『不適切にもほどがある!』4話。
今回は色々ひっかかるところがあったな〜。
もともと本当にデリケートな素材だと思うから、こんな風になる危険も当然あった訳だけど。
細かいところも色々あれど、一番ひっかかるのはインティマシーコーディネイター(IC)の扱い。
それなりに周知されてるモラル問題=「やり過ぎじゃない?」と議論が出るような事象を茶化すならまだしもですよ。
地デジドラマでは未だ数本しか取り入れられていない、全然周知されてるとは言えない考証問題ですよ。その意味をまず正確に伝えることが、このテーマを選んだドラマの責任じゃない?
茶化すのはその後で。
その考証セクションを採り入れた人の苦労も、採り入れた仕方ない背景(演出のパワハラを始めとした「空気」)も、日本では地盤がないので海外で資格を取らざるを得ない背景も、その他まったく見せないまま、あんな風に「小うるさいキャラ化」されちゃったら、そもそもインティマシーコーディネイターを知らない人から見たら
→海外の最近のトレンドを真っ先に採り入れた「意識高い帰国子女」みたいなもん?
→とにかく問題を回避したいので、女性の濡れ場や肌の露出についてマネージャーと交渉する役?
って、思っちゃうよね。というか知らない人にとってはただの笑いネタ。とんねるずのゲイキャラみたいなもんで。
そういうことにならないように、今後の普及や周知を目指してWEBメディアを使い丁寧に説明してきた、同業の先人たちに、あまりに失礼。
やっと始められたって段階なのに。茶化すならもっと一般化してからでしょうよ。
というか、そもそもこのドラマ、インティマシーコーディネイターが入って無いじゃん。それで茶化すってかっこ悪くないすか。サダヲがそのまま最後に突っ込むべきだろ。
ICとは…
「俳優の安全・安心を身体的にも精神的にも守りながら、監督が望む演出を最大限実現するための仕事」
肌を見せる・見せないだけではなく、俳優「本人が」守られていると実感し、よりよい演技を行い、よりより良い作品をつくるためにコーディネイトするお仕事、でしょ。
「女優に限らず、すべての俳優が対象となります。一番近いのはアクション・コーディネーターかもしれません。監督が見せたいアクションシーンについて、殺陣や振付を考えながら、安全に撮影できるよう現場を作っていく。それと同じことをインティマシー・シーンについて行うわけです。」
以上「」引用:「「濡れ場で女優を守る仕事」ではない!ドラマ『エルピス』でインティマシー・コーディネーターが果たした重要な役割」
after6junctionのこの回もすごく分かりやすいので是非
▶『インティマシー・コーディネーター』って今どうなってますか?特集2024 by西山ももこさん
※他にも検索すると良く分かる取材記事出て来ます。つまりすぐ記事に辿り着ける位、数が少ない。まだまだ知られていない話だと思う。
まぁこういうもやもやっとする部分も、一旦落として上げることで、何だか良いように収めてしまえるのがクドカンの凄さなだなー。
とは言え全体として素晴らしいドラマ。大好きなところばかりなので、今後の展開に期待しています!!LINEの承知してます連打とか、あのくだりめちゃ笑ったわ。
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