中井敦子・森岡素直『ユニヴァースのこども 性と生のあいだ』読了。「あいだで考えるシリーズ」はこれで6冊目だけど、どれも本当に面白い。

セクシャリティには男・女どころか、その間に広く長いグラデーションがある。性も恋愛も好き嫌いという感情も。
世の中の二元論三元論に対して違和感を口に出せない空気があるから、殆どの人は自分の気持ちを口に出せず、目立たないだけなのだろう。そして同性愛やトランスを公言しても、今度は世間のその同性愛観・男性観女性観に合致しないと「偽物」とされ、自分の望む性を暮らせないことになるから、思っていなくても必要以上にレズビアンぽいとか、トランス「男性」っぽいふりをしなくてはいけない、とか。これはシスジェンダーでも身に覚えのあること。 精子提供を受け子を持ち暮らす二人が、これまで考えたことを対談で残してくれていて、その優しい語り口に嬉しくなって、ありがたいなーて思う。
とても良い一冊でした。読めて良かった。
