NHK朝ドラ『ばけばけ』11/14(金)
ずっと素晴らしかったけど、今朝ついに来た。神回。
後半は嗚咽しっぱなし。
家督のしがらみからどうしても抜けられない三之丞に、
「(物乞いをしているタエ叔母さんが)ほんっとに死ぬ。冬が来たら生きていけないのはわかっちょる」と迫るトキ。
「あたしを見て。自分を捨てたの。」
「自分を捨てて、家族のためにラシャメンになろうとしたの」

このトキの表情たるや。今週数日ずっと続いた、あの恐ろしい緊張の中の、彼女の表情が甦る。


この言葉が突き刺さる父、祖父、そして母。この顔…
何度見ても号泣。
トキ「おばさまをお救いしたいのなら、自分を捨ててこれをもらって!」
お金を押しつけ、「もらってくれますよね」と詰め寄るトキ。何も言えない三之丞。


ふたりの話を背中で聞いていた母、フミ(池脇千鶴)がここで振り返る。

「ああもう!どっちかね!」
「もらうの、もらわんの、どっちかね!」

三之丞「いや…あの…」
「言っとくけど、もらわんはないけん。」
強い口調で睨むフミ。
「おトキが覚悟を決めて稼いだこのお金、三之丞ぼっちゃんでも、もらわんは許さんけん!」
号泣(おれ)。
そのフミの言葉に、耐えきれず涙を落とすトキ。

さらに号泣(おれ)。
三之丞「も、もらいます」 フミ「頂戴いたします、でしょ!!」
三之丞「頂戴いたします!」
トキに向き、泣きながら
三之丞「ありがとう!」
はい号泣(おれ)。
と、ひとしきり泣かされた後に、おじいちゃん(小日向文世)のアレが入って、笑顔に包まれる松野家。

ああやっと、笑いが戻ってきたんだね…
これまで高石あかりのセリフ無し演技で何回も驚かされてきたけど、今日は台詞も素晴らしかったなぁ〜。
最っ高の回でした。

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あと毎回唸らされるのが、カット尻の巧みさ。OP入りタイミングで何度笑っちゃったことか。
朝ドラにはかつてなかったテンポの編集だと思う。

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