映画『ポトフ 美食家と料理人』感想

『ポトフ 美食家と料理人』をAmazonレンタルで。
監督:トラン・アン・ユン。

【あらすじ】
19世紀末のフランス郊外で暮らす美食家のドダンと、彼のアイデアを実践し時に凌駕する腕を持った料理人のウージェニーは、結婚はしないながらもパートナーとして一緒に生活してた。ある日、屋敷の使用人が連れてきた親戚の少女ポーリーヌが天性の舌と感性を持っていることに気付き、2人で料理人に育て上げたいと考える。その矢先にウージェニーが病に倒れ…。

【感想】
ずっと写されているキッチン、光と影が見たことないくらいに超絶美しい。フェルメールみたい。
全編通して、ほぼ料理を作っているだけのストーリー。しかし最初から魅入られたままであっという間に終わった。ストーリーはシンプルだけど染み入ってくる。

湯気と音、手技の美しさ、食材の色気がダダ漏れ状態。料理も衣装も美術も完璧。
フランス料理はそもそも食べた経験が少ないし興味もなかったけど、さすが!と思わせる説得力だった。

ドダンの美食仲間たちの、他人との距離感、ウージェニーとの関係も、時代は感じさせつつ、それでも心地良い。

劇伴が無かったと後で知ったが、え?マジで?と疑った。始終流れていたような記憶がある。つまり料理のSEがみな音楽に感じられるような作りだったのだろうか。

主演2人はもちろん、天才美少女ポーリーヌの演技も見事。この3人の姿をもっと見ていたかった。ちなみにドダンとウージェニー役の2人はプライベートでもパートナーだそう。

悔しい…絶対に映画館で観たかった作品だなぁ。再上映あったら逃さないようにしないと。

※カンヌの監督賞受賞作だそうです。

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1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

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