PS2中古『ワンダと巨像』を購入。さきほど終わりました。
久しぶりに最後までやったゲームです。うわさ通り、オモロかった。
主人公の少年ワンダは、命を失った少女をよみがえらせるために、禁断の地に入ります。そこで得体の知れぬ存在にすべての巨像を倒せば少女を生き返らせると告げられ、戦いを始めます。
少年と少女の関係、出自、呪われた土地の言われなど、何もかもが謎のまま、美しく巨大なフィールドを舞台に、ストーリーは進んでいきます。
巨像はその名の通り圧倒的にでかいのですが、体のどこかに弱点を持っていて、そこを何回か攻撃すれば倒れます。その弱点に辿り着くには巨像の体を何とかしてよじ登らなければなりません。ある時は落下を誘い巨像の装甲を壊したり、ある時は自然の地形を利用したり、ある時は建造物を壊させて足がかりを作ったり…。
巨像によじ登るアクションの斬新さと、いかにして弱点を探し辿り着くかという謎解きの面白さが、このゲームの魅力になっています。
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以下感想。
●馬がイイ!主人公が乗る馬です。コイツに乗って走ってるだけで爽快!!クワイイ!!
●音楽も素晴らしいです。巨像に乗るとBGMがシームレスに変わるという演出は、とても映画的で、何回体験してもゾクゾクします。
●自分は攻略本が大好きで、攻略本を読むためにゲームを買ったりします。今作もしかりで、ゲームと一緒に攻略本を買っています(ゲーム本体より高かった)。しかしこの『ワンダと巨像』に限って言えば、攻略本はクリヤ前に読めない。何故って、最初に巨像にあった瞬間の驚きが、何よりこのゲームの醍醐味だと思ったからです。できるなら巨像に出会う時も、イベントムービーを流れずにシームレスにつながってても良いと思った。フィールドを歩いていると、向こうの方に佇む巨像が小さく見えてる、そんな図。それくらいの極端な自然さも、このゲームであれば可能なんじゃないかな。
まぁそんなコトしたらオレはまずクリヤできなくなるけどね、難しくて。あのムービーのおかげで自分が今正しい道に進んでるコトが分かるようになっているのです。
●巨像を倒すにはまず巨像を探さなくてはいけない。これが結構大変。剣を掲げると巨像の方を向いたときに光るようになってる(ラピュタの飛行石と一緒)のだけど、フィールドは単純な平地ではなく、山あり湖ありその間を走る細かな道あり、しかも関係ないところまですべて最初から行けるようになっているので、全然関係ない場所を延々と探していることもありました。飛行石方式は、対象との距離が分からないので勘違いに気付きにくいのです。要するに、迷子の時間が長い。
最初のうちはまぁフィールドを走ってるだけで楽しめるんですけど、中盤からはさすがに時間が気になって攻略本を頼りました。
●建造物や巨像のデザインが秀逸です。最初にこの禁断の地へと進む長い長い橋や、セーブする塔、巨像で言えば最後のヤツなんか、もう出た瞬間からシビレっぱなし。色々な形態の巨像達は攻略本に詳細が出ているので、クリヤした今やっと見て楽しめるようになりました。
●どこの国でもない言葉で喋る主人公達や、謎の存在。『王立宇宙軍』の敵軍みたいなアレです。デザインと合わせ質の高い世界観を形成しています。
●巨像は主人公が乗ると体をぶるぶるして、振り落とそうとします。それにしがみつくというアクションの楽しさが、オレ的にはまったく初めてで、楽しかった。あと空を飛ぶ巨像もいるんだけど、その翼の上で移動する時なんか、まさにアレですよ、ギガントね。コナンの。風の表現とかめちゃくちゃリアル。夢に見た体験です。
●時間制限がなく、しかもフィールド内に巨像以外のザコ敵がいないのが、とても好き。巨像とのバトル以外は、ただ何となくアグロ(馬)に乗って散策することができます。フィールドデザインがまた良い。ちょっとMYSTとかその続編(何だっけ?)を思わせるような。これは音も関係しているらしいのですが、「空気感」もあるのですよ。
久しぶりに楽しめたゲームです。がつがつしてないプレーヤーにオススメですよ。
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