出た当初から思いっきり笑わせてくれて、しかもその後時が経つにつれてどんどんその立ち位置のオモシロ度が上昇しているあのEXILEさん達だが※、そのオモシロについて嗚呼誰かと語りたい語りたいと思っていたのだけど、このたびまさしく溜飲の下がる文章を見つけた。あの西炯子さんのエッセイだ。BOYS LOVEから出発した私の好きな漫画家さんだ。この人エッセイも書く。しかもすごぶる面白い。分かりやすくいうと消しゴムのないナンシー関さん、というカンジか。(そのワーカホリックぶり・引きこもりっぷりも似てるようだ)
※この間テレビのある妻の実家でうっかり「エグザイルがMCのバラエティー」というのを観てしまった。その主語、まず変。空気は言わずもがな変。出オチかってゆう位に、その何人もMCがいる風景がもう、笑えて笑えてしょうがない。
以下引用するのでみんな気持ちよくなれ。
ああ、EXILEは面白いなぁ。
いい歳をした男が大人数で踊っているというだけでも面白いわけだが、その面白を本人達が「面白」と評価していないことにより、カッコよかんべと思ってやることが残念ながら雪だるま式に「面白」に転がっているということがEXILEの味だ。私がEXILEを見たのはただ一度。数年前のレコード大賞。たまたまテレビをつけたら出てきた。「EXILEのみなさんです!」と紹介されて舞台袖から登場。と思ったら、なんだこの人数!何年何組だ!いつまでもいつまでもぞろぞろ。会場からそろそろ笑いが起こるのではないかと思っていたらそういう気配は無し。そしてぞろぞろと司会者の辺りにたまってた。で、この有象無象は何をするんだねと思ったら、ほとんどがバックで踊ってるんでやんの。しかもガチでかっこいいでやんの。もう爆笑。気持ちよく笑い納めをして仕事に戻った。それ以来、EXILEが気になって気になって。
で、いわゆる「ビッグ」にステップアップするごとに面白が増してゆく日々だ。ああ、どうしよう。
(後略・太字引用者)
この西炯子二冊目(多分)のエッセイ集だが、激オススメ。前半はなんと書き下ろしである(つまり昨年〜今年に書かれた)。震災後の世の中についても西の鋭い突っ込みが冴えていて、上記の他にも引用したい所だらけだ。あと書名の印象と内容は随分違う。別にオタク系の話題が多い訳ではない。読んで欲しい。今年のこの手の本では
これと双璧をなすオススメ本。西原さんの方は是非高校の副読本にしてほしいと思う。