カテゴリー: TV・映画感想

『スティーブ・ジョブズ(2015年公開の方)』感想


映画『スティーブ・ジョブズ』をAmazonプライムでやっと観れた。同じような名前の映画は数あれど、これは2015年公開・ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー主演(ぜんぜん似てない)の作品。1984年のMac、1988年のNeXT、1998年のiMac、3回のジョブズのプレゼン。その直前何十分かの舞台裏「だけ」を描いたすごく特殊な作品。

すごく面白く観れた。本当に舞台裏「だけ」なのには驚くけども、ぜんぜん飽きさせない。ジョブズの父親としてのダメっぷりがこれでもかと存分に繰り出される。やっぱりどうしたって好きにはなれないんだよなー、この人。(ヤマザキマリさんが伝記をコミック化した作品は、読んでもまったく好きになれないどころか興味がぜんぜん持てず、1巻で挫折した思い出も。)

自分は1996年頃のLCが初めての出会いで、それ以来はずっとMacユーザーなんだけど、「AppleやMacファン的に嬉しいデザインやコンピューターのおはなし」はあまり出てこないので期待しない方が良いです。ジョン・スカリーやウォズとの内輪揉めとかそうゆうのは存分に楽しめるw

分かりやすく言えばひたすらに口喧嘩、言い争いのドラマ。ジョブズの元カノが娘を連れて何故かいつもプレゼンの直前に訪れます。そして毎回毎回プレゼンが始まるまで大揉めに揉める。これどこまでホントなんだろう。大切な大切なプレゼンの20分前とかに次から次へと湧き出てくるトラブルメーカーな人達。口喧嘩好きな人たち。最後にはもう笑っちゃうしかないドン詰まりな舞台裏。

そう言えばNeXTとかも当時「これ絶対失敗だろ」と誰もが思っていて、まさにその通りに大失敗したのとかうっすらした記憶がいろいろ蘇る。さすがに最後のiMacは普通に覚えていて、あの時感じた自分の衝撃とシンクロして実に良かったです。ただ肝心のプレゼン本番は一切出てきませんよ。エンディングが「あの」フォントになっているのもにやり。

ジョブズにまったく似ていないマイケル・ファスベンダーも、冒頭すぐに気にならなくなるのはすごい。ケイト・ウィンスレット演じる仕事妻?があまりに都合良いオンナでこれどうなんと。でもジョブズのようなカリスマの脇には、常にこういう全受けな付き人がいたのかも知れないな。

『駆込み女と駆出し男』再見

原田眞人『駆込み女と駆出し男』をhuluで再見。
一度目に見た時よりも更に、本当に好きになってしまった。なんて格好いい女たち!男!

セリフがシン・ゴジラばりに早口で当時の言葉?も盛り込まれていて聞き取れない所もたくさんあったり、そもそも原田監督作品なので状況説明は一切ないしで、そういう意味では全然視聴者に優しくない映画の筈なのに…なぜか。すべてが優しい。出てくる人たちが皆愛おしくなる。

満島ひかりの独特な風体とセリフ回し(妻曰く「演技上手いのか下手なのか分からない」)が、この映画では120%のリアリティを生み出している。はまり役過ぎ。お歯黒がすごく魅力的だったり。

鉄練りのじょご(戸田恵梨香)と女侍のゆう(内山理名)のバディ感が最高にアガる。戸田恵梨香?内山理名?なんて名前だけ聞いたら良く知らないくせに鼻くそほじってふ〜ん?てなっちゃいそうだけど、どちらもとんでもなく格好いい!再見で新たに好きになったのが駆け込み寺のボス、法秀尼(陽月華)。突っ込み漫才みたいなやり取りも楽しくて、色気もあって…

樹木希林もめちゃくちゃ格好いい。駆け込み寺のアシストを担う柏屋(宿)には樹木希林をトップとする気持ち良いやつらが集まっていて、ココでの日常シーンが一々良い。とか書いているとキリがない。写真は柏屋の夜、昔虐待されたせいでトラウマがよみがえったお種(真ん中)をなぐさめる、じょごと柏屋のお勝(キムラ緑子)。大好きなシーン。

で、やっぱり大泉洋ね。ベスト大泉洋の一つになりました。見せ所も沢山。あんた本当にすごい。
(余談だけどチンピラの下っ端が洋ちゃんの口八丁手八丁で追い返される時に「生まれ変わったらアンタの手下になる!」と捨てセリフを吐いていくのだけど、これが音尾琢真君(TEAM NACS)。笑うわ。)

なんかもうBD欲しくなってきちゃったなぁ。う〜ん。

『逃げるは恥だが役に立つ』終了!

最高楽しませてもらいました!今年の民放ドラマは『重版出来!』とこの『逃げるは恥だが役に立つ』が最高だった。どっちも野木亜紀子脚本!マンガのドラマ化アレンジ演出では今敵なし断トツで素晴らしい。

●ガッキーの演技に脱帽。あれだけ馬鹿らしい設定でシラけさせないようにするのは、凡百のアイドルタレントじゃ到底無理。
●星野源の演技に以下同。
●脚本が素晴らしい。おちゃらけたルックの裏で、社会の「こうあれ」プレッシャーと地味に闘い続ける人々を描く。細かいセリフ一つ一つとってもそのあたりが泣かせるんだよなぁ。
●結婚そのものが抱える根本的な問題に対して鋭く切り込んでいる。誰もが一度は思うこと(主婦の家事労働と一般の労働の換算など)であり、考えさせられることを、一見くらだなくあり得ない「契約結婚」というトンデモ設定が、いつの間にか普遍的な問題をえぐり出すカギになっていて感心。
●源とガッキーが毎回死ぬほどカワイイ。
●恋ダンス(ED)が見事に踊りたくなる。

とは言え、あまりに少女マンガマンガしていてとても万人ウケするとは思えないドラマなんだけど…恐らく今年世間で一番話題になったドラマに大化けした。視聴率は常に右肩上がりで最終回まで下がることがなかった、らしい。

視聴率は、初回から10.2%→ 12.1%→ 12.5%→ 13.0%→ 13.3%→ 13.6%→ 13.6%→ 16.1→ 16.9%→ 17.1%と好調に推移。これまで一度も視聴率を落としたことはなく、劇中のパロディシーンやエンディングではキャストがキュートに踊る「恋ダンス」が話題を呼んだ。

オリコンスタイル12/21より

家では地デジが見れないので、『重版出来!』も『逃げ恥』も会社のテレビで見ていた(あと見逃し1週間は「TVer」というサイトで観れた)。こんなに毎週楽しみにしたドラマは久しぶり。特に『重版出来!』は自分内歴代ベストの『王様のレストラン』『JIN』に迫るイキオイだった。後でアップするけど2016年は映画もドラマも大豊作!幸せな1年でした。
 

『スタートレック BEYOND』

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シネコンで2D字幕。

リブート前2作と比べてかなりユルい出来。でもこれ初代スタトレのあの感じを思い出して悪くない。なの古参ファンは観て損ないと思う…なぁ。

オマージュ色々で楽しかったし、前2作であまりにも只のバカだったカーク船長がちょっとだけカーク船長ぽかったり、ガーディアンズぽかったり色々楽しめたけど、ニモイに捧げるなら2作目の方にしてくれよ!と思ってしまう(2作目はカークめっちゃカッコ良かった)。あの昔の写真はさすがにあざといなぁと思いながらでも少しぐっときちゃった。しかしエンタープライズが全然出てこないとかちょっと。

フライヤーの裏のアオリ、「本物の車を使用したリアルなカークラッシュ」って…どこ?

今作はDr.マッコイとスールーがカッコ良かったな。
スールー(加藤)の彼氏が出てきたのは色んな意味でカンドー!←一番ポイントかも。

『アイアムアヒーロー』

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シネコンで鑑賞。
すごく良く出来ていると思うけど「え、そこで終わり?」が大きすぎ。有村架純の存在意義全然分かんないじゃん。ゾンビ初登場シーンとか確かにすごいんだけど、原作もあすこは余りにショッキングでね。原作知ってるとやっぱりハードル高い。ハードルと言えば高飛び君の再現度半端なくて痺れた。でもやっぱり原作のインパクトあり過ぎて所詮「再現度」なんだよな。原作を大きく超える実写映画ならではのナニか、はなかった。

ただきっとこの予算でやるべきことじゃないし、そこでできる中では本当に奇跡のような出来なんだろうと思う。同じスタッフ・キャストで中国出資ビッグバジェットで是非続編をやって欲しい。原作は既にガンツみたいな規模になってきちゃってるので。

『リンダリンダリンダ』再見

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長女が熱で外出できず家で何の映画を観るのか相談していた。
あまたあるピクサー、ディズニー、イルミネーション、ジブリ作品や名作日本アニメを差し置いて10歳と5歳の娘が選んだのは山下敦弘『リンダリンダリンダ』(笑)。こいつら観るのはもう4回目くらいじゃないか。しかもそんなに観ているくせに、未だ一瞬たりとも目が離せない俺自身に驚く。観れば観るほどいい作品だなぁ。

ペ・ドゥナ!彼女のキャリアや噂からするに、これきっとナチュラルとかじゃないんだよね。香椎由宇の奇跡的な美形ぶり。団地住まいの部屋のリアル。高校生の徹夜明けのあのかんじ(俺は麻雀)。この映画(の魅力)を紹介するのにいつも困る。ひとを観ているだけで飽きない映画ってすごい。

『コンスタンティン』再見

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huluに『コンスタンティン』が入ってる!
何度観ても、イヤ観れば観るほど好きになる。語られているテーマにはさして興味ないけど、ルックが最高。黒スーツキアヌとレイチェル・ワイズとティルダ・スウィントンだけで何杯もおかわりできる。

ところでこのガブリエル登場シーンを観ると士郎正宗ORIONのスサノオ降臨の見開きをいつも思い出す。実際はそんなに似てないのに。って話はもう何度も書いたな。分かる奴だけ分かればいいんだ!(花巻さん)

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この頃のレイチェル・ワイズは本当に良い。

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ティルダ•スウィントンも最高。

『Sunny』再見

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映画『Sunny』観るの3回目かな?毎回ちょっとづつ違うとこ気づいて、やっぱ感動して。学生のグループ仲間モノってもちろんリアルには全然共感しないけど、コレはもう湘南爆走族レディース版って域で大傑作。あと最後の弁護士いいとこ持って行き過ぎ。その後の皆が描かれたエンディングも目が離せない。

権利料のせいで訳詞がテロップで流れない最近の傾向はホントダメだな。JASRACクソビッチ!(←映画に合わせ)
あそこでTime after timeの歌詞が出たらもうどんだけ号泣だっての。他にもそういう映画沢山あるよね。シメたろか(←映画に合わせ)

『君の名は。Another Side:Earthbound』加納新太

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映画本編とほぼ同じタイムライン上で、脇の登場人物の目線を借り、語られなかったストーリーを掘り下げて本編を補完する小説。面白かった!

映画と同じで前半はコメディタッチ。三葉に移った瀧と友人2人などを通して、入れ替わり劇を本人と周りがどのように受け入れていったかが分かる。途中、妹の四葉目線になったあたりから急展開。本編では何となくだった宮水の巫女の歴史についてぐっと深く掘り下げ、四葉のとある体験が語られる。これがまた泣ける。FSSでいうとトコの「代々の記憶を受け継ぐアトールの巫女」ですよ。あの感動(分かる人だけ分かって)。

そして本題は、何とお父さんが主役です。死んでしまったお母さん二葉、彼女との出会いから別れまでの話。この物語が本編の足りなかったピースをぱちぱちと埋めていく。彼がどうして宮水に婿入りしたのか。二葉がどんな人で、糸守町にとってどんな存在だったか。死後町長になるまでの話。そして映画のクライマックス、語られなかったあのシーン。どうして彼は三葉の話を呑んで住民を避難させたのか…。

映画には殆ど出てこない二葉という女性が、実はこの物語の根底にすべて深く深く関わっていることが、良く分かる。改めてぐっときたー!▼友達の三上氏以外のラノベ、初めて買ったかも知れない。軽い表紙の印象とは違い、特に後半の重厚さにも大満足の一冊でした。

『ゲットダウン』

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Netflixオリジナルドラマ『ゲットダウン』の全13話中の5話までを観た。1話60分。

70年代のサウスブロンクスを舞台に、ヒップホップ創世記の若者達を描く。物語自体はちゃんちゃら可笑しい、リアリティーライン低めのギャグドラマといった体なんだけど、美術、音楽の使い方がすごくて、特に毎回地下鉄のグラフィティでサブタイトルを出したりするの、アレは一体どういう仕組みなんですか。70年代のブロンクスってほんとひどいのね。街が廃虚。そのへんのビジュアルだけでも必見。

音楽モノ・バンドモノ特有のあの「音楽が生まれる瞬間」のカタルシスが時折ガツーン!とやってきて、その期待だけで観続けられる。主役彼女がやっているゴスペルソングと主役彼氏がやっているラップが別シーンなのにシンクロしたりするの、ホント鳥肌。3話から完全にのめり込んでしまった。

今のところ流行としてのディスコサウンドがメインだけど、カーティスはじめ今後はアレサやJB、スライ、もしくはそれらのイメージしたアーティストや曲がもっともっと出ないかな〜と期待も…。

唯一にして最大の弊害はタイトルから広瀬香美の「揺れる廻る振れる切ない気持ち〜」が脳内リピートして消えないことなのです。まじ勘弁して。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

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『リップヴァンウィンクルの花嫁』をiTunesレンタルで。
開始一時間くらいまで本当にケッタクソ悪くて観るのをやめようかどうしようか迷う程だったけど、ある場面から物語は急展開し、それまで溜めた分を吐き出す爽快感も大変に気持ち良くて、基本的にはそのままエンディングまでつっぱしる3時間。しかし最初の1時間、長くね?

残りの2時間は久しぶりに良い岩井長編を見たという印象。彼は脚本家としてテレビ30分枠が一番合っているのでは(『FRIED DRAGON FISH』をはじめとする『La Cuisine』枠の傑作群やIfもしも等)という持論があるのだけど、最近は短編を作る様子もなく、とても残念。
大好きな岩井テイスト(の押し付け)は少し薄まった?感じでこれはひょっとして新海誠のセカイ系ファンが『君の名は。』を観ている気分なのかもw

岩井ビジュアルでの華ちゃんはどうしても蒼井優に見えてしまって困る。最後まで「これは黒木華、黒木華」と言い聞かせていた。クライマックスで初めて笑った時『重版出来!』のココロが垣間見える。coccoと黒木華の相性は最高すぎるな。最初に2人が出逢う時の多幸感がこの映画のクライマックスかも知れない。

岩井監督も「最近アキラメ」グループ入りだったのに、これだったら次回作も観に行きますよ。

岩井俊二と言えばバレエ。お迎えの待ち時間にこの感想文を書いた後、少し見ない間に随分上手になった長女のレッスン風景と、映画から抜け出したかのような少女たちを見て岩井過去作を思い出し胸キュンの日曜日。

★★★☆☆

『ストレンジャー・シングス』

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Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス』を数週間前に観終わった。

E.T.やあの時代のSF作品を色々混ぜ合わせてリスペクトたっぷりに蘇らせた連続ドラマという触れ込みだけど、自分的には「そこそこ当たりだったキング原作のドラマシリーズ」という印象がまず強い。←悪い意味ばかりじゃない。

特筆すべきは役者たちの「顔」の濃さ。とても現代の人達に見えない。アクが強過ぎて、この表情だけでも観続ける一つのモチベーションになっている位。特に主人公姉弟がいい。姉の眉間のシワが気になってしょうがない。

「大人」「高校生」「小学生」の3世代の主役たちの物語が同時に一つの解決に向かって並行に進んでいく脚本は見事で、ツボも押さえられている。HBOやら最近のとんでもないクオリティの海外ドラマのような期待をしてはいけないし、それらに比べたら「微笑ましいレベル」だけど、でもTVドラマってこういう楽しみ方だったよね。全話観終わっての満足感もまぁまぁ。

★★★☆☆

『君の名は。』

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新海誠『君の名は。』を娘二人と劇場で。

新海監督、大化け。これまでにない、分かりやすく行き届いたエンターテインメント大作(だから嫌いな人にはまったくオススメしない)。今のところ今年ナンバーワンかも知れない。泣いて泣いてしょうがなかった。勿論長女も泣いてた。

同監督作はデビュー当時から観ていたけど最近はどれ観ても印象が一緒で。今作も発表時は「劇場に行くほどでは…」と思ってた。「うん、もう分かったから…」って気持ちになっちゃうんだよね。長女の希望により素晴らしい体験ができ、感謝。

十何年の時を越え別ベクトルからかなーり遅れて細田守エリアに入り、今作である意味さらっと抜いてったことも感慨深い。『時をかける少女』にモヤっとしたり、特に『サマーウォーズ』にイラッとする人にはオススメしたい。俺だけど。細田監督は『おおかみこども…』や『バケモノの子』の路線があるので良いのだ。

良く考えれば従来の新海誠テイストは殆ど入ってるのに、「新海誠作品」という単語の意味をすべてひっくり返した今作。今後の彼の活躍がすごく楽しみになった。

匂い立つような田舎の光景にため息が出る。観賞後の帰り道、車の中から見える自分の町の光景がまるで映画の1シーンのように美しく見えるのもやっぱり劇場鑑賞ならではと思うので、レンタル待ちなどせずぜひ足を運ぶべき。

男女入れ替えを演ずる神木キュンと上白石萌音の二人の名演技ったらない。女性の方の名前には覚えがなく「誰?」と思ったらなんと『ちはやふる』のカナちゃんか!!この二人が演ってると思えばそりゃぐっとクるのも当然。

全編に流れるRADWIMPSの日本語歌詞の歌も内容にマッチして盛り上げる。そういう意味でも希有な作品。

そして一番の感動は「時間」である。という持論をまた一つ補強してくれる作品に出会いました。ありがとう。

最後にTwitterで見つけた名言を。


★★★★1/2

最近(でもないけど)観た映画

『リトルプリンセス 星の王子さま』吹替・iTunes 3.29

星の王子さまは小さい頃すごく読んでた(プーさんと双璧)のであれやこれやのシーンが出るところは問答無用でぐっとくる。前半のおじいちゃんとの現代過去パートは素晴らしい。だけど後半は…。/現生の辛いシーン、ダルいシーン長いな〜/王子探しシークエンスのあまりにもご都合主義なトコとか。
★★★☆☆

『キャロル』字幕・シネ・ウィンド 4.2

良かった。ゾクゾクした。ケイト様の声だけでもーダメだ。少女漫画好きにはこたえられない。
★★★★☆

『ヴィジット』字幕・iTunes 4.10

とにかく趣味に合わない。このイヤーなかんじ。
★★☆☆☆

『思い出のマーニー』ツタヤレンタル 4.24

ジブリらしくな映画だったなぁ。最後のオチは先に観ていた娘達にさんざんネタバレされていたけど、それでも泣けた。声優にはちょっと違和感
★★★1/2☆

最近観た映画

『恋人たち』シネコン

出てくる人、主人公以外みんな嫌い。最後の最後で少しいとおしくなる。全員が実在の人物のようだ。どうやったらこんな演出をつけられるんだろう。
名シーン
●亡くなった妻のお姉さんの独白
●シャブ打ってるおっさんの前での、主婦の独白
『サウダーヂ』や『そこのみて光り輝く』のような愛おしさは感じない。お役所のシーン、こっちがぶち切れそうだった。こういう痛みを書くって凄いことなんだろうと思う。
主人公の絶望は深すぎて「ドラマ」の範疇として観れるのだけど、周辺の人間の絶望があまりにリアルで救いがなくてキツイ。
最後に少しだけ、光が見える。
(主婦のデートの時の服装ハンパない)
★★★☆☆

『ジョン・ウィック』字幕・iTunes

アクションとキアヌ・リーブスだけ観れればいいや、とだいぶハードルを下げた観たのにも関わらず…
ホントそれだけだった。このストーリーの浅さたるや。キアヌファンじゃなかったら観るところないよ。
★1/2☆☆☆

『選挙フェス!』自主上映会

予想より全然面白かった。「選挙」を撮ったのではなくて、三宅洋平という1人の人間を撮ったもの。
★★1/2☆☆

『アバウト・タイム』字幕・iTunes

タイムリープの法則が矛盾だらけで常に「?」マークが浮かんでいたけど、同じ日をやり直すパートが最高だった。ホントに恋愛のカワイイところ、ハッピーなところが凝縮されてて最高だ。
★★★☆☆

『アントマン』字幕・iTunes

「マーベルアメコミものは80点満点」というのが私であるのですけど(例外は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』くらいかな)、これもご多分にもれずだったなぁ。覚えているような印象深いシーンがない…
★★1/2☆☆

『ヘイトフル・エイト』字幕・シネコン

「タランティーノ作品は80点満点」というのが私であるのですけど(向いてないんだよね…)この作品は観たことのあるタランティーノ作品の中ではベストではないかしら。皆が「退屈」「冗長」という前半が好きで、後半、いつもの殺し合いが始まると「あーまたこれか…」と興味を失ってしまう。
音楽がサイコーにいい。特にテーマ曲。
ミステリー?そんな要素あったか?
★★1/2☆☆

『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン3ラストの衝撃

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シーズン3-9「キャスタミアの雨」のショックから立ち直れず。
やっぱり俺はこのドラマ観るべきじゃないんだよ…と1人後悔に暮れるほどにはダメージを受けた。
こういう残虐プロットを、映画やテレビの中のこととして割り切れないんだよね。現実世界で想像したりして、映画観おわってからも、思い返したりする度に後遺症がある。そもそもこういう戦記ものってどたばた人を殺して殺される訳だけど、極端な話その一つ一つの「死」がイチイチやりきれない。納得がいかない。恐らく30歳くらいまではこんなこと、なかったのにな。別に映画は映画で、割り切って観れた。「あの映画ひどかったよね〜」と、映画として苦笑いしながら語れたし、面白い映画として観ようという気持ちになった。だけど今は、少なくとも積極的に観る気にはならない。ので、観る映画の範囲がとても狭まっている。

何回も書くけど『ゲーム・オブ・スローンズ』、この残虐プロット以外はすべて申し分ないドラマシリーズなんだよね…。

結局、この話で終わってはとても立ち直れないので、続きを観ざるをえないという、いつものリフレイン。結局その後2話観て、シーズン4に入って、やっとなんとか気持ちが落ち着いた。今後もすごく気になる。この「興味の持続」は、例えば俺の苦手な、分かりやすく言うと『24』のようなアレではない。興味の持続だけで観させるドラマは大嫌いだし早々に飽きてしまうけど(漫画だと浦沢直樹が典型)、この『ゲーム・オブ・スローンズ』は完全に大河歴史モノなので、巨大なストーリーとして、後が気になって見続けてしまう。8割ツライ。1割がとても嬉しいエピソード。この1割があるから、なんとかやっていける。

怪盗グルーとミニオンズシリーズ ++

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怪盗グルーとミニオンズ達を主人公にした映画3作
『怪盗グルーの月泥棒』
『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『ミニオンズ』
に昨年末出会ってから、たて続けに観続けハマってる。
どれもめちゃくちゃ面白い。「面白い」の中身の殆どは「笑える」なんだけど、ホントこんなに心底笑いっ放しの映画ってなかなかないと思う。「ミニオンズ」は黄色くてちっちゃい正体不明の生き物達で、言葉が喋れない。意味不明の呻きの中に僅かに単語が入ってくる位。言葉がないのに、このミニオンズ達の動きだけで爆笑をさそう。このテクニックのすごさたるや。タイミング、間、表情、動き、すべてが洗練され尽くしている。
本来脇役だったミニオンズ達は3作目の『ミニオンズ』では遂に主役となるんだけど、つまり主役が言葉喋れない映画なんですよ。それで常に笑わせ続けるこのテンション。

ヘンな映画なのは間違いないです。全編通してちょっと気が狂ってるかんじ。こういうノリについていけない人はダメかも知れない。

3作それぞれをすべて2回以上、家族で観ているという我が家のハマりっぷり。小さい子供でも安心。大人向けにもギャグ、家族ヒューマンドラマ、アクション、音楽がすべて高レベル。これ読んで好きそうな人にはオススメしたい。

GW日記

GW終わったか〜。
次女の水ぼうそう(ただし本人超元気)でまったく外出できなかった。どちらにしても連休明けのバレエ発表会でレッスン漬けだし、怪我が怖いからあんまり外遊びができないので、まぁこんなモンだったんだよ。元から。

映画やテレビをかなり観た。『ゲーム・オブ・スローンズ』は以前からぼちぼち観続けていて、この連休でシーズン3の中盤まで進む。残虐で辛いプロットがとにかく苦手なんだけど、そのうち好きなキャラが出てくるに従ってどんどんハマっていった。というか、この残虐さと精神的に辛いプロット以外はまず非の打ち所ないドラマなんだよね。こんなにクオリティの高いテレビシリーズ観たことない。LOTRも抜く位の凄さ。
だけど、基本いい気分にはならないんです。それは結構、デカイ。

『モンスターホテル』『モンスターホテル2』を家族で観た(iTunes)。おれは1の方が断然好き。愛すべきギャグ映画。

映画館では『ちはやふる〜上の句』『〜下の句』がすばらしかった。そして『風の波紋』。また新たな映画体験。超期待の『ズートピア』は未だ観れていない(家族で行く予定だったのに水ぼうそうでダメになった。恐らく家族ではもう無理)。

娘達のバレエ発表会は無事終了。(事前の)怪我やトラブルもなく無事終えられたというだけで奇跡。娘達は本当に楽しそうにこなしていたけど、何せ妻の負担が重い。ここでも保護者同士の人間関係がいちばん大変。

天気は最高の青空だった。

あと『大奥』『白暮のクロニクル』『PaPa told Me』の新刊、『ちはやふる』を17巻まで、など。

  

ありがとう!あさが来た 終了

ありがとう!本当にこの半年間、楽しませてもらいました。
イヤな気分になることのまったくなかった、まさに自分が大好きなドラマ。
「きれいごと」と言うのは簡単だけど、これだけすべてが気持ち良い上に説得力のあるドラマを作ることがどれだけ大変だったことだろう。

それだけ、登場人物達が魅力的だった。出てくる皆が好きだった。
特に主人公2人の夫婦、それからお姉さん「はつ」の夫婦。なんと素敵だったことだろう。

このドラマであらためて映画やドラマにおける「俳優の力」「演技」について納得させられました。波留ちゃん、玉木宏さん、そして宮﨑あおい。脇を固める名優陣。それほど有名でなかった波留ちゃんは別としても、宮﨑あおいの圧倒的な演技力には「これまで魅力が分からなかったけど、本当に感動した」との声がTwitterでは本当に多く見られた。台詞が無くただ相手を見つめているだけで、あらゆる場面、年齢、気持ちを演じ分けるその凄さ。

波留ちゃんの啖呵が好きでした。あんなにカッコよく気持ち良く啖呵を切れる女性といえば夏目雅子を思い出すんだけど、この波留ちゃん演じるあさを見ていて、まっさきに夏目雅子を思い出しTweetしたら、実際に彼女は過去ドラマで夏目雅子を演じていたという驚愕の事実が!今度機会あれば是非観てみたいと思います。啖呵と、目の演技。前に書いたこのシーンも凄かった…

そして玉木宏だよね。美しい所作とその役柄、年齢まで見事に演じ切った彼は、このドラマのまさに立役者だった。
いや、出てくる皆が「立役者」だったとも言えるかも。廻りの皆が時にスポットをあてられ主役のように「生きて」いた。主役じゃない時も、たしかにそこにいて暮らしているかのように。

最高の半年でした。本当に、ありがとう。感謝をこめて。

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ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。

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