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長女がインフルA(2019.01)

1/13(日)夜から長女発熱、38度。
14(祝・月)朝は37.5度、夜40度。前から楽しみにしていた初の家族カラオケは、妻と次女のみで行くことに。家で留守番しながら長女と『シュガー・ラッシュ1』を観る。何度観てもすばらしい。午後はエフスタイルのべーとるず&青木さんのライブに。
翌日病院でインフルA確定。今週は全休みになる。他家族は現在兆候なし。

1/21より登校再開。妻が昨日より少し熱がある。まさか…

『アリー〜スター誕生』感想

『アリー スター誕生』をユナイテッド・シネマで。
70年代から3作に渡りその時代ごとにリメイクされてきた脚本「スター誕生」(前に観たのもあると思うけど昔過ぎて覚えていない)。レディー・ガガの初主演映画。

脚本的にひっかかる箇所がなくはないし、カンペキな大傑作とは思わないけど、音楽映画として素晴らしい!

ブラッドリー・クーパーの初監督作にしてダブル主演。控えめな演出が見事過ぎる上に彼のライブシーンも吹替無しで、なんとその作曲までやっているそう…。ちょっとにわかには信じがたい。彼のカントリーロック、結構イイのこれ。

特に前半、ガガ様の震えがくる程のシーンがいくつもあって、もうそれだけで満足!!観て良かったなー。ベスト・ガガ様!(←すみませんほとんど聴いたことないけど)

観終わった後に宇多丸さんの評を聴くと色々分かってお薦め。

映画『ライオン 25年目のただいま』感想

『ライオン 25年目のただいま』(2017)をNetflixで。極力ネタバレ無し感想。

オープニングから、ほとんどセリフのない冒頭シークエンスを観ただけで「あ、これは信頼できる映画」と確信させる映像クオリティ。

【ストーリー&キャスト】
インドの貧しいスラムで生まれ、5歳の時に迷子になった主人公サルーは、家族と生き別れのままにオーストラリアに養子に出される。何1つ不自由ない青年期を送るサルーだが、あるきっかけでインドの家族への思いを抑えられなくなる。その思いを義母にも言えず一人苦しむ彼は、GoogleEarthであの時お兄さんと別れた駅を、自分の育った家を探すのだった。

2012年に世間を揺るがせた実話を映画化。主人公サルーに『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテル、恋人役にルーニー・マーラ。育ての母親役にはニコール・キッドマン。

子役が素晴らしい。良くこんな子を見つけてきたと思うし、子役演出の巧さなんだろうな〜。生き別れのお兄さんがもうね、もうね…言葉にならない位愛おしいし、サルーの気持ちにそのまま入り込んでしまう。

サルーは子供時代が超絶可愛くて、青年時代もイケメンでそれだけで幸せになれる。ルーニー・マーラっていつもはじまってしばらく経ってから「え?これルーニー・マーラなの?」って毎回気付くくらい(大袈裟)印象変わる。褒めてます。彼女の出てる映画に今のところ外れなし。今回観るって決めたのも彼女の名前がクレジットにあったのが決定打。

映像の美しさと劇伴のセンスの良さに圧倒される。冒頭からちょくちょく入る真俯瞰や上空からの撮影(オンリーザブレイブを思い出す。あ、あっちが後か)は、GoogleEarthにかけているんだろうけど、それにしても美しい。豪州とインドで、まったく違う環境なのに同じような見え方のカットを重ねたりとか。
そんな工夫された映像や静かな演出、俳優の素晴らしい演技の積み重ねで、ストーリーは想像通りなのに、まぁ最後は声が出る位に泣かされた。

オーストラリアの義母が劇中で「何故養子をもらうのか」について語る。自分は子を産めない訳ではない。世界には人が溢れている。子供を産むことで世界が良くなるだろうか?恵まれない多くの子を一人でも助ける方が大切だ。夫も同じ考えなので結婚した。と。演じるのはトム・クルーズとの間に実際二人の養子を迎えているニコール・キッドマン。貧富の差はあれど階級差のない日本では育ちにくいノブレス・オブリージュ。彼女への出演依頼は、実際のサルーの親族会議で提案されたそう。

ちなみに検索すると本物のサルーが「実業家」で出てきます。映画は彼の出版した自伝を原作としたそうで、この本、絶版ぽいのでさっそくネット注文しました。

あと義母が小さい時に見た白昼夢の話がなんだか『パーム(獸木野生)』みたいだな、とか。「ライオン」というタイトルの意味が最後に明かされたりとか、ツボなところがいくつも。
お薦めです。

『15時17分、パリ行き』感想

『15時17分、パリ行き』をNetflixで。
クリント・イーストウッド監督作品。

2018年に観ていたらベスト3くらいに入りそう。大好きです。

2015年に起きた実際の列車銃乱射事件を、主役3人をはじめ、巻き込まれたお客までできる限り「本人」を使って演じさせたという映画。主役3人が本人だっていうこと、実は観ている間ずっと忘れていて、今調べて改めてびっくりしている。廻りのキャストも含めて素人感ゼロ。「演じさせた」って書くことの方が、ずっと違和感がある。
イーストウッドさんたるや…。 変わっているスタイルの映画かも知れないけど、自分的にはそんなに違和感はなかった。それよりも細かいシチュエーションの伏線回収がイチイチ気持ち良くて泣けてしまったり、ほとんどBGMのない淡々とした演出なのに全然飽きずにあっという間に観させる手法だったり、クライマックスの緊張感だったりの、モロモロな技法が素晴らしい。

伏線って言っても「悪い予感が当たる」とかそういう感じのものじゃないし、基本的に謀略も陰謀もひっかけも悪人も出てこない1時間半。(意地悪な先生はちょっと出てきたか)
愉快痛快で最後すっきり終わる。言いたいことは一つ。「いざという時に、あなたは動けるか」。面倒なこともないストレートな良作なので、未見の方はぜひお気軽に、ぜひ。

『恋は雨上がりのように』感想

『恋は雨上がりのように』をiTunesレンタルで。

原作は特に惹かれる所もなく2巻で中断。大泉洋と小松菜奈によるこの映画化も興味は持てなかったけど、ネット上の評判とYouTubeにある主題歌のMVがカッコ良かったのがきっかけ。

爽やかな佳作だった。まったく知らない人のために断っておくと「女子高生がバイト先の45歳のおっさん店長とつきあっちゃう(キモい)話」ではありません。そうは「できない」事情と気持ちを、変な方向に逃げずに、真っ当に描いていると思う。

音楽の使い方とキビキビした編集、今どきなカメラワークもカッコ良くて、ルックだけで観る価値あった。大泉洋演じる店長には思い当たるところばかりだし、小松菜奈の女子高生はあちこち長女と被りまくりで、リアル感も文句なし。演出も地味で説明セリフも少なく好感。ここまでで充分及第点。

だけど、これは原作でもちょっと思ったかな?小松菜奈が店長を「好き」になる気持ちが良く理解できなくて、少しモヤる。2時間の映画ではしょうがない部分もあるのか。そもそも好きになるのに理由なんてない、と言ってる映画だし。ただこれが少女マンガだったら、こまかい所作の描写やセリフのやりとり、プロットの工夫でもっと感情移入できることも多いと思う。

や、でもちゃんとしてます。ファミレス仲間もみんな良い。

大泉はファミレスの店長だが、未だに作家への夢が捨てきれない。そんな彼の文学部時代の親友で今は売れっ子作家になっている役を、TEAM NACSの戸次重幸が演じている。この2人の絡みは、まんま大泉とシゲを逆にしたシチュエーションに見えてしまう。つまり、売れっ子俳優である大泉と、いまいち売れない戸次の話に。

2人の演技力には明らかに差がある。何故こうも違うんだろう、と観察すると、何も喋って無い時の顔の向き、所作、まばたき、口のちょっとした表情…。要するにその人になりきることだと思うんだけど、その「才能」の優越が、大泉とシゲを観ていると明らかに分かる。かたや、既に万人が認める邦画のトップ俳優となり、かたや…。劇中の2人とまではいかないけど、どこか被ってしまってしょうがないし、2人の会話も色んな意味で皮肉に聞こえてくる…。キャスティングの妙というのか何と言うのか。

作品は小松菜奈目当てでもう一度観てもいいと思うくらい。広瀬すずなどとは明らかに違うが、居るだけですごい存在感の女優なのは間違いないし、10年後も楽しみだ。

『バッタを倒しにアフリカへ』他感想

併読するにも程があるってもんで、手が付いてないのも、読み終わってないのも沢山。でも皆面白くて…。

『重版出来!(12)』12巻にしてまったく衰えないどころかアップグレードしてる。安井さんがここにきて…脱帽。

『古本屋台』日本酒を飲みながら読むのに最高お薦め。

氷川竜介『倍蜜の人生』自費出版の自分史で、年ごとの時事ネタが懐かしい。セルフ出版で編集者がいないとはこういうことか、と比較して初めて意識されるものですね…。でもだからこその勢いが読み所。出会えて良かった。

大作SF『零號琴(れいごうきん)』にも夢中だがまだ途中。

それより一気に読み終わった大傑作が『バッタを倒しにアフリカへ』。学問研究エンターテインメント。お調子者な表紙&タイトルのくせに、中身はまっとうにバッタ研究を追い続ける学者の苦闘のドキュメント。それを見事な文才で波瀾万丈のエンタメに仕上げている。学者とは何をどうして食べていってるのかが、すごく良く分かる。クライマックスが何度も訪れ、泣かされる。筆者の「研究」に対する意欲と愛が全編を貫いていて、感動を呼ぶ。

黒田硫黄の新作はちょっと…。こういうとこで前述の吉田秋生やゆうきまさみやくらもちふさこの、何十年経っても新しい感動を生み続けるという奇跡を思う。『かげきしょうじょ!』の作家も晩年の『ぶ〜け』に描いていたらしいので当時は読んでいたのかも。これも大傑作。

榎本俊二『映画でにぎりッ屁』もさほど。漫画家の映画エッセイはいくつも出ているけど、いわゆる「映画好き」や「シネフィル」なマンガ家の描いてる内容はいままでも大抵ピンとこない。このニュアンス伝えるの難しい。自分はもともと映画嫌いだから見どころも違うし当然ちゃ当然。自分の「脚本至上主義」が改めてよく分かる。
3月のライオンと乙嫁語りも新刊出てる。ああシヤワセ。

『オンリー・ザ・ブレイブ』感想

『オンリー・ザ・ブレイブ』をAmazonレンタルで鑑賞。

以前の映画部呑み会で @ninnymoa ちゃんが猛プッシュしていた作品。
とてつもなく良い映画で好みそのまんま!でした。

舞台はアメリカ、アリゾナ州。政府公認の消防エリートチーム「ホットショット」認定を目指している、経歴はバラバラの森林消防隊。そこに元ヤク中で彼女を妊娠させてしまった若者ブレンダンが入隊する。厳しい訓練に絶えながら次第に隊員達の信頼を得て成長していくブレンダン。そんなある日、最初は小規模と思われた山火事が発生し…

マッチョでイカす男達が仕事に燃える物語。「使えない能無しがプロット作りのためだけに問題を起こす」シーンが一切ないので、気持ち良いことこの上なし。こうゆうドラマは本当に貴重。大好き。消防隊のリーダーと奥さんの夫婦が最高に格好いい。
なのだけど同時に衝撃もすごくて。二日前に観たのに、正直未だに引きずっています。何も話せない。観た人と話したい。

2018年ベストかも、いやそうゆうことを一切考えられない位の衝撃でした。もっと後にならないと落ち着いて考えられない。

『カメラを止めるな!』再見感想

『カメラを止めるな!』iTunesで再見。長岡で8月に観たきりなので、もう4ヶ月ぶりなんだな。
最高にハッピーなのは相変わらずだけど、2回目はストーリーが分かってる余裕があるせいか、さらにじっくり楽しむことができて、後半はもう泣けて泣けてしょうがなかった。この映画、早いうちに2回目を観た方が良いと思う。ちゃんと覚えている間の方が、前半を隅々まで楽しめる筈。

あと「ネタバレ厳禁」って良く言われるけど、そこまででもないと思う。2回目はすこぶる楽しめること保証付きで、だからもしネタバレされちゃったら1回目から再見の楽しみを少しゲットできると思えばいい。驚きはなくなるかもだけどね。それだけです。他に楽しむべきところが沢山ある!なんかもうクリスマスムービーにしたいくらいハッピー。

『アフタースクール』再見感想

『アフタースクール』をhuluで再見。大きなどんでん返しがあるんだけどすっかり忘れていたので、初見と同じように驚いて楽しめた。おれってお得だな〜。

大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之介主演。サイコー。

このどんでん返しの脚本が、すごく気持ちいい。こちら側の「一見こう見える」という先入観をぜーんぶ逆手にとられて、ちょっと恥ずかしくなる。「この役者だったらきっとこういう役だ」てゆう思い込みも見事に裏切られて、その後の心地よさと言ったら!。快作!

『WESTWORLD』season2感想

『WESTWORLD』season2観終わりました。
hulu入りが待ちきれず、Amazonプライム上で「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS」14日間無料サービスを使っちゃった。例によって登録&視聴は簡単だけど解約はちょっと面倒。スマホ上では分からなかった…。PCで無事解約できました。

原案:マイケル・クライトン/製作総指揮:J・J・エイブラムズ、ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ/監督:ジョナサン・ノーラン/脚本:ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ
出演:アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス、エヴァン・レイチェル・ウッド、タンディ・ニュートン他

s1と比べても遜色のない出来。というか相当趣が変わっていた。スケールや予算で言えばもっとグレードアップしていそうだ。相変わらず「とてつもない」クオリティ。『ゲーム・オブ・スローンズ』と今作はやっぱりちょっと別格。そしてseason3があるというのが驚き…
早く誰かと話したいので観てくれ〜

(言うことあり過ぎて困るけど、まずオープニングとロゴタイプの格好良さは近年TVドラマでベスト1をあげたい) .

【以下ネタバレ含む】
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胃腸風邪?

土曜夜、小6長女と妻が深夜まで激しい言い争い。
父と次女は布団の中で戦々恐々とし、でも眠れないので2人でイヤホンで『まんぷく』を観てやっと寝る。23:30頃。

03:30 「具合が悪い」という長女に起こされる。熱いお茶を飲ませた直後に「吐く」と言われ便所に向かうも間に合わずダイニングで嘔吐(以下マーラ:マーライオンの略)。夫婦で後片付けをした後就寝。朝も長女はあまり体調優れずだが、てっきり心理面でのことだと思っていた。

日曜昼
12:30 次女を預けていた義母宅から「吐いた」との連絡あり迎えに。

13:00 2人の熱はおよそ37度少し。

14:00 父のみエフスタイルに。kettleポップアップとpitu康子ちゃんのパンケーキ焼き。

16:00 帰宅。この間に長女は39度、次女は3回マーラで38度超え。

18:00 熱以外は問題なし。マーラ無し。ことぶき鮨のテイクアウトで両親は晩ご飯。次女のみ納豆巻き3本。

20:00 長女39.5度でぐったり。解熱剤とリンパ系に冷えピタ。次女は熱は未だあるが元気。

月曜朝
07:30 二人とも7度8度台で学校は休み、病院へ。風邪と診断

火曜
二人とも通学開始

水曜
長女はまだ不調が残るが通学

NHK『ワンダーウォール』感想

NHK『ワンダーウォール』観ました。渡辺あや脚本でNHK京都制作の単発ドラマ。7月に放映されてから各方面で大きな話題を呼んでました。いやー強烈だった。

そしてお膝元の京都からこないだ出たばかりのムック本をいただいたり。ええー買うのに!と思って奥付見たら誠光社さんが出しているんだ。なるほどこっちでは入手が難しいのかも。 @makotokawamura さん、サイコーです!ホントありがとうございました。これがもう最高に素晴らしい1冊で…言葉がタリナイ
ドラマは NHKオンデマンドで200円ちょっとで観れます。興味ある方はぜひ。

【ドラマあらすじ】
京都の歴史ある学生寮「近衛寮」は、一見無秩序のようで、私たちが忘れかけている言葉にできない“宝”が詰まっている場所。そこに老朽化による建て替え議論が巻き起こる。新しく建て替えたい大学側と、補修しながら今の建物を残したい寮側。議論は平行線をたどり、ある日両者の間に壁が立った。そして1人の美しい女性が現れる。
乱される心と秩序。純粋で不器用な寮生たちの青春物語。
(公式サイトより)

冒頭から引き込まれ、ドラマを通底する劇伴の素晴らしさ。サントラ欲しい(出てない)。
オーディションで集められた若手俳優達のリアルな演技。最初に対峙する「壁」への圧倒的な無力感。あの感じ。
敬語禁止、多数決禁止、全会一致が原則の今時期想像できないようなアナクロ学生自治寮。セットだと聞いても信じられないリアルな寮。その居心地の良さ。だからこそあのゲロはマジヤメロ〜(観てた家族全員で叫ぶ)
最後え?というあっけなさで終わるんだけど、だからこそ何度も観たくなり、考えさせられる。
美術と劇伴が素晴らしい。

このドラマにいたく感動した大友良英が自身の「JAMJAMラジオ」に渡辺あやを呼んだ回(全2回)がとっても良くて、その中で渡辺あやがこのドラマを作るきっかけになった、企画を持ち込んでいる25歳のNHKディレクターの話をしていて、その若い彼を通して、今も変わらず学生が心のどこかで求めている「目的のない場所」の必要性について語っている。

寮の大切さは建物だけではもちろんなく、そこに集まる学生たちを包み込む「場」の質。それを担保するのが建物だったりする訳だ。でも今の時代、こういう場所に出会う機会がそもそもない。だからなくなる危機自体に気付かないんだけど、ふとしたことで出会ってしまったそのNHKディレクターのような人が、そのことに気付き、それを動機として物語を作ろうとしているのって、とても正しいんじゃないかと思って脚本を受けることにしたと。この話がやけに印象に残っている。自分も寮じゃないけど、やっぱり大学時代に一瞬だけど、そんな場の力を感じることがあった。同じように古くて、今はもうないサークル棟だ。酷い時は毎日のように吞んでビデオを編集して、泊まっていた。あの夜越しに友人とした話の内容は、何故か今でも結構覚えている。

【ムック本】
ちょっとドラマの写真集とはとても思えないクオリティです。あの空気感が見事に現れている。
撮影&著者が澤寛。

寄稿が内田樹、澤寛、渡辺あや、大友良英。それぞれがイチイチぐっとクる。
内田樹さんはご自分が勤められていた神戸女学院の校舎を設計したW.M.ヴォーリズの設計意図をもって、あらゆるところにあった「学びの比喩」について語る。

渡辺あやは、「田舎」がそのパブリックイメージにより「捨ててもいい」という見られ方を当たり前にされることに対して「名前のついていない病気のようなもの。だから誰も気にせず淡々と進行する」と書く。その極めつきが学校がなくなること。それは未来と同時に過去を奪われてしまうこと。共同体が癒やしようのない傷を負い、いずれは死に絶えてゆくしかないということだと。死因の1位が「自殺」である田舎と、その原因を20年越しに考えて続けてきた彼女に、今回のNHK京都のオファーはすっと落ちたらしい。

でも、この本の中にはモデルになった「吉田寮」のことは一言も書かれていない。一番肝心なその場所を巡る話、その場所が渡辺あやや役者やスタッフに与えた希望と絶望について、一切書かれていない。渡辺あやはその「書けない」ことについてもちゃんと言及している。「私達は今、そういう社会に生きている」

あやさんのドラマがなぜ心に響くのか、前述のJAMJAMラジオで大友氏がずばっと聞いていて、それは単純ではない社会の複雑さ、壁のこちら側だけではなく向こう側までも平等に、ちゃんとドラマに落とし込もうとしているから。ドラマならそれができると信じているから。いいも悪いもなく事実を配置し、その配置で感じてもらうことができるから。
でも、だからこそ、「壁」に阻まれお蔵入りになっている脚本が、彼女にはたくさんあるらしいです。彼女自身もそういう「壁」とリアルタイムでずっと戦ってきた人なんだな。もちろんこのドラマも。

『ブレックファスト・クラブ』感想

『ブレックファスト・クラブ』をAmazonレンタルで。1985年の作品。
何かと言うと「ブレックファスト・クラブみたい」「あれのオマージュでしょ」という説明で良く名前を聞く作品、やっと観ることができた。

「アメリカの高校における「スクールカースト」の存在を暴露した映画として知られる」とWikiにありました。カーストの下にいる子も、上にいる子だって、それぞれがそれぞれの悩みを持っている。補習で一緒になった、普段はまず一緒にならないような5人(ガリ勉、スポーツ馬鹿、不思議ちゃん、お姫様、チンピラ)が、お互いの身の上話をしていくうちに…という話。『桐島、部活やめるってよ』のアレ、いや違う、『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』のアレです)

人物描写が幾重にもレイヤーになっていて、目が離せない。異国で時代も違う学生同士のコミュニケーションのやり方は所々違和感あるけど(韓国『SUNNY』と一緒)、その違和感は決して不快なものじゃなくて「へぇ〜そうやるんだ〜(感心)」という気持ち。でもそんな違和感は関係無く、やっぱぐっとくるポイントは万国共通なんだわね。

【以下ネタバレ】
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『空飛ぶ広報室』感想

『空飛ぶ広報室』全11話をhuluで。
野木亜紀子ドラマ『フェイクニュース』『獣になれない私たち』までの「野木つなぎ」として見始めたんだけど、何だこの傑作。2013年。

途中で調べたら、演出・制作を土井裕泰氏が手掛けていた。『コウノドリ』『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』『この世界の片隅に』ここ数年ハマったドラマの殆どを手掛けているTBSの演出家。こないだ書いた『ビリギャル』の監督もこの人。そりゃ、面白い訳だ。

ドラマの後味は『重版出来!』に似ている。その共通点を挙げると

  1. 業界に対する深いリスペクトと理解。上っ面な「取材しましたネタ」に終わらせず、その世界の人達が大切にしている想いが血肉となり脚本の芯を貫いている。
  2. アテ書きをしたかのようなセリフのリアリティ。ドラマでシラける時の大きな要因「この人はこんな言い方しないよ…」という違和感がない。
  3. 脇役がいない。すべてのキャラが生きていて、どこかでちゃんと温かい目線でスポットが当てられる。だから出てくるキャラが皆好きになる。
  4. 毎回必ず、どっかで泣かせられる。
  5. ムロツヨシがいい。重版出来と同じような役で、しかも同じように「ドラマ通してナンバーワン感動シーン」を持っていく。今回は震災時に子供達の相手をしていた体験をガッキーに話す場面。最初は笑っていたのが、ふといきなり、聞こえないような小声になる。最初笑顔のまま。ここからの演技、ほんの1〜2分でしかないんだけど、思い出すだけで泣けてしまう。
  6. 恋愛要素はあれど、決してメインテーマではない。あくまで仕事のことが中心に描かれている「仕事ドラマ」であって、そういう意味で自分的には「ハチクロ」感もある。たとえばガッキーが綾野剛との関わりで後悔して泣くシーンは、「男と女」の悲しみの涙ではなく、自分の局社員としての力量不足で彼をフォローできなかった、悔しさの涙だ。メインテーマ「なりたいものになれなかったとしても、そこから始められる」という説得力も見事。時事性も含め、野木さんココがほんとすごい。

このドラマ自体が本物の空自広報の力で作られた「成果物」だ。実在の広報とTVディレクターが作り上げたもの。そのメタ構造がいい(原作小説は空自広報の働きかけによって書かれ、広報部の実際の人物がモデルにされている)。
だから今作で、綾野剛(空井・空自広報)やガッキー(稲葉・TV局ディレクター)が空自をロケ先に撮影しているだろうその雰囲気だって、ドラマを観ていれば想像できるし、裏にいる本当の空井や稲葉の存在、実在の彼らが何をして、何を大事に思っているかが良く分かる。このドラマを広報室で観て、俺たちの知らない本当の広報部の皆がハイタッチしている姿さえ目に見えるようだ。

「自衛隊の広報番組」としての役割も十二分に果たしている。自衛隊がどういう時に出動できるのか。何故こういう時に出動できないのか。人殺しのために訓練している、などと言われることに対して、序盤から主役の綾野剛をはじめドラマ全体で答えを伝えようとしている。パイロットや広報だけでなく、廻りで支えるさまざまな部署の仕事が細かく描かれていて、自衛隊のプロモーションとしてバッチリだ。勿論出てくる飛行機のカッコいいことと言ったら!
さらには自衛隊の広報を超えて、そもそも「広報」という職種がいったい何なのかが、とても良く分かる仕組みになっている。

難点もいくつかあるが、一番は劇伴のしつこさかな。安室奈美恵の書き下ろし主題歌「Contrail」は本当に素晴らしい曲だけど、ちょっと使いすぎだ。あと演出がたまに「?」になるとこあった。

女性広報・柚木のエピソードとかとても好きだし細かくは書き切れないけど、今言っておきたいのはガッキーの演技力だ。今作で改めて彼女が演技上手いなぁ〜って実感した。演技の巧さって、役柄の幅広さで「演技派」と認識され広まっていくような過程が普通で、分かりやすい。だけどガッキーには幅広い役のオファーが余りない?から、これまでちょっと分かりにくかった。今や彼女が出ていればドラマの質は2割増し間違いなしだと思ってる。(同じ格言を以前は深津絵里で言ってた。「彼女がドラマに出たら2割増し」)

今度の野木ドラマ「獣になれない私たち」は、主役がガッキーに松田龍平、その他が春たんこと田中圭に黒木華に菊地凛子に「この世界…」の伊藤沙莉に…ともう期待しかないラインナップ。やばいよこれ。超楽しみ!

『ハッピー・フライト』感想

昔のシネマハスラーで褒めてたのでずっと気になってた『ハッピーフライト』をNetflixで鑑賞。フジテレビ制作、世界の亀山P、ANA全面協力、綾瀬はるか主演と、矢口史靖監督という以外はどれ1つとっても面白くなりそうな要素はないし、この頃は未だ『WOOJOB!』『サバイバルファミリー』前なので矢口ブランドも自分的には全然なかったし、普通なら100%スルーな映画だろう。タマフルをきっかけに観れて良かった。楽しめた。

飛行機や飛行場に関するプロの仕事の様子が、専門用語をバリバリ交えながらも変に説明したり希釈したりせず、淡々と丁寧に描かれている。これは事前の想像とかなり違ってた。全体を通してずっと「プロ意識」が描かれているし、能無しにイライラさせられる場面がないから(ある人のシーンを除いて)基本的にストレスがない。出てくる皆がちゃんとトラブルに対応しているその様を見ているだけで、気持ち良かった。

そして。
綾瀬はるかの出演部分だけが異常に浮いている。というか、綾瀬はるか部分だけが、そのセリフも演出も演技力も、プロットも、そこだけは忠実にフジ制作・駄作ギャグ映画のセオリーを忠実になぞっていて、まるで別の映画みたい。残念。綾瀬はるか、多分この映画に出て1つもいいところないし、この映画の出来にとってもあまり良いところがあるように思えない(お客さんは呼べるのか)。こんな使い方をしちゃうから、悪循環でどんどんこの手の役が廻ってきてたんだろうなぁ。

ただし。
メインビジュアルではぱっと見、綾瀬はるかが主役のように見えるけど、実際彼女は主役でもなんでもないんです!(驚)。もう一人メインビジュアルに映ってるコ・パイの田辺誠一は主役と言えなくもないけど、この映画、基本は飛行場のスタッフ達の群像劇。特に飛行機と管制塔とグランドスタッフ間の連携が見どころだと思う。それぞれにプロの仕事をこなしていて魅力的。

かるーいノリで進んでるのに、いざとなった時のチーフパーサー役の寺島しのぶが見せる決めセリフとか痺れた。グランドスタッフの田畑智子なんて見せ所が1番多いんじゃなかろうか。彼女とお客さんの、最後のさりげない余韻も好き。そして、ジャンボジェットがちゃんと!カッコ良く見える、萌えカットがいくつもある。仕事で関わってた、村上で製造しているであろうギャレー(キッチン)の実際の使用シーンが沢山観れたのも嬉しい。

つかこんな長く感想書くつもりじゃなかったのに(笑)。意外と楽しめました、ということで。

『ありがとう、トニ・エルドマン』感想

『ありがとう、トニ・エルドマン』には「気まずい映画大賞」をさしあげたいと思う。以下少しネタバレ含みます。iTunesレンタル・字幕。

ルーマニアで国を相手にしたコンサル会社に勤める、バリキャリ・独身女性のイネス。彼女を心配して、ドイツから父ヴィンフリートがやってくる。ギクシャクした数日を過ごした後一度帰ったかに見せた彼だが、カツラと出歯の入れ歯を付け「トニ・エルドマン」を名乗り、彼女の周辺に現れるように…。

劇伴が一切入らない、日常そのままのような撮影とリアルな演出が作劇意図と見事にマッチングしている傑作。淡々としているけど飽きることはなかった。

悪ふざけの好きな彼が娘の周りでやらかすイチイチが笑えず、気まずい。パーティーで娘の友達や同僚、時にはクライアントにまでちょっかいを出す父、気まずい。宣伝通り「笑いと涙」の「笑い」の部分も勿論あるんだけど、とにかく気まずいシーンがテンコ盛りで、そっちの方が印象に残る。そのあまりの「あちゃー」ぶりが辛くて、最初少し観るのを中断した位。

娘を思う父の気持ちは勿論とても共感できる。が、それよりも「親、うざっ」と思ってるイネスの方に感情移入してしまう。でも彼女は怒らずちゃんとしてて、凄いな。その怒らない理由も後半で分かってくる気がする。物語は途中から急展開を見せ(という表現が相応しいのかどうか)、親子の絆に涙する。とは言ってもやはり全体には変わったつくりの物語だろう。

ヴィンフリート(トニ)が娘と一緒に、リストラ予定の石油採掘所へ行くくだりがすごく好き。労働者とのちょっとした触れあいを通じて、彼の考え方がにじみ出てくる。淡々とした演出はここでも見事にはまって効果を上げている。

途中のとある歌のシーンでモーレツに泣き、その後の展開には唖然。そしてまた…。色んな解釈を聞いてみたくなる、人と話したくなる映画。感情をあまり表に出さないイネスを演じるサンドラ・フラー、からだ全体で愛を表現するヴィンフリートはペーター・シモニスチェク、ドイツ人両俳優のコンビが素晴らしい。思い出しただけで泣けてくる。

『ジュマンジ / ウェルカムトゥジャングル』感想

『ジュマンジ / ウェルカムトゥザジャングル』をAmazonレンタルで。
やたらに良い前評判も納得。上半期「一番楽しくスカッとする映画大賞」をあげたい。「ゲームの中に入る」とか「ジャングルで動物たちに襲われたりのアクション」は単なる舞台設定でしかなくて、主題として貫かれているのは「高校生達の成長物語」。笑って、ドキドキして、ほろっとさせられて、の見事なエンターテインメント。しかもその殆どを演じているのは高校生でも何でもないおっさん達という、すごい作品。

現代の高校生4人組がいきなり「ジュマンジ」というジャングルが舞台のTVゲームの世界に放り込まれる。もとの世界に戻るにはゲームをクリアしなくてはならず、それぞれのキャラクターに与えられた特技を生かしながら協力してゴールを目指すことになるのだが…

高校生達はゲームの中で、テキトーに選んだ自分とは全然違うキャラクターとして生まれ変わる。主人公のなよなよゲームオタク・スペンサーは筋肉ムキムキのドゥエイン・ジョンソンに。SNSの自撮りに命を賭けるギャル・ベサニーは、ヒゲで中年デブの博士ジャック・ブラックに。スペンサーと微妙な関係にある幼馴染みのムキムキ黒人フリッジは、武器運びしか能のないチビに。ガリ勉でコミュ障少女マーサは、トゥームレイダーばりの空手少女に。

普段の自分とは違う外観の人間になり、得意にしていたことが役に立たず戸惑っていた4人が、次第に自分の力をお互いのために生かし、協力していくようになる。その過程では自然と現世での自分達の振るまいを思い返すことに。彼らの成長の過程、気付きの過程が押しつけがましくなく自然に描かれていて気持ちいい(何度も書くけど演じているのは全然別のおっさん達なのに!)。さらに、自分達のためだけではなく昔からゲームの中に閉じ込められていたあるキャラクターのために力を合わせ、最後には…というくだりで、また物語の深みが増す。泣いたよ。

高校生が中に入っているキャラクターを、見事に演じている4人。全員がイイんだけど、特に「オタクinドゥエイン・ジョンソン」「女子高ギャルinジャック・ブラック」の二人は、これだけのために観てもいいくらいだ!
ドゥエイン・ジョンソンの表情・しぐさがもう最初から最後までオタク・スペンサーにしか見えない。しかもその存在や行動自体が、彼が普段やらされているムキムキ・キャラクターをパロっているメタ構造もあって、二重に笑える。ドゥエイン代表作の一つになるのは間違いないだろう。

他にも世界イチ無様なキスシーンとか、ガリ勉女子の悩殺シーンとか、爆笑名シーン沢山。
忙しくて映画を一緒に観れない長女だけど、きっとこれ観たら『グーニーズ』なみに好きになるんだろうなぁと残念な思い。一緒に観たかった…。

『RAW』感想

『RAW』をiTunesレンタルで。
「失神者続出!」のアオリ文句はちょっと大袈裟に思えるけど、それなりにグロいシーンもある仏のホラー作品。町山さんのたまむすびで評を聴いたのがきっかけ。
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ベジタリアンの少女が、姉も在学中の全寮制獣医大学に入学する。動物の血シャワーや強制生肉食いといった新入生いびりの儀式を経て、彼女の身体に異常が出始める。そんな時ふとしたトラブルで姉の指を切断してしまい…。
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エロティシズムを感じさせない天然系美少女は新人のギャランス・マリリエ。その不思議な魅力につられ、やがて明らかになるオカルト設定と、姉妹の間の離れがたく生々しい「質感」にグイグイ引き込まれた。全体を通して「質感」「触感」にクる映像。ホラーは全然好きじゃないけど、新体験だった。
(あとファーストシーンで事故る車は自分が前乗ってたのと車種も色も同じなんよ)

『オーバー・フェンス』感想

佐藤泰志原作映画化・三部作最終章、山下敦弘『オーバー・フェンス』。

これまで色んな映画やTVで山ほど観てきたオダギリジョーだけど、今作で初めて「すごい俳優じゃね?」と実感した。ルックスがこれなので何ともなのだけど、観ている自分の眼には、もっさい別の顔をした男が、映画の中で確かに実在し動いていた。それ位圧倒的な説得力。見事。

蒼井優、「あ、これは惚れてまうわ」な最初の振るまいに続いて、「あ、これはハマるとヤバいわ」なキレ感。あるある過ぎて胸が痛くなる。で、蒼井優じゃなきゃここまで惹かれるキャラ造形にはできなかったと思う。

職業訓練校の中のゴタゴタとか、先生との揉めごととか、あの何ともならない感じ。
『そこのみて光輝く』ほどハードではないけど、絶望の中をほのかに照らす彼らへの、愛おしい感情。いい映画観たよ。

『万引き家族』感想

『万引き家族』観たよ…。すごいよすごい。役者が皆本当にすごい。リリーさんに安藤サクラちゃんに希林さんは勿論松岡美優は勿論二人の子役もどっちもどっちも、主役家族が皆、ド級にすごい。きっと可能にしたのは是枝神演出。美術も撮影も。細野晴臣の音楽も、すべてで持って行かれる。後をひく。でも決してイヤな気持ちではない。

でも音楽は前の晩に『海街diary』の5回目位の再見してて、相変わらず菅野よう子にぞっこんだから、もし菅野さんだったらどうしてたかなぁ〜という期待を捨てきれなかった。

是枝監督の映画は、子供関係で辛そうで観てないのも結構あるし、役者としての福山雅治が超苦手なので途中で挫折したのもある(なんでなんだろう。福山氏個人が嫌いな訳じゃ決してないのに)。でも今作は大丈夫。安心して観ていられる。あと前情報あまり入れない方が良いよ。「聞くと観るとは大違いだなぁ」と思った。

#アトロク のムービーウォッチメンも、是枝監督が出てる次週の子役演出の回(めちゃくちゃ面白い)も、観た後に聴くことをオススメします。で、また観に行きたくなるね、きっと。

ど級にすごい主役陣の中でも、改めてすごいなぁと思ったのがリリーフランキー。田中邦衛を何回も思い出した。パンフレットを読んでもリリーさんとサクラちゃんの「感じ」は神がかってる。松岡美優もそんなこと言ってたね。映画館で観るのをお薦めします。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。