『スーパーマン』を字幕IMAXで。
監督:ジェームス・ガン(ザ・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズ)
【あらすじ】あの名作をガン監督が現代を舞台にしてリファイン。
【感想】
アトロクの力の入った特集を聞いて大期待で行ったのものの…いささかnot for meでした。
●冒頭に展開する、彼女とのながーい「インタビュー」のやり取りがもう苦手。
ある程度「力」を持った人が、明らかに自分の怒りを制御できない(しかもインタビューごっこの最中で、だよ?)時点で、主人公を人間的に信頼できなくしている。しょっぱなから。
しかもこのインタビューの内容が、正直レベル低いので(一般論と本当の話がどっちも明らかすぎる。透けて見える)、なんだか彼女とのゴタゴタにしか見えない。そう、この感じは『スパイダーマン』シリーズが苦手なあの気持ち「どーでもいいよ…」を思い出す。冒頭からそんなだから「あれ?」ってなっちゃう。
●ガーディアンズみたいなドタバタコメディの面白さも所どころにあるのだけど、どうもスーパーマンの主題とガン監督のこの感じって、合わないのかも(オリジナルが真面目路線だし)。
●スーパーマンが本当に「人の役に立ってる」かんじがしない。これはユニバースの他の登場人物のせい(おかげ)もあるのだけど。
●現代にリファインするなら、あの赤パンツとかスーツの恥ずかしさについても何らかの言及があって良いと思うのだけど、完全無視だった。
●犬の活躍がイマイチだった。「うっひょー!!」てシーンがない。期待しちゃうよねやっぱ。
●ジョン・ウィリアムスのあのテーマ曲も、そのままドカーン!って使われる場所がなくて、消化不良。帰り道の車の中でオリジナルをガンガン聴いて発散していた位。
●IMAXならではの凄さも、感じられなかった。これまでIMAXで見た『オッペンハイマー』『DUNE2』はどちらもIMAXならではの画作りにマジで圧倒されたけど、今作はさっぱり…。あと音も。正直IMAXで「ただうるさいだけ」と思ったの、初めてです。うーん。上映前のIMAX紹介ムービーの方が盛り上がってたな。
●アトロクでは宇多丸さんが未見で、日比ちゃんに感想を振られていたけど、なんかあの日比ちゃんのスッキリしない言い方の意味が分かったよ。こりゃ言い辛いよな。お気持ち察します。宇多さんもウォッチメン回ってきたらこれは結構辛口になると思う。
●こういう映画を見た後、気持ち良くぶった切ってくれるいつものポッドキャスター達の話を聴きたいのだけど、誰も扱ってないんだよな…笑
そもそも自分とDCとの相性はイマイチなこともあるのかも知れないけど、ガン率いる今後のDCユニバースがちょっと不安です…。
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