『スイス・アーミー・マン』感想

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(あらすじ)無人島に一人流れ着いた主人公の青年。絶望している中、同世代の青年の死体が流れ着く。見捨てることができず連れ歩くうちに、死体がゾンビのごとく喋り始め、サバイバル生活に役立つ便利な特技(飲み水を湧き出すとか屁で火を炊くとか)を発揮しはじめる。ゾンビ君に生前の楽しかった記憶を思い出させるための珍妙な演劇ごっこを挟みながら、町へ戻る二人の旅が始まる。

すごくへんてこな映画。見ている間も「俺は今何を見ているんだろう」とクラクラする感情さえ湧いてくる。基本コメディーでもあって、爆笑シーンも数々。だけどそのうち、二人の関係に共感しはじめ、ずっとこのまま見ていたい…とさえ思い始めてくる。ラストはもう、涙、涙。

@huucohuuco さんのTwitter激推しを読まなければ、まず自分では観ない類いの映画だと思う。感謝です。ポール・ダノ演じる優しい主人公がすっごくいいの。美しいし、なんかもう神。ゾンビ君はハリポタのダニエル・ラドクリフ。一見おばかなゾンビ君を渋く演じきってます。

この後味の良さ、どっかで覚えがあると思ったらアレだよ。『宇宙人ポール』だ!あの関係性に似てるのかも知れない。ちょっとおかしな異界の人と旅をすることで、自分自身や本当の自分を取り戻す。その異界の人は実は誰よりも「人間らしい」存在だった。…だけど当作のポール・ダノはそんなところには収まらない器かも。この感じは俺ごときがどーやっても表現できません。おふざけをある程度許せる人ならオススメ。観て。

6/1〜のにいがた国際映画祭でも上映されるそうなので、劇場で観るチャンスも!ぜひぜひ。
同映画祭の紹介文を引用

「ハリー・ポッター」役でおなじみのダニエル・ラドクリフが死体を演じ、ポール・ダノ扮する青年が、死体を使って無人島からの脱出を試みる様を描いた異色のサバイバル劇が新潟初上陸。サンダンス映画祭ではその奇抜さについていけなかった観客が途中退席してしまうなど賛否両論の本作だが、同映画祭では最優秀監督賞を受賞。またシッチェス・カタロニア国際映画祭では作品賞と主演男優賞をW受賞するなど数々の映画祭で注目を浴びた。未だかつて見たことの無い物語にあなたはきっと、涙する(?)

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
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