もうカレコレ1年ぶりくらいだろーか。『ER』をふたたび観始めた。レンタルDVDで。前回は6thの終りで止めていたので、復習を兼ねて6thの最後から始めて、今はもう7thの5巻だから、18話くらいまで進んだのかな?
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この文章を書き始めるまで、7thにキャロルが出ていない事に気付かなかった。アレで結局ダグの許に行っちゃったってコトなのか。あーそーなの。寂しいねぇ。
7thをココまで観ていて思うのは、とにかく「暗い」ってこと。心浮き立つようなエピソードが全然ないんだよ!主人公達はそれぞれにカナ〜リ重い難題を抱え、ソレがまたお互いにぶつかりあってトラブルになっちゃったりするから更に救いがない。一つ終わればまた次の難題、終われば他の人のトラブル…。
「どーしてココまで…」と思わせる暗さ。『ER』ってこんなドラマだったっけ?確かに今までだってツラい話のオンパレードだった。だけど、次々とやってくる不幸やトラブルを徹底的にリアルに突きつけながらも、そんな中にもだよ、日々のちょっとしたヨロコビやシヤワセを描写してあげて、だから人生って捨てたモンじゃないよって、そうゆう風に思わせてくれる素敵ドラマだったと思うんだけど。だからオレももう10年越しで観続けてきたんだし。
この、不幸の連続をウリにして、気分はあんまり良くないんだけど今までのお付き合いも含めてどうしても観ちゃうってカンカクは、どっかで憶えがあるなぁと思って。しばらく分からなくてイライラした揚げ句、思い出した。アレだ。『北の国から』だ。ドラマの質自体全然ちゃうんだけどさ、そのカンカクだけね。あと相方の「カーター=純」説ってのもあってコレも笑った。
この暗さは、キャスト的にちょっとまだ骨太感が足りないせいもあると思う。マルッチは表向きの軽薄さばっかしでその本質を惹きだすようなエピソードがないし、カーターはあのトラブルの後、自分を律せない弱さばかりが目立っちゃって…。他人に優しく、自分にも優しいとゆうね(笑)。コバッチュは何かこの後の展開で少しは期待が持てそう。アビーは前シーズンに比べたら随分と魅力が出てきたけど、なにか今一歩底が見えなくて。
もう少し、なのかなぁ。オレ自身1年のブランクがあるから、古株キャラに対する義理的感情はもうなくなってと思うんだけど…(思い入れのあったキャラが抜けた後に、すぐに忘れて新キャラに入れこんじゃうコトへの罪悪感、のコトね)
それぞれのキャラクターの精神的な繋がりを示すようなエピソードにも欠けている。マークがあと2年で死んでしまう(確率が高い)ってエピソードが底にあるのに、その事について(現時点では)他のキャラとの絡みが全然ないんだ。ウィーバーが復帰後言語障害の残るマークに無断で適性検査をさせたりとか、ギスギスしてばっかし(検査をさせる事自体は当然だと思うので、その事でエリザベスが激昂するのも少し納得いかないし)。マークの結婚式も、たとえば第1や第2シーズンの頃と比べたらホントにそっけなくて寂しかった。ロマノの式前の一言は久しぶりによかったけどさ。
悪口ばっかり書いちゃったけど、ドラマ全体のレベルは決して落ちてるワケではない。むしろこれまで続いたワンパターン的な編集が変わってちょっと新しくなってたり、「よくぞここまでネタがあるよな〜」と思わせる細かいプロットのラッシュは相変わらずスゴい。マークの最期を始め気になるエピソードはあるし、新キャラの成長も見たいし観るのをやめようとは決して思わないけど、ちょっとね。6シーズンも付きあってきた伴侶に対してさ、愛ゆえのグチをこぼしてみたかっただけ。