ビデオカメラ購入

HC3.jpgビデオカメラを買いました。SONYのHDR-HC3。miniDVでハイビジョン録画が可能な機種です。

高価なAV製品を買う時はいつもそうなんだけど、事前に2〜3日以上、寝る間も惜しんでネットで情報収集します。で、最終的に決定打と言えるものが決まる訳ではなく、もう情報収集に疲れて逆ギレ、AV業界の分かりにくさに悪態を付きながら「もーこれでいーや」って感じで決めちゃう。楽しいはずの機材選びが何故か最後はふれくされ気味に。もうちょっと分かりやすくしろよー!とぼやくのも毎回の話。

さてこのHC-3購入に至った過程は、ざっと次の通り。主な情報源はだいたい価格.comですね。2ちゃんは面倒で見たくない。

【shiroの条件】
子供や家族を撮る。DVDに焼いて両親達に渡すこともあり。パソコンはmac(iMac FlatPanel 800MHz メモリ512MB USBは1.0 OS10.3)。DVDレコーダーはPSX(iLinkとかは付いてない)。


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●まず、現状のビデオカメラにおける「記録メディア」の種類を認識することからスタート。なんと4種類もあるのだ。

【1】miniDVテープ。昔からある、一番スタンダードなメディア。
【2】DVD。カメラに8cmDVDを入れて録画する。最近増えてきた。
【3】ハードディスク。カメラ内のHDDに録画する。DVDレコやPCに落とすのが前提。
【4】CFカード、SDカードなどのシリコンメディア。もしくはマイクロドライブ(CFカードの中に極小のHDDが入っている)。

gz-mc500.jpgまず気になったのが【4】のマイクロドライブ方式であるビクターのGZ-MC500。本体も小さくなるし、カードリーダー次第でmacとの接続も気にしなくて良い。あとカメラマンの友人がメディアを貸してくれたりとかできる。何より黒いボディがイイ。シルバー一辺倒のビデオカメラコーナーを見ていると本当に気が重くなった(高い金だしてこんなダサイカメラ買わなアカンのかよ−)。

しかしこのカメラの記録方式であるmpeg2はmacとの相性が異常に悪いらしい。マイクロドライブの単価(1万円以上)も気になる。1枚4GB程度に収まるムービーの長さも思ったより短い(ウルトラファインで60分)。

数字に表れない実際の使用感として、「MEPG2録画カメラ(特にこのカメラ)は画質が悪い」との話をあちこちで読む。

次にビクターのHDD方式やsonyのHDD方式【3】を検討。他メーカーはデザインの面でハナから考えられなかった。何よりHDDだとテープ代がかからないのが良い。しかしこの場合もファイルはmacと相性の悪いMPEG2方式。

DVD録画方式【2】も一瞬考えたが、再編集が考慮されていないメディアであること、なのに保存はDVDという一番信頼のおけないメディア(信頼のおけるRAMなどは激高)であることなどにより、ソッコーで却下。

ビクターのHDDカメラはバッテリーの持ちが不評だったので、sonyのHDDカメラSR-100を調べていたら、macでMPEG2が編集できるソフトとしてCapty MPEG EditやCapty DVD/VCD2(どちらも有料)が動作保証されてると知り、気持ちが動く。このソフトを二つセットで買っても一万円弱。

マイクロドライブやHDD方式であれば、macに落とす時も単純にファイルをコピーするだけなので、テープを再生しながら落とす(ダビングする)のに比べたらずっと時間が短い、と思い込んでいたのだけど。どーもそうじゃないみたい。HDDカメラからのMPEG2コピーが、早いマシンで実時間、遅いマシンで2倍、なんてゆう書き込みを見て、一気に萎え。iMovieで取り込むからなのかしら。「ただのファイルコピーができない」のか、「ただのファイルコピーでも実時間以上かかる」のかは不明。だけど遅すぎ。ファイルにする意味なし。ただしwindowsならめちゃくちゃ早くコピーできるみたい。60分のデータが約4分だって。

HDDカメラは、HDDがいっぱいになると、まずその内容を消さないと次の撮影ができない、しかしmacに落とすのは実時間以上(そのために外付HDDなどの追加投資も要る)。この時点でHDD系への意欲が一気に薄れてくる。

もう一つ、うちのmacはぎりぎりでUSB2.0が搭載されていない機種。この事がかなりのネックになってしまっている。ビデオカメラの世界ではほとんど、テープメディア=iLink搭載、HDDメディア=USB2.0接続でiLinkなし、になっているようなのだ。オレの調べた限り。

そしてDV映像の時間対容量を調べてみたらこれが予想以上に重い。そりゃそうだ。4GBのMDで1時間しか撮れないんだから。200GB付けて50時間。

テープ【1】だと単にテープを入れ替えれば次の撮影に移れる、よなー。

かといって、HDDレコのおかげですっかり身にしみ込んだデジタルファイルの便利さ。今さらまた巻き戻しとか早送りとかの世界に戻れるのか。

さらに調べると、やはり画質はテープが一番、次にHDD、そしてシリコンorMDの順でどんどん画質が悪くなっているという話。度合いにもよるけど、もともと店頭などで見るテープメディアでさえ大してキレイとは思えない中、「さらに汚い」と言われると…。

macのビデオ編集はやはりiLink(FireWire)+iMovie上で、DV方式のデータが一番扱いやすいらしい。「DV方式」という名前を初めて知った。miniDVのファイル形式(?)のようだ。

ここらへんで総合的にsonyのHC-3が浮かび上がって来た。しかしこのカメラ、ハイビジョン対応なのである。ハイビジョンテレビを持っていない(しかも当面買う予定もない)我々にとってオーバークオリティではないのか。

しかし調べてみると、このHC-3で撮ったハイビジョンmovieを、SD画質(スタンダード画質・DVDに落とせる)に落とした映像も、他のカメラに比べかなりキレイだという口コミを読む。

ハイビジョンで撮って、iLink経由でSDで出力する場合も、リアルタイム変換らしい。
※ハイビジョン形式のままでは、重すぎてとても編集できないので、macに落とすのは常にSDになる。

つまり、ハイビジョンで撮ったテープはそのまま保存しておいて、DVDに焼く分だけをmacにSDで落としていけばよい。将来ハイビジョンテレビを買った際には、保存されているテープで鑑賞すればハイビジョン画質のままで昔の映像が楽しめる訳だ。

あとは気になるのはテープ代だが、sonyのハイビジョンは普通のminiDVに圧縮して録画するので、SD画質の場合と録画時間も同じ、テープも同じminiDVでOK。「ハイビジョン推奨」の1000円弱もするテープもあるのだが、めちゃくちゃ安いテープでもない限り、そんなに壊れませんよ、とヨドバシの店員は話していた。60分1本で400〜600円くらい。

ここらでもうHC-3にほぼ決まりかけた。最終的にはデザイン。HC-3はこのランクのカメラには珍しくボディカラーを選べる。そしてあの全国民強制統一シルバーではない、ブラックボディを選べるのだ。色以外のボディデザインも、今出ている中ではかなり上の方だ。

決定

と、こんな感じです。ちなみにこの秋にはSONYから業界初のハイビジョン対応HDDカメラが登場します。でも現状でハイビジョン画質のまま編集するのはかなりのパソコンスペックが必要だし…(つか一般人はほぼ無理)。どうなんでしょうね。

【とりあえずの使用感】

●他のカメラとは比べようもないんだけど、やっぱし映像はキレイだと感じる。TV番組を見ているよう。あとハイビジョンの16:9比率も意外と効果大、なのかも。

●夜の室内など暗い場所での撮影能力の低さが色んなビデオカメラで言われていて、その点特に不安だったのだけど、実際使ってみて杞憂に終わった。ウチの暗い部屋(蛍光灯皆無。殆ど裸電球×2に近い状態)でも動くペットがブレなく撮れる。勿論粒子は出まくりだが、デジタルスチルよりも写りが良いと感じるくらい。

●色彩度が高く鮮やか。海岸なんかで撮った映像は、肉眼での記憶より二割増くらいキレイだ(笑)。

●心配していたテープメディアへの逆行感は、ほんとに最初だけ「えっ!巻き戻し?久しぶりだー」とか思っただけ。便利なインターフェイスのおかげですぐ気にならなくなった。ただし再生した後の頭出し(エンドサーチ)はちょっと時間かかるけどね。

●マニュアル撮影の操作感は今イチ。マニュアルフォーカスとマニュアル露出が同時に操作できない(一つのダイヤルに割り当てるため)。でもビデオでそんな状況って、殆どないと思う。

●大きさはちょうどよい〜!コレ使ってみて思ったけど、ビクターなんかの小さいカメラってアレかえってフィット感がなくて心配かも。

●macへの移動はまだ試していないので未知数です。

そんなトコロです。また何かあったらレポートします。

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