ブックオフの100円コーナーで佐藤史生『夢見る惑星(1)〜(3)』(小学館PFコミックス)を。3冊しか読んでないとは信じられない位に、濃密でボリューム感のある本格SF。大満足。つか4巻までなんだけどさ。
最初、絵柄も話も諸星大二郎にとても似てると思ったんだけど、あんなに暗くないし、何よりキャラクターが魅力的。あと決定的なのはセリフ。セリフの深さや切れ味がさ、ほんとに素晴らしい。コレはアレだ、『パーム』と同系のスゴさなんだ。で、紫堂恭子さん的なほんわかさもチョコっと入ってて。こりゃ好みですよ。
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この作家さんがスゴい、ってゆう話を知ったのはそれこそ『パーム』と同時期、高校の頃だった訳なんだけど、『パーム』はそれから10年後にやっと読む事ができ、佐藤史生は15年ほどもかかったワケだ。
『パーム』はエラい長編だったからビンボウ学生が買うには勇気要ったろうし、だから後悔はしてない、とこないだ書いたけど、佐藤史生は後悔しちゃうなー。だって彼の(男性だよね?)『ワン・ゼロ』とか『チェンジリング』とか古本屋でさんざん見た憶え有るのに。メジャーなヤツ全部買ったって10冊にも満たないのに。あー何かのきっかけで読んでれば、今頃とっくに(安い金額で)コンプリートしてたよなー。
えてしてそおゆうモンなのだろうけど、今になっていざ読みたくなると、コレが全然見つからない。easyseekとか調べても結構高いし送料もかかるしねぇ。『夢見る惑星(4)』だけはもう買っちゃったけど。地方の悲しさだわなー。でも彼の作品は、絶対全部買います。