Amazonレンタルで。
すごく好き。
新潟市出身:内山拓也監督。
時代は相当違うと思うけど、自分の高校時代とか、浪人時代とか、大学で日雇いバイト通ってた時とか、色んなこと思い出しちゃった。
詰まっている「空気」を強烈に感じる。むせそうなくらい。撮影が美しい。劇場で観れたらもっと良かったのに。
主役:悠二役の藤原季節(めっちゃ美人の男性)、ちょっと追っかけたくなるくらい良い演技。
その友人、多田役の遊屋慎太郎。こういう奴、イタ〜!!!!てゆう、彼の存在感が映画全体にもたらすリアリティがすごい。長身でスタイルも見た目もよく2ブロック、どこか世間が見え過ぎちゃうせいか斜に構えた姿勢。彼の表情がめちゃいい。
佐々木役の細川岳。
彼のしばしば見せる真剣な眼差し。悲くて胸に迫る。
彼らの圧倒的な実在感。そして自分の周りにいた友人達との、煙ってた日々。
━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━
パチプロのくだりを見たら東京や新潟の日雇い労働で出会った何人かの人達のことまで思い出した。
彼らの抱えるどうしようもない空虚を。会話したその中身を、30年経った今でも覚えている。
美術のお仕事がまた素晴らしい。佐々木の部屋とかお店とか。
ああ、末井昭さん自伝の映画化『素敵なダイナマイトスキャンダル』、アレを見た時の感じに似てる。
https://www.instagram.com/p/Bt4o7hVBVMi/
自分が過ごしてきた「あの時の空気」が、そのまま映画に封じ込められてる感。
部屋を真っ暗にして入り込んで見ると良いと思う。
CFやって出来た映画なんだね。知らなくて申し訳なかったなぁ。