で、やっと双子篇が終った!これからが楽しみだ! 自分は基本、恋愛がテーマの漫画は読めない。興味が持てない。だけど吉田秋生は、何故か違う。一緒にドキドキしてしまう。本書は殆どが既読のスピンオフや前日譚などの短編。だけど30年近くの時期に渡っているこのバラバラな短編群を改めて読んでみて、吉田秋生の才能に改めて恐れ入った次第。吉田秋生は何ものなんだ?最初にハマった高校生の時以来ずっと考えてるけど、答えは全くでない。インタビューに答えるイマドキ(その時代)の女性っぽさと、作品の繊細さも大胆さも結びつかない気がして…。思えばずっとこのインタビューに惑わされてきた、とも言えるのかな。
だから別冊のインタビュー集もご多分に漏れず既読ばかりだけど、考えてみれば掲載誌(『ぱふ』等)が殆ど手を離れてることもあり、資料的にも買っておくべきだった。だがこの新刊内で唯一の取り下ろしである編集者との対談は、どっちも遠慮?してて突っ込んだ話もなく、正直まったく面白くないぞ。そこには期待しないが吉。
これまでの吉田さんの資料を完璧にとっておいてある、という人以外の吉田秋生ファンは買って損はなしと思う。