岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』全12巻読了。
半分以上はダラダラふわふわな高校生の恋愛物語。それが後半になって一気にファンタジーアクション大作へ。しかもクライマックスにあのネタまであるとは。恐れ入りました。先に読み終えてた長女に「11、12巻が凄すぎる」と聞いていたんだけど、本当に泣ける展開だった。大満足のラスト。
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カテゴリー: マンガ感想
くらもちふさこ『花に染む』完結
くらもちふさこ『花に染む(8)』10年の時を経て完結。高校の弓道部をメインにしたこのタイトルだけじゃなく『駅から5分』や短編も含めたさまざまなストーリーが同じ街を舞台に展開していくという、大掛かりな設定。
10年以上も経つと正直覚えていられないので後で全部読み直さないと全部が頭の中で繋がらない。しかしくらもちふさこさんも、吉田秋生さんも、あの歳になって中高生の心の機微をこれだけ繊細に書けるのは呆れる程だし、これが少女漫画家を追っかける醍醐味だとも思う。
80年代に読んでた別マでくらもちさんは正直好きではなかった。紡木たくやいくえみ綾の全盛期で、絵柄のイケてなさもあったと思うけど、何よりその描かれていることの「普遍性」が、自分が別マに求めていたものと違っていたんだろうなぁ。その後の『天然コケッコー』でまずガツンとやられ、それ以降のくらもち作品はすべて大ファンだ。『夜叉』で一回離れてしまった吉田秋生さんに、『ラヴァーズ・キス』や今ナンバーワンとも言える大傑作『海街diary』で再び虜になってしまった経緯と似ている。くらもちさん、次回作にも大期待です。
岩本ナオ『金の国 水の国』『町でうわさの天狗の子』
先日の映画部忘年会で一推しされてた一冊。すげえ。今年出会ったコミックではNo.1かも。見事なエンターテインメントです。戦争や統治とか難しいテーマについて巧みに織り込まれたファンタジーなのに、もう最後逃げ恥かよ!て位に甘いシーンもあって。この人の過去作全部買おうと決心した。以前から『町でうわさの天狗の子』を色んな人に勧められていたのに!今まで忘れていたことをホントに後悔したよ!年末休みの楽しみが増えたな〜。
(後日「このマンガがすごい!」オンナ編第一位を獲得してました)
後日、岩本ナオ『町でうわさの天狗の子』全12巻読了。
半分以上はダラダラふわふわな高校生の恋愛物語。それが後半になって一気にファンタジーアクション大作へ。しかもクライマックスにあのネタまであるとは。恐れ入りました。先に読み終えてた長女に「11、12巻が凄すぎる」と聞いていたんだけど、本当に泣ける展開だった。大満足のラスト。
マンガの善し悪しに画の「上手さ」は関係ないという良いテキストにもなると思う。この作家さんはアクションの描き方も決して上手ではない。だけど、見せゴマのレイアウトと外連味溢れるネーム運びがとても「上手い」。クライマックスの大感動はこうして練り込まれた構成で生まれてくるのだと思う。
次は『雨無村役場産業課兼観光係』を読み始めた。地方の公務員が主役というこれも面白い設定だけど、ちょっと食い足りなかったなぁ。
MARUU『うさぎのまんが』
獸木野生『パーム』オフ会でお会いしたことのある、MARUUさんのコミック新刊『うさぎのまんが』をやっと入手。半分はタイとインドネシアへの旅エッセイ、あと半分が猫エッセイとその他。私のあたり(このニュアンス)のヒトには皆オススメしたい。普段思っていて他にはあまり話せないような気持ちも沢山詰まっていて、同意を声高に叫ぶのではなくゆっくりと頷きながらお茶を呑む。決してプラスの感情ばかりではない1冊ですけど、充実した時間を過ごせました。きっと時折読み直したくなるんだろうな。
冒頭まえがきの
「私は今
望んでいた
しあわせの中に
いる」
という台詞はパーム読者的にもぐっとクる所。
(吉本ばななさんの巻末コラムで知ったのだけど)大変な思いもされてきた作者だからこそ、皆が健康で笑っていられる「奇跡みたいな瞬間」の大切さが伝わってくる。そしてこれを「実感」することこそがワタクシの人生のポリシーなのです。
最後まで(読み逃していたらすみませんが)男なのか女なのか分からないままだった、旅のパートナー「かおちゃん」の存在がイイ。コズフィッシュさんのデザインと造本もイイ。真ん中に色紙ページが入ってて、中身とのマッチングが素晴らしい。
吉田秋生『櫻の園』藤田貴美『ご主人様に甘いりんごのお菓子』再読
久しぶりに吉田秋生『櫻の園』再読。『吉祥天女』や『河よりも長くゆるやかに』と合わせ高校時代本当に好きだった作品。時代感というか「恋愛観」の違いが気になって、最初は正直「あれ?」という感じだったのだけど中盤からその違和感も消えた。思うに吉田さんは男性の描写はものすごくリアルなくせに(最初は男性作家さんだと思ってた位)、女性の描写って時にファンタジー、というかお花畑なところがあって、そこがぐっと来たりするんだけども、こんな風に後から読むと気になる時もあるんだろうな。前半のヤる・ヤらないの話が終わり演劇部の部長の話になった辺りからはあの頃と同じ気持ちに戻っていた。やっぱり傑作や。
再読したのは、最近とあるBLをオススメされ読んで、自分は「恋愛が中心の物語は、ジャンルを問わず読まない」と思っていたんだけど、果たして本当にそうなのか、と疑問に思ったから。この大好きな『櫻の園』は(ヘテロも同性もあれど)普通に「恋愛が中心の物語」だろうに、何故?そんなことを再確認してみようと思って。で、なんとなく分かったのは「恋愛を『目的にしている』人」の物語に興味がないんだな、ということだった。何をしていようが否応なく割り込んでくる避けがたい感情、そういうものを描いた話は好きだけど、そこを目的にしている人達のお話には、興味が湧かない。ま、どーでもいいことなんですけど。
並んでいる藤田貴美の短編集『ご主人様に甘いりんごのお菓子(1)』。これ、分かってくれる人にはすぐ分かるんだけど(というかこないだTwitterでフォローしている人がこのこと書いててめちゃ嬉しくなった)、最後に女学校の社交ダンス部(演劇部だと思ってたら違った)を舞台にしためっちゃ好きな短編があるんですよ。ホント恋愛の話でしかない。だけどすべてのコマが愛おしい。櫻の園とルックは全然違うけど、櫻の園を読んだ後に読みたくなる作品です。改めて読むと足の描写がすごくて、作者もあとがきで「作ってても描いてても楽しかったですね。特に足」と呟いてた。藤田貴美の描く顔や身体のラインがすごく好き。と話がとめどなくなるのでこの辺で。
『度胸星』山田芳裕
【あらすじ】
NASAによる火星遠征隊からの交信が途絶え、救出隊を編成するために全世界でクルーの募集が始まる。トラック運転手である主人公・三河度胸は壮絶な試験を切り抜け選抜への道を進んでいく。一方火星で1人生き残ったスチュアートは理解できない物体と壮絶な戦いを繰り広げる。
同郷・新潟出身で同じ中学の2年先輩・山田芳裕の打ち切り未完にして最高傑作。ちなみにその3年上には会田誠もいる。残念ながら自分は講談社による復刊から知ったが、もうこれで4〜5回目の再読。
火星で1人残された宇宙飛行士が地球との通信手段を確立するために過去の探査機跡をローバーで回ったり、救出に先立って無人貨物を先に送ったりと、『オデッセイ』との共通点は驚くほど多いが、こちらの連載は平成12年、つまり14年前にはじまっている。非常にアクの強い絵柄のせいで内容まで誇張されていると思われがちだが、選抜試験の内容なども実際はかなり現実に忠実。
(どこかで『宇宙兄弟』を描いた小山宙哉もこの作品へのリスペクトを表明していると読んだが、担当の名物編集者・佐渡島庸平氏のブログによれば、宇宙兄弟でJAXAの取材をすればするほど今作に似てしまう問題が懸念され、その対策として『度胸星』は編集者だけが読むようにして小山氏には敢えて読まないようにしてもらったとある。)
「くそ」真面目な主人公・度胸のキャラクターと彼を取り巻く個性豊かな候補生達が、試験を通じやがて団結を高め個々の能力を遺憾なく発揮していく過程が物語の縦軸なら、横軸は火星に取り残された飛行士スチュワートが対峙する未確認物体テセラックの「見たことのない異様さ」。コミックだからこその表現、とも言っちゃいがちだけど、この異様さは、山田以前は小説でしか表現できなかった領域なのではと思う。テセラックは超ひも理論に基づく高次元の存在なのだが、それをこれだけ説得力あるビジュアルとしてアウトプットできたのは、山田芳裕の「異様な」画力あってこそ。コミックだから、ではないのだ。
未完が実に悔やまれるが、山田氏は続編を描く意思はまったくないようだ。Wikiによれば当時の反応も薄かったそうで、今考えてもこの内容はヤンサンというよりだんぜん講談社向き。再版も講談社からというね。山田氏はこの後講談社で自身最長の連載『へうげもの』をはじめることになる。
宇宙モノの傑作として挙がることが本当に少なくて、自分はことあるごとにプッシュしている本作。『宇宙兄弟』ファンは勿論、『11人いる!』や『プラネテス』『インターステラー』が好きな人にも是非オススメしたい。ちなみに奥さんからは「なんでこんなに続きが気になる作品を(未完なのに)オススメしたの!」と激怒されました。
#readinglist_dsm
『重版出来!』
やっぱりちゃんとしてる。取材を自分モノにしている。息が通ってる。今回はなんと校閲マン。出てくる人があれ〜と思ったらモデルはやっぱりかもめbooksの方だそうな。
引き続き応援プッシュします。
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同時代のヨロコビ/銀の匙(10)他
『銀の匙(10)』再読。最後、家の酪農業が倒産して、野球を諦め学校を辞めていった(8巻。超名巻!)駒場と、主人公達の交わるところとかほんとすげえ。イヤもう全部すごいんだけど。
『海街diary』『3月のライオン』『銀の匙』
これだけとんでもない漫画が同時期に連載しててリアルタイムで読めることの幸せ感ったらないな。しかも3冊ともめっちゃ売れてるという。日本すげえよ!
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そうそう、『銀の匙』のアニメもかなり出来が良くて、長女と観るのも楽しい。原作忠実系で、おれが全然忘れてるのに彼女が先読みして見事当たったりするのとか、新鮮ですよ。(ノイタミナ枠・hulu)
「パーム・ナイト」参加申込フォーム
パームナイトお申し込みの方へ。
お申し込みの方全員に、24時間以内に返信メールをお送りしています。
万が一届いていないという方も、問題なく受付は終了しておりますので、BBSの詳細をご覧になって会場にお越しください。(お申し込みいただいた方は全員参加いただけます)
特に携帯メールの方は、こちらからの返信メールが弾かれてしまう場合があります。申し訳ございません。
【申込終了しました】
「パーム・ナイト」への参加申込は、11/20で一旦締め切らせていただきましたが、その後会場を絞るにあたって参加人数に余裕ができたため、3〜4人の追加申込を受け付けております。下記フォームよりお申込ください。定員近くに達しましたので、申込を終了させていただきます。「これまで見逃していて、どうしても!」という方はご一報ください
こちらは、2014年12月12日(金)19時頃から開催される「パーム・ナイト」の参加申込ページです。
参加ご希望の方は、以下のフォームに必要事項をお書きの上、お申込ください。
お申込後、万が一、こちらから2日以内に確認の返信がない場合は、
恐れ入りますが下記のBBSにその旨書き込みをお願いします。
→PALM LOVER’s BBS
【必須事項】
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2)メールアドレス
3)性別【以下は宜しければ書ける項目だけでもお願いします】
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装丁
森Kさんは装丁デザイナーについてちょっと考え直した方が…。中身の良さが全然表に出てないとゆうか…ぶっちゃけ買いにくいす…
島本×岡田対談DVD『アオイホノオ』の真相
間違いなく、今年一番笑わせられた映像作品です。島本和彦×岡田斗司夫対談DVD『アオイホノオの真相』。
もーあちこち書き起こしたい名台詞がバシバシ出てきますが、今は余裕ないので。とにかくメモ。
島本和彦の、漫画もそうだけど人間的にファンだという人(おれ北海道のラジオも聴いてた)は、絶対に買うべき。損はしない。『アオイホノオ』の裏話は勿論だけど、岡田氏が要所要所で入れてくるGAINAX裏話もこれまたツボで…トン子さん、実在するんだってね。当時島本氏がトン子さんの似顔絵を描いていて、漫画家にあたってその似顔絵を作ったんだって。というかアオイホノオ全体が、島本氏的にはかなり忠実に書かれているようです。対談の中で大学時代の男女話をする時や、GAINAX連中への対抗心を思い出す時の、島本先生のストレートさが、いいんだよなぁ。好きなんだよなぁ。時に対談の進行まで危うくうする、その人間味が、にじみ出てる。彼がモテたのは、だからすごく納得できます。
ちなみにこのDVDはドラマ化の話が出る前の対談なので、その辺は出てきません。是非ドラマ終了後にまたやって欲しい。
購入先:岡田斗司夫公式ネットショップ『【DVD】島本和彦×岡田斗司夫対談Vol.1 アオイホノオの真相』
『かくかくしかじか』東村アキコ
『アオイホノオ』絡みという訳ではないけれど、ママ友に貸す前にちょっとつまんだら止められなくなり一気再読。この間うっかりセブンイレブンで掲載誌『cocohana』を立ち読みしたらなんとどんぴしゃで(何時来るのかとドキドキしていた)あのシーンを読んでしまい、そのせいもあって、再読の一巻から、「ねぇ、先生」の語りかけに、涙。涙。
何度読んでも最高に痛すぎるのは、
金沢の美大に先生が来るところ。
主人公は周りに対する恥ずかしさと先生のあまりの変わらなさぶりと鬱陶しさに腹を立て、アパートに先生を泊め、自分は彼氏の家に逃げる。
先生が帰った後の部屋には、地元宮崎の高級焼酎が、ぽつんと残されていた。
「おそらく
先生は
金沢の
私のアパートで
20歳を超えて堂々とお酒が飲めるようになった私と
油絵科の私の友達を呼んで
宮崎の焼酎を飲みながら
夜通し話をしようと
それはもちろん
絵の話をしようと
ああ
私は本当に
最低な教え子です」
「でも
もう取り返せない
時間は元に戻らない」
誰でも一つは持ってる、
思い出すたびに頭をかきむしりたくなる、後悔のとき。
獸木野生『パーム』トークイベントの動画がアップされています!
4月10日、池袋で開催された『パーム』トークイベントの様子(→レポート)が、終了直後にYouTubeにアップされていたんですけど1日で非公開に。そのままの状態で3ヶ月を経た今、ついに公開されていました。前後編の2本。→こちらに貼り付けましたので、当日来れなかったパームファンの方々、是非。
また、このあまりに希有で楽しい機会が忘れられず、イベントレポートのフォームを通じて参加者の皆さんとやりとりし、是非また開催しよう!と固く決意しましたので、連絡用BBSを設置しました。
4/10にいらした方も、いらっしゃることができなかった方も、是非足跡を残してってください(←この言い方、懐かしいね)。
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『海街diary(6)』
最初から最後まですべて隙無しに大好き。前半のお仕事漫画的な要素とお姉さん達のベテランぶりと悩みと恋(ウブじゃ無い)が一緒になって一つ一つ確かに進められていく様は見事としかいいようがない。
取材した内容をストーリーに織り交ぜる手腕、のことをいつも思う。特に「業界モノ」と言われるような漫画は「取材しました感」満載で、ひどいのになると主人公がその業界を舞台にして、まるで陳腐なテレビドラマのごとく演じさせられているかのように見える作品も多い。要するにストーリーやキャラクターの血肉にできてないか、そうする気がないか、なんだろうと思う。ネタがあれば良いと。(それを売りにして笑いをとる佐々木倫子さんのような作風も結構あるし)
『海街diary』の4姉妹は、それぞれ病院、信用金庫、スポーツショップ、中学生と、ばらばらの「業界」で生きる女性達だ。その、それぞれが生きる舞台の、業界の、会社生活の、大切な芯が、作品のテーマと見事に合わさって、心にぐっとくる台詞に繋がっていく。背景の書き込みが納得できるものだからこそ、その決め台詞で「ぐっとくる」訳だ。恋愛オンリーモノが苦手と公言してる自分も、こんな世界の描かれ方の中での恋愛は、どれこれもきゅんとくる(笑)。台詞の一つ一つにも説得力があり、残る。
取材した内容を上手く活かせてない例って山ほど思いつくんだけど(こないだ観た『ばしゃ馬さんとビッグマウス(→感想)』の主人公女ライターもきっと上手く書けない人のまんま典型だ)、上手くいってる例って記憶にない。理由は簡単で、そんなこと意識されないから「上手い」ってことなんだ。でもそこで敢えて考えてみると、『海街diary』なんて「取材結果を血肉にしている」顕著な例だと思った。
本当のところは知らないけど(全部筆者の実体験だったり取材してなかったり)。
いよいよ映画化するらしい。キャストはまるでポッキー姉妹のようなラインナップだし特にボーイッシュな三女チカが夏帆ってなぁ…。アフロにしてくれるんだろうね…。是枝監督ですので原作とは違った魅力を引き出してくれることを期待します。特にこの6巻読んで、この台詞・啖呵の気持ち良さって絶対漫画にはかなわないだろうな、って思った。だけど別の可能性はいくらでもあるしね。このキャストで…素晴らしい作品を撮ってください!
『ぷらせぼくらぶ』
ふんわりヘタウマ系な画にだまされるべからず。『桐島、部活やめるってよ(映画)』よりもタイトで繊細で刺さってくるスクールカーストの記憶。と、西炯子STAYシリーズを思わせるような女子-女子の関係のひりひり感、そしてヨコロビ。『桐島…』では何もトラウマを引き出されなかった自分だけど、これを読んでしまうと本当にあの頃の気持ちを一瞬思い出すことがあって…。
傑作だと思います。ひりひりするけど、読後感はそれほど悪くない。オススメ。
獸木野生『パーム』トークイベントその後
先日の『パーム』トークイベントのレポートでは、参加者の皆さんから熱いアツイ!メッセージをいただき、こちらまで再びアツクなってしまい、しばらく日常に戻れませんでした…。皆さんありがとうございます。とてもとても一回だけでは終れません!またお会いする日を楽しみにしています!
さてジュンク堂さんからイベント映像がアップされていましたよ!まだ全部観ていませんが、取り急ぎ貼付けを…
【追記1】
観る前に非公開にされてしまっていました。何か問題あるならぜひ編集して再公開してください!>ジュンク堂様。日本中の池袋に行けなかったパームファンが待っていますよ!
【追記2】
めでたく公開されていました!(2014.07.19)全国のパームファンの方、是非。
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獸木野生『パーム』トークイベントへ
2014年4月10日(木)、獸木野生氏作のコミック『パーム』シリーズ、初の公式トークイベントが池袋ジュンク堂本店で開催され、新潟より行ってまいりました。30年以上続いてきた作品の、初の関連イベントです。言わずもがなファンにとっては本当に本当に貴重な場となりました。かなり長文で余計なことも書いてしまいそうですが、レポートを残したいと思います。
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