

2025年の夏休みがはじまった。
同時に雨がふりはじめた。待望の雨。
およそ3週間ぶり、1日だけの雨を除くと、およそ5週間ぶりの雨。
しかし、なんて極端なんだろう。すぐに九州のあちこちで線状降水帯が発生、熊本は洪水で大被害。
水不足の次は大雨。
今まで「異常気象」と呼んでいた状態が、段々と普通になっていく。
外ではもう過ごせない夏が、当たり前になっていく。
なので海には行けずに、もっぱら家の中。2人の受験生もおおっぴらには遊びに出られず、家の中。
さて我が家と言えば新築のくせに建具はすべて古い引き戸ばかりで、高気密・高断熱とは無縁。結果、昔ながらの素通しの家。冷房効率も悪く電気代も勿体ないので、自然と大きなリビング1室に家族4人が集まる。
休み中ずっと家族4人が同じ部屋に…なんて考えるとちょっと厳しいと思うけど、それなりにやってけてるのが最近の我が家。長女が大人になって本当に助かってる。 ここ数ヶ月スマホやiPadでリールやショート動画のダラダラ視聴がやめられない反抗期中の次女(中3)。それをなんとかしたいと両親が話をしていると、長女がその後に、ちゃんと「報酬系」感情の説明をしながら、自分の後悔について次女に話す。あなたにはあんな後悔をして欲しくないと。説得力は一番だ。見事。
結果次女は、一日のスケジュール(ADHDで細かく時間割を作るとやや上手に動ける)のフリータイムになっても、極力iPadから離れることになった。
「その代わりに何がやりたい?」と聞いたところ
「塗り絵」
「家族でカードゲーム」
「家族でSwitch」
…なんともキュンなお返事だった。ここ数日、この3つをローテーションしている。 さてはてお休みはあと半分、どうなることでしょう。


今週の夜は、日月火と3夜続けてカードゲーム。
(父は1日『スーパーマン』でいなかった)
今となっては
全員のコンディションが同じ方にぴちっと向いていないとできない「4人での共同作業」。
こんなに続くのは奇跡的なこと。
ひとえに中3次女がやりたい!と言ってるからなんだけどね。
反抗期まっさかりで「クソ」とか「キモ!」「無理!」とかばっかりでも
そんな彼女を皆がカワイイカワイイと思っているからからこそ、なんだろうな。

2025.7.13(日)
05:30 起床
06:00 ひとりで海へ
できれば泳ぎたかったが、風もあり過ごしやすい天気で、泳ぐにはちょっと涼しすぎた。残念。
本も持って行ったが、もっぱらPodcastを聴いて過ごす。浜辺でラジオを聴くのは、実はすごく相性がいい。ずっと続けていられる。前から思っていたのだけど、自分はラジオだけを集中して聴くことができない。加えて何か視覚での作業が必要で、だから運転しながらのラジオが最高に好き。その代わりが、動き続ける波を見ていることなのかもしれない。
「暑くなる前に、アウトランドに泊まりたい」という長女の希望で、6/14-15と越後妻有へ。

「もう死んでもいい」と呟く位に良い想い出だったので、私の遺書こと当ブログにちゃんと書き残しておきたい。
今回に限らず、長女との越後妻有旅行(大地の芸術祭)はすべて、自分の人生における最良の瞬間であったので、くたばりそうに前に書き残しておかして寝たきりに備えたいと思う。※只今ブログに絶賛回帰中。
6/14(土)10時出発
まずは越後妻有に向かう道中、小千谷で降りて「ベーカリータキザワ」へ。ここの「サラダ揚げパン」が大好きで無性に食べたくなるのだけど、7:30に開店して結構早く売り切れちゃうので、今まで買える機会がなかなかなかった。無事ゲット。朝ご飯用の食パンも購入。
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たかだか1万歩程度なのにくったくた。
この数ヶ月どんだけ身体が固まってたのか。
沖映社による、映画『ラストマイル』にまつわる話。とってもとっても満足です。あちこちで溜飲下げまくり。めちゃくちゃ良かったので『ラストマイル』観た人、野木亜紀子ファンの人、オススメします。
なんかこう、映画としては絶賛でき…ないもやっとした理由がいくつも、解像度高く解説されていて納得!
同時に、やっぱり人によって許せないジャンルって全然違うんだなぁ、って。改めて思う。
たとえばここで語られる「爆弾の規模が違い過ぎてありえない」話って、言われるとあーそうだなーって思うけど、映画観てる時は1つもひっかからなかった。正直「へぇ〜」って印象。
あとこの映画での爆弾の仕込み方って、正直全然分かってなかった。代行出荷を云々ってやつ。これもそもそも穴がある設定らしいのだけど、ひっかかるより前に理解できてなかったので笑。これもへぇ〜だったな。
このかんじ、俺がMIU404や、こないだ見た『ウィキッド』に対しての話をして、聞いてる人の気持ちなんだろうなーって。
自分の場合は、沖映社のような解像度高いひっかかりと言うよりも、「ここでそんなこと言うか?」「この流れでそんなこと思う?」「プロとしてこの場でそれはないでしょう」的な話ばかりで、これ共有できる人って多分少ないし、共有できるかどうかをちゃんとアタリをつけてから話すべき。
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…なのに。先日長女と一緒に『ウィキッド』を観た帰りに、相当持論をぶちまけて、「これがちょっとどうなん」「これありえんでしょ」を、大してアタリもつけずに話してしまって、大失敗。
これさぁ…。多分友人だったらこんなことしないと思うんだよね。事前にもっと慎重に、この話をしたら傷つけないか、感情を害さないか、を測ってから話す筈(足りずに傷つけてしまっている人も絶対いると思うけど。ごめんなさい)。
家族だから、あと最悪なのが自分の子供だからって、甘えて、我慢をしなかった。
いやもう観てる間からめちゃめちゃ溜まってたの。なんなら不快で納得できない展開がすごく多くて。
※多分に自分の不理解故のことなのでそれこそこの件は省きます。
その「話したい」欲求を、我慢できなかった。醜悪です。反省しています。
という謝罪を、未だちゃんと話せていない。いくら考えても伝えなきゃゼロ。
沖映社や映画雑談の人たちのような、ちゃんと伝えられる気持ちや経験や技量を持った人達、しかも自分の過ちをちゃんと反省して次に活かせる人達を尊敬するし、こうやってさまざまな話が聴けてマジ嬉しい。自分ごとにできる。
最近『#北欧こじらせ日記』を全巻読んだ長女と「シナモンロールつくりてぇ〜!」ってなってた矢先、打ち合わせで行ったクルテクさんの店頭に「FIKA シナモンロールキット」なるものを発見。
「日本では入手の難しい粗びきカルダモン、パールシュガー付属で北欧の本格的な味を実現!」
だそうで、学校終わってヒマしてる長女が早速お昼につくったのだが、発酵モノ自体まったく初めてで、結局5時間くらいかかったらしい…笑。とても「夜中思いついてつくっちゃった」なんてマンガみたいにはいかないな。
完成品、カルダモンの香りがとっても効いててスパイシー。美味しかった!

(元SAAB、現VOLVOユーザーとしてこの旗は無条件で好印象)
長女が初の「共通テスト」。
1/18が本番で、本気になって勉強をはじめたのが年末休みから、かな。
年明けは少なくとも毎日相当やっていた(ようには見える)。
1日目の自己採点は散々だったそう。思えばこれまでの模試で「想定よりずっと良かった!」なんて覚えはまずないし、聞いてみたら本番でも「模試ではこれくらいだったけど、本番ではこれくらい上がらなければダメ」という目標で…。そりゃ皆最後頑張るんだから無理でしょうよ。ホントにかけている時間に対して成果がない長女は、勉強が、特にテスト勉強が向いていないと思う。
でもナーバスになって家族に当たり散らす、ということは皆無で、メンタルは通常通りで基本明るいし、周りを明るくしようと自然に気を配ってるのが良く分かる。時に当たり散らすのは他の3人。
推薦試験には落ち、恐らく一般でも志望校合格は難しい。さてこの後どうするのかな。なんにしても健やかに楽しく暮らしてって欲しい。
もうすぐ高3になる娘が「1日1万歩歩く!お父さんつきあって!」という、例のごとくな三日坊主宣言をはじめたので、この週末に一緒に散歩した。
土曜は夜23時から近所で1万歩。お店に寄るでもないのでずっと話をしていた。
日曜は15時から会社に車を止めて近隣を歩き、BlueCafeで一服。その後新潟市美のギャラリーショップのカンダさんの展示などを見て、帰る。街中は意外と歩数が伸びず7000歩くらい。
妻とは秋までしょっちゅう家の近所を散歩していたが(夜)、娘と2人はあまりない。たまに走るのを自転車でついていったこともある。
娘は高校でもほぼ友達はいなくて、休みに映画に行くのも美術館に行くのも、父を誘うくらいだ。
普段はまともに会話もできず、相変わらず妻とはギスギスしてばかりだけど、こういう時間が持てるだけでもありがたい。卒業したらまた違う関係になるだろうし。
昨年、一昨年と2人で行った大地の芸術祭は本当に楽しかった。人生で3本の指に入る良き思い出だ。



中3長女が何かのきっかけで「お父さんの会社継ごうか」的な話をした時。
(そもそも会社があるか分からないし、死んで借金やっと返せるかどうかみたいな状況に娘を巻き込みたくないので)
「それはオススメしない」
と即答したところ妻から
「親にそう言われるのって結構ショックだからやめた方がいいよ」って
その場で言われた。
もちろん子供だって本気で言っている訳でもないのだけど、対する親の反応、言葉が結構なショックとなって、後に残る、そういう意味だ。
何でも自分が経験したそうで。
確かに義父の商売は、妻にピッタリの職種だったと思う。
申し訳なく思いすぐ長女に話した。
「君はデザイン業に向いているしぜひやった方がいいと思うけど、今お父さんの会社はコロナもあって色々大変だからついつい言ってしまっただけだよ」
でも一番大切なことを言ってない。
もし会社をちゃんと経営できていたら、その言葉はすごく嬉しかったっていうこと。
後でちゃんと言おう。
半年位前までは、いつ明けるとも分からない妻と長女の100年戦争状態だった。いや戦争にもなってないのか。妻が一方的にダメージを喰らってた。
それがここ数か月変わった。最初に多分長女が変わって、それにつれ妻も自分も少しずつ変わってきた。
おかげで今は、時たまの衝突を除けば至って平和。どころか本当に家族皆がお互いを好きになっていて、素晴らしい期間だと思う。
こんな状況は、どんなに願っても宝くじで1億円当たったって、そうそうできるものではない。奇跡のように恵まれた境遇だと思う。
じっくりと味わなければ。
仕事は何もなく最悪で後のことを考えたくもないが、まぁ会社が潰れない限りはまだマシだろう。
ひたすら土日を楽しみに待つ日々。
こないだの日曜は、会社に娘二人が来て勉強をしていた。その間自分は雑務と読書、弁当用の買い物など。こんなに勉強ができる長女が素直にすごいと思う(次女はそこまで保たない)。何も外出はないけども、本当に幸せな休日。
2021年1月9日(土)から大雪。2018年の大雪と同じタイミングで、同じような量が3日間降った。
今回は既にリモートワークに入っているので全然楽ちん。予報を見て8日(金)の午後から自分も在宅に移り、連休明け12(火)からも在宅で、会社には一切行っていない。
今回も雪除けは最低限にして、お籠もり生活を楽しんだ。コロナ禍で外出を控えなければいけないから、一層だ。
前回と違い、子供達はそれぞれスマホを持ち、長女は親の端末でNetflixを観るのを趣味にしている。そしてSwitchの「あつまれ!どうぶつの森」を12月の次女入院時から導入しているので、家族4人それぞれ自分のアカウントをもって、交代しながらやっていた。こういう時期には本当に最適。その他にもそれぞれでスマホゲームをやったりしている。長女はゲームよりもインスタやYouTubeが好き。
つまりこれからはもう、家族全員で一つのことをやったり、4人で映画を観たりといった機会がどんどん少なくなっていくんだろう。だけど同じ場所(リビング)には居る。これが今後の「家族の団らん」になっていくんだな。
相変わらず雪解けの状態が最悪。
次女はギブスなので小学校への送り迎えをしなければいけないんだけど、今朝は学校近くのほんの100m程度の距離を進むのに40〜50分かかった。しゃばしゃばの砂地獄のような雪であちこち車がスタックして、みんなで掘って押して…の繰り返し。今まで体験した中で最悪だった。
やっとのことで小学校に辿りついたけど、これでは迎えに来るのが大変なので、結局先生に話して連れて帰った。次女も在宅、俺も在宅。妻は昼に喘息の診察を受けるためにPCRとインフルエンザの検査に行ってた。明日結果が出て陰性ならやっと喘息の診察・治療を受けることができる。
今日は1日気温が高く雨も降ったので相当溶けた。明日は5日ぶりに会社に行ってみる予定。
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この1週間後の週末(1/16-17)に、この時の8割程度の大雪。
固まった雪が溶けないよ…
11月某日、次女が帰宅中、車に軽く轢かれた。
足首の複雑骨折。歯が一本折れて、顔面打撲。幸いにしてアタマと内臓には問題なかった。
「朝、あのカーディガンを着てきたら、こんなことは起こらなかったのだろうか」
「昨日、忘れていたこの精算分を妻に出していれば、こんなことにはなっていなかったかも知れない」
考えてもしょうがないバタフライ・エフェクトがいくつも頭をよぎる。
もしこれで彼女が亡くなっていたら。
自分達は一生、今日や昨日の行動を、
何の意図もない普段の行動を
悔やみ続けて生きていくのだと思う。
世の中で一番大切なものを失った時に
「仕方がない」
なんてことを思える日が、果たして来るのだろうか。とても想像できない。
「こんな時にあらためて実感するのは、普段の生活の大切さ」
なんて良く言うけども、
こんなことが起こらなくたって、
毎日、それこそ毎日、
なんてことない日常の大切さを、実感していた。愛していた。
だけど、来る時は来る。
病院に駆けつけた自分よりも
現場に駆けつけた妻の方が何倍もキツかったと思う。
ERであの姿を見た時のショックは、なんとも例えようがない。
マスクをしていて、良かった。
「大丈夫だよ、すぐ良くなって、遊べるようになるから」
その嘘の笑顔がバレなくて済んだ。
娘は目はうつろ、返事もほとんどできない状態だったけど。
あれもできなくなったり、こんな楽しみを失ったり
いつも一緒に寝るのを楽しみにしてくれてた彼女は
今とこれから、どんな気持ちになるかを想像すると
どうにもやりきれないけれど
まだ、戻れるんだから。良かった。
紙一重で、助かった。
なんて恐ろしいんだ。
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4日後の追記。
事故当日の後は2日ほど、悪夢で目を覚ました。
1日目、山の中で家族がクマに襲われ、二手に分かれて逃げてしまう。そのことをずっと悔やむ夢。
2日目、「あ、あの3日前に亡くなった…」という会話を聞いて飛び起きた。しばらく動悸がおさまらない。
夢から覚めたのに、その悪夢は完全に夢じゃなかったことに気付き、落ち込む。
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5日後の追記。
家事を全部やっている。といっても未だ妻が予定していたおかず用の食材があるので、それを作っているだけだ。
料理は作るのは何ともないけど、「メニューを決める」「必要なものを整理して買い物をする」のが本当に大変。実感している。
COVID-19のせいで面会は一切できないけど、ビデオ通話も動画も見られる。毎日毎日治療とリハビリに頑張っている次女を見ることで、精神的には大いにリカバった。
骨折は痛み止めがあまり効かず、夜は痛くて泣いているようだ。
家では長女と二人、少し新しい関係。今まで最高に折り合いの悪かった妻と長女が離れること、俺と二人になることでまた新しい気付きや体験がある。
この経験は無駄ではないし、きっと今後のためになるな。
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月曜祝日。朝起きた時は仕事だと思い込んでいて、祝日だと気付いた時の嬉しさたるや。しかも次女と2人でお出かけできる日。
中一長女はこの半年ほどで完全に両親とギスギスしてしまい、一緒にいても厳しい。お互いうまくいっていない。
そんな中次女と2人きりで過ごせる滅多にない1日。
安田のどうってことない子供用の遊び場でも、多分オーダーを忘れてとんでもなく待たされた上にレトルトみたいなミートソースが出てきた水原のレトロ喫茶だって、寒い寒い公園だって、次女と一緒ならすべてが楽しい。一緒にいる人をこうやって幸せにできる彼女のキャラクターは本当に凄いと思う。家族みなで居る時は姉妹の関係もあり我が儘が出たりして問題も多いのだけど。
この日の記憶だけを反芻して生きていきたい、大袈裟に言えばそんな1日だったよ…。
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特に何する訳でもなく何処かに出掛ける訳でもないけど、週末がホントに楽しく、シヤワセだ。イヤ平日の夜でさえも。要するに家族の時間が何より楽しみ。上の子も下の子もホントに「良い時期」だからなんだろうなー。

『ラ・ラ・ランド』のサントラが中古で安かったので大ファンの長女にプレゼント。
年間契約によるAppleMusicというサービスは、映画を観た帰り道にサントラが聴けたりする優れものだけど、再生端末が一台に限られるというのが致命的。勿論コピーなどは論外。娘達は、父が不在ではいくら聴きたくても聴けないのだ。iTunesMusicStoreで「買った」楽曲でも、再生できる端末は登録した5台のみ。家族以外の人には到底渡すことができない。ダウンロードやオンライン再生が当たり前になった今どきだから、逆に、「CD」は使いやすく融通の利く媒体になってる。
曲をシェアしたりセレクトCDを作ってプレゼントしたり、ということが極端に困難になってきた。この先はどういう方向に進むのだろう。少なくともYouTubeなんかでタダ聞きが当たり前になるのは誰にとっても良くないことだ。
数十年来の大雪に見舞われている。一度の降雪量もそうだけど、長さも凄い。新年からこっち、町中から白い部分が消えたことがない。「もう終わるだろう」「さすがにもう終わるだろう」「いいかげん来週は…」とみんな思っているんだけど、その度に予想を裏切り、ずっと繰り返される大雪。
あちこちで立ち往生事故も起き、雪下ろし中の死人も多数、毎日毎日タイムラインでは「雪もうイヤだ…」「うんざり…」で埋められる我が新潟ではまっこと言いにくいのだけど…
今年の冬はとても良かった。いや最高だと言ってもいい。
もともと、雪が降ること自体をイヤだと思ったことがない。勿論人並みに事故は怖いし、雪下ろしは疲れる。毎日毎日そんなことをしていたらウンザリもしてくる…けど、「雪が降るのがイヤ」とは思わない。何つか、別モンだし。所詮春になったら雪は止む。この美しい光景は見られなくなる。だから雪景色に飽きたこともない。
(そうだ、イヤなことはと言えば「雪が降る」ことではなく、今日のような気温の上がった雪解けの日だ。こういう日に除雪が入らない小径のシャーベット具合は本当に最悪。豪雪中よりもずっと面倒で、すぐスタックするし、逃げ場がない。見た目も汚くて良いことなし。)
そんなこんなで降ること自体はいつだって大好きな訳だけど、今年はその量がハンパなくて、そのせいで色々と「外出できない」事態になった。学校が休み、子供の習い事が休み、知り合いのイベントがあるけど雪で出掛けられない、中止になる…などなど。最初の日は会社まで臨時休暇にした程だ。
その結果、休日の過ごし方が今までと変わってくる。何だかんだ用事を済ませいつの間にか終わっていた土日にも、家族で過ごす時間がずっと増える。ゆっくり映画を観たり、図書館で本を借りてきて、皆が半日ただずっと読書したり、昼からゆっくり映画を観たり。何を食べるか考えて、買いだめして、皆で料理したり。カードゲームやボードゲームをしたり。長女の将来のことについて時間をかけて話し合ったり。これ以上ないほど充実した休日だった。
我々がそのまま30年前の冬にスライドしていたら、きっとこんな休暇だったんじゃないか。例えるなら今年の冬は「ある日いきなりスマホが使えなくなった」みたいな状態。大雪のおかげでやれることが減って、時間がずっとゆったり使えるようになっている。
そんな最高の三連休が、1シーズンで2回もあった。
これを最高と言わずして何とい言おう。
2018年1月
11(木)昼から降り始め、夜までに約60cmの降雪。会社は除雪をして皆早く上がったけど、帰路は渋滞でいつもの4〜5倍の時間かかった。
12(金)早朝で積雪1mほど。会社の臨時休業をその時点で決定。小学校も先生が出勤できず休校。交通が麻痺していること/車を出すこと自体が迷惑になる(裏道では容易にスタックする)こと/どんな天気でも休めない会社があるのでそちらを優先し避けられるなら外出を避けるべきこと/などは通常の豪雪時に身に染みている。新潟市は除雪に限りがあり、これだけのハイペースで降られると幹線道路以外は完全に孤立状態になる。立ち往生の車が続出し、車を出しても1時間2時間は平気で動かなくなってしまうのだ。恐らく出勤しても会社に辿り着くまでに半日は雪除けをしなくてはいけなくて、まともに仕事ができるのは数時間。他は延々と雪除け。会社も自宅近辺もまさにそう。なので会社は休み、家の車は無視し、午前中は自宅近所の老人ホームの駐車場やそこまでの道作りを延々と手伝っていた。
13(土)朝までにまた少し積雪。雪除け。初めて自宅駐車場の雪除けを始める。夕方初めての車外出。
14(日)朝までの降雪微少。車は二台とも動けるように。
15(月)朝までの降雪なし。会社の駐車場の積雪は約60cmで、積雪量自体はこれ以上の時が何回もあった。1時間後には通常営業に。
思いがけない3連休で、雪のため習い事も休みになり、予定が殆どなくなった。雪除け以外は自由時間で、車での外出ができないという縛り付きのため、ここ数年経験のないほど家族で自由にお籠もり生活を楽しむ日々だった。存分に満喫した。子供期の終わりが来ている長女と二人で近所に雪遊びしたこととか、きっと忘れられない思い出になりそう。
【2/5〜順次追記】
今年は全然「新潟市っぽく」ない。新年から2月までずっと雪が消えない。記憶にないだけかも知れないから、こうやって記録しておく。1/20〜21 週末は未だ雪が降っていたが降雪なし。
1/22〜 また降り始める。相当な積雪。ほぼ1週間降っている。
2/03 また降り始める。
2/05 高速で死にそうな目に遭う。週末まで雪予報。駐車場の根雪はずっと消えない。
2/06 別の高速で死にそうな目に遭う。下に降りても同じ。ホワイトアウトに慣れてくる。
2/07 まだ降り続けている。1日あたりの積雪量はそれほど多くないが、これだけ続くとさすがに厳しくなってきた。秋葉区で80cm、三条で130cm、いずれも25年ぶりの豪雪。
2/08 まだ降り続けてる。市内でも時間により相当降ったが、降雪は然程でもない。
2/10〜12 また相当降った。1/12〜のような籠もりきり連休を過ごす。楽しい。
2/13 今年初めて、会社の駐車場に入れない降雪量(休みにした日は除く)
2/18-19 道路が見える日が何日か続き、「終わったか…?」と思わせてまた降ってきた!気温も低い!
↓2/18(日)の様子
3/4 初めての春陽気。15度くらい。これはこれで異常。この日を以て、年頭から続いた残雪(通常枠)は消えた。
娘二人の小学校でマラソン大会。気温28℃。晴天。クソ熱い。
誰がこんな仕組みを開発したのか知らんけど何十年も同じことが続いている。その結果、自分が小学生の時も、親になった今も、この「マラソン大会」て奴に同じ気持ちを抱いている。
「頼むからやめてくれ」と。
きっと「競争」も「スポーツ」も好きで、こういう大会があること奮い立つし、練習もするし、結果成長する子達も沢山いるのだろうから、希望参加制にしたらいいと思う。あと、もう少し涼しい時期にやれば?余計なお世話かも知れないけど。
ま、分かってて極端に書きますよ。
世の中で一番マラソンが嫌いで、このような舞台で注目されることを人一倍イヤがっている子が、何故かこの日学校で一番注目を集めることになるよね。。マラソンはどんなに遅くても最後の最後まで完走することが「善し」。それを皆は拍手し「頑張って〜!」と声をかけて応援するのが「善し」。トップから周回遅れで最後にへろへろになってゴールに辿り着く「走りの苦手な子」は、その日一番の拍手と声援を受けてその日を終えるのが「善し」。きっと小学生・中学生の間、何回も。何の罰ゲームなの、一体。彼ら彼女たちは何か悪いことをした?足が遅いから?普段のトレーニングが足りないから?でも拍手と声援できっと頑張れる筈?へぇー。
俺は子どもの頃、勿論足の遅い方で、いつも最後から何番目だったかと思うけど、通り沿いの声援ってのが一番イヤだったな。気持ちは今でも覚えている。「おまえらこの苦労が分からないくせに、走りもしないで楽ちんなところか見て、無責任に『頑張れ〜!!』てなんじゃそれ。ふざけんな。みせもんじゃねー」
オトナになった今も、その通りだと思う。今日も日陰で楽して見ながら、「死んでもこんな日に走りたくね〜。子ども達お疲れ様。ホント大変ね」と思った。無責任に。ホントその通りだったよ。だから殆ど声はかけなかった。高学年になった長女も、まさに俺の時と似たようなこと考えてたんじゃないかと思う。そんな表情だったし、事前にも「絶対大きい声で応援しないで!」と念押ししてた。
記録は撮りました。見たくなければ見なければ済むことだし。でも、もし何十年後に見たくなったら、撮ってなきゃ見れないからね。多分皆は「撮るんじゃね〜!」と思いながら走ってたと思うけど、撮りましたよ。他の生徒の様子を見るのはきっと面白いと思うから、同学年の全員を撮った。これ写真のポイントでもある。自分の子どもだけアップで撮っても、後でなんも面白くない。その年に周りに誰がいたか。どんな環境にいたか。町の景色はどうだったか。そういうのを一緒に撮るのが家族写真のポイントだよね。
しかしこんな親の気持ちとは裏腹に、次女は謎の前向き少女(小1)。学年イチのちびっこで、出だしからびりっけつで、目の前の妻の声援で盛大に転び、瞬時に起き上がり、何事もなく一生懸命に走り、一生懸命だけどずっとびりっけつで。練習の時からそうなのに「できれば一位をとりたいなぁ〜」と我らにのたまい(!)、仕事で来れるか分からないのに「絶対に見に来て!」という大プッシュぶり。走る前も後もデカい声で笑いながら話してて、お前一体誰から生まれたんだと。そのポジティブはどこから?
おかげで毎日楽しすぎます。ありがとう。