先日書いた『紙葉の家』について、もらわれていった先の古書店店主から、「また古本市で流そうと思うんです。そうやってどんどん渡り渡っていくのって、あの本らしいじゃないですか」「それ!いいですね〜。で、いつかひょっこりおれの本棚に戻ってたらいいなぁ。」なんて話していました。
この本はメタフィクションの中に更に何十にも入れ子状にメタフィクションが絡まりあっていて、だんだん本自体の存在まで不思議に思えてくるようになってます。希有な体験でした。なんだか意味分かんね〜でしょうけど、古本市を流れ流され…というのはまさにこの本にぴったりの物語。そのうちに中身が少しずつ変わっていってもおかしくないような、要するにそんな物語なんです。旅しておいで〜。買って良かったよ〜。