スタジオジブリ『借りぐらしのアリエッティ』をDVDで鑑賞。
もうすぐ5歳になる娘と相方と3人で観た。娘はジブリのメジャーどころは大方相方の実家で鑑賞済み。彼女はすっごく期待していた。公開時は(観てないけど)洗濯ばさみをポニーテールに挟む「アリエッティごっこ」がブームだった。
以下ネタバレになるので一応隠します。
途中、一家の住む家が初めてお手伝いのおばあちゃん「ハル(樹木希林)」に見つかり、アリエッティのお母さんが捕まってビンに閉じこめられ、隠されてから、ずっと娘が号泣(というか金切り声に近い)してしまい、そこで観るのを止めた。
相方と二人で意見は同じだったのだけど、自分たちも見ていて本当に気分が悪かった。
その理由。
●(それまで噂で聞いていたとは言え)初めて見る小人(しかも同じような服を着て話すミニチュア人間)を、にたにた顔で捕まえてビンに閉じこめるか?
●そのお母さんを閉じこめたビンにはラップをかけて、つまようじで穴をあけただけ。その上で物置きに「隠す」。虫捕まえたって水やら餌やらあげるでしょうに。餓死させるのを楽しみに見るのでもない限りは。
●つまり「初対面の、どうやらちゃんと文明を持っているらしい、話す小人」をにたにた笑って喜びながら捕まえ、ビンに入れラップでフタをし、水も食べ物も与えず物置きに隠すような人はただの変態だと思うのだけど、それまでのほんわかしたストーリーでいきなり変態さんが出てきても違和感ありすぎで全然飲み込めない。
●その上でネズミ獲り業者?を呼んで他の小人を捕まえさせる?アリエッティのお母さんを捕まえた時のにたにたした嬉しそうな顔と「業者を呼ぶ」という行為もなんだか結びつかず「?」
●これらの疑問点に何か納得する答えが後で出たのかも知れないのだけど、結局その後を観る気にはならず、つまり最後まで観ないままこんな文章を書いている訳です。ごめんなさい。
●家族揃って、観れる映画のジャンルがかな〜り狭いんだな、ということも改めて分かった。映画の中でまでわざわざイヤな人(特に「いじわるする人」)を観ようとは思わない。
舞台がずっと外国だと思っていたら日本だったり借りてんじゃなくて泥ボーでしょうとかそんなんは他のジブリアニメのおかしげな所に比べてたら何ともなくて、つか楽しませてくれたらオレ個人はぜーんぜんそんなの気にしないタイプなんですけど。
もちろん娘が一緒じゃなきゃきっと最後まで観ていた。で、途中のあのシーンに関しても恐らくここまで自分の違和感を分析して書くこともなかったんじゃないだろーか。
「この子と観ると、色々教えられるね」
一通り感想を話したあと、相方が言った。
『コクリコ坂…』はどうやら面白いらしいので、そっちに期待だ。