こんなに完璧なカバーが存在していいものなのか。『打ち上げ花火』は自分ら世代には、トラウマに近い一本。大根監督にとってもそうだったに違いない。その映画の挿入歌『Forever Friends』は、流れた瞬間に、夏休みの夜に忍び込んだプールの消毒液の匂いまでも蘇らせる青春のトリガー。 https://t.co/46Jjys0cNM
— 燃え殻 (@Pirate_Radio_) 2017年7月3日
このPV観てたら当時の色んなこと思い出しちゃってたまらなくなったので連ツイしちゃった記録。1992-1993年という時代の思い出。
今年のアニメ化で話題の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。
オリジナル版のBD-BOXがTV放映から24年越しでこの夏発売されるそうです。これを機にアツく溜飲の下がる『打ち上げ…』のレビューを紹介。
>【映画再見レビュー】『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』アニメ版に向けてオリジナルをノベライズと共に復習しましょう!
同梱されてるメイキング、誰かに借りて観たことあるんだけど相当に良い出来でしたよ。欲しいなぁ。娘と一緒に観たい。燃え殻さんが『トラウマに近い』と書いたのにうんうん頷く輩も多い筈。とにかく奥菜恵と山崎裕太にヤられます。同級生のメガネ君もいい。サントラは20年越しに今も聴く超名作だし。
さて当時『ifもしも…』というTV番組の一つだった『打ち上げ花火…』ですが、岩井監督を初めて知ったのは、この少し前にフジ深夜で放映していた『La Cuisine』という、週替わりで料理をテーマにしたドラマを新進監督に撮らせるというシリーズ企画でした。この当時の「フジ深夜」はそれこそ関東圏で一時代を築いた、テレビ界空前絶後の黄金期だったんだけど、その中でも『La Cuisine』の岩井さんはキョーレツに記憶に残っています(というか他の監督のは殆どが「実験的駄作」だった)。録画VHSを何度観たか分かりません。山崎裕太も『オムレツ』という作品でとんでもない名演技を見せている。
↑このOPもカッコ良かったなー。
『La Cuisine』の通常のシリーズは30分だったのだけど、クリスマスとかに1時間のスペシャルをやっていて(今ではWikiにも詳しく載ってます)、この枠で『GHOST SOUP』と『FRIED DRAGON FISH』というド級の名作を生み出します。
↑この後エンディングに入るところ、最高。
前者は鈴木蘭々、後者はミッチョンがヒロイン。特に後者は『打ち上げ…』と双璧で両者は岩井監督の最高傑作だと今でも思っています。若き浅野忠信がもう甘酸っぱくて。これらがどちらも1993年くらい。
↑CHARA至高の名曲。何にしろ岩井監督は音楽の使い方でヤられる訳です。
気になって調べたら、今年25年ぶりに続編が始まった『TWIN PEAKS』、日本で大ブームになったTBS深夜放送が92年〜93年なんですね。うわーほんといい時代だった。
『打ち上げ花火…』がTVから24年ぶりのアニメリメイク、『TWIN PEAKS』が25年ぶりに続編開始。タマフルの高橋ヨシキ氏の『TWIN PEAKS』特集聞いたら、この新作がまたとんでもなく面白そうで…。ヨシキ氏がリンチ特集で出演したという『カルトQ』はまさにフジ深夜黄金時代の代表番組というね!
とにかく深夜テレビがあんなに楽しみだった時期なはいな…。フジは圧倒だったけど、他局深夜にも面白い番組あったし。因みに個人的には岩井監督は今でも30分や60分のテレビの方が向いているんじゃないかと、あの時からこの20数年の作品群を観続けた今も思います。
大根仁監督の『打ち上げ花火…』アニメリメイク。相当にレベルが高そう。広瀬すずだよ?あの時の奥菜恵に対抗できる女優なんて、他にいるだろうか。松たか子も出てる…ひょっとしてあの怖ーいお母さんかな。オリジナルでトラウマになる、通りの角からトランクを持ってなずなが飛び出てくるシーン、あまりにそのまんまで、当時の悲しい気持ちをそのまま思い出した。まさかのまさかだけど、登場人物と同じ年頃の、自分の娘と観る時が来るなんて…。なんと感慨深い。これまで一緒に観た色々な作品を観てきた感想を聞いていると、娘にとってもきっとトラウマ級に残る作品になると思うな。
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