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韓ドラ『シグナル(2016)』再配信

マイ・ベスト韓ドラのゆるぎないTOP3のうち『シグナル』(2016)がNetflixで再配信されたので(観れない期間が長かった…!)Oh!と思い見始めたが最後、もう夜中3時まで止まらなくて困った。

自分が韓ドラへ本格的にハマるきっかけになった作品でもあるのだが、未だこれを超える作品に出会ってないように思う。これと『マイ・ディア・ミスター』『秘密の森』はちょっと特別すぎる。

マイ・ディア・ミスターはじめ、最初の1〜2話はどうにも辛いがそれを超えれば途端に面白い、という韓ドラ、結構多くないだろうか。

しかしこの『シグナル』は、初見時の感想が「第一話だけでめちゃ出来のいい映画観てるみたい」だったし、おそらく3回目に観る今回も、その印象は同じだった。

1〜2話のいきなりの完成度。そして何と言うことだろう、主題となる「過去とつながる無線機」という設定は、未だこの1〜2話ではほとんど分からないままなのだ。それなのに、この面白さ。

辛い。シリーズ通して、基本殺人事件ネタで、辛いことばかり。自分向きではないドラマだ。でも脚本とキャラが魅力的過ぎてやめられない。

数年ぶりに観て、今の自分はどう思うんだろう…と少々心配だったりしたのだけど。
結果は、ここ1年以上経験していなかった、まさかの止められずで深夜3時。

ああ今晩も観ちゃうのかな。

初見時感想↓↓

韓国ドラマ『シグナル』が最高過ぎたという感想

映画『あしたの少女』感想

『あしたの少女』を、長岡アオーレの上映会で鑑賞。
監督&脚本:チョン・ジュリ

ペ・ドゥナが刑事役をやると聞いただけで、いてもたってもいられない『秘密の森』ラバーな訳ですが
期待に違わない(彼女が期待を違えたことなどあるだろうか)熱演でした。実話ベースの物語。
製作は『シークレット・サンシャイン』『バーニング劇場版』などのイ・チャンドン。

【あらすじ】
高校生のソヒ(キム・シウン)は、担任教師から大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社を紹介され、実習生として働き始める。
しかし、会社は顧客の解約を阻止するために従業員同士の競争をあおり、契約書で保証された成果給も支払おうとしなかった。
そんなある日、指導役の若い男性チーム長が自殺したことにショックを受けたソヒは、自らも孤立して神経をすり減らしていく。
やがて、凍てつく真冬の貯水池でソヒの遺体が発見され、捜査を担当する刑事・ユジン(ペ・ドゥナ)は、彼女を自死へと追いやった会社の労働環境を調べ、いくつもの根深い問題をはらんだ真実に迫っていくのだった…
(公式サイトより)

【感想】
映画的な演出は最小限。
特に前半は、想像以上に辛かったが、後半でペ・ドゥナ演じる刑事がいくらかは気持ちの良いセリフを吐いてくれて、少しは救われる。

この映画のヒットのおかげで、韓国では通称「次のソヒ防止法」が議会を通り、現場実習生に労働基準法で定めるいくつかの条項が適用され、世の中を動かしたらしい。(決してこの映画が最初ではなく、これまでも長い間同様の訴えや活動は行われていたが、実行に至らないまま何度も尻つぼみになっていったそう)
それが2023年、ついこの間の話。

自分ではなかなか観に腰をあげることはなさそうな内容だったので、上映会のお知らせはとても有り難かった。無料とか、自分に対する行く言い訳ができる。

映画は、高校生のソヒが自死に至るまでの前半パートと
刑事ユジンが彼女の周辺を調査する後半パートに別れていて
これがほぼ1:1のボリュームというのが少し意外だった。(普通なら後半多めじゃないかな)

前半パートでは、女子高生ソヒがどんな子で、何が好きで、友達とどんな風に接していたのか、日々のストレスをどうやって解消していたのか、本当に丁寧に、繊細に、まるでドキュメンタリーのようなリアルな演出で粛々と、結構な時間をかけて描かれる。職場のコールセンターには韓国ドラマで良く出る「仕事場の怒鳴りおじさん」が山ほど出て来て、分かっちゃいるけど辛い(自分はこれが苦手で『ミセン』を離脱した)。おじさんだけではなくトドメを刺すのはオバさんで、また辛い。

しかし前後半通じて何回か、身体がビクンと反応する位、痛快な「やり返し」シーンがある!
その行動やセリフに一瞬カタルシスが満ちあふれる。一瞬だけ。
これなかったらまた一層辛いんだろうな。他にもユジン(ペ・ドゥナ)の相棒役も良かったなー。秘密の森やシグナルの名相棒達を思い出す(そうして、なんとか辛さを逃れる)。

映画の最初と最後に、ソヒが一人でダンスを練習しているシーンが流れる。最初は同じように見える2つのシーンの違いに、胸を突かれる。

ソヒの両親は娘が死ぬまで、ダンスに打ち込んでいることを知らなかった。極端な学歴社会、階級社会が大きな要因だろう親子の断絶が、この映画の裏テーマじゃないだろうか。同じ年頃の娘を持つ親としてまったく他人事じゃない。若い世代に「夢を見ろ」と言いながら実際は社会の既存構造の中でしか「夢」を認めない・許さない親世代。そう思う理由も、同じく学歴・階級社会から来るものだろう。このまま繰り返していいのか。映画は鋭く問うてくる。

ペ・ドゥナきっかけで行った映画だけど、ソヒ役のキム・シウンが素晴らしかった。この内容の映画を、何十人もの人達と同じ空間で見つめる体験も良かった。多分いつも行くシネコン夜間上映などでは片手にも満たない人数だろうから。あれだけ多くの人と一緒に、息を呑むような絶望を感じるのは、強烈な体験でした。観に行けて良かった。

チョン・ジュリ監督の前作『私の少女』でもペ・ドゥナは刑事役らしいので、そちらも今度観てみたい。できれば映画館がいいのだけど。

今回の上映は「ながおかワーク&ライフセミナー」のさまざまな5講座の中の1つとして「長岡アジア映画祭実行委員会!」が開催していました。感謝。

『マイ・ディア・ミスター』再見

最近また『マイ・ディア・ミスター』を完走した人と話す機会があり、今見ている韓ドラもそこまでハマっていない事もあって、つい10話から見始めたら…あっという間に最終回まで突っ走ってしまった。これ連休中に再見予定で最初からにすれば良かった…

とにかく見どころが多くて、ぐっときたポイントを後で話そうと思っても色々忘れているんだよね。

なので今回はメモをとっておいた。
12話くらいから最後まで。2回目〜3回目なのでちょっと脇道の方なのかな。

●終電に間に合わそうと会社の皆で走っていくシーン

●父が昔言ってた。「なんてことない」と。今は誰も言ってくれない。
だから自分で自分に言い聞かせる。

●ドンフンが常務になり兄弟と母が抱き合って喜ぶシーン。
その後ジョンヒの店から帰るお母さんとドンフンの挨拶。

●ユニ「あの子は全力であなたを守っていたわ」

●ドンフン「感謝している。
情けない俺の人生を聞いても、味方してくれて。」

●1番温かかった言葉が「何か要るか?」だった。
おばさんに言ってた。

●ハルモニが亡くなった時のIUの演技

●最後の「ファイティン!」

家族・友人・幼馴染みとの絆。
そして、それ故の呪縛。

以前は「物語としては大好きだけど、自分にはこの呪縛は厳しい…」と思っていた。だけど今回また見直して、その呪縛の安心感をたっぷりと感じている自分も居て。

要するに、そんな簡単に良いも悪いも言えない話ってことなんだけど。描きたいことがまた分かったように思えました。

やっぱりキャラ全員について話したくなるよね…。

どうもここしばらく、このベスト3どころか完走できる作品にも巡り会えてなくて、だから次はスタッフから繋げて『ミセン』(ドラマ版・監督と脚本が同じ)に行こうと思う。

しかしキム・ウォンソク監督って作品少ないのね…そして検索しても4作品しか出てこないTVドラマの中の2つがマイベスト3だという…(もう1作は『シグナル』)。最近作の情報ご存じの方がいらっしゃったら、教えて欲しいっす。

韓ドラ・マイベスト3作品はこれだ!

Twitterでとある方と韓ドラベスト3が被ったので嬉しくて…のエントリ。

韓国ドラマはご存じの通り基本レベルが高いので、どれもこれもそれなりに楽しめる訳だけど、「これをずっと観たい」と思わせるまでの相性の良い作品ともなると、さすがに少ないなぁって最近感じてて。

単に自分のメンタルの問題?と思いながら、でも今に始まったことでもなく。そんな中でベストが被ると(あ、自分と好みが近い人、いるんだ)と思えて、嬉しくなりました。

韓国ドラマ、1〜3話程度観たっきりになっているのは10本以上あるし、10話近くまで観て止まっているのも数本あるかな。後者は今後もゆっくり見続けると思う。

ドラマの場合、リアリティラインの位置が自分にとってとても重要だってことも分かってきた。別にギャグものが嫌いとかじゃなくて、連ドラでずっと引き込まれるのは…という話。大好きなギャグ韓国映画も、たくさんあります。

さてそんな私が大好きな
韓国ドラマベスト3。

『シグナル』

『マイ・ディア・ミスター』

『秘密の森』

全部シリアス系。
観たその年の半分以上の期間、ずっと心を持って行かれていた。それ位強烈。同時に、思い出すだけでふっと温かい気持ちになるありがたい存在です。

3作ともNetflix・Amazonプライム両方で観ることができます(『秘密の森2』除く)。同じドラマが好きな人と呑みたいよう…。

 それぞれの感想は、当ブログ内検索からどうぞ

2021年に観た映画ベスト

「2021年に観た映画・ドラマ」のベスト。全部の作品の感想は当ブログで投稿しています。

「▶」は劇場鑑賞
( )内は旧作の公開年(不確か)

今年劇場で観た映画は多分13本で、昨年に比べ相変わらず少ない。加えて今年は家で観た本数も30本で、例年の半分以下と激減。秋以降は一時期映像作品をまったく観る気になれず本にばかり没頭していた時期があった。

今年一番印象に残っているのは…やっぱり『DUNE』かなぁ。どうしてもSFには贔屓目だ。『ファーザー』は何度観ても良さそう。しかし思い返しても「これ激推し!」という作品はなかった。

反面ドラマは日韓充実していた。特に日本は大豆田やってた頃の凄さたるや。大豆田とコントが始まるは韓ドラに負けじと面白かったよ。地デジの意地を見ました。おかえりモネをやっていた期間、ずっと幸せだったなぁ。

すべて気持ちを持って行かれた感のある『マイ・ディア・ミスター』。これは『シグナル』と並ぶ自分内のドラマ生涯ベスト作。日本語サブタイトルもビジュアルも未見の人にはイマイチだと思うが、絶対にオススメ。
『秘密の森』にもハマりまくった。これで決定的にチャミスルが呑みたくなった。
韓ドラは途中まで観ているのが未だ4〜5本あります。

ということで、今年はもうちょっと劇場に行きたいなぁ。

『秘密の森』『秘密の森2』

Netflixで『秘密の森』『秘密の森2』完走。
堪能しました。素晴らしい時間だった。

●過去の脳手術により、あらゆる感情の起伏が乏しくなった検事ファン・シモク(チョ・スンウ)が主人公の刑事・検事ドラマ。だから彼はいかなる場合でも感情に流されず、地道に下調べをして理性的な判断を淡々と下せるプロフェッショナルである。

見始めた時は、この手術の理由などが後でドラマに関わってくるのかと思いきや、一切関係ない。つまりこれは、主人公の冷静沈着な性格の、裏付&言い訳の為だけに存在する設定だった。

感情に流されない冷静なプロとしての判断力。そこに感じるカッコ良さやカタルシス。これは自分が刑事ドラマに求める一番の要素だ。
(NHK版『64』や映画版『クライマーズ・ハイ』みたいなアレ)

要するに秘密の森は、
最初の設定時点で、自分的に「おっっけぇーーー!!サイコーー!!」だった。
どんなにキツいことが起こっても、この主人公の冷静さで救われる。自分にとって一つの究極刑事ドラマだった。

●ベスト・オブ・ペドゥナ。
最高。元から大好きだった役者さんだけど、このドラマでのペ・ドゥナ=ハン・ヨジンは本当に良い。感情のないシモクとのペアなので、その分気持ちの表現が豊かで楽しくなっている。

ちょっと唇噛んだりとか、頬膨らましたりとか、目とかまばたきの時間とか、要するに演技スキルってことなんだけど、本当に上手いなぁと改めて感服した。世界的大女優に何を今さらですが。

で、感情表現豊かなクセに、現場で取り乱して(凡百のドラマならストーリーを動かすために必要な)おかしなヘマをやらかすこともない。だからもう、この二人だけで安心して見ていられる。
(逆に言うとこの二人以外は誰であったとて、完全に信用できる人がいない。そういうドラマ)

●悪役含め登場人物たちは皆好きだけど、特にお気に入りは…ハンの元同僚、刑事チームの面々かな。


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〜以下ネタバレあります〜
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●2の最後の終わり方も良かった。最大級の感動でフィナーレ、などでは全然なくて、仕事に対して純粋に真摯な二人はやっぱり生きづらさを感じる職場なのだけど、その中で少しだけ、希望が見える。自分たちがやってきたことが間違いじゃなかった証拠が、少しだけ見えて終わる。その瞬間瞬間に、号泣。

●ラス前、挫けそうになるハン・ジヨンの携帯に、元の同僚たちから呑み会の誘いがかかってくる、あそこね。一番泣いた。この2シーズンを締めくくる嗚咽。

●シモクとジヨンの間に一切男女のアレコレが発生しなかったのも最高に好み。途中ひょっとして?と思わせる箇所もあったが、お互い踏み込まず。最高。

●2のウ・テハ検事がやっぱりどうしようもなく鬼畜だったのはちょっと残念だったかな。その代わりキム・サヒョンへの疑いとその結果には少し救われた。

●2でのハンジュの関わりも、結局そうか…というところでウ・テハのスキャンダルに収束された感あって、もうちょっとあっても良かったかな。だって結局会長の兄さん出てこなかったじゃない。ユンボムも…ひと目見たかった。

●最後2話は、あの二人を差し置いてウ・テハとチェ・ビッが主役かってくらいの話だった。でもこんな感じも秘密の森っぽくていい。「ドラマっぽいことが主線じゃないんだよ」ってゆうのか。

●個人的にはペ・ドゥナにとにかくやられてしまった全32話でした。ファッションも、いいよね。チェ・ビッのあの感じも。関係ないけど最近やってた刑事ドラマ、最初の見始めで広末涼子の衣裳があまりにもあまりで、すぐに見るのをやめてしまった記憶がある笑。

さてさて、次は何を見ようかな。
絶対に面白いだろう韓ドラが目白推し。観るのが遅いので全然総数が少ないけど、今までのベスト韓ドラは

1)シグナル
2)マイ・ディア・ミスター
3)愛の不時着

かな。でも完走できたドラマはどれも本当に面白かったです。

韓国ドラマ『シグナル』が最高過ぎたという感想

ここ最近ずっとハマっていたAmzonプライム配信中の『シグナル』(韓国・2016)がついに終わった。全16話で1話が70分以上あるから相当なボリューム。

過去と通信できる不思議な無線機を拾ったソウル警察の若い男性プロファイラーと、その上司の女性、通信機で繋がる過去の刑事、3人が主役となるクライムアクション。

「過去と通信できる無線機」なんてドラえもん設定が、SFルックじゃなくて普通にシリアスな刑事モノに入り込み馴染んでいる。脚本・演出・演技すべて揃っているからこその説得力。

単なる刑事ドラマとしても超1級で、未解決事件の真相からどんどん彼らの過去が明らかになる展開が最高。全16話通して自分の流した涙はアクエリアス1本くらいあると思う。

キツい哀しい展開がいくつもあって、というか常にキツいんだけど、ソレだけじゃない「観てて良かった〜」と思えるポイントがちゃんと随所に配置されているので、ストーリーの引きだけじゃない引力で見続けていられる。

主人公の3人が好きで好きでしょうがない。↑このビジュアルを見るだけでもう (ノД`)・゜・。
特に過去の刑事イ・ジェハン役のチョ・ジヌンは愛し過ぎちゃったので、他の出演作を追ってみたいな(お薦めあったら教えてください!)
他OPが良いだとか悪役が素晴らしいとか過去と現在を同時進行させる編集の巧みさだとかまぁまぁ書き切れない。

雰囲気は『TRUE DETECTIVE』や『FARGO(ドラマ)』なんかに似ているのであの手が大好きな向きには是非お薦めしたい。

ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。