NHKドラマ『その街のこども』が期間限定公開!

2010年のNHKドラマ『その街のこども』が、NHKプラスで1/20昼まで期間限定公開されています。
あと2日半しかないので、見逃しなく!

【あらすじ】
2010年1月16日、新神戸駅で偶然知り合った勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)。ふたりには、誰にも言えず、抱え続けてきた震災の記憶があった…。震災15年目の朝を迎えるまでの一晩の神戸を舞台に“語れずにいた想い”が不器用にあふれだす。脚本は映画「ジョゼと虎と魚たち」の渡辺あや。神戸で学生時代を過ごした渡辺、子どものころに震災を体験した森山未來と佐藤江梨子が、リアルな感情で挑む。(NHK公式)

【スタッフ】
脚本:渡辺あや(カーネーション、ワンダーウォール、エルピス)
演出:井上剛(あまちゃん、クライマーズ・ハイ、64)
音楽:大友良英(あまちゃん、花束みたいな恋をした)
出演:森山未來、佐藤江梨子、津田寛治

【感想】
また忘れられないドラマになりそう。感情をがっつり揺さぶられた。最後の方はもう号泣。
なんなのこれ。ストーリーも出来事も殆どない。ただ2人で夜の神戸を歩き、想い出話を語るだけ。

撮影も演出も、ほぼドキュメンタリーのようなつくりで、これは2人の本当の話?かと勘違いしてしまう位。実際に主演2人の実体験もかなりセリフに反映されているらしい。

2人のどちらも感情移入するようなキャラクターじゃ全然無いので、最初の吸引力は正直弱い。
だけど、ドキュメンタリーだかドラマだか分からない感情のまま、2人の夜散歩に付き合っていって、最後の方には何故かもう、あちこちの人が皆愛おしくなる。

クライマックスで感じる、この表現できないうゎーて感情は、覚えがある!同じく渡辺あや脚本のNHK『ワンダーウォール』(NHK)だ。あのラストの「うゎー」って感じと、そっくりだ。(スタッフ全然違うのに…と思ったら撮影が同じ松宮拓という方だった)。
世の中、いかんともしがたい。でも我々は、そこでやっていくしかないんだ。その無情感と愛おしさの合い混じった気持ち。元気が出るのとは少し違うけど、生きていこうとちょっと思える。渡辺あやの脚本もすごいが、やっぱり演出だろう。

旅行先の電車で出会い、一晩歩いて話して、再会を約束し連絡先も交わさず別れる男女。そう、『ビフォア・サンライズ』みがある。全然あんなにロマンチックじゃないし、神戸案内にもなってないのだけど、でもあの感じ。途中思い出しちゃった。

このドラマは2010年制作。
2011年に『カーネーション』で脚本家の渡辺あやを知り、2013年の『あまちゃん』で井上監督や大友良英さんを知り、
『あまちゃん』制作の大きなきっかけになったのが『その街のこども』だとあちこちで読んでいた自分としては、ずっとずっと観たかった作品。(あまちゃんの座組の多くはこの番組からスライドされた筈)

何故かオンデマンドに入っていないし、NHKプラスの検索でも引っかからない。再編集した劇場版も翌年作られているが、それも配信で見つからない。劇場版は宇多丸さんのシネマハスラーで過去絶賛されていた。

ストーリーズにNHKプラスのリンクを入れたので、興味ある方はこの機会にぜひ!

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