代の代表番組というね!

とにかく深夜テレビがあんなに楽しみだった時期なはいな…。フジは圧倒だったけど、他局深夜にも面白い番組あったし。因みに個人的には岩井監督は今でも30分や60分のテレビの方が向いているんじゃないかと、あの時からこの20数年の作品群を観続けた今も思います。

大根仁監督の『打ち上げ花火…』アニメリメイク。相当にレベルが高そう。広瀬すずだよ?あの時の奥菜恵に対抗できる女優なんて、他にいるだろうか。松たか子も出てる…ひょっとしてあの怖ーいお母さんかな。オリジナルでトラウマになる、通りの角からトランクを持ってなずなが飛び出てくるシーン、あまりにそのまんまで、当時の悲しい気持ちをそのまま思い出した。まさかのまさかだけど、登場人物と同じ年頃の、自分の娘と観る時が来るなんて…。なんと感慨深い。これまで一緒に観た色々な作品を観てきた感想を聞いていると、娘にとってもきっとトラウマ級に残る作品になると思うな。

ひよっこ #79-80(7/3-4)感想

乙女寮編が終わった時は随分寂しかったけど、きっとでもこのドラマなら、『あまちゃん』東京編みたいにずっとずっと楽しませてくれる筈、と信じていました。而してその通り。相変わらずの熱量のまま見続けています。楽しい!

時はビートルズの初来日。辛抱たまらん宗男おじちゃんが上京してきて、みね子の周りの人達と絡んでいくというあたり。ひさしぶりに宗男おじさんのお国なまりを聴いたみねこが涙ぐんで「なーんか、久しぶりになまり聞いたら、ちょっと…」てゆうとこの自然さ、最高。

またこのポニーテールにすずふり亭制服でちょこんと姿勢良く座るみね子、これも最高。

翌日は宗男が戦時中ビルマのインパール作戦に陸軍兵士で参加していたことを告白し、何故自分は「笑って生きていこう」と決心したのか、戦場でのエピソードを語る。その話を受けた後の、みね子の無言の表情。なんとも言えない、でも気持ちをすべて表している表情が素晴らしくて。有村架純さんのこういう演技底力を感じるシーンが、これまでの『ひよっこ』でも何回もあった。女優として完全に見直しました。拍手です。

物語はここで折り返し地点。まだまだ楽しめるぞ!ヤタ!

ひよっこ #57(6/3)

今週最後の放送。

分かってるんだよ。シリーズ全体の長さからして、50話なんて未だ1/3。乙女寮パートがこのまま続く訳がない。この後は一気に場所もキャラクター達も変わって新展開。それはそれできっとすごく面白くて魅了されるに決まってる。

で、あっという間に忘れちゃうんだ。彼女たちのこと。乙女寮でのこと。
これまでの朝ドラでずっと体験してきたから分かってる。分かりすぎる程分かってる。寮長の彼氏が結婚相手としてダメダメだってこと位、明白。

だから少しでもとっておきたくて、今日もせっせとクリップするのでした。

豊子と澄子の別れ。最初ふざけてた二人が一度ハグして、そのうちお互いバンバンしあう。この時の表情がとってもいい。
澄子のしゃべり、天然キャラの立ち位置でいつもすごーくゆっくりだったのだけど、これ、いざという時の決めシーンでも決して軽くなくてじーんとさせられたね。ほんと皆お別れが寂しい。

みね子と時子。「あんたはもう。決めるときは無鉄砲にどんどん決めちゃうくせに、いざとなっとそうなんだから」
何度もハグする時子にみね子が「きりがないねえ」と呟くのが好き。

さて、来週からは新展開!

『美女と野獣』感想

シネコンで『美女と野獣』鑑賞。2D字幕。

廻りの評判は聞いてたけど、すげー良かった。大好き。ダンスシーンの美しさとか美術のセンスとか陶酔しっぱなし。特にオープニング10分くらいの完璧さと言ったら!登場人物の描かれ方も、主人公ベルの動きも、話す内容も、ちゃんと今観て共感できるようになってるし。気持ちいいよ。ドレスのラインとかもう最高。

自分一人で観た数日後に、運動会の代休で妻と娘二人が観に行った。
妻「すごく良かったけど、こういう作品をアレだけ推してる旦那、ちょっとキモいとおもたよ」
そこでオレは娘達に言ったね。
「そういうね、オヤジだからこれが好きとか、男らしくないとか。見た目でで物事を判断しちゃいけない、ってゆう話だったよね?」と。
(単に笑いをとろうとした妻に対して得意げに言い放つダメ夫)

最近はまず描かれない(最後にキスシーンのある)王道のディズニープリンセスストーリーかと思いきや…
城に囚われの王女を王子様が活躍して助ける話、では全然なくて、まったく逆。野獣がプリンセスだ、ってどこかでも語られてたな。ベル役は俳優エマ・ワトソンの人柄ともかぶってほんとベストキャストだと思う。彼女パンフレットにもいいこと書いてた。
とくに『ラ・ラ・ランド』好きだった人には観て欲しいなぁ。きっと気に入ると思う。

ひよっこ #56(6/2)感想

今さらですけど、なんで自分はこんなにスクリーンショットを載せたがるのか。この記事を書く意味は何なのか。

NHKの連ドラって、その日その日でめっちゃ感動したり共感したりしてるんですけど、いかんせん細かくて長いので、すぐその話を忘れてしまう。
で、後で思い返そうと思って情報を探しても、あまりに話数が多いので、欲しい「あのシーン」にすぐ辿り着けないんですね。検索とかしてもね。
だからこの記事は、「最高に感動したあのシーン」にすぐアクセスできる、自分なりのデータベース構築をやっているのです。ご了承あれ。

#56は立てこもった豊子との会話から。こんなことをしたからって何もならないと分かってる、という豊子。だけど「話したい」んだと。今まで文句を言ったことは無かった。地元で高校進学ができなかった時も、出稼ぎに上京しなきゃならなくなった時も。一度も文句を言ったことはなかった。だけどこれは辛すぎる。初めて自分が自分らしくいられる場だったのに。ここでずっと皆と働いていたい。なんでそれができないのか。言いたい。言いたいんだ。
それに対するみね子や愛子さんや松下主任の優しい言葉が本当に良くてね。で、やっぱりそうやって優しい言葉をかけられるだけの子だったじゃない、豊子って。立てこもりから出てきて真っ先に飛びつく澄子とかもう…

差し押さえ業者の人達の、なんとも言えない表情。想いの詰まった什器類を持ち去る時に、工場の女の子たちが揃って「よろしくお願いします」と頭を下げているのを見て、じっと黙った後、皆帽子を脱ぐ。

業者を見送った後、愛子さんの音頭で皆笑いながら最後の食堂に向かう。それに向かって一人頭を下げる松下主任。きっとそれは心からの感謝、御礼だったんだろうなと思う。本当に幸せな職場だったよね…

カレーを食べに向かう乙女達。この後ナレーションでみね子は語る。お父さん宛の心のメッセージでは、どうしても自分に近しい子達の話ばかりだった。だけど他にもここに居る皆、すべてに同じような物語がある。一人一人に皆、必ず物語がある。それってすごいことだ。こういう物語が沢山あるのが東京なんじゃないかと、みね子は思ったと。カメラはみね子たちの他の乙女寮の子たちを映していく。

普段表に出ていない登場人物たちの「物語」まで感じさせる、まるで皆がそこにいるかのように。こういうのがやっぱり良いドラマだと思うんだよね…

あとは公式からクリップ

大切なシーンの撮影後にそろってパチリ。 #小島藤子 #井之脇海 #朝ドラ #ひよっこ

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寮長…そいつは…そいつはアカンねんて…

一緒に笑って、一緒に泣いて、一緒に悩んだ仲間たち。 #小島藤子 #松本穂香 #藤野涼子 #八木優希 #朝ドラ #ひよっこ

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カワイすぎるわ…

レトロな喫茶店に、幼なじみ3人組。久々の集合です♪ #有村架純 #佐久間由衣 #泉澤祐希 #仲良し #喫茶店 #朝ドラ #ひよっこ

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うらやましい関係。これからずっとこの3人は伴走してくれるのかな。

ひよっこ#50(5/30)〜感想

今週は毎朝号泣。名シーンばかり。どうやら本当に、乙女寮の子達とはお別れになってしまうようで…



田舎に帰ることを告白する優子。この語り口調がゆっくり、丁寧で、本当に彼女らしくて、イイ子なんだよな。
優子「ほんっとうに、楽しかった。みんなのこと、大好きだよ、あたし。大好き。」
優子「離れしまってもても、わたしのこと忘れねでね」
寮長「ばがっ!忘れるわけないでしょ!」


皆で最後に浅草に夜遊びに出た帰り。寮長にしなだれるみね子。キュンとくる。
この前のみね子の独白
「おとうさん、笑っているけど、泣きそうです。」
「泣きそうだけど、楽しくて仕方ないです。」
もたまらない。


まさかのプロポーズを大喜びで受けちゃう寮長・幸子。地位も学歴も名誉も金も何もないのにでっかい夢だけがある雄大君は、誰がどこから見ても100%ダメ案件だし2人の辛い行く先も見えすぎるほど見えちゃうんだけど、イイんだ。今寮長が幸せなら。優子ちゃんが幸せなら。イイんだ(そっと涙を拭く)。


ああ、ほんとにいなくなっちゃうんだ…。ルームメイトの中で一番先にいなくなった優子。信じられないよ…。


工場最後の操業が終わり、差し押さえの業者が待っている中、急に立てこもりを始める豊子。
「やだ…絶対やんだ!!!」という絶叫。
人一倍真面目で、進学したかったのに無理矢理出稼ぎに上京させられた彼女が、多分生まれて初めて見つけた仲間たち。自分を自分のまま迎え入れてくれる場所。その場所がいきなりなくなると知った時に彼女がとった行動。真面目な彼女だからこそ(そしてまだまだ高校生の年齢だからこそ)その気持ちがすげー分かって、見た瞬間に号泣。

まだまだ、名シーンばかり、名シーンしかないような週だけど。取り急ぎ。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。

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