岩明均『ヒストリエ(1)(2)』(講談社モーニングコミックス)。キターー!!!前に読んだ『ヘウレーカ』は最期がちょいとガッカリだったけど、今作は途中にして既に傑作の気配。彼はアッサリとした絵柄と内容の残酷さとのアンバランス感が大きな魅力なんだけど、この描写力は中世の世界観とトテモ合っている気がする。
つまり、人間は現代と一緒なんだけど、ある部分の残酷さだけは全然違う昔の時代を、その人達を、例えばタイムマシンを通して現代から垣間見れたとしたら、その時感じるアンバランスさ、に似てる気がするんだよね。実際にタイムスリップしてその時代の人と交流してみたら、性格はそんなに変わらないし心は通じ合ったりするんだけど、ヒトを殺すことが普通に平気だとか。そんな不条理感が彼のマンガの雰囲気と実にウマくマッチしていると思うのだ。続刊が楽しみー!
ヒストリエ 1 (1)
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岩明 均
講談社 (2004/10/22)
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