DVDで、どちらも車の移動中に鑑賞。
『西の魔女が死んだ』
ターサ・デューダー的なことを取り込みたいんだ。それは分かる。だけどあまりにも上っ面。スタイリング&絵作りは良く、薄っぺらなカンジは『めがね』なんかに似てると思いきや、観賞後の印象は正反対。何というかこう、雑な脚本でつっこみまくりだし、ラストも「何だそれ?」状態。ピーターバラカンにそっくりなおばあちゃんも主演の女の子も大して好きにはなれないけど、でも勿体ないなぁ。
★★☆☆☆
『クライマーズ・ハイ』
そんながっかり気分で、続けて見たのがコレ。偶然にも前橋へ行く往復の車中だ。(舞台は前橋の新聞社)
1日に長い間高速を移動する際は、必ず途中で1回仮眠を取らなければいけないオレ(眠り病のため)ですが、この映画のおかげで一睡もする気分にならなかった。基本的には気分悪くなる系の映画で、こういうタイプのモノはどんなに傑作でも再見したりはしないのだけど、帰ってくるなり二度目の鑑賞。二度目でも、目を離せるスキがない。最初から最後まで、息をつかせぬ怒濤のイキオイ。無駄カットがない。こんな映画、最近見たことない。
めちゃくちゃオススメ映画です。
出てくる俳優が、隅々の脇役に至るまでリアリティに満ちあふれてる。オトコがオトコらしく、カッコイイ。仕事にかけるプロ意識が、気持ちイイ。
キャラを生かした見事な脚本。ストイックで過剰さがない分だけ凄みを感じさせる演出。無理のない編集。堤真一もイイが、なんつっても堺雅人だ。オレはこの映画で完全に堺雅人にマイッたよ。堤&堺萌え映画だ。
ああ、イイ映画に出会った。どうしようもない社内派閥問題や人間のクズのような販売部長、見るだけで気分の悪くなるようなシークエンスも、あまりの完成度の高さに二度見を終える頃には愛おしく思えてきたほどだ。
こんなイイ映画に出会った時は、大抵自分の言いたいことを書いてくれるこの方の感想文を検索してみた。やっぱりいつもの通りだった。この中にに殆ど表現されています。
もう1つは破壊屋さんだけど、感想見つからなかった…。
他にも
→後でNHK版を観た感想はこちら
★★★★★
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