西炯子『娚の一生(1)』

最近好調な西炯子の新刊。50代オヤジと30代OLの恋の話。オノ・ナツメのオサレオヤジ(の浅さ)にはどうしてもついていけずに断念した自分としては、このビジュアルを見てちょっと不安だった。

うーん。予想通り今の流行りのアレっぽいんだな。30代くらいまでの男性(特に学生)を描かせたら本当に女性作家とは思えない位リアルな描写をしてくれる西女史なんだけど。うーんうーん。この50代オサレオヤジ「海江田」はリアルなのか。仮にこんなイタリア人みたいな(言動の)オッサンがいたとしてもだ。オレ的にはどーも魅力を感じられん。つかコレはひがみなのか(笑)。

ちなみに自分の好きなオヤジ@少女マンガといえば、逢坂みえ子、須藤真澄。この2人の描く50・60代、おじいちゃんはすごく好き。あんまし恋愛とかに気ぃ入れないのは当然として、なんつだろ、普段見てるオヤジどもの素敵さに気づかせる、そういう描写なんだよね。

西炯子の描く「オヤジ」と言ったら途中で失速していった『三番町萩原屋の美人』のご隠居くらいしか思い浮かばないけど(オレ知らない所でベタベタのオヤジBLとか描いてる?)、アレはオッサンとは設定だけで実際は30代みたいなもんだ。すごく好きなキャラではあった。

話を戻して。そのオヤジ「海江田」以外の設定はとっても良かったし、田舎の一軒家を舞台にゆったりと進む物語は西作品にはあまり見られないシチュエーションで楽しめました。主人公のOLもモロストライクな感じ。『ハケンの品格』の大前春子をずっと美人に性格良く当たり良くしたような。

そうだね、きっと生理的な問題。BL的オヤジはオレ、ダメなんだな。きっと。

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