カンテレ『銀河の一票』がはじまった。
『エルピス』終了後、地デジドラマのコスト問題等で一旦引退を考えたという佐野亜裕美プロデューサーが、『国宝』の製作会社と出会い3年ぶりに手掛けた新作。
1話は、軽めの番宣ビジュアルからは想像もつかない、重くタイトな政治ドラマが終盤まで続く。めちゃ面白いんだけど、なに…なんなのこれ…と呆然となってると、野呂佳代の出現から少し柔らかくなって。イヤ、出会ったばかりのスナックのママに出馬のオファーはちょっと飲み込めなかったが、それ以外は終始納得のストーリー。
今後どうなるかは分からないが今は期待したい!
以下メモ。
●脚本は『舟を編む』ドラマ版の蛭田直美。
●製作:佐野亜裕美P(『カルテット』『この世界の片隅に』『大豆田とわ子と…』『エルピス』など)
彼女は今回『国宝』の製作幹事「ミリアゴンスタジオ」とカンテレでタッグを組む他、自身の立ち上げたチーム「観測者(CANSOKSHA)」とミリアゴンでも地デジ以外のメディアで提携を結んだらしい。
「プロデューサーがクリエイティブに集中するため」というミリアゴンのミッションに共感したそう。世界中のドラマ市場においてサブスク配信に才能と資本が集中する中で、日本独特の地デジカルチャーの中での落とし所を模索しているそうだ。(マイナビニュースより)
●今のリアル世界の誰かを明らかにもじった、みたいな役がない(目立たない)のがまず好感。すごい。
●『侍タイムスリッパー』の山口馬木也が重要な役で出演。嬉しい!1話を見る限りめちゃくちゃ渋い役でこれはめっちゃ楽しみ…
●主題歌が浜野謙太&後藤真希…今までの佐野ドラマのような「毎回違うOP」は今回やらないらしいがなんかありそうな気配。在日ファンク(ではないが)のTV主題歌って今までなかったよね?
●坂東彌十郎の政治家役が恐ろしすぎるんよ。
●松下洸平は少し進次郎を思わせるような軽さの、でも全然違う役で都知事選へ出馬する若手政治家を演じる。この一見軽い男の恐ろしさが、1話だけでも十分に感じられるんよ。
●あと発酵おばちゃん(小雪)も癖強そうな役でちょっと期待
●カンテレ製作のドラマに傑作が多いのは「政治部」がないせいらしい。
「局の報道姿勢に対する色や方向性に縛られない。イデオロギーや党派などに左右されないゆえ、政治がかかわるドラマでも、クリエイターが作りやすい環境が、他キー局より整っている。(マイナビニュース)」
『エルピス』は渡辺あやの脚本ができているのにずっと実現できず、佐野Pは結局TBSを退社し5年越しでカンテレで実現した、というのは有名な話。なるほどな〜。
『エルピス』もクライマックスでは正直飲み込めない部分があってひっかかったりしたし、今回もどうなるか分からないのだけど、今ちょうど楽しみな地デジドラマが途切れているから、嬉しい!

