今年で県からの支援が打ち切られ、存続が危惧される大地の芸術祭なのですが、地元の新聞でこんな記事が掲載されていたようです。
以下mixiより転載
「第四回は120%開催できますよ。 もし行政がやらないといっても、ぼくらはやります」
十日開かれた台大地の閉会式。
にぎやかに盛り上がる会場で、通信教育の大手企業ベネッセコーポレーション会長の福武総一郎(60)は芸術祭継続への自信をみなぎらせた。当初からの約束で芸術祭への県の財政支援は十年間、三回まで。
次回以降の開催に向けて正念場となった今回の応援を買って出たのが、瀬戸内海で芸術の島、直島(香川県)を手がけた福武さんをリーダーとする首都圏の有志の会「おおへび福武委員会」の面々だ。今回は二百以上の作品を制作。
空き家プロジェクトなど大掛かりな企画もあり、二〇〇六年度分の事業費は過去最高の五億二千三百万円に膨らんだ。
このうち県、市町の補助金、負担金約一億一千六百万円に対し、同委員会は首都圏の企業などから協賛金約二億円を集めたほか、企業向けに七千枚以上のパスポートを販売し後押しした。十年目を迎え、支援の輪は全国へ大きく広がった。
今後は公費負担の縮小が予想されるだけに、第四回開催は同委員会など民間の支援が鍵を握る。「協賛した企業も喜んでいるし、今回くらいの金額ならば次も十分に協力できる。
越後妻有と直島などを結ぶ芸術特区構想も準備しているところ」“日本の原風景”にほれ込んだ福武さんの言葉に力がこもる。
「現代アートによる地域づくり」という例のない事業に当初、住民は強く反発、市町村関係者もとまどった。
しかし三回の積み重ねで、地域にも着実に浸透。入り込み客数は第一回の約二倍となる三十万人超を記録し、地域経済への波及効果も見えてきた。
地元産業界から継続を求める声も出始めた。
六日には十日町・津南旅館組合(林正一組合長)が、地元経済団体として初めて田口直人同市長(同芸術祭実行委員長)に継続を要望した。「最初は芸術祭開催に反対だった」という吉沢慎一十日町商工会議所会頭(七一)も「作品を鑑賞し、あらためてこの地の素晴らしさを実感した。地域の人が目的意識を持って参加しているし、ここまで来ればもっと根付かせる努力が必要だ」と継続を支持する。
次回開催には県も協力する方針で、最後は十日町、津南両市町の行政当局、住民の決断次第だ。
閉会式で田口市長は「残された素晴らしい資源を生かす道を見つけたい。 第四回を前向きに真剣に考えたい」との意思を表明。
小林三喜男同町長も「しっかりとした検証が必要」とした上で「第四回」に意欲を見せている。(メモ)
芸術祭実行委員会によると、芸術祭を含む越後妻有アートネックレス整備事業にかかった事業費は1997年からの10年間で合計80億2713万円。
内訳はソフト事業費が16億7969万円(うち公費の県補助金が6億721万円、市町村負担金が5億313万円)。
まつだい農舞台など5つのステージ建設に要したハード事業費が63億4744万円。このほかに国、県の直轄事業として作品製作、周辺道路整備などに掛けた事業費は81億9520万円。
そして北川フラム氏がどう動くか。彼のブログの最後の言葉「再見」に期待するしかない。あとは自分自身で出来ることを、この3年でどれだけ積み上げられるか、考えます。
2009年、何としてもまた妻有の地を踏みたい。今度は家族3人で。
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