『みんな、おしゃべり!』をシネ・ウインドで
監督:河合健
【あらすじ】
古賀夏海は電器店を営むろう者の父と弟と暮らしているが、ある日、一家は同じ町に暮らすクルド人家族と些細なすれ違いから対立してしまう。両者の通訳として駆り出されたのは聴者である夏海と、クルド人一家の中で唯一日本語を話せるヒワだった。お互いの家族の通訳をするなかで、夏海とヒワの間には次第に信頼関係が生まれるが、両家の対立は深まるばかり。そんなある日、夏海の弟・駿が描いた謎の文字が、町を巻き込む事態へと発展してしまう。「愛のゆくえ」の長澤樹が主人公・夏海を演じ、東京・西日暮里でラーメン店を営むろう者の毛塚和義が夏海の父役で演技に初挑戦。テレビドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」の那須英彰と「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の今井彰人が父の友人役、「笑いのカイブツ」の板橋駿谷が町おこしを計画する団体職員役、「ハケンアニメ!」の小野花梨がろう学校の先生役で共演。「なんのちゃんの第二次世界大戦」などの監督作で知られ、自身もCODA(ろう者の親を持つ聴者の子ども)である河合健がメガホンをとった。
(映画ドットコム)
【感想】
は、書ける気がしないけど、とりあえず「観た〜!面白かった〜!好き〜!ハッピー〜!」を伝えたくて投稿しておきます。今年ベスト3は堅い。ヘイルメアリーがここに入って欲しい。
いろいろ当事者キャスティングがありそうなのは予想してたけど、主人公とも言える電気店の頑固オヤジさんが俳優でもなんでもなくて、ラーメン屋さんの店主をスカウトしてきたってのはマジで驚愕。何なら一番ベテラン俳優に見えたもの。
多くが電気屋さんの中と近所で撮影されてるあの雰囲気もなんとも言えず好きだし。やっぱりちょっと懐かしい。
後半、結局言語では分かり合えない人達が言葉なしで気持ちを伝えようとするのだけど、その間の、観ているこっちの画面への集中力がすごい。こんな映画体験はなかなかないと思った。そしてじっと観ているうちに「あ…少し分かったかも…」て思っちゃうあの気持ち。まさに自分が「分かり合えない」ひとと通じ合う瞬間を、あの世界の中で同時体験してた。
多様性を理解…しようとしている、しなきゃいけない、と考えてる自分のちょこざいな思い込みが恥ずかしくなる。でもいっそふっとばしてくれてスッキリ、みたいな。そんな多幸感。ハッピーだけどすごく考えさせられる。絶妙なバランス。
劇伴がとってもいい。いわゆる「饒舌」なタイプの劇伴だけど、こっちは盛り上げる方で(『ふつうのこども』は同じタイプでも苦手だった…)もう帰りにはサントラ聴いてた。エンディングの曲大好き。
「分かり合えない」ことを分かった上でのコミュニケーション。これ、さっき再読した『半分姉弟』に通じるわ…と思い、思わず投稿しちゃった。
撮影の現場でも、まさに映画みたいな混乱ぶりだったらしく、アトロクで何回かに渡って特集やってます。監督やスタッフも登場してる。面白かった。
ああアフタートーク会したい。話したい。感想もちゃんと後で書きたいですが、取り急ぎ。

