『もやしもん(8)』

石川雅之『もやしもん(8)』

相変わらずお上手。見事。前巻はワイン、今巻は地ビールなのだけど、美味しんぼでも神の雫でもない、パターン化に陥らずキャラを上手に生かしたストーリー展開。まぁこの計算だとあと2巻くらいで終わらせないとイカンのですが…。

地ビールを毛嫌いする武藤が冒頭その知識で業界をこきおろすシーンもスッキリするが、後ででそんな自分自身のかっこ悪さに自ら気づくプロット、溜飲が下がります。そして新キャラの「はな」が物語にリズムを与えている。石川氏は女性の好みがイイんだと思います(衣裳の好みはアレですが)。ここに出てくるのは仕事にしろ学業にしろバイトにしろ「ちゃんとやってる」女性ばかりだもの。

これだけネタを渡り歩きつつクオリティの落ちない『もやしもん』。何故だろう。やっぱりね、未だに色恋沙汰ゼロを徹してる所ですよ。それによってある意味夢の大学共同生活が送れるんです。結局最初から変わってない、だからだと思う。

前回のもやしもんレビューへ

えと、オレは『もやしもん』好きだけど、菌達にはまったく興味ありません。だからぬいぐるみカワイ〜!とか思ったこともない。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
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