映画『シビル・ウォー』感想

早くもAmazonプライム入りした話題作『シビル・ウォー』鑑賞。
監督はアレックス・ガーランド(『エクス・マキナ』)

【あらすじ】
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。

【感想】
近未来のアメリカ内戦の様子、と聞くと何やら政治色強めな事前印象だったが、実際は男女4人のジャーナリストが内戦中にホワイトハウスに向かう数日間を追うディストピア・ロードムービー。実に俺好みな内容。あっという間に終わる。109分。

主役のベテランカメラマン:リーを演じるのが大好きなキルステン・ダンスト(数々の名演が蘇る)。彼女と新人カメラマンのジェシーとの関係だけで最後まで持つ。

国内は内戦状態で敵も味方も中立も良く分からない中、大統領インタビューを目指し、男女4人が車に乗り込みD.C.を目指す。ゾンビものっぽいワクワク感もあり、ユルいシーンと緊張するシーンのバランスがとても良くできている。映画上手すぎ!

緊張のクライマックスは最後ではなく、途中で、大量の死体を始末している途中に彼らを捕まえる「赤メガネ」ジェシー・プレモンスとのシーンだ。ライフルを構え、いつ気まぐれで殺されるか分からないおかしな彼との問答。舞台はまったくそこいらにあるアメリカの田舎町。しかし映画館で観ていたら俺、小便漏らしていたかも、というくらいのヤバさ。解決までの顛末も本当に凄くて。

忘れられない名シーンがいくつもあるデイモン似のジェシー・プレモンスだが、今作の、この1シーンだけでも2024年の映画史に残ると思う。
実はキルステン・ダンストの旦那。元々の役者が出演できなくなった所に、ダンストが推薦したのだとか。

ベテランでもう走ることもままならないがこのツアーに同行しているスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン演じるベテラン記者サミーがまたいい。佇まいだけで100点。

内戦の背景についてもいろいろ考察したい内容はテンコ盛りだし、この後に聞く『映画雑談』の再聴をめっちゃ楽しみにしている…のだが、そんなの全部すっ飛ばしても、純粋にアクション映画として、出来が良すぎる。

12月にして来たね。すごい奴。アマプラですよ。ぜひ。

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まともに感想が書けてないのは重々承知だが、年末に映画部会が決まってめちゃ嬉しいので、とにかくアップしていきたい。他にも書いてない作品が最近たまってた…。
『夜明けのすべて』『ツイスターズ』『翼の生えた虎』『ザ・メニュー』とか。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
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