『リンダリンダリンダ』4Kリバイバル上映

MAZZELのYouTubeライブ前でそわそわしている妻子を前に、なんとかギリで晩ご飯を作り上げ、上映時間の10分前に家を出た日曜日。行けた!行けたよ!『リンダリンダリンダ』20周年リバイバル上映に!


感想。
「え?何この最高映画?」

めちゃくちゃアガりました。ほんと最高。

観るのが何回目かも覚えてないし(娘達が大好きで何回もおねだりされてた)劇場で観たかどうかの記憶も定かじゃない位、前の作品。
観れば観るほど、隅々まで傑作だな〜と思わせる。
20年前なので、もちろん服や小道具や(MDとか出てくる!)古いところはあるけども、映画のつくりとして古くささとかは全然ないので、初見の方もこの機会にとにかく観て欲しい。

山下敦弘作品でも一番好き。(他は『コタキ兄弟と四苦八苦』)

あらためて、ペ・ドゥナの演技力と魅力を思い知る。今や世界トップ俳優入りを果たしてる彼女だが、若い時に日本の高校に留学していきなりバンドをやらされるってこの設定がエモすぎ。というか画面を観ててもそんな未来は全然想像できないのだけど。

ペ・ドゥナ以外のバンドメンバーも全員、すごくいい。山下演出の低体温な感じがほんとうに好き。あと一瞬映る、バンドメンバーの自宅の感じ、あの美術の凄さとかも。

香椎由宇の美少女ぶりはもはや伝説。歴史に揺るぎなく残る。

監督の他作品は「合わないな〜」って思うことも結構あるけど、カタコトの日本語でめちゃくちゃ笑わせる今作のこの感じも、山下監督と「この時」ピッタリ合ったんだろうなって思う。オフィシャルガイドブックには「駄作になったかも知れないいくつもの可能性をギリでかわして出来た」当時の様子が語られてる。

本当にすばらしい映画体験でした。行けて良かった。

その他今回の劇場鑑賞で感じたこと。
●寝ているところを起こすシーンが多い笑
●あまりに全体がナチュラルで、その分、いかにもな画作りを狙った作為的なカットが2点くらい目立ってたな〜。
●ケイと喧嘩していたあの彼女は、もう少し登場があっても良かったのか…イヤこれくらいがやっぱりいいのか
●大好きなシーン「ケイの…元…カレ?」とかいくつものシーンは、少し前から期待で笑ってしまっていた。
●文化祭の廊下ドリーシーンはやっぱり最高。大好き。
●みなに幸あれ、って思う。

今回のリバイバル上映に合わせ、なんとペ・ドゥナが来日。バンドメンバー全員が舞台挨拶に立っていて、行けた人羨ましいなー。Threadsとかに書かれてたレポートでは「撮影後に事務所に嘘をついて皆で下北沢で遊んでいた」とかリアルバンド仲間な様子が垣間見れて胸アツだった。

このリバイバル上映、本来は4Kなんだけど、新潟唯一の上映館イオンシネマ新潟西では2Kコンバート上映。でも4K観てないので全然気にならない。フィルム撮影の質感も良かった…。

確認したら、少なくととも8/28木までは、イオンシネマ新潟西で1日2回上映されています。
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