NHK朝ドラ『ばけばけ』11/14(金)
ずっと素晴らしかったけど、今朝ついに来た。神回。
後半は嗚咽しっぱなし。 続きを読む
NHK朝ドラ『ばけばけ』11/14(金)
ずっと素晴らしかったけど、今朝ついに来た。神回。
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NHK夜ドラ『ひらやすみ』。
一話のしょっぱなから、すっかり虜です。
放映前からガリっガリに期待していたのだけど、その高いハードルをやすやすと超えてきた。夜ドラ、たまにこういうド傑作を送り込んでくるから油断できない。

岡山天音がまたやらかした。すごい。のは想像ついたとしても、森七菜のへなちょこ上京美大生が本当に最高なんだよ…笑えるんだよ…。全身でへなちょこさを醸し出す。

台詞で一切説明しない演出がとんでもなく良くて。
照明も、ロケも、美術も、フードスタイリングも、素晴らしい。
ってなドラマで言えば『舞妓さんちのまかないさん』『天狗の台所』『ペンションメッツァ』あたりが思い浮かぶが、これらの傑作ドラマたちの中に並べても「幸せ度」はナンバーワンかも知れない。
天音と七菜だけでも充分好きだったのに、七菜の友人、あかりちゃん(光嶌なづな)が出て来たらなんかもう泣けるレベルまで行っちゃって。特に昨夜のバイト町中華でのあかりちゃんの台詞は最高だった「ひゃっほー」って言っちゃった。もう書かずにはいられなくなった。

歩道橋からの景色の見え方が変わるあのシーンだったり、あかりちゃんの台詞だけで、何の説明もなく、主人公たちの心情を想像させるこの見事な演出たるや。毎回溜息もの。
しかし飯島奈美さんのフードはもはやキャストと言ってもいいのでは。前述『舞妓さんちの…』『ペンションメッツァ』も飯島さん。ちなみに『天狗の台所』の夏井景子さんは新潟出身で以前『GINZA』にも出てた。彼女の料理もすごく良かった…。けど飯島さんのは、なんかもう、キャラクターっぽさがある。
『ひらやすみ』は終わったらまた最初からリピートしそう。『舞妓さん…』もそうだった。
また「助けてくれる」ドラマが増えました。嬉しいなぁ。
『ばけばけ』10/24金曜日
初回から魅せに魅せられてきた第4週の金曜日。
もうこのね、後ろ姿。
揺れる肩。
気付いて見つめるボケの国宝…
からの、トキの長い長いFIX。一人台詞。
どんな厳しい時にも、みんなで笑って楽しくやってきた松野家の、あの3人のことをちゃんと知ってるから。
信じられないほど優しい銀二郎のことが大好きだから。一緒にいたいから。
こっちもトキと同じことを思ってる。
4週の間、何度も
彼女の顔だけ・セリフ無しの名シーンが繰り出されてきたけど、今日は真骨頂だった。
回想シーンを入れないという、視聴者を信じる姿勢も最高。
ここからラストまで嗚咽しっぱなし。泣き笑い。
高石あかりを今作で起用してくれて、そして素晴らしいドラマを作ってくれて、ありがとうございます。製作陣の皆さま。
全然感想が追いつかないが、朝ドラ『ばけばけ』、1話から最高だった。
めちゃ楽しい!
水曜あんぱん。
昨日から衝撃の展開で号泣。

いつもの、いかにもなNHKスタジオ照明から、今日のキレキレの編集とカラーグレーディング!



なにより今期の朝ドラはちゃんと信頼できる、と思える脚本・演出でした。
あんぱん初投稿だけどちゃんと最初から全部観てます。
自分が朝ドラの観る・観ないを決めるのは、自分基準で「決定的にアウト」な脚本(セリフ)があるかないか、が一番大切な要素じゃないだろうか。
前番組(おむすび)では1週目に、農家と農協を巡る、圧倒的に・呆れるほど解像度の低い、恥ずかしい描写があって、ああいうことが通る基準ってもうだめだな…て思ったのを覚えてる。
『あんぱん』ではそういうのがなかった。
毎朝楽しみに観ています。
自主朝ドラ『虎に翼』が、今朝最終回を迎えた。

※自主朝ドラとは…
現行放映の朝ドラがNot for meな場合に、過去の名作をオンデマンドで毎朝同じ時間に観ること。
これまでに『おかえりモネ』『あまちゃん』『ひよっこ(途中まで)』などを実施済み。 1日1話にしたいところだが、やめられずに2話3話続けて観てしまうことが多い。週イチ程度Threadsで感想を書いてきた。
最終週を含む数週間の
見どころ満載ぷりったらなかった。
それこそ初見時は、最後までどうなるか分からないので
「え?この間際にこんな難問ぶつけてくるの?」
「え?最終週にみさえ問題か!!」
など、ちゃんと終わるのかどうかハラハラしっぱなしで、その分ゆっくり楽しめていなかったようにも思う。これは再見したからこそ分かったこと。
2回目は、最後の終わり方も、そこまでの展開も分かっているので、落ち着いて、一つ一つのトピック(あっという間に過ぎ去る位テンポが速い)を、漏らさないように噛み締めて、楽しんでいた。
毎日感想を書きたいが、とてもじゃないけど追っつかない位、見どころ、名セリフ、名シーンのオンパレード。
特に最終週は「エンパワメントされる」とう言葉が、自然に頭の中に浮かんできた。この気持ちこそ、毎朝放映の特殊なこの枠にぴったりだよなぁ。
ここまでの朝ドラはなかった。
ちなみに自分の歴代TOP3は
カーネーション
あまちゃん
おかえりモネ
この中で『虎に翼』はちょっと別枠…。本当に特別で特殊。時代ものなのに現代の問題がそのまま盛り込まれていて、こんな作り方が可能だっていうことを1度知ってしまうと、この後の時代モノ新作をちゃんと楽しめるのかどうか、少し不安になる位。
何ならこの後また最初から始めても全然良いってくらい。
シナリオ本が未だに高価で入手できてないけど、いつか無理なく手に入るようになったら嬉しいなぁ。
「とらつばナイト」の第2弾やりたいね〜みたいな話も去年あったけど、何人か集まれば「ナイト」でも昼のお茶会とかでも良いし、考えますので。コメントやメッセージください〜
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NHKオンデマンドは月1000円。『虎に翼』を2000円=映画1本分で、2か月かけて観るだけでも充分に元はとれると思う…。その他にもオススメドラマがてんこもりです。別にNHKの回しものではないけど、ドラマ以外のドキュメンタリーもすごく面白いので、超お薦めのサブスク!NHKオンデマンド独自の契約でも、AmazonプライムやU-NEXTのチャンネル登録でも可能。
テレビとラジオの批評誌『GALAC』12月号
初めて買った。編集発行は「NPO放送批評懇談会」。
たしか岡室美奈子さんのXで知った「朝ドラ『虎に翼』が開いた扉」特集が素晴らしい。全20P。

冒頭の座談会、脚本の吉田さん制作統括の尾崎さんまでは良く見るとしても、梛川善郎チーフ演出、石澤かおるPまで加わった4人はなかなか読めない。その後の寄稿も、どれも素晴らしかった。
そもそもの企画の発端と、その後尾崎さんがこの人達を座組として選んだ理由が、詳しく語られている。また、『家庭裁判所物語』という著作があるNHKの清水聡・解説主幹もキーマン。彼は「歴史司法」戦前戦後の司法を専門にした記者だが、これらの本はNHKの取材ではなく個人で時間をとって調べ上げ書いたそう。この清水氏が制作チームの一員として考証に入っている。NHKで脚本作業をしていた吉田さんが「普通は脚本家が直接会うことの少ない」考証の人とNHKの食堂で気軽に会えることの大切さを語っている。現場のこんな話、なかなか聞けない。清水さんは同誌別ページで考証の寄稿もされている。
『虎に翼』は現代の問題を盛り込み「今過ぎるのでは」という声も聞こえた中、それが単なる場所借りではなく、調査や検討により「昔もそうだった」という推測に至った話とか。
痺れたのは撮影のこと。
「今作はマスターショットがうまい。従来朝ドラのようにマルチカメラスイッチングでバンバン繋いでいくのではなく、アングルを決めてそこの中で芝居をするというショットが多用されている」そうで。
配信ドラマはもちろんNHKのドラマも軒並み映像のクオリティが上がっている中「朝ドラだから映像はそこそこで仕方ない」とは言えない。朝ドラにありがちな「小さなセットを写すためのワイドレンズでルーズな俯瞰」という画になった瞬間、途端に醒めてしまうから、できるだけ長い玉(レンズ)でひいて撮るようにしている。全部にピンが合うワイドレンズでどこを見たらよいか分からない映像よりも、1枚の画で役者の芝居と世界観が表現できるようにしたいと考えた。この撮り方は美術にも影響を及ぼしつつ、従来の朝ドラとは違う撮影が実現できた。
あの印象的なカットの数々は、こういう名監督の元で生まれたのだな。
前に「とらつばナイト」で書いた、女学校の先生のカット。これは脚本ではなく梛川演出によるものらしい。座談会でわざわざ取り上げられていて、感激。
同じ方向を向いたさまざまなスタッフがお互いに意見を出し合いそれを採り入れていく現場。
「撮影現場でも、年齢も性別も違うメンバーが、とりあえずこのシーンをどうするかについて相談するときだけは、誰もがフラットに想ったことをしゃべれるという空気を一番大事にしていました。それは『虎に翼』の芯にある憲法14条の精神みたいなことで、このドラマを撮っている以上、そうでなきゃいけないだろうと。」という梛川さんの言葉に痺れた。
仕事としてではなく、個人として、経験談を話したり議論が起こるような撮影現場だったそう。
「例えば女性の照明スタッフが、寅子が再婚して苗字をどうするかというエピソードの撮影時には、自分はどうするんだろうと真剣に考えてしまったという話をしてくれたり、彼女と伊藤沙莉が撮影後にそんな話をしていたり」
以前『虎に翼』は歴代朝ドラの中でNo.1とか、そういうベスト枠には嵌められない、別枠だ。ということを書いたけど、この特集を読んでやっと分かった気がする。
今作は、受け取った人がその中身を自分事にしてしまう力を持っている。別世界のドラマではなく自分のこととして語り出し、つないでいくバトンを確かに手渡したのだ。だからロスどころか、これから引き継いで、続けていく物語なのだと思う。
『虎に翼』以前との違いは、何が正しいのかわからなくなったとき、憲法第14条が、そしてこのドラマが、私たちを等しく照らし出す『灯台であり続けるということだ。
それは朝ドラの未来への1つの希望に違いない。
(批評の目「朝ドラの現在地と『虎に翼』が紡いだ未来」岡室美奈子 同誌より)
「とらつばナイト」無事終了しました。衆院選投開票日の夜でした。それも感慨深い!
大人数はちょっとどうだろう…と思ったので告知は最小限、お知りあい経由の方達が集まりました。総勢6人(1人体調不良で欠席残念!)。半分の方は2時間半位で帰宅。あと半数は4時間くらいの開催時間。
予想通り、時間はぜんぜん足りませんでした。ぜひこれは二回目でも、何度でも、開催していきたいなぁ。というより「虎に翼」を冠にしたトークイベントや呑み会を定期的に開催したいくらい、ドラマを超えて大切なムーブメントだったように思います。
ドラマの感想ではあるのだけど、皆さんの日々考えていること、これまでの「はて?」が滲み出ているような感じがたまらなくグっと来てしまう。虎に翼ならでは。
(ネットで拾った)全話を一言でダイジェストした一覧表を配布したのですが、とらつばは1話に結構な内容を盛り込んでいるので、短いダイジェストではどの話か分からないのが多かった。1話の中にあまりにも色々内容が詰め込まれているので、インスタでは感想が追いつかずThreadsに書いていたのだから。
人数が半分に減ってからは、このThreadsの感想を追っていって色々思い出し、話すことができてすっきり。書いておくもんだな。
ちなみに今自分は「自主朝ドラ(オンデマンドで朝勝手に観る)」でとらつば2周目絶賛放映中なので、ロスどころかとらつばブーム真っ最中。
全話通して一番のシーンはどこかと聴かれたら、高等試験に合格した後、金屏風の前の演説。
あの内容。あの口調。あの表情。何回観ても(ノД`)・゜・。
昨晩は、そのセリフが書かれたzineを持ってきた人がいたので、自分と同じくあの金屏風のシーンを挙げた女性に、朗読してもらったんです。それがまた、いい。
そして今朝の自主朝ドラは期せずして(本当に!)その金屏風の回でした。まぁビックリ。
改めて観ていると、あの演説までの「タメ」がすごい。あんなに苦労して、働きながら死ぬ気で勉強し、友人達と悲しい別れを経験し、口述試験当日はなんと生理になって、帰ってきて悔し泣き。耐えに耐えてやっと勝ち取った景色は、思っていたものと、全然違っていました…(尾野真千子)。今回を最後に諦める優三。落ちたよねの来訪。彼女が試験で言われた侮蔑的な言葉。よねからの最後の「おめでとう」。それらをタメにタメて、浜辺を思い出しながらの、あの祝賀会。あの言葉。あの口調。
最高のシーンです。
自分はお兄さん(直道)の死は予想外に、ことのほか堪えた話、戦争がイヤだと本心から実感できる凄さとか、そういう話ができたのも嬉しかった。
もちろん名シーンのことはあれもこれも話したのだけど、人数が少なくなった後に、寅子の大学進学について相談する3者面談での女教師のことを話してくれた人がいて。寅とお父さんが帰った後、あの先生が教室で一人、ただ立っているシーンが差し込まれていたのが、再見時に自分も印象的だった。彼女はあの時代で女性教師になることのバックボーンについて思いを至らせていて。こういう話ができるの、いい。
そうなの、思ったことは話した方が、いい!(直道)というのがやっぱりドラマを通じての1つのテーマのように思っていて。これって『スキップとローファー』も同じだよな。
自分が感動するエンタメの共通点なのか。
また曜日や時間を変えて開催したいのですが、1か月少しは長女の受験で動けなくなりそう。その後でも、話したい、参加したいという人がいればぜひお声掛けください。とらつばだけじゃない色んな話が、これをきっかけにできると思う。
昨日もやっぱり、昭和男の内面化(おれ)、選挙、仕事での話などが、参加した皆さんの立場それぞれから聴けたし、そういう話が聞ける機会ってだけで嬉し過ぎる。
大画面で、一緒に観る虎に翼はまた格別。
最初に開催を推してくれた発起人ruth_blackett_をはじめ、参加してくれた皆さん、ありがとうございます〜!!
===============
写真はまったく撮っていなくて、この1枚は最後に連絡先を交換しているところ。
今回はIryさんのオードブルとKiyoワインのシュワッとしたやつ、弥彦ビールなどをいただいてました。美味しかった…
NHK朝ドラ『虎に翼』が9月末に終わった。
この半年、本当に楽しかった。これまで何度も書いているけど、NHK朝ドラの出来というのは日本全体のメンタル景気を左右すると思ってる。それ位大切なコンテンツ。おかげさまで幾度ゴミのような気分の朝に救われてきたことか。
とてつもなく多くの人に、それも老若男女・主義主張関係無く、問答無用でまずは観てもらえるという超・特殊なTVドラマ枠、「連続テレビ小説」通称朝ドラ。 だからこそ少し変な風潮や常識やタブーがまかり通り、一見制約だらけのように見えた、その枠に。
ジェンダー問題・法律問題をはじめあらゆる社会問題をブッ込み、エンタメとして成立させ、どころかすべての登場人物が愛おしく、心から愛せる物語を書き上げた脚本家・吉田恵里香。その脚本を至上の映像に創り上げた製作陣、期待に応えきった俳優達に、心からのリスペクトと感謝を捧げます。ありがとうございました。
直近では『らんまん』が大好きで、かなりインスタでも感想を上げていたのだけど、とらつばはもう毎日が見どころ満載で、とても画像付きのインスタでは追いつかずThreadsでしか書けなかった。
今週末には「とらつばナイト」がいよいよ開催なのだが、そのために全エピソードダイジェスト(各話一言紹介)を見直していると、1話に対していくつも話したいポイントがあって、とても追いつかない。まず時間内では皆さん話しきれないんだろうなーと思う。
そうなったらまたお茶会でもなんでもやろうよ。いつまでだって話して、いい!
さて面白い朝ドラが放映されるとおよそ「歴代朝ドラベストはなに?」的な話題が盛り上がるのだけど、自分は『虎に翼』が自分内ランキングのどこにも収まらないと思ってる。それ位異質だよね。もしとらつばで初めて朝ドラに触れた人がいたらお伝えしたいけど「こんな朝ドラは金輪際なかった」のです。これからも、期待するのは厳しいように思う。
ちなみにとらつば以外の自分ランキング
1)カーネーション、あまちゃん、おかえりモネ
2)ひよっこ、あさが来た、スカーレット
3)おちょやん、べっぴんさん、らんまん
そもそも朝ドラを観るようになったのは『カーネーション』がきっかけ。それから今までは全部の朝ドラを、最低2週間は見るようにしている。(という自分ルールを初めて破ったのが『おむすび』だった…)上に挙がっていない作品は多くが、どこかで離れてしまった。
NHKオンデマンドがはじまってからというもの、リアルタイム放映の朝ドラがNot for meな場合に、毎朝同じ時間からオンデマンドでお気に入りだった朝ドラを観直すという「自主朝ドラ」を始めた。これでメンタルの平穏をなんとか保っている。昨年は『おかえりモネ』『あまちゃん』を終えた。どちらの作品も、もう1度見直しても良い位傑作だと思う。
だから『虎に翼』が終わって、今ロス?かと言うとまったくそんなことなくて、今は自主朝ドラで絶賛放映中なのです。今日は直言の無罪が決まり、ヒャンちゃんのお兄ちゃんが連行された。今リアルタイムでめちゃ盛り上がってますすみません。
今回とらつばナイトに事情で参加できなかったとらつば好きの皆さんがいたら、いつでも付き合うのでお茶しましょう。 ではでは、週末。
NHK朝ドラ『虎に翼』
しょっぱなから楽しませてもらっていたが
第5話(金曜日)でいきなりのクライマックス。
寅子の能力も努力もすべて認めながら、今の世ではどうしても幸せにはなれないんだ。と語る母。聞く寅子の顔だけを延々とFIXで映し続ける、大胆な演出。 そして伊藤沙莉という俳優が見事に応えきる。第一週からのこの信頼感。ついていける、と思う。
ただ反論するのではない、母子がお互いの気持ちをちゃんと理解しつつ、自分の考えを伝えようとする姿勢は、きっと今後の物語のベースを為していくのではないかな。
「お母さんみたいな生き方をしたくない」「お母さんみたいになりたくないってこと?私のことをそんな風に見ていたの?」というあちゃー!なやり取りから、
「私の母はとても優秀ですが……?」
でひっくり返す。
その後の母ゆりちゃん。出たー!!もう拍手喝采。
「女の可能性の芽を摘んできたのはどこの誰、男たちでしょう!?」
「自分にその責任はないと?それならそうやって無責任に、娘の可能性を潰さないでちょうだい。」

今の世でもそのまま通じるこのセリフに涙。芽を摘んできた一味の一人として、昭和、平成、令和と変われなかった男たちの一人として、痛烈に響くゆり母ちゃんの啖呵。ごめんなさい!

オープニングもすごくいい。クローズアップされる「目」が強烈な印象。
素晴らしい第一週の終わりだった。久しぶりに朝ドラのある生活が戻って来たかも!


いよいよフィナーレの『らんまん』。
最後まで来てまたドン下げか!という関東大震災(まぁ史実だからしゃあないのだけど)が起こりまた辛すぎる日々。
今週驚いたのがすえちゃんのこのセリフ。
目が見えなくなっても八犬伝を完成させた馬琴先生のことは、身分の違う特別な人だから出来たんだと思えた。でも図鑑を完成させようとする夫に対しては「万ちゃんを特別と思いたくない」「あなたは特別だから描けて当たり前って、そう思いたくないんです」というセリフ。
これってある意味、有名人をモデルにした朝ドラでは、メタな含みも感じるよな。て思って。
こんなセリフ、朝ドラで聞いたことないな。すごいなーと思った。
あと金曜のあさイチ、神木君の登場回。まぁ充実しまくっていました。最高。
この中で仲良しの志尊淳との役作りエピソードが色々紹介される中で
「万太郎がこのままでは嫌われ者になってしまう。なんとかそれは避けたい」
と、前後のセリフを工夫したり、竹雄のセリフ、それに対する万太郎のやりとりの声のトーンをコントロールしたり、恐らく相当な手入れと調整をしていることが感じられる話をしていた。
こういった名優(=名演出家でもある)たちの数多くの工夫によって、あの愛すべき万ちゃんが最後まで愛されるままでいられたんだな。
それができてない例って、今までの朝ドラで山ほど観てきたよね。愛したいけど、これでは愛せないよ、ってゆうディテールの杜撰さが、どこまで俺たちの思い入れ・没入を阻んできたことか。
愛されない主人公級のキャラ、いっぱいいたのですよ。これまで。
それを避けることができたらんまん、すごい。
あさイチは脚本家・長田育恵さんのコメントにもぐっときた。万太郎の「自分は競っている。人間の欲望と」ってゆうセリフ。明らかに戦争も指していて、今だからこそのすごいメッセージの強さを感じて、めちゃ印象に残っていた。ああこのドラマはちゃんとやる気なんだ、と。
このセリフなんと神木君のアイデア(本人覚えてなかったみたいだけど)。長田氏自身だけではあまりに強くて書けない言葉だったと。それを神木君が言ってくれたことでふっきれて、以降の脚本にも影響が大きかったそうだ。
裏側を垣間見れて楽しかった。
さて最終週だ。

9月に入ってからの『らんまん』は、毎日がクライマックスで、とても心が追いつかない。
フィニッシュに向けてこれでもかこれでもかと盛り上げていく。
このドラマの凄さって、ひとつひとつの細かい努力の積み重ねを、時には説明無しに、でもちゃーんと丁寧に描いていて。
だからあとで報われた時の説得力が半端ない。時にカタルシスになって、感動がどどっと押し寄せてくる…
そういう総決算を最終月で毎日やってくれてる。すごいサービスというか何と言うか。
モネ以来久しぶりに「朝ドラが楽しみな毎日」を実感できた今シーズンでした。辛い展開もめっちゃ多くて楽しいばかりじゃなかったけど、ほんといちいち説得力がすごいし、「学問の魅力」を圧倒的な細部の描写と設定で見せてくれました。学問に限らずだな。だからお仕事ドラマとしても最高。
次の朝ドラがどうなるのか分からないけど、ほんと寂しいよ…。
ええ、もう?てかんじ。
関係者の皆さん、ありがとうございました。






先週末からの『らんまん』。
いったいどうなるんだ…と思っていたら底にはまだまだ底があって…という展開。
先週末の教授の決別宣言から
まぁーしんどい。
しんどいのだけど、すべての人物描写がとても丁寧なので、ドラマの作りに対するストレスは殆ど無くて。
嗚呼、人生ってしんどいよね。
てゆう、それだけだ。
しんどい。
そんなしんどい中でもぎゅっとくる場面がいくつもあって。
あまりにも毎日すごい展開だったので忘れガチなんだが。
記憶も新しい今日(金曜)で言えば、分家のあのおっさんのセリフ。腐造は酒蔵ならどこでも起こる、俺でも起こっていた。この人が言ってくれるからこそ、救われるよね…。
ヒョロのあの断り方と、最後のハグとか。
朝号泣。
そして…園子ちゃん、亡くなったんか。
小さい子供が亡くなる以上に辛いことはないと思うが、この時代は今よりもっと身近だったんだろう。
いやそれにしてもしんど過ぎる。
まさかこんなドラマだったとは。
だからこそ、この後もしっかり見届けたいわ。

東京編になってからどんどん好きになってる『らんまん』。
研究室のこの2人が本当に大好きなんだけど、今日(6/14)の、夢中になってる万さんの後ろでの会話、すごく良かったな。脚本の会話センスがいいのよ。そしてここに竹雄が参入!もう最強布陣。最高多幸感。朝ドラありがとう。なんなのこの可愛さ。



この後の、寿恵子(浜辺美波)とダンス先生とのやりとり、「愛に生きろ」…ベタ過ぎるほどベタなのに演技と演出で泣かせる。
今週ずっと良くって盛り上がっていって、この後どうなるんだろう。楽しみ。

after6junction 『渡辺あや特集』by岡室美奈子(早稲田大学教授)。
よくぞやってくれました。というか、今まで1回もやってなかったのにびっくり。
朝ドラ『カーネーション』で一気に知られることになった脚本家・渡辺あやさんは、そもそも手掛けている作品自体がそんなに多くなくて、wikiで出てくる殆どの作品を自分は観ている。
(『その町の街のこども』は何故か配信をやっていなくて未見なのがなんとも悔しいのだけど)
元々雑貨店経営&主婦をやっていた女性が、岩井俊二のシナリオ応募コーナーで見初められ、『ジョゼと虎と魚たち』で脚本家デビュー。その後いくつかの映画を経て、初めての連続ドラマ脚本が『カーネーション』というのもすごい。
今回は尺の関係か話を絞ったのだと思うのだけど、渡辺あやさんはあちこちの取材で「プロデューサーとの相性を大事にして、プロデューサーの「人」を見て、その人がやりたいと思った企画を実現する」「その人が本当に自分の中から「描きたい」と思った題材かどうかが大事」というようなことを語っている。
自分が描きたい題材なんて特にないし、社会派という訳でもない。ただ製作者が心から描きたいと思った題材に共感できたら、それを一緒になってできるだけ実現する、というような話だったと思う。
つまり渡辺あやさんの来歴を語る時には、だれが企画をはじめて渡辺あやさんを口説き、製作したか。というプロデューサー話がセットで聴きたいんだよね…。
たとえば『ワンダーウォール』の企画を渡辺に持って行ったのは、当時まだ駆け出しだった(たしか)NHK京都のプロデューサーで、そのしつこい情熱にほだされて、当時多くの製作者が口説き落とそうとしてできなかった渡辺脚本を勝ち取った、みたいな話だったり。

『エルピス』の佐野亜裕美Pは脚本ができているのに実現できず、TBSを退社し、5年越しでカンテレで実現した(その間、やりたかったことを先に実現するために渡辺さんはNHKで『今ここにある危機とぼくの好感度について』を書いた)というなりゆきだったり。
一貫して彼女は「単純な二項対立を避ける」「その中でも個人は変わっていける」というとを描いていると岡室さんは語っていて、なるほどと思う。
最後、特にスッキリする訳ではない。巨悪を倒す訳でもない。ポイントはそこではない。だけど本当に感動してしまう。そんなドラマの特徴って、大好きな野木亜紀子さんとも通じるところだよな…。でもその一部分は、今の地デジで通すための作り方でもあるのかも。
もちろん、制限や縛りが名作を生むことは多々ある訳で、今の我が国メディアの、何1つお上には文句を言えない閉塞・窒息状態は、ある意味名作を生む土壌になっているのかも知れない。いやいや、全然良い状況ではないですよ。最悪なんですけど。

この2年ほど、コロナ禍に入って1年経ったくらいから、メンタルの急激低下のせいなのか、それまでずっと好きだったのに、急に見なくなった(聴かなくなった)番組がいくつかある。
TBSラジオ『たまむすび』もその1つだった。
なんなのだろう。普段の生活で心からリラックスする時間が殆どなくなったから、なんだろうか。
1年以上ご無沙汰している『たまむすび』が終わってしまうと聞いて、すごくショックで、すごく寂しくなると同時に、「最後だけ聴いて寂しいとか言ってるんじゃねー」的な、自分に対する罰的な何か、も生まれて。
終了告知があった後も、だから聴きたいのに聴けない、なんかそんな時期が続き、そして遂に最終週になってしまった。
最終週、ガマンできずに聴いたよ。
8年以上も聴いてた番組だから、あっという間にあの頃の気持ちに戻ったよ。
思い出したけど『ストリーム』『キラ☆キラ』『たまむすび』と、いったい何年TBSリスナーやってるんだ。
木曜の赤江さん最終日、最後の「答辞」は、仕事の買い物をしながら聴いてたら泣けて泣けてしょうがなくて、レジにも行けないほどだった。
考えてみたら
こんな風にキー局番組の最終回の瞬間を、地方でリアルタイムで聴けること自体、ラジコプレミアムが無い時代には叶わなかったことで、それも元を辿れば2011年の311からだったな。大震災がもたらした数少ない恩恵。
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当たり前だけど、赤江さんが単に天然すっとぼけキャラだけじゃない人ってことは、このトラブル続きの11年をずっと伴走してきたリスナーだったら、皆知っていると思う。
『たまむすび』は自分にとって、こんな赤江珠緒という大好きな女性との出会い…だけじゃなくて
博多大吉とピエール瀧という、理想の大人像、尊敬すべき先輩に出会えた番組だった。
絶対に自分にはなれない理想像だけど、少し先を行く人生の先輩男性像として、ああこんな人がいるなら男として生きていく意味もあるのかな〜と思わせてくれる二人だった。(だから、瀧さんの降板と、復帰しないことへの思いも、聴かなくなった後押しだったかも)
最終週の水曜日。大吉さんのラスト。
特に大きなプレゼントも、気負いも無いように話す大吉さんが語った、ポッドキャスト新番組への、その思いの丈にクラクラした。
(博多大吉さん)
自分はたまむすびで大きな自信をもらった。この自信のおかげで仕事が回り出し、タレントとして大化けすることができた。
今NHKの「朝の顔」になれているのも「たまむすび」なくしてはありえない。
自分を大きく羽ばたかせてくれた番組だ。自慢の番組だ。
そんな風に自分を大きくしてくれた赤江さんは、だから自分にとって最高のラジオパートナーだ。
番組をやめるやめないの決心にしても、辞める気持ちが殆どではなくて、51対49でやめるような、そんな様子に見えた。赤江さんは、辞めたくて辞める訳じゃない。
だから自分は「10年後にまた「たまむすび」やるって決めて、辞めたらどうですか?」と提案した。そしたらリスナーも、周りのスタッフも皆同じ気持ちだった。
この先赤江さんは絶対にたまむすびが恋しくなる時がくるだろう。
10年先に番組を用意することは、今の仕組み上できることではない。皆、望んではいるけれど、そのやり方が分からないだけだ。
だったら、自分がその受け皿を用意しておこう。赤江さんがいつでも帰ってこれるように。
赤江さんだけじゃなく、元「たまむすび」のパートナー達も出演してもらい、この「たまむすび」が育ててきたものを自分が繋いでいく。
赤江さんが帰って来たくなった時に、いつでもその場があるように。
そのために自分は腹を括って、ポッドキャストを始めます。
かなり意訳しているけども、こんな話だった。そして赤江さんには、いつ来ても無制限に番組に出ることができる無期限PASSを渡したのだった。
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このエピソード自体が、『たまむすび』がどんだけ凄い番組だったかってことを、物語ってると思う。 瀧さんもちょっと位出てくれよな!とは誰もが思ったはずだけど笑
本当に赤江さん、凄かった。
こんな幸せなエンディングを迎えられるパーソナリティー。なかなかいないですよ。
なんというか、おめでとうございます。ありがとうございます。大好きでした。
またその声をお聴きできる日を、楽しみに。

現在、#自主朝ドラ は『ひよっこ』乙女寮のあたり。
脚本は岡田惠和。
昨年末に『#あまちゃん』を観終わって、そのあまりの完璧さに驚き、将来に渡ってこれ以上の朝ドラはまず生まれないだろうという実感をあらたにした。作品の完成度以外にも、世の中のタイミングという要素があって、これは如何ともしがたい。終わった後しばらくは、とても他の朝ドラを観る気にはならなかった。
次に観ると決めていたのが『ひよっこ』。
見始めてまず、お父さんが行方不明になるのが2週目だということに驚いた。え、すぐじゃん。この不穏感は以後シリーズ通して全体のバックに流れ続けるが、それを忘れさせるドラマの明るさとポジティブさに救われ、忘れた頃にお父さんのシリアス話が挿入される。このバランスがいい。
松本穂香を初めて認識したのもこのドラマだし、大好き小島藤子との出会いも乙女寮。そして今やエンタメ界を席巻する伊藤沙莉を見出したのもひよっこじゃなかっただろうか。
でもこの幸せな乙女寮も、あっという間に最後を迎えることを知ってるので。できるだけゆっくり観ようと思う。
この乙女寮編が終わりを告げた時は随分ロス気分だったのだけど、ひよっこはこの後も楽しみが沢山あるんだよな!(自分のブログを観て思いだした)そうだ!
朝ドラは日々の俺メンタルに、思っているよりずっと影響を与えているんじゃないかと思う。

いよいよ終盤。
アキ主演映画の主題歌収録現場。
以前鈴鹿の歌を春子が吹替で歌っていたことについて、
ついに、初めて、ハッキリと鈴鹿に伝えられる。その後。
春子「感謝しなくちゃ」
鈴鹿「え?」
春子「アキのおかげで、鈴鹿さんに逢えました」
鈴鹿「……いい娘さんね 笑」
アイドルの歌唱力が絶望的なので、他の人が歌って吹き替えるという、普通に考えたらリアリティゼロの設定。
それをここまで泣かす場面にできるとは。どう考えても凄い。

百何十話と日々重ねる朝ドラならではだし、その上にいくつもの奇跡が重なった結果だと思う。クドカン脚本、俳優の力、演出、そして大友良英さんの劇伴がなくては、とてもなしえない!
時折挟まる、黙ったままの水口の演技が、すごく効いていた。
あと20話ちょっとか…やっぱ寂しいわ。寂しい。
最後は絶対に紅白歌合戦で締めたかったのに、オンデマンドからは外れているんだね…そりゃそうか。YouTubeにありますように。
※エキストラが趣味の我が弟も出てきた。


岩手編が終わった時の寂しさは当時以上だ、とは書いたか書かなかったか。
しかし東京編もやっぱり俄然面白くて、いちいちコメントしていたら毎日あまちゃんのことばかり書いていそうだ。実際当時はTwitterでそんなだった訳なんだけど。
あの頃は1日に同じ話を3回観て、今は1日に数話〜10話以上観ているという贅沢ぶり。来週の予告で「これはヤバい!」と思ってもそのまま観れちゃうんだから、やめられないんよ。
とにかく、面白い。
今日はユイちゃんのお母さんが帰ってきた回。こんなにシリアスだったっけ…。


ある意味今までで1番突き刺さる内容だった。皆が皆、できることをしていて、安易に逃げない脚本、本当にすごいし信頼できる。
そりゃこんな新作を毎日観ていたら盛り上がるっぺよ。
あまちゃん終わったらひよっこを観る。若き春子=有村架純繋がりでもあるし。
自主朝ドラ『あまちゃん』は
ついに北三陸編の最終週になってしまった。
EP71
夏ばっぱが、25年前のあの日のことを、春子に初めて謝る。
東京に行くという彼女をひきとめなかった自分。廻りの大人達を説得しなかった自分。
「すまなかったな春子
25年間
この通りだ。
許してけろ。」
深く頭を下げる夏ばっぱ。


多くの人が抱えている、親との問題。確執。無意識下の束縛。どうしても拭いきれない身体の中に染みこんでしまっている影響。
40代になっても50代になっても、時には親が亡くなっても解消ができず、知らずのうちに自分と他人との関係に問題が出てしまう、大変なこの親子問題を、あまちゃんでは親が生きている間に、これ以上ないという方法で昇華してくれる。
希望のある、夢だ。
謝った後、ばっぱは深く長い溜息をつき
「ふー……すっとしたー」
と呟く。
しばし沈黙の後
「あたしも、すっとした」
と春子。
二人の名演技、静かな演出に痺れる
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あまちゃんで毎話こんな感想をいちいち書いているとキリがなくて。
でも毎回書きたいと思いながら、次のクライマックス、次の名シーンがどんどん出て来て記録が追いつかない。
あと、
現役で観ている時は、どんなに面白くても「1日15分のドラマ」だったのだけど。
それが今や配信のおかげで
時には「1話1時間半のドラマ」になっちゃう。
自主「朝ドラ」なんて嘘。移動中に、多い時は1日で1週分は観ている。 (この頃は土曜もやっていて、1週6話ある)
クドカンの凄い脚本で詰め込むだけ詰め込まれた1時間半のドラマ。
今回の#自主朝ドラ は、「舞い上がれ!」の半分位で終わっちゃいそうだ。
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そして次のEP72は、『あまちゃん』の中でも間違いなくベスト3に入る回。
15分の中にクライマックスが4回訪れる。
1)北鉄に乗ったアキを見送る春子のセリフ。
「あんたは変わっていない。だけどみんなに好かれたね。みんなに好かれた。あんたじゃなくて、皆が変わったんだよ。自信を持ちなさい。それはね、案外すごいことなんだからね!」
この時の春子の表情!
あれから10年経ち、我が家も娘達のとの関係が変わる中で、また一層春子の気持ちを思い、泣けてしまう。
2)25年前の、春子の出発シーンの回想。
浜で大漁旗を振って春子を送る夏ばっぱ。25年間恨み続けたあの時のことを、今、勉さんの告白によって春子が知る。
前71話で和解したその次の回で、畳みかけるようにこれだから…

3)現在。アキの旅立ち。
また車掌に話しかけられ、あやうく同じことの繰り返しになりそうなところを、他の乗客に救われる。
夏ばっぱの見送りと、その思いを存分に受け取るアキ。
春子の思いも、春子ができなかったことも、1つ1つ実現していくアキ。メインテーマ曲が鳴り響く。
4)間髪入れず、ユイの父が倒れ一緒に行けないという衝撃の展開。
観ているこっちの気持ちはもう大波のように揺れ揺れ。
2人を隔てる北鉄のドア。たたみかける哀愁のBGM。絶叫しながら電車にすがりつき見送るユイ。呆然として見るアキ。電車はアキ一人だけを乗せて、出発する。
そして次回。東京編へ「つづく」。
ここまでが15分の1話。
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当時以上に大号泣の、北三陸編最終週でした。
毎日毎日、名優たちの虜になっています。