『バレリーナ The World of John Wick』感想

『バレリーナ The World of John Wick』をユナイテッド・シネマで。
監督:レン・ワイズマン


【あらすじ】
伝説の殺し屋ジョン・ウィックを生み出した組織「ルスカ・ロマ」で殺しのテクニックを磨き、暗殺者として認められたイヴ(アナ・デ・アルマス)は、ある殺しの仕事の中で、亡き父親に関する手がかりをつかむ。父親を殺した暗殺教団の手首にあった傷が、倒した敵にもあったのだ。コンチネンタルホテルの支配人・ウィンストンとその忠実なコンシェルジュのシャロンを頼り、父親の復讐に立ち上がるイヴだったが、教団とルスカ・ロマは、はるか以前から相互不干渉の休戦協定を結んでいた。復讐心に燃えるイヴは立ち止まることなく、教団の拠点にたどり着くが、裏社会の掟を破った彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる。

【感想】
『グレイマン』のアナを超えたか?
結論:残念ながら超えられなかった。が、これはこれで良い。

自分の中での最高アナ・デ・アルマスは、ライアン・ゴズリングと共演していたNetflix映画『グレイマン』で、アクションヒロインとしてはもうこれ以上はないという位に彼女を上手く活かしていたと思う。

『バレリーナ』のアナは、あの『グレイマン』の格好良さは、超えていなかった。
撮り方も演出も演技も、これは彼女の責任じゃなくてそういう意図で、
完璧でなく隙もあって、ちょっとウッカリやさんで…
普通にステロタイプな美少女殺し屋キャラだった。
だから真ん中くらいまでは、うーんフツー。と思って観てたのだけど…

その調子のまーんま後半になだれ込むにつれて…。
イヤこれはこれでなんかすごいぞ。
ええー!というアクションがどんどん休み無しに繰り出されてきて、もう最後ひゃっほー!で笑っちゃって笑っちゃって、というトランス状態に入ってしまった。懐かしいなこの感じ。


もちろん『ジョン・ウィック』シリーズなので、ストーリーはどうでもいいしそもそも期待ゼロ。ツッコミ処だらけ。ジョン・ウィックもちょっと出てくるんだけど、何の為の登場か(あんな場所まで瞬時に来てるのに!)良く分からない。あと『バレリーナ』というタイトルなのにバレエシーンのまーぞんざいなこと。アナのバレエなんて冒頭にくるくる回ってるだけ。むしろイメージダウンだろこれ。

でも、いい。

87-11アクション、最高。次々とつるべ打ちの、畳みかけ具合がとんでもない。笑っちゃうくらいにクライマックスが続く。

もういい加減出尽くして新しさを出すのなんて大変だろうに、まだまだ驚かされる。今回小さいアナがどんどん動くことで特に面白い。しかもシリーズが生み出したガン=カタの流れをちゃーんと汲んでてめちゃアガる。さらにガンがなくなった時の手榴弾アクションが相当面白い。

あとちょうどいい場所にダクトテープあり過ぎて笑う。ダイハードか。

ジョン・ウィック観た時の「あきれ具合vs持ってかれる面白さ」のバランスが、バレリーナでは最終的に持ってかれ感が上回って、結果として満足でした。

帰りのエスカレーターで女子高生3人組が「めっちゃ面白かった〜!」て言い合ってたのが最高のエンディングだったな。

ジョン・ウィック1とか2のあの感じを知ってる人にだけ、おすすめ。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
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好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

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