とにかく下半期はこの1冊かな。吉田秋生さんすごい。この作品がはじまってからその新境地には驚かされてきたけど、5巻は紛れもない名作だと思う。高校時代に机の下で廻し読みしていた時代から早30年近く。今になってこんな超弩級ホームドラマを送り込んでくるなんて。だからマンガ読みはやめられない。
永野護は狂ってる。狂ってる天才だ。だけどそれを世に出したカドカワも狂ってることが、これを読んでいてよく分かる。
なんとまあ手堅くトーンダウンもせずこのクオリティを保てるなぁ。もう12巻。『プラネテス』の終盤のようなくらーい泥沼にはまりこむ危機を上手に回避して、作品のトーンも丁度ちょうど良いバランスを保っていて。このマンガや岩明均さんの残酷描写って結構苦手なんだけど、そんなおれでも読めています。おすすめしたい。
すでに神マンガ。これも12巻か。
ネタ切れ感満載だが、でも好き。
西炯子さんは作品ごと完全に読む・読まないが分かれていて気持ち良いほどだ。これも1つのあり方でしょう。2割打者くらいでいていただければ充分。これは…1塁打といったとこか。
西さんはエッセイに素晴らしい才能を見せています。この方面でもっと展開して欲しい。
4巻あたりから一度完全にトーンダウンし、恐らくそれなりの読者が離れていってしまっただろう『大奥』だけど、メインストリームの吉宗話が終わり、この8巻〜9巻からどんどん盛り上がった来た。いいすよ!
先日原画展が新潟に来て、羽海野さんのネームが完成するまでの流れを見た。想像はしていたけどやっぱりすごいね。そう、マンガはネームなんだ!