映画『Every Day』感想

Amazonプライムビデオで『Every Day』を。2016年、日本。監督は手塚悟。

【あらすじ】
交通事故で昏睡状態に陥っているはずの恋人・咲がいきなり目の前に現れる。
「時間を、もらったのね。1週間」
手作りの弁当を差し出す咲。
しがないサラリーマンの主人公・晴之と2人の、いつも通りだけど特別な1週間がはじまる。

「いかにも」で「泣かせ」な粗筋を読むだけではちょっと観る気にならなかったけど、haruka nakamuraの「Every Day」がハミングで流れる予告編を見て、彼が劇伴をやっていることを知って興味が湧いた。

いい映画だった。

冒頭の2人の演技だけでぐいぐい引き込まれて、最後まであっという間。全体的に舞台劇のような最小限の演出。

出てくる役者、皆が素敵。細かい仕草や台詞がいちいちリアルで刺さる。2人の友達や上司も、ちょっとしか出てこないけど皆「好き!」てなっちゃう。良い。アンナチュラルのUDIをちょっと思い出す。haruka nakamuraのピアノが抑えめに少しだけ流れる劇伴もすごく好み。(シーン毎にアテ書きで依頼するのではなく、作品全体を見てもらい上がって来た30曲ほどの中から、半分くらいを選んで使っているそう)

説明が全くなくて登場人物の関係性が最後まで分からなかったり、たぶん万人にはお奨めできないような作品なのだろうけど、出会えて良かった。
プライムすごいなー。

このタイトルなのに、ボーカル入りの『Every Day』が結局使われていないことにも驚く。でも、それがまた良いの!

役者は自分程度では知らない人ばかり。劇団方面の方たちなんだろう。主役の永野宗典さんはヨーロッパ企画の有名な方で脚本・監督なんかもなさっている。

好き!

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

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