冒頭7〜8ページからいきなり涙ぐんでいましたが、結局最後までずっと泣き通しだった気がします。おそらく今年のコミックスではダントツの一冊になるでしょう。
三十路半ばのこのオレにして今まさに悩んでる人生の諸問題。いくつもの重いテーマがこのセンス良い絵柄の物語の中で語られています。まさか、1〜3巻を読んでる時点で、こんな展開になろうとは思ってもいなかったけど。
でも実際、惚れ込んだ漫画の行く末としてはこれ以上ない位の良い「向上」だと思う。ハチクロに対して「1、2巻の最初の頃は良かったのにねぇ」などと、凡百の一発屋のように思わされることのない、この極上のシヤワセ感。
アニメも良かった。映画も楽しみ。そして漫画はついにクライマックス。少しもトーンダウンすることなく物語はさらに深みをまし、登場人物達は実在の人間のように年を重ね、経験を積み、悩み苦しんで自分の道を進んでいく。この物語に出会えて本当に良かった。
例えばオレが他人に漫画を紹介し、その作品をとても喜んでもらった時にちょっと「思ってほしい」気持ちを逆に自分の方から返してみます。
『ハチクロ』を最初に知ったのは三上氏の紹介を読んでからでした。今でも感謝してます。ありがとう。
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