映画『キリエのうた』感想

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監督・岩井俊二



【あらすじ】
路上で歌う住所不定の女性ミュージシャン、キリエは、歌うことでしか“声”を出せず、孤独な日々を送る。ある夜、過去と名前を捨てたという謎めいた女性イッコがキリエの歌を聞いてキリエに声をかけ、自らマネジャーを買って出る。彼女たちは、石巻、大阪、帯広、東京を旅するが、2人はそこで出会う、行方不明になった婚約者を捜す青年・夏彦や、傷ついた人々に寄り添う小学校教師のフミと交流。4人の人生は交差していき……。(WOWOW)

【感想】
全3時間。長い上にアンバランスなつくりで相当好き嫌い別れそう(岩井映画はみんなそうか)。自分は前半好きだな〜と思ってたけど、後半は予想外の流れで感情の持って行き所が良く分からなくなった。

キリエ=アイナ・ジ・エンドの歌は素晴らしい。演技も。見事に合ってる。
松村北斗の切なさも良かった。広瀬すずは…良いのだけど、彼女は岩井監督じゃない方が魅力出るんじゃ…と正直思ってる。

そしてこれ、音楽映画に見えて、結構な震災映画なんよ。そんなん知らなかったし、何なら相当キツい地震のシーンもあるし、そのあたり辛くて少し飛ばした位。これは事前に断りを入れておくべきでは?と思う。

でもでも、『ラストレター』よりずっと好き。あれはツッコミ処多すぎて疲れた位。
岩井映画の辛いところが多い『リリィ・シュシュのすべて』も苦手な方だけど、この映画は愛せる。

手放しで拍手できないけど魅力的な映画だった。


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