『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』感想

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』をAmazonプライムで。
監督:大九明子(『かぞかぞ』『私をくいとめて』『勝手にふるえてろ』『照子と瑠衣』)



【あらすじ】
思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西(萩原利久)。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんと(伊東蒼)は、他愛もないことでふざけあう日々。

ある日の授業終わり、お団子頭の桜田(河合優実)の凛々しい姿に目を奪われた。思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。

会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲うー。(公式サイト)

【感想】
ポスタービジュアルから想像してたのと全然違う、という前評判は聞いていて、そのつもりで観たのに…
でも度肝を抜かれた。衝撃。

『おかえりモネ』で知り『ユーミンストーリーズ』『宙わたる教室』で大ファンになった伊東蒼と、もはや説明の必要のないトップ俳優:河合優実。
どんなにハードルを高くして観たって、この2人が想像を超えていく。

河合優実はやっぱりめちゃめちゃすごいんだけど、伊東蒼のとあるシーンの長台詞は、きっとこの先も忘れないように思う。今後彼女の代表作と言われるだろう。

この2人が心にぐさぐさ刺さる演技を見せてくる。2人とも本当に、泣けるほど魅力的。それだけで観る価値のある映画。
伊藤蒼は自分の中で白鳥玉季と同じ枠だったのだけど、今作で飛び出たか。いや白鳥も自分の世界観すごいんだよな。
あと小西の親友役・山根(黒崎煌代)もすごく良かった。監督らしいキャラクター。

ごめんね。あまりに女性2人がすごすぎて、主役?の萩原利久は正直印象が薄い。良かったよ確かに。でも周りが凄すぎる。

大九監督、作品のたびに驚かされるので、いちいち「新境地」って言葉も合わないんだけど、また超えてきたかんじ。彼女の作品でやられた経験のある人にはぜひおすすめします。

これは映画館で観たかった…シネ・ウインドでかかってたんだよね。くっそー。

関連記事

コメント

コメントをお待ちしております

HTMLタグはご利用いただけません。

日本語が含まれない投稿、リンクが2つ以上入った投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。

LOG