「なんでもつくるよ」個展『Nurseglove』へ

多摩動物公園からの続き。

P4300073.jpg4月30日、午後。水道橋で開催中の『なんでもつくるよ』個展会場へ。昨年10月のココログエキシビジョン『ツナガリ』展から、早くも半年。二回目の「kogoro体験」を叶えてきた訳です。
※前回の『ツナガリ展』レポートはコチラ


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昨年、最初にwebで見た時から、夢に出るほどに恋い焦がれていたミシンMACなのですが、結論から言って「お触り不可」。予想通りですな。あんだけのヒトに触られたら半日にで壊れちゃいますよ。

さて会場レポ。JR水道橋西口から徒歩で3分くらい、やけに便の良い場所でした。入り口の前にはみ出たお客サンが10人くらい。これは「入場待ち」の行列ではなく、中に入っても延々とスコープドッグの展示まで続いているのですが…。コレについては後述。


前回はそのタッチ感を思う存分味わわせていただいたデスクトップPC。今回は残念ながら×。しかし見るだけでも相変わらずの存在感。イイ!ポスター作って欲しいよう。


「医療器具」らしい。すげぇイイ。kogoroさんの「デザインセンス」が大好き。最初洗面台かと思った。中の櫛みたいなカタチの試験管とか、どうやって作ったのかしら。二人乗り鉄自転車のような「分娩台」とセットらしい。残念ながらこういった説明がそもそも無かったのか、あまりの人込みで見えなかったのか、内容がハッキリ分かったのは後で書籍を読んでから。もう15分くらいは見ていたかった。あと分娩台も行列に囲まれ写真も撮れない状況。残念。


キターーー!!!!憧れのミシンmac。しかし展示場所が暗〜い!細部がよく見えない。しかも行列に追われゆっくり見れないの。モニタはmac画面ではなくチンクタンクの映像(コレ初めてネットで見た時は大笑いした。この気持ち分からないのってオトコじゃねぇよ)。ああもっといっぱい写真が撮りたかった。


この部分!この部分のデザインがシビれるのです(クリックで拡大)。ホントは自分で作りたいけど、でもヒトが作ったのを使ったり飾ったりでもオレは充分満足できるからイイのです。あとねー、やっぱり「黒電話式テンキー」を使ってみたかった。そうそう、同様に黒電話を付けた黒チンクも、チンクタンクの実物も見れるかと勝手に期待してたのね。なかったです。次の機会にはぜひみたいです。あとキャタツはどうしたんだろ…。

次に、仕切りの向こうのスコープドッグ・ブルーティッシュカスタムへ(撮影禁止)。まぁもう実物を見ちゃうと、笑っちゃうしかないですよ。周りのヒト達も、みんな笑ってた。ソレくらい、圧倒的な迫力。そして細部の「叩いた」跡。美しい。全体のシルエットも、細部も、美しい。

オレ達30過ぎ世代にとって大河原デザインってもう「一つのジャンル」なのです。教科書に何回描いたコトか。いくつプラモを作って、壊して、ジオラマを作った事か…。だから細部まで「手が」憶えてる。

んで、実際に巨大モデルになった大河原ロボ(主にガンダム)って最近いくつかあるでしょ。1/12とかも含めて。だけどこのATほどに美しさを感じるモノって他にありますか。まぁ素材のテキスチャの影響が大きいんだろうけど、シルエットがスゴく美しいじゃない。大河原メカの中で最小部類の「AT」が、やっぱり実物大モデルとしては良かったんでしょうかね。
写真撮りたくなるよな〜コレは。


その片隅にあった刻印ボルト(入場料代わりに販売。500円)の制作場。kogoroさんが昨晩ずっと打ってたらしい。ちゃんと寝れてるんだろうか。

———————–

展示会に来ているお客様の、おそらく半分くらいはスコープドッグ目当て(笑)。入り口から、スコープドッグが展示してある右側の部屋まで、メイン会場内を長い行列がぐりぐり横断している状態です。スコープドッグ以外目もくれないヒトもいます。ホビージャパンとかソレ系の媒体で紹介されてますから、まぁそんなモノなのでしょう。

この行列が会場の外まではみ出ている。オレの行った時で、スコープドッグ部屋のヒトも含め5〜60人はいたでしょうか。

ミニチュアやら楽器やら↑に載せた医療器具やらミシンmacやらが展示されているメイン会場の方が、こんな状態。で、この行列も現場の方が指示した「公認の」行列というカンジではないので、別に列から離れて医療器具やらミニチュアやら眺めててもイイのですが、再びスコープドッグへの行列に加わろうとすると、何だか割り込みっぽくて気がひける。だから我々はミニチュアなどを見た後、1度会場の外に出て並び直したりしてました。

しかも奥の方(行列の最後の方)に展示されてるミシンMACなどは、もう行列に並ばないと見に行けない。で、いざ辿り着いてゆっくり見てしまうと行列から外れる→入り口からやり直し、もしくは割り込みっぽくならざるをえない。結果、行列の動きの許す時間内で、医療器具やらミシンmacを見ることになってしまうのです。コレがちょっと残念。

スペース的に難しそうですけど、スコープドッグにはスコープドッグだけを見る行列を作ってもらえると、オレなんかは良かったカモ、です。まぁでもアレだけ人が多かったらもうしょうがない部分もあるのかも知れません。

その行列に並んでる時、販売スペースでボランティアの方達の真ん中にkogoroさんが鎮座してるのを発見。つかスタッフの方は名札を付けているのに彼だけは何も付けてない。多分彼を見たコトないひとは、ずっと分からなかったんじゃないでしょうか。

お声掛けしてボルト&ココログブックスを買いました。色々お話したいコトはあれど周りの行列とかそんな雰囲気でもないので少しだけにしてその代わり本にサインももらいました。この行列のせいか彼もどこか所在なさげとゆうか(笑)。相変わらずいい人オーラ出てました。

来る前、相方に「差し入れ持っていこうよ」と言われて、その時はちょっとアレかな〜と思ったんだけど、あんなにスタッフの方いるなら、皆で食べられるようなの持っていけば良かったなぁ〜。失敗。

———————–

さて。彼ならではのセンスと力量で作ったオリジナルの作品群ではなく、こんな風に、ヒト様のデザインで作ったモノが大きく採り上げられ、ソレを目当てに多くのお客サンが来る今回の現状、果たしてkogoroサン的にはどうなんだろう、と行く前からちょっと心配していたのですが。会場で買ったココログブックス『タタキツクルコト』の後書きにこんな事が書いてありました。

(中略)
だから、人が考えたデザインで作り、反響を呼ぶ。
これはツクルではないよね、って。

他人のデザインを具象化して注目される。
意外と結構なジレンマをはらんでいる。

ある時期は、いかにこのロボから離れたところに着地しようかと、そんなことばかり考えていた。
歌手だって、人の曲を歌うカバーというジャンルがあるじゃん。

そんな感じでいいのではないかと思うようにして、無理やり納得してみたり。

そんな時、大河原さんのインタビュー記事を読んだ。
“これはアニメを送りだした我々にとってご褒美のようなもの、デザイナー冥利につきます。”
そんな内容の話を読んだ時に、積み重なったジレンマが一気に氷解した。

このロボをツクッタコトが成立したと思えた。

お金のために。
生活のために。
そんなツクルコトもしなくてはいけないけど、やっぱり単純な理由がいい。
自分が欲しい。
誰かを喜ばせたい。
作ってみたい。

そんな自分のツクル理由が満たされてからは、本当に楽しいタタキツクルコトだった。
(後略)

ああ、そうだよな。同じくモノ作りが大好きな友人と、話してたコト。人を喜ばすのって、一つの原点だよな。

試しに「なんでもつくるよ」のトラックバックから感想のブログを辿ってみればすぐ分かる。みんな、あのスコープドッグに感動している。みんな、喜んでる。自分も何かできないかな、と思ったり、仕事やプライベートに新しいやる気を見いだしたり、今日はとてもいい一日だったと思い返したり、プラモデルが急に作りたくなったり。

みんな、喜んでる。だからイイんだよ。すぐ納得した。で、オレみたいなお客サンが、作り手のこんな気持ちを勝手に「心配する」事自体が、そもそもおこがましいんだよね。

———————–
そうそう、kogoroさんに言おうと思ってスッカリ忘れちゃってたコト。読んでもらえるかも知れないので。

「今度はぜひ田舎の廃屋とか廃虚でやってくださ〜い!!ゆっくりお茶でも飲みながら見れたら最高です!!」

追記1:スタッフの方達が座っているイスとか長机とか、イチイチ素敵でしたよ。
追記2:書籍『タタキツクルコト』もスゴく良い本。もう写真集と言っていいくらい。元々kogoroさんの文章が好きだし、しかもデザインはアジール・デザインついこの間紹介した『CONTINUE』もアジール。コンデンス系タイトルが得意(笑))。カッコエエ!!

「よしながふみの本に書いてあった点心のお店へ」へと続く

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