三谷幸喜『THE有頂天ホテル』をレンタル。
元はと言えば、もう15年くらい前ですか?『12人の優しい日本人』『王様のレストラン』に感激して、それ以降見続けた三谷映画。でも振り返ってみると、アレ以降一つとして「めっちゃオモロイ!!」と言える作品は無かったんですよね。俺的には。
「今度こそは、オモロくなるだろー」「今度こそはーーー!!」と思いながら、思いながら…何度裏切られた事でしょう。もう数えたくもありません。この「なぜか何度も騙されてしまう」のが三谷の三谷たる所以なのかも知れませんが。
さて、その何回目かの「今度こそは!」です。例のごとく鳴り物入り・フジ全面バックアップの『THE有頂天ホテル』。お好きな方は、これから下は読まない方が良いと思います。
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残念ながら、始まって20分?30分?ほどで観るのをやめてしまいました。イヤ別にめちゃくちゃツマらなかったワケじゃないです。別にこの後観なくて良いやって思ったから。色々なキャストがいっぱ〜い出てくるんですが、誰一人として魅力的には見えないし、ストーリーにはそそられないし、この先どうなるんだろう?という興味も湧きません。相方はすでに飽きて寝入っていましたし、もうイイヤ、と。暇な時にでも続きを観る分には構わないけど、レンタルだしね。で、たとえこの後めっちゃくちゃオモロくなったとしても、あんまり悔しくない。
DVDを取り出しtsutayaの青い袋(一泊420円!)に入れながら思いました。もう終わりだ。三谷の過去の資産もこれで使い尽くした。
もう期待するのはやめよう、と。
やっと見切りをつけられました。
でもコレでは滅多にない「今日は映画を観る日」がダメになってしまいますので、替わりにウチに常備してあったDVD『ギャラクシー・クエスト』を観ました。
もう観るの3回目なんだけど、何度観てもクライマックスは泣けてきます。ベタって言えばベタだけど、じゃあオマエ作ってみろよーと言われたら決して誰しも作れない、カタルシス全開の気持ちの良い脚本。アレだ、『ダイ・ハード1(奇しくも本作のアラン・リックマンが好演してます)』の、あの気持ち良さですよ。ここまで徹底してこそ、エンターテインメントなんです。ああ、気持ちよい。
でもDVD特典のメイキング、ダメだなぁ。何であらすじ紹介で半分以上割いちゃうの?
本編を観て本気で感動している俺が、そのイキオイで次に何を観たがってるかと言えば。
「関係者が話す、ベタ褒めコメント」なんです。それも
SF界に打ち立てられた一つの金字塔だ(ニューヨーク・タイムス)
みたいな、ホントに観てるのか観てないのか分からない宣伝用感想じゃないんです。
たとえば出演者の「こんな作品にずっと出たかった。ラッシュを観た時には鳥肌が立っちゃったよベイベー」とか、監督の「本当に満足できたもう燃え尽きたぜベイベー」とか、そんなんです。でも、大概観ている人の期待に反して、感動した作品の出演者はその作品にそれほど思い入れが無かったりするんだけど(『ロードオブザリングSEEーDVDなどはその両方が一致した見事な例)ねーーー。たとえば「単なるおっぱい女優」で最後まで演り通したシガニー・ウィーバーは、今作をどのように観ているのか、とか聞いてみたいス。
つか今日の目的は『銀河ヒッチハイク・ガイド』だったんだけど、無かったから『有頂天…』借りちゃったんだよねー。あー田舎はいやだ。
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