これ本当にオンエアしていいの?と思っちゃった、ラジオ『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』。この中で、009『RE-CYBORG』監督交代の大筋が、プロデューサーの石井氏によって語られている箇所があります。
『009 RE-CYBORG』の試写会後に行われた緊急座談会!今なぜ、30代が元気なのか?!
サーボーグ009のリメイクである映画『RE-CYBORG』は、当初押井守監督・神山健治脚本の予定だった。それが結局神山健治監督になったのは、押井監督があまりに「やる気がない」ために「解雇」したからだそうです。
脚本担当だった、大の押井ファンでもある神山さんは、1年間自分の仕事もストップさせて、理想の「押井009」を実現するための脚本を作り上げた。そのめちゃめちゃ力の入った脚本の最初の読み合わせで、押井監督は「俺やってもいいけど、やらないよ」的なことを言ったのですって。そこから石井Pはもう、「いつ降ろすか」モードになったのだそうだ。
ラジオの最後に鈴木敏夫さんが「石井君、もう一度押井監督とやってよ!」的なフリをするんだけど、石井Pは「うん…自分はすぐ「やりません」と答えると思ったけど、そうじゃない複雑さにも今気付いたというか…」
石井P「でも、やっぱやる気のない人とはやれませんよね」
笑ったなぁ。
『RE-CYBORG』のスタッフさん達は基本みなが押井ファンで、押井さんの作る009が見たくて見たくてしょうがなかった人達だというのに。それなのに監督解任まで至ってしまうという。そこまで決断させてしまう押井さんのダメダメ加減を思うと、どーにも笑えてしょうがない。
自分は押井監督に思い入れはないです。好きな映画は『ビューティフルドリーマー』『パト2』のみ。彼の話す映画理屈にはどちらかというといつもウンザリさせられている方。いや、言うのはいいんですけど、それを映画で見せてよ。結果見せてよ、といつも思ってた。そんな見方だから、今回のPodcastは……笑ったなぁ。
実はこれより前の放送で、鈴木さんが押井さんに直でこの件の成り行きを聞いている回もある。
押井守、鈴木敏夫、川上量生のニコニコ生放送「世界の半分が怒る生放送」
いつものうんざりする(オレはね)押井節と鈴木さんもぶつかり気味で、これはこれでかなり面白い回です。最後の方、押井さんも結構いいこと言ってたりしてね。あ、「押井守の好きなジブリ映画とその理由は?」という質問にも答えていますよ。
この中でもはっきり言及している通り、押井さんは映画の脚本・演出というものにあまり重きを置いていなくて、それは(映画が大して好きでもなくその結果映画馴れしておらず目も肥えていない)ワタクシとはずっと相容れることもなく、だからもう、押井さんの新作を観に行くこともないのだろうなぁと。今回しみじみと思いました。
最後にこんなの。
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