『エヴァンゲリヲン新劇場版Q』

06b0968cちょっと前に映画館で鑑賞。なのでうろ覚えレビュー。これまでの二作いずれも映画館で観ている。

●驚いたこと。

あのすごいCGに、自分が既に飽きはじめているという事実、に気付いたこと。前2作ではあれだけすげえすげえと感動していたのに。戦艦のブリッジをクレーンみたいに動き回るカメラアングルとか見てて、「なんか今どきゲームのオープニングムービーみたいだなぁ(見たことないけど)」と思っていた。映画としての衝撃がない。まぁ今回はとんでもないデザインの使徒とかいないんで、そのせいもあるんだろうね。
でも前からずっと思っています。所詮計算で出てくる画には、想定を超える驚きは生まれないと。そんなんアニメの必要ないしね。だったら実写のSFXでいいじゃん別に。

●ストーリー。

前作は特にテレビシリーズと違い、じめじめした暗くてうざーい自分語りやセカイ系なアレがばさっとカットされていてワタクシ的にはとってもすっきりと楽しめたのですが(→前回感想)、この「Q」。後半はもう存分にアレですよ。うざーなセカイ系(←良く分からずに使っています)がボリュームを増して大復活。だからもう、俺様的にはどうでも良いです。確かにエヴァってこうゆうモンだね、と言われればそうかもね。つまらないけども。なんか不思議なワードや設定も散見されますが、謎解きにも(いや謎解き自体には)一切興味ないので自分。

●良かったところ。

冒頭の明らかな『ナディア』セルフパロディは少しアガりましたね。やっぱ。ネモ館長いたし(声だけで浮きまくり)。でもなー。いや好きなんですよ。庵野さんのコレ。エヴァより『トップをねらえ』世代だし。だけどなー。二十年たってもまだこれかー。と、ちょっと冷めちゃってる自分もいました。

いきなり時間が飛んで、主人公達が荒廃した別世界でレジスタンスと化している。これってまんま『マトリックス』な訳だけど、このシチュエーションには結構弱いぞ。いいねー。最終回に向かってのレジスタンス対ネルフは一番気になるトコロです。

●その他。

特撮博物館で上映していた『巨神兵東京に現わる』がエヴァ本編前に流れた。(上映されることを)まったく知らなかったので、最初は随分長い予告だなぁと思っていたよ。確かに今回の作品とのつながりもあるし、なるほどなぁと思わせたのも確かだけど。
だけどね、あの作品は「この時代に失われつつある特撮技術に敬意を表し、敢えてCGを一切使わないで撮った」という前フリがあってからこそ意味のある映画でしょ?博物館では少なくともそういう前提で観るシチュエーションになってた。だから今回何の説明もなくこれ放映されても、そういう意味が分からない人だっているだろうし。イヤおれは特撮博物館すごかったと思ってるけど、あの映画とメイキングのノリには正直あまりついていけなかったクチだし。なおさら。

アクション。前作もそうだけど、ごちゃごちゃしてて分かりにくいです。マイケルベイのアニメ版みたいです。もったいない。もっとレイアウト整理してくれたらなーと思うよ。

まぁ、前半だけなら、もう一回観たいかな。

★★☆☆☆

  

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