NHKアニメ『プラネテス』

PSXを買ってから、録画でずっとNHK『プラネテス』の再放送見てます。ちなみにオレは原作の大ファン。最初は文句ばかりでした。

・主人公のあまりに声優然とした大袈裟な演技!そんな分かりやすい雑さじゃなかったぞ!(原作は)
・何このオープニング。全然歌が合ってないし。中途半端に『オネアミス』意識してるの見え見えだし。爽やかロックなんだか知らないけどさー、こんなにケーハクじゃないんだよ!(原作は)
・恋愛バナシがウザーー!!!!この部分だけ中学生が脚本書いてるのか?タナベの立ち位置ってそんなありきたりオトメじゃねーんだぞー!(原作は)


だけど何話か見ていくウチに…あれ?オカしいなぁ…何か見ちゃってるなぁ、と。何だかんだ言って見るの止めてないじゃん。結構楽しみにしてるじゃねぇの?と。

あのですね、アニメオリジナルのキャラやストーリーがイイんですよ。で、恋愛以外の脚本もイイんですよ。なんかね。振り返ってみると、毎回1回は、「ぐっとくるシチュエーション」が盛り込まれてる。ソレもあんまり予想してないトコロからだったりして、こりゃ原作とは違う良さがあるんだな、と。

ケーハクな恋愛じゃなくて、仕事をする漢(オトコ)の心意気、ありてーにゆうとプロジェクトX系。あるいは宇宙と地球ってゆう壮大SF的ドラマとかね。でもってね、原作の「SFは主役ではない。あくまでその舞台の上での人間ドラマが主役(←勝手にオレが思ってるんだけど」ってゆう部分、そおゆう心意気だけは、ちゃんとこのアニメには踏襲されてる気がすんの。そおゆう雰囲気が好きなのオレ。リアルなSF設定の上で、その設定を当たり前として淡々と進む人間ドラマってのが。その人間ドラマが上質であればあるほど、その土台となってるSF世界観がリアルに感じられるしね。

で実際、原作で構築されてたこの世界観はひじょーにリアルだった。だいいち主人公達の職業が、宇宙のゴミ(デブリ)を拾う「デブリ屋」だってゆう、その設定だけでちょっとイイじゃない。

主人公ハチマキが木星に向かう航行船に乗りたいと思う、その気持ちとかさ、「宇宙ロケットに乗りたい」ってゆうSFのアレじゃなくて、まぁ勿論とんでもないことではあるんだけど、今でゆうとNASAで働くためにガンバる、みたいな。リアルな職業観と宇宙に飛び出るロマンみたいな気分、そのあたりの絶妙なミックス加減。そんなトコが好き。そんな部分ではある意味原作を越えちゃってるトコもあるかもしんない。特に原作の後半はちょっと精神論ばっかしで暗くてねぇ。あと原作のタナベの超絶マリア様具合も好き嫌いは別れるトコロなんだろうなー。

つ事で。現行の再放送はもう終りに近づいてるみたい。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

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