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iPhoneを8から15に換えた。

ついにiPhoneを新調した。現行品を買うのは初めてかも知れない。

8Plusの中古を2台経ての15Plus。購入価格で言えば差額は10万円以上。その価値はあるかと言ったら無い!ただもう調べたり考えたりするのが面倒だし、どうせ仕事でも必要だと割り切った。とにかく調べるのが苦手。面倒くさい〜
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映画『ルックバック』感想

『ルックバック』をTジョイ新潟万代で。監督:押山清高。1時間弱の中編。

原作はちょっとトラウマになる位だったが、映画の評判があまりに良いのでたまらず行ってみた。結果、原作よりかなり明るく、希望を持てる…というとアレだけど、やや前向きな気分で終われる作品になってた。

【あらすじ】小学4年生、学生新聞に4コマ漫画を連載し周りから褒められている藤野。ある時に隣クラスの不登校児・京本の画力に圧倒され、本気で絵の勉強をはじめる。将来コンビで漫画を描くことになる2人だったが…。

【感想】良く知られた衝撃の結末は、おいといても。冒頭からずっと、全編通して「手描きで動くアニメーション」のヨロコビに溢れている!その昔、金田伊功のアクションを見ていた時の楽しさを、少し思いだした。

手で描き続けることの大切さが根底にある原作をアニメ化するにあたって、アニメーターでもある押山監督は、従来の「多数のスタッフでキャラクターを統一するための線の均一化」をやめ、原画の描線をダイレクトに映像にしているそう(パンフより)。だから直しは紙の原画を直しているそうだ(ジブリ『熱風』監督インタビューより)原画マンによってテイストが変わっても仕方ない。それだけ手描きを大切にしたいと。しかも監督は自ら半数近くカットで原画を担当しているというのだから…!FIRST SLAMDUNKと井上先生のあの入れ込みようを思い出すエピソード。

カット毎に結構驚きの工夫(というか手描きならではの衝撃)があって、まぁこれで2時間やるのはキツいだろーな、と思う。そこまで延ばす必要も全然無いし。しかし何故か統一入場金額1700円がナイト上映にも適用されてて、これはちょっと?だった。パンフレットも、上記のさまざまが書かれている藤本タツキ×監督対談は読み応えあるが、全体として1500円の手応えは…なかった。

haruka nakamuraなのにハリウッド映画なみに押しの強い劇伴。原作ファンには賛否分かれるかも。

原作を補填する数々のナチュラルなエピソードと、この劇伴効果で、漫画よりもずっとエモい仕上がりになっている。自分にとって原作はちょっとトラウマチックで、あまり読み返せない作品なのだけど。映画の印象は違う。原作よりかなり希望に溢れた印象だ。

とにかく作画がすごいです。この画を観るだけでも映画館に行く価値アリアリ!

NHKドラマ『舟を編む』

NHKドラマ『舟を編む』
本放映は先日終わったばかりで、NHKオンデマンドで後追い視聴。

本当に好きになっちゃって、終わってしまうのが寂しすぎて、勿体なくて進められない。

三浦しをんの原作を、松田龍平と宮崎あおい主演で映画化したのは2013年。傑作だった。

今年のNHKドラマ版は、舞台を2020年直前まで移し、時代に合わせ設定をもろもろアップデート。野田洋次郎×池田エライザ主演で10話構成に。

評判がかなり良かったのだが、まさかあの映画を超えることはないでしょう…と半信半疑で見始めたのだけど…。

まーやられました。今6話。毎回泣いています。時に号泣。

柴田恭兵のせいもあるのだけど、このドラマのつくりや感動の質は、どこか『空飛ぶ広報室』に似ているように思う。脚本も監督も違う人ですが。

愛の溢れる業界モノ。いかにも「取材して書きました」的な描写ではない、血肉の通った、原作の芯を理解しているからこその、映像アレンジ。レベルの高い監修。エピソードへの無理のない採り入れ方。

地味で専門性の高い仕事場に、何も知らない新人(美人)が入り込んできて、業界の魅力に嵌まり、一緒に悩み成長していく。それを見守り時に訓示を下されるのが柴田恭平笑。

もちろんどこにでも良くあるシチュエーションなんだけど、これをちゃんとできる脚本って多分相当難しいと思う。まず業界の魅力に嵌まる美人主役の、性格的な説得力が必須なんだけど、これが相当ムズい。おっちょこちょいで思慮が浅くて、でも愛される…みたいなパターン、多い。
本作での池田エライザさんの説得力は、本人の演技はもちろんだけど、使っている小道具、手描き文字、付箋など美術さんの力、本を扱う描写、細かいエピソードの積み重ねによるものなんだろう。「あ、こういう人いる」感がちゃんとあるのね。

池田エライザさん、今まで詳しく知らなかったけどカメラマンもやったり映画監督もやってたり、俳優だけじゃない積極的な方なんだ。今このドラマのおかげでめっちゃ好きになってる。

そして野田洋次郎。このキャストは大きい!言葉を扱うプロの人だからの、滲み出る説得力なのか。辞書編集部の脇を固める面々のバディ感も最高。肉まん君の活躍も嬉しい!

観たい・でも終わって欲しくないのジレンマ。

しかし今年は、映画もドラマもしょっぱなから傑作がどんどん出て来て、近年稀に見るすごい年になりそうね。

もちろん『虎に翼』も最高な!まだ3週間しか経ってないのにクライマックス続きで、ちょっとあり得ない充実度。OP、毎朝見ているのに見るたびにぐっときてます。

金曜の、あのシリアス展開の中で「おそいよおにーちゃん!」てゆう叫びに爆笑した。

映画『雪山の絆』感想

Netflix映画『雪山の絆』を自宅鑑賞
監督・脚本・製作はスペインのJ.A.バヨナ。実話ベース。

【あらすじ】
1972年、ラグビー選手団を乗せてチリに向かったチャーター機、ウルグアイ空軍機571便は、アンデス山脈中心部の氷河に墜落するという大惨事に見舞われました。乗客45名のうち生き残ったのは16名のみ。世界で最も過酷な環境のひとつに身を置くことになった生存者たちは、生き延びるために究極の手段を取らざるを得ないことに…。(公式ページより)

【感想】
通常のディザスターものと違うのは、主人公たちが「ラグビー選手チーム」ということだろう。生き延びる力がきっと、一般人より強い。意図的なのかどうか、全編通して自分が生きるために小ずるく立ち回る人が出てこない。そういう意味での辛さやストレスはゼロ。(そんな映画ある?)

そこだけで言えばとても自分向きなのだけど、いやいや、降りかかる現実はこのタフな人達を、これでもか、これでもかと襲い続ける。あまりの壮絶さにもう声が出なくなる。描写がとんでもなくリアルで、観ている間「これどうやって撮ったんだろう…」という疑問が全然湧かなかった位。ドキュメンタリーとして観ている気分。でもこのチャーター機には選手達の家族も乗っていて、その中での子どもたちの描写はほぼない。乗っていなかったのか、意図的なものなのか(なんにしてもそれは無理!)

あまりに辛すぎて「ああこれは無理だ…」となったので、先に最後を観て、安心してから戻って再開した位だ笑。それ位、自分にとってはキツかった。

壮絶でリアル。アンデスの山中のシーンはその場にいるとしか思えず、映画館だったら凍えきっただろう。メイクも美術もすごい。

観終わった後に「これはメイキングを観ないとやってられない」と思ったら、Netflixにありました。
このメイキングがまたすごい。本編はあまりに辛すぎて泣くどころではない映画だったけど、メイキングで泣いた…。実際の当事者も何人か出演している。

かなり事実に寄せようとした作りらしく、キャストはほぼ全員が無名新人。オーディションの基準は「いかに本人に中身が近いか」だった。ちなみに皆ハンサムガイばっかりなんだよ。

過酷な山中ロケの実際。あの、悪夢に見そうな雪崩シーンが、どのように撮られたかも分かる。

監督J.A.バヨナがキャストスタッフを「良いモノを作る喜び」へと連れて行く、その手腕・人間力に感服する。
Netflixの財力なけりゃまー撮れない内容だけど、お金があるだけじゃとても無理、ってことも良く分かるメイキング。

本編とメイキング、セットで観るのがお薦めです。
(今年のアカデミーでは国際長編映画賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネート)

2024/04/08

NHK朝ドラ『虎に翼』第一週

NHK朝ドラ『虎に翼』
しょっぱなから楽しませてもらっていたが
第5話(金曜日)でいきなりのクライマックス。

寅子の能力も努力もすべて認めながら、今の世ではどうしても幸せにはなれないんだ。と語る母。聞く寅子の顔だけを延々とFIXで映し続ける、大胆な演出。
そして伊藤沙莉という俳優が見事に応えきる。第一週からのこの信頼感。ついていける、と思う。

ただ反論するのではない、母子がお互いの気持ちをちゃんと理解しつつ、自分の考えを伝えようとする姿勢は、きっと今後の物語のベースを為していくのではないかな。

「お母さんみたいな生き方をしたくない」「お母さんみたいになりたくないってこと?私のことをそんな風に見ていたの?」というあちゃー!なやり取りから、
「私の母はとても優秀ですが……?」
でひっくり返す。

その後の母ゆりちゃん。出たー!!もう拍手喝采。

「女の可能性の芽を摘んできたのはどこの誰、男たちでしょう!?」
「自分にその責任はないと?それならそうやって無責任に、娘の可能性を潰さないでちょうだい。」

今の世でもそのまま通じるこのセリフに涙。芽を摘んできた一味の一人として、昭和、平成、令和と変われなかった男たちの一人として、痛烈に響くゆり母ちゃんの啖呵。ごめんなさい!

オープニングもすごくいい。クローズアップされる「目」が強烈な印象。

素晴らしい第一週の終わりだった。久しぶりに朝ドラのある生活が戻って来たかも!

NHK夜ドラ『ユーミンストーリーズ』が最高

NHK夜ドラ『ユーミンストーリーズ』全3回が、最高でした。

※すみません自分はユーミンを通っていない人なので、以下の感想でユーミンのことには触れていません。

各15分×4話にわたる、3週・3つの違うストーリー。
オンデマンドで一気観すると、短い映画を映画を観ているようなクオリティ。
脚本、配役、演出、撮影、劇伴、すべてがいい。

幅広い層に愛される松任谷由実の名曲からインスピレーションを得て、3人の小説家が生み出した3つの物語。ドラマ化をするために、映画、ドラマ、ミュージックビデオなどで活躍する3人の監督、3人の気鋭脚本家、豪華出演者たち、トップクリエイターが集結。それぞれの創造力が掛け合わされたストーリーは、郷愁の念を抱かせ、切ない気持ちへと誘い、一歩前に踏み出す勇気を与えます。
一日の終わりの15分、ユーミンの名曲に思いはせながらホッと一息つけるオムニバスドラマを3週に渡ってお届けします。(公式ページより)

2週『冬の終り』の主役:麻生久美子が演じるお母さん。ちょっと人づきあいが苦手で(でも嫌いな訳じゃない)要領も良い訳じゃなくて、人のことを考えてやったつもりなのに小さな失敗をして後悔してる姿が、本当にリアルで。また自分内素敵麻生演技が更新された。彼女が働くスーパー併設の飲食店、新潟で言うとみかづきやピーコックのようなお店の空気感が、めっちゃいいんだよな…。時折差し込まれる店内防犯カメラが写すカットが不思議な印象を残す。

そんな彼女を見守るスーパーのパート達、おばちゃんと女子高生のバディ感が気持ち良い。女子高生は伊東蒼。彼女はモネをはじめ、自分の観るドラマではあちこちでチョイ役だけど存在感があって。今作も良かったなー。パート仲間でクリスタルケイがキャスティングされてるのも驚いた。あーもう一度観たい。

3週『春よ、来い』は短いのにちゃんと群像劇。生涯のうち一度だけ願いを叶えることができる(ただし身内には使えないとかいくつかの制約がある)という先代からの言い伝えをベースに、ドラマ内で3つのタイムラインが絡む。

宮﨑あおいと岡山天音の仕事場での出会いは、少し『正欲』を思わせる内容。朝日を受ける宮崎の横顔のあまりの美しさに、自分でも怖いくらいに泣いてしまう。
池松壮亮と田中哲司の親子、池松のぼそっとした喋りがマジ天下一品で好き笑
女子高生の白鳥玉季と叔母の小野花梨、辛いけど…最後のホテルの朝で救われる。これもとんでもなく画と演技が美しい。

ユーミンはもちろん青葉市子の劇伴も見事。

全編通して、驚くほどのクオリティでした。
良かった〜!!

AmazomプライムやU-NEXTのNHKオンデマンドチャンネルで視聴可。

2024/04/01


第1週「青春のリグレット」(15分×4話)
【原作】綿矢りさ
【脚本】岨手由貴子
【音楽】青葉市子
【出演】夏帆、金子大地、片桐はいり、中島歩 ほか 
【語り】ジェーン・スー 
【演出】菊地健雄
<あらすじ>
結婚して4年で夫に浮気され、夫婦関係が破綻しかけている菓子(かこ) [夏帆]。まだやり直せる。そう考えた菓子は夫の浩介[中島歩]を旅行に誘うが、その旅先で、昔ある人に言われた言葉が実は重要な意味を持っていたことに気づき・・・。青春時代の記憶が後悔となって呼び起こされる、ほろ苦い恋の物語。


第2週「冬の終り」(15分×4話)
【原作】柚木麻子
【脚本】ねじめ彩木
【音楽】青葉市子
【出演】麻生久美子、篠原ゆき子、伊東蒼、クリスタル ケイ、浅田美代子 ほか
【声の出演】黒木華 ほか 
【演出】箱田優子
<あらすじ>
スーパーでパートとして働く藤田朋己[麻生久美子]は、新しく入ったパートの仙川真帆[篠原ゆき子]と全く会話が続かず気まずい思いを募らせる。しかし有線である曲が流れた時、初めて変化が訪れた。もう一度、少しだけ日常に変化を。一人の思いをくみ取ったパート仲間によって、ちょっとした大ごとに発展してしまう友情の物語。


第3週「春よ、来い」(15分×4話) 3月18日(月)~21日(木) 夜10時45分
【原作】川上弘美
【脚本】澤井香織
【音楽】青葉市子
【出演】宮﨑あおい、池松壮亮、白鳥玉季、小野花梨、岡山天音、田中哲司 ほか 
【演出】奥山大史
<あらすじ>
一族が持つ“あれ”の力を授かったカナコ[宮﨑あおい]。誰のために使ったら良いのか。亡くなった母は誰のために使ったのか。疑問の答えを求めてたどり着いた先に、同じ“あれ”の力を授かった雄大[池松壮亮]、生きることをつらく感じる中学生の多英[白鳥玉季]が見えない糸で導かれ・・・。誰かを思う気持ちが春を連れてくるあたたかな物語。

Netflixドラマ『三体』S1完走

Netflix『三体』season1、解説回含め完走。

原作は最終巻の真ん中まで既読。
製作:デイヴィッド・ベニオフ、D・B・ワイス、アレクサンダー・ウー(ゲーム・オブ・スローンズ)

原作は3部作のうち2部の黒暗森林くらいまでは結構ノリノリで読んでいたものの、3部に入ってスピード激減、ついに最終刊の途中で止まってしまったまま。1部を読み始めたのはもうずっと何年も前で、正直骨子以外はうろ覚えもいいところ。

このNetflix版は、そんなうろ覚えの自分でも分かる位に、キャストも構成も大幅にアレンジされている。どこがどう変わってなどを語れる記憶は全然ないが、ドラマの方がずっと理解しやすくなってるように思う。
その分、原作の重厚感は…マイナスされている印象だが、これは善し悪しかも。

小説のあの凄みが
映像になって更にパワーアップ…!
という程ではなかった。少なくともシーズン1は。

じゃあ原作未読だったらどうだったか、と言えば
これは文句なしにお薦めできるSFドラマだと思う。

(正直、三体原作があまりに並外れてるので、それと比較してしまうと、このドラマが一般的な連続ドラマと比べてどうなのか、もう客観的には分からないのです…)

とんでもないスケールの原作と、スタッフのラインナップのせいで、異様にハードルを高めて観てしまったせいだと思うので、未読のSF好きはぜひぜひ。

※「あの8年間」ずっと

DAVID BENIOFF
&
D.B.WEISS

というクレジットを、
衝撃の余韻と共に見続けた
『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンなら
この期待感は分かってもらえるだろう。この文字が出ただけでアドレナリンが…笑

期待以上!ということでは、なかったけど、これだけの映像化が現実となってリアルタイムで観られる今の環境には感謝しかない。続くシーズンに大期待。

【以下ちょっとネタバレあり】
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GOTからはサム、ダヴォス、ハイ・スパロー、あとちょい役でヴァリスなど、お馴染みのメンバーが活躍していて、それだけでもなんだか懐かしくて嬉しい。というかGOTのイメージが邪魔して、しばらくはウェイド(ダヴォス=リーアム・カニンガム)がどうしても良い人に見えて人格が定着せず困った。

特にハイ・スパロー(ジョナサン・プライス)が三体同盟の幹部を演じているのがめちゃくちゃハマっていて、あの、マイロードとの音声のやり取り(人類は嘘をつく)は名シーンだったな…。

Dr.ストレンジのウォン。彼が喋ってるだけで場が持つとはメイキングで誰かが話していたけど、すごい安心感あるわ…。

原作を読んでいる最中でさえキャラクターを覚えるのが大変だったのに、Netflix版ではキャラが分裂したり?人種が変わっていたりして、その変更を追うことはほぼできず、新キャラ気分で観ています。

原作を覚えていないと言えば、あの船丸ごとスライスシーン。
少なくともドラマの流れで言えば、三体との会話データを奪うのが目的だよね?「同盟会員を全員殲滅せよ!」なんて言ってないよね?聞き逃しちゃったのかな。
データ奪取が目的なのに、あんなにスライスしちゃったら大事なデータが真っ二つになりかねないじゃん。つか探すのがかえって大変にならない?
というような脳内ツッコミが邪魔をして、せっかくの最大クライマックスシーンを楽しみきれなかったよ…。VFXは大迫力で文句なしに凄かった。

脳を送られる人って、原作だと三体に捕捉されて、あとでバカ長い寓話を送ってきた筈。
コースアウトしてどうなるんだろう。ドラマ版は他の場所に行っちゃうとか…?

原作の記憶は曖昧だし大幅な改変は予測つかないしで、良い意味で先が見えずドキドキです笑

今Huluで配信している中国テンセント版は…以前観て2話くらいでやめちゃった。こちらはかなり原作に忠実らしいけど、冒頭の文革シーンもないし、絵的に映えない。自分には観るモチベーションが湧かなかった。堪え性もないのだ。

season2も期待してます!

※細かい話だけど、WEBメディアでの紹介が皆
Netflix『三体』<全8話>
て紹介していて、いやー<全8話>は絶対に無理だし、原作知らない人にとってこの表現はある意味詐欺にも近い。
でも公式が「season1」て入れないと、皆出せないんだよなきっと。難しいね。

映画『オッペンハイマー』感想

『オッペンハイマー』をイオンシネマ新潟南IMAXで。
初日はさすがに混んでた。両隣に人が居るなんて久しぶり。
監督はクリストファー・ノーラン(『インターステラー』『ダンケルク』『TENET』)

文句無し大傑作。ノーラン裏切らない。

そしてIMAX・フィルム・SFX抜きにこだわり続けるノーラン作品を初めてIMAXで鑑賞できた感動!
(今作ではわざわざMAX用モノクロフィルムを開発してる入れ込みよう)

今年春の目標
「DUNE2とオッペンハイマーをIMAXで観る」
が達成できたので、もう言うことないです。

【あらすじ】
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。
しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。(Filmarks)

【感想】
原爆を開発したオッペンハイマー氏が主役。内容に差し障りがあるのか?日本公開が半年以上遅れた。というか当初は日本公開自体が危ぶまれていた。オスカー獲ったのでやっと許される状況になったようだ。

この経緯について、観た人は恐らく誰もが「おかしいだろ」と思うでしょう。

確かに、広島長崎をさんざん見聞きしている身としては、途中まではどうしたって気分が悪い。そもそも日本に対して作られたものじゃないのに「せっかく出来たのだから」的な流れで対日本で使われることになり、投下地を会議で決めるくだりなど、吐き気がする。

だけどそれ以上にオッピーの苦悩がフィルムに文字通り焼き付けられていることが分かってくるので、最終的には「技術は開発したら善悪関係無しに使われてしまう。開発者にそれを止めることはできない」というメッセージ(他にいくつもあるけど)がたたき込まれるつくりだ。こういう映画こそ日本で観られるべきだろう。
ってこれ、今まさにAIで進んでることじゃんね?

上映時間180分。長い。どうしたって「長いなぁ」とは思うけど、退屈は全然しない。後半法廷劇のクライマックスが訪れるし、奥さんの証言シーンは、ここ数年経験した覚えがないほどのカタルシスで本当にぞくぞくと鳥肌が立った。原爆と使用を巡る云々と同時に「赤狩り」が思っていたよりずっと重要なシークエンスになってる。

IMAXは新潟ではそもそも音響が断トツなのでもちろんイチオシだけれど、他の映画ほどには必須感はないかも。縦長のレイアウトがあんまりないし横長になってもなんとかなりそう。

観ている間(ああここでインターステラーを、TENETを、ダンケルクを観てみたい〜)の思いがチラついていた。あとドゥニのブレードランナーとか。

原爆を開発するために人里離れた場所に村をまるごと作っちゃう成り行きは、どこか映画造りに似ていて既視感がある。だけどその「アメリカたる」既視感と、目的が原爆であることを思うたび、胃がぐるっとしてしまうのだ。

アインシュタイン最高。
クズキャラのロバートダウニーJr.。体型とか姿勢とか立ち居振る舞い含めて、まー凄い。圧倒された。今後も楽しみ。
ゲイリー・オールドマンって全然分からなかった…クレジット見て「え?」てなったよ

【観る前の「予習」について】
色々考え方はあるだろうけど、自分は鑑賞中に余計な「?」がアタマの中で続かずに中身に集中できたので、ある程度「この映画のつくり」を予習してから観たのが良かったと思っている。YouTubeを漁ると山ほど出てくる。

こんだけ知っておくといいと思うよ。
●オッペンハイマーとストローズがそれぞれどういう人かの概略
●映画はこの二人の公聴会が並行して進む。それぞれの公聴会が開かれた理由と、オッペンハイマーのタイムラインがカラー、ストローズのタイムラインがモノクロであること、カラーの方が1954年スタート、モノクロの方が1959で少し新しいこと、位で充分。

相変わらず説明が全然ない。年号さえも出ない!アタマの悪い自分は、予習無しで観ていたら、それはそれで得がたい映画体験にはなったと思うけど、始終アタマの中に疑問符ばかりで、もう一回観ないと全然分からなかっただろうな…。そうそう、2回観る余裕のある人は全然予習無しで良いのかも。

ちなみにNetflix『三体』のメイキングでは、オッペンハイマーの愛人に関わる、とあるエピソードが紹介される。ちょうどオッペンハイマー観た後だったので爆笑してしまった。

スレッズの仕組みがどうなってるのか知らないけど、最近オッペンハイマーの感想ばかり流れてきていい加減ちょっとうんざりしてきた。まったく気持ちの合わない人の感想って、時に疲れたりするよね…。だから、ちょっと書くのが遅くなっちゃいました。

何度も書きますが、傑作です。

映画『マダム・ウェブ』『市子』『正欲』感想

■『マダム・ウェブ』ユナイテッドシネマ
ほぼ事前情報無しに行ったのが大正解。未来が予見できるようになった救急隊の女性(ダコタ・ジョンソン)が仕方なく市民を助けているうちに、亡くなった母親を巡る陰謀に巻き込まれていく。実はアメコミ物なのだけど、初心者にも向いてると思う。観てから知った日本版キャッチコピー「マーベル初の本格ミステリーサスペンス」は全く合っていないので、気にしない・忘れるのが吉。何も武器を持たない女性が未来視能力だけで戦うという面白い試みはおおよそ成功していると思う。ちなみにMCUではなくSSU(ソニー・スパイダーマン・ユニバース)シリーズに位置する作品で、他は未見。何も知らなくても大丈夫。あとダコタ・ジョンソン大好き。
ちなみにロッテントマトで15%だったかの酷評を叩き出してます。あてになんねーな!
2024/03/11

■『市子』Amazonレンタル
杉咲花は噂通り凄まじい迫力、ストーリーも練られているし…思った以上に重い内容だった。
机君(森永悠希)も彼氏役の若葉竜也も見事で演者達は言うことないし脚本も撮影も画作りもまぎれもなく傑作。だけどなんか好きな作品とは違う。同系統でも「ある男」とは、観た後の印象が逆。
2024/03/12

■『正欲』Netflix
これは好きな方のタイプだ〜!
新垣結衣の「死んだ魚みたいな目」が最高!最高!この役を「新垣結衣」が演じることの意味ったらないな。しかも見事にクリアしてさらに突き抜けているかんじ。次はけもなれを見直したい。
磯村勇斗との偽装カップルは切実でぐっとくる。ただ水フェチの部分は、こんな抑えた表現では真に迫ってこない。
もう一人の主役、東野絢香が圧巻。痺れた。

映画『DUNE part2』感想

『DUNE part2』をイオンシネマ新潟南のIMAXで。
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『ボーダーライン』『メッセージ』『ブレードランナー2049』)

ついに新潟に出来たIMAX。最初の体験がドゥニ監督のSFとは、これ以上ない幸せ。

DUNE自体はSFに興味のない人に勧めるような内容じゃないと思う。でも、好きな人にとっては…最高過ぎるだろ。

【ネタバレなし感想】

前半がずっと「200点=最高過ぎ」だったので、これは一体どうなることか…と思ってたけど、後半は普通で120点。

IMAXは天地の高さのおかげで映像の没入感が最高(正方形に近くなる)。あと暗いところもちゃんと見える画質が素晴らしい。

予想外だったのが音。音圧がとてつもない。自分にとっては4DXよりよほど五感に響く。今作は特に、なのかも知れないが重低音のSEに加えハンス・ジマーの、あの劇伴が一層「身体に」響いてくる。具体的に言えば、音が大きい時にはどんなに咳き込んでもまず隣の人には聞こえない。だから飲んだり食べたりのタイミングにあまり困ることはない笑。

ここで『インターステラー』観てぇ…と切実に思いました。あのシーンもあのシーンも。

前半は褒めどころしかない。1の土台をさりげなくしかし確実にバージョンアップしてくる。書きたいことは山ほどあれど、今回冒頭にすぐ出てくる、反重力装置で崖を登る「浮遊感」がめちゃめちゃぬるっとしてて、映像ではあまり覚えのない不気味さというか。1でのハルコンネン伯爵の浮遊もそう。あのぬるっと感。

この独特の「浮遊」をはじめ、超絶デカい重機のリアル感、惑星毎に全然違う照明を使った美術と撮影、衣裳、砂漠を使った異世界の表現、すべてがSFファンとして既に「今年は良い年だった…」と思える位のレベル。

映画全体がシャラメとゼンダイヤの魅力に溢れていて、それはもう大前提で書くのも忘れてしまうほど。シャラメの描く繊細なポールの内面、自分達の民族の力を信じ、権力や宗教の力に懐疑的なチャニ。説明セリフもNAもホントに少ない中で、彼ら2人が人間として非常に奥深い描写をされているからこそ、壮大な世界観にも説得力が生まれるんだろうな。

すみから隅まで、リアル。さすがにこんなに面白いと、今さらだが原作読みたくなる。

【ネタバレあり感想】
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事前情報あったかどうか知らないけど、2から出てくるキャストが大好きな方ばかりで、登場した瞬間に「え!」て声あげてた気がする。フローレンスピューにアニャテイラージョイ!

最初から「3部作で」という噂が頭にあったので、最後の方では「え、これもやっちゃうの?終わっちゃうじゃん」とか余計な思いが邪魔していた。2回目に行けるならもっと楽しめそう。(実際は3作目は未だ確定もしていない)。

相変わらず衣裳がとてつもなく格好良い。特にベネ・ゲセリット(世界を裏で操る女性集団)の衣裳シルエットが大好き。

デイヴ・バウティスタ(ガーディアンズのドラックス)の扱いはちょっと消化不良だったなぁ。個人的にオースティンバトラーのフェイドがそこまで、ではなかったので彼にはもう少し暴れて欲しかった。

教母になったレベッカ・ファーガソンの衣裳、顔のタトゥー。最高。

今パンフレットを見て2時間40分もあったことを初めて知った。長いとは思ったけど、そこまでとは。

初の砂虫ライドまでのあの丁寧な描写が最高。スケールのデカい画もそうだけど、手や足からこぼれる砂のディテール、みたいなところも大画面だからこその迫力。

フレメンのスティルガー(ハビエル・バルデム)が今回やたら可愛くなってる。ポールが「自分は救世主じゃない」と言った後の「なんて慎み深い。やはり彼に違いない」とか、声を出して笑ってしまった。彼は『ボーダーライン』のあの人だ。思えば最初にドゥニ監督にやられたのが『ボーダーライン』だった。
あとキャスト観ていると、こんなに記憶力のない自分なのに『ノーカントリー』がどれだけ、トラウマ級に自分の心に突き刺さっていたか、思い知らされる。

フレメンの居住地地下にある「あの」湖…設定もそうだし美術もすばらしくて微塵もセット感とかなくて、完全に世界に入り込んでた。ところどころ三体に被って困った。あれ、乾燥しちゃう?みたいな。そういえばNetflix版がもう公開じゃないか。

ナウシカやラピュタにも明らかに大きな影響を与えてる原作が、これだけの納得クオリティで今映像化されることのありがたさよ。おれが生きてるうちに、間に合ってくれて良かった〜。

そこまでの「映画館派」じゃないし実際殆どを家で観ている自分だけど、このDUNE2+IMAX体験は凄まじかった。二回目に観るとしてもIMAX以外には考えられない。今までアトロクとか映画ポッドキャストで「これはIMAXで観なきゃね…」みたいな話に「けっ!言われても新潟にはないんですけどね!」といじけていたが、いざ観てみるとこれはスミマセン確かに別物。と納得です。

今年の目標はDUNE2とオッペンハイマーをIMAXで観ること。あともうひとつだ。

2024年ベスト作はもう、DUNE2でいいんじゃないかな。

映画『ユンヒへ』感想

『ユンヒへ』をAmazonプライムで。
監督:イム・デヒョン(長編2作目)

【あらすじ】
韓国で暮らすシングルマザーのユンヒが受け取った、一通の手紙。母の手紙を盗み見てしまった高校生の娘セボムは、自分の知らない母の姿をそこに見つけ、手紙の差出人であるジュンに会わせる決心をする。セボムに強引に誘われるかたちで、ジュンが暮らす小樽へ旅立つユンヒ。それは20年前の自分と向き合う、心の旅でもあった―。(公式サイト)
2019年作品

【感想】
思っていたよりずっとずっと好みの映画でした。舞台になる小樽の雪景色が美しくて、それだけでも満足。

実は『Love Letter(岩井俊二)』ってトヨエツのクセつよ関西弁とキャラがどうにも好きじゃない記憶ばかり残っていて。「今作は(アジアで絶大な人気を誇る)Love Letterにインスパイアされて」作られたらしいけど、自分は正直こちらの方が好きかも知れぬ。

主役ユンヒ(キム・ヒエ)の色々なダメっぷりに共感したり、同性愛の許されない時代性が滲み出てきて辛かったり、ユンヒの娘セボム(キム・ソへ)の演技が素晴らしかったり、その彼氏役も、木野花や薬丸翔なんかのワキもすごくいいし、なんとユ・ジェミョンもユンヒの元夫役で登場。日韓入り交じってのドラマだけど、どこにも隙がない。隅々までキチンと作られている。好感しかない。雪国の、雪が好きな人に観てほしい。

映画『ミステリと言う勿れ』感想

『ミステリと言う勿れ』映画版を、お試し期間U-NEXTのレンタルで。
監督:松山博昭(ドラマ版の監督)

【あらすじ】
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬堂我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。(映画.com)

【感想】
TVドラマの、あのクオリティはそのまま。映画用に不自然なスケールアップをすることもなく。すごく安定してる。楽しめました。

が…!
自分はTVドラマ版の最後に本当納得いかなくて、ああこれは映画でケリをつけてくれるんだろうな、と思ってなんとかやり過ごした記憶がある。(具体的にどこがどう…というのは相変わらず覚えていないのだけど)。

だから続きをやってくれるのかとずっと期待していたのに…。結局原作中の1話がそのまま映画になった。他のレギュラーメンバーがあまり出てこないし、旅行先での出来事だからある意味「○○ザ・ムービー」的ではあるかも知れないのだけど…。

とかそういう事じゃ無くて!TV版の始末をどうつけてくれるんだよ〜!本当に好きだったのに。

キャストは皆それぞれに良い感じでした。うん。
(でもちょっと門脇麦に、ライカに会いたかった。勝手に)

映画『ある男』感想

『ある男』をNetflixで。
監督: 石川慶(『蜜蜂と遠雷』『Arc』)

【感想】
冒頭数分、田舎の小さな文房具店ではじまる安藤サクラ、窪田正孝のほぼセリフのないやり取りから、いきなり引き込まれる。
その数分後には「あ、俺この映画好きだ」て確信する奴。最後まで、隅々まで好きだった。

あらすじとか全然知らずに観るのをお薦めします。自分もほぼノー情報で観たら結構な衝撃体験。

そしてここにも河合優実出てるんだ(ちょい役だけど)。柄本明の怪演がすさまじい。自分内妻夫木聡・窪田正孝のベストアクトかも。安藤サクラは言うまでもなく。最高。

あーこれは本当に好きな映画でした。 石川慶監督、もう絶対見逃さないぞ。

映画『あしたの少女』感想

『あしたの少女』を、長岡アオーレの上映会で鑑賞。
監督&脚本:チョン・ジュリ

ペ・ドゥナが刑事役をやると聞いただけで、いてもたってもいられない『秘密の森』ラバーな訳ですが
期待に違わない(彼女が期待を違えたことなどあるだろうか)熱演でした。実話ベースの物語。
製作は『シークレット・サンシャイン』『バーニング劇場版』などのイ・チャンドン。

【あらすじ】
高校生のソヒ(キム・シウン)は、担任教師から大手通信会社の下請けのコールセンター運営会社を紹介され、実習生として働き始める。
しかし、会社は顧客の解約を阻止するために従業員同士の競争をあおり、契約書で保証された成果給も支払おうとしなかった。
そんなある日、指導役の若い男性チーム長が自殺したことにショックを受けたソヒは、自らも孤立して神経をすり減らしていく。
やがて、凍てつく真冬の貯水池でソヒの遺体が発見され、捜査を担当する刑事・ユジン(ペ・ドゥナ)は、彼女を自死へと追いやった会社の労働環境を調べ、いくつもの根深い問題をはらんだ真実に迫っていくのだった…
(公式サイトより)

【感想】
映画的な演出は最小限。
特に前半は、想像以上に辛かったが、後半でペ・ドゥナ演じる刑事がいくらかは気持ちの良いセリフを吐いてくれて、少しは救われる。

この映画のヒットのおかげで、韓国では通称「次のソヒ防止法」が議会を通り、現場実習生に労働基準法で定めるいくつかの条項が適用され、世の中を動かしたらしい。(決してこの映画が最初ではなく、これまでも長い間同様の訴えや活動は行われていたが、実行に至らないまま何度も尻つぼみになっていったそう)
それが2023年、ついこの間の話。

自分ではなかなか観に腰をあげることはなさそうな内容だったので、上映会のお知らせはとても有り難かった。無料とか、自分に対する行く言い訳ができる。

映画は、高校生のソヒが自死に至るまでの前半パートと
刑事ユジンが彼女の周辺を調査する後半パートに別れていて
これがほぼ1:1のボリュームというのが少し意外だった。(普通なら後半多めじゃないかな)

前半パートでは、女子高生ソヒがどんな子で、何が好きで、友達とどんな風に接していたのか、日々のストレスをどうやって解消していたのか、本当に丁寧に、繊細に、まるでドキュメンタリーのようなリアルな演出で粛々と、結構な時間をかけて描かれる。職場のコールセンターには韓国ドラマで良く出る「仕事場の怒鳴りおじさん」が山ほど出て来て、分かっちゃいるけど辛い(自分はこれが苦手で『ミセン』を離脱した)。おじさんだけではなくトドメを刺すのはオバさんで、また辛い。

しかし前後半通じて何回か、身体がビクンと反応する位、痛快な「やり返し」シーンがある!
その行動やセリフに一瞬カタルシスが満ちあふれる。一瞬だけ。
これなかったらまた一層辛いんだろうな。他にもユジン(ペ・ドゥナ)の相棒役も良かったなー。秘密の森やシグナルの名相棒達を思い出す(そうして、なんとか辛さを逃れる)。

映画の最初と最後に、ソヒが一人でダンスを練習しているシーンが流れる。最初は同じように見える2つのシーンの違いに、胸を突かれる。

ソヒの両親は娘が死ぬまで、ダンスに打ち込んでいることを知らなかった。極端な学歴社会、階級社会が大きな要因だろう親子の断絶が、この映画の裏テーマじゃないだろうか。同じ年頃の娘を持つ親としてまったく他人事じゃない。若い世代に「夢を見ろ」と言いながら実際は社会の既存構造の中でしか「夢」を認めない・許さない親世代。そう思う理由も、同じく学歴・階級社会から来るものだろう。このまま繰り返していいのか。映画は鋭く問うてくる。

ペ・ドゥナきっかけで行った映画だけど、ソヒ役のキム・シウンが素晴らしかった。この内容の映画を、何十人もの人達と同じ空間で見つめる体験も良かった。多分いつも行くシネコン夜間上映などでは片手にも満たない人数だろうから。あれだけ多くの人と一緒に、息を呑むような絶望を感じるのは、強烈な体験でした。観に行けて良かった。

チョン・ジュリ監督の前作『私の少女』でもペ・ドゥナは刑事役らしいので、そちらも今度観てみたい。できれば映画館がいいのだけど。

今回の上映は「ながおかワーク&ライフセミナー」のさまざまな5講座の中の1つとして「長岡アジア映画祭実行委員会!」が開催していました。感謝。

NHKよるドラ『作りたい女と食べたい女』season2 18話〜

NHK『作りたい女と食べたい女』season2、いいなー。
今週までのメモ。


【18話】春日さんの仕事場の先輩・藤田さんが、義理の母の介護の関係で、シフトを減らす相談をしている。その後定食屋さんで偶然ランチを一緒にする春日さん。そこで藤田さんは自分の状況を語りつつ、親と離れたいという春日さんを、優しい言葉で後押しする。

この先輩・藤田さんの定食屋での演技。
ほんの短い1シーンなのだけど、自分にとっては神がかって見えた。藤田さんの表情だけで何故か泣きそうになってしまって驚いた。こんな一言で、どれだけ救われる人がいることだろう。

先輩・藤田さん役の俳優さんがどーーーっかて見たことあるなぁーって気になって調べると、島田桃依さんという方で。

検索すると…なんと『MONDAYS』の…あの!最後に話す事務方の女性じゃん!うわー鳥肌立っちゃった。
名優だわー。今後おっかけていきたい!

【20話】
野本さんへの想いと、これからについての戸惑いについて、隣部屋の(会食恐怖症の)南雲さんにzoomで相談する春日さん。ここの南雲さんがいい。最初タメ口から始まってちょっと驚くのだけど、その後の敬語とタメ口の微妙な入り交じり具合で、距離の取り方を図っている南雲さんのキャラクターが繊細に表現されてる。やっぱこの藤吉夏鈴さん、合ってる。春日さんにしろヤコさんにしろ、このドラマのキャスティング好き。

【22話〜23話】
バレンタインの夜、引越の予定を打ち明けられた野本さんが、泣きながら自分の思いを伝え、春日さんが応える。
まー2seasonかけてやってきたいよいよの告白ですから盛り上がるしかない。2人にきゅんきゅんしっぱなし。野本さんが翌日会社で報告した時の、同僚(森田望智さん:おかえりモネの気象会社の方)の反応も良かったな〜。この人も好き。


season2はあと7話で、どこまでいくのだろう。連載は追ってないけど原作は5巻が出たばかりでこっちも大盛り上がり。
あー今から終わるのが寂しい。連載はいつまでも続けられそうだから、ドラマももっと観たい〜!というのは『きのう何食べた?』と同じ寂しさだ。残りを味わいます。

※今作はNHKプラスで放映後1週間程度、AmazonプライムのNHKオンデマンドチャンネル(月990円)ならずっと全部観ることができます。

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NHKよるドラでハマったのは今作と『5)#あなたのブツがここに 』『14)#わたしの一番最悪なともだち』です。全17作のうち3作しか観てない。きっと他にも面白い作品あるんだろうな〜。俺が好きそうなのあったら教えてください。

『不適切にもほどがある!』4話インティマシーコーディネーターの扱いについて

『不適切にもほどがある!』4話。
今回は色々ひっかかるところがあったな〜。

もともと本当にデリケートな素材だと思うから、こんな風になる危険も当然あった訳だけど。

細かいところも色々あれど、一番ひっかかるのはインティマシーコーディネイター(IC)の扱い。

それなりに周知されてるモラル問題=「やり過ぎじゃない?」と議論が出るような事象を茶化すならまだしもですよ。

地デジドラマでは未だ数本しか取り入れられていない、全然周知されてるとは言えない考証問題ですよ。その意味をまず正確に伝えることが、このテーマを選んだドラマの責任じゃない?
茶化すのはその後で。

その考証セクションを採り入れた人の苦労も、採り入れた仕方ない背景(演出のパワハラを始めとした「空気」)も、日本では地盤がないので海外で資格を取らざるを得ない背景も、その他まったく見せないまま、あんな風に「小うるさいキャラ化」されちゃったら、そもそもインティマシーコーディネイターを知らない人から見たら

→海外の最近のトレンドを真っ先に採り入れた「意識高い帰国子女」みたいなもん?
→とにかく問題を回避したいので、女性の濡れ場や肌の露出についてマネージャーと交渉する役?

って、思っちゃうよね。というか知らない人にとってはただの笑いネタ。とんねるずのゲイキャラみたいなもんで。

そういうことにならないように、今後の普及や周知を目指してWEBメディアを使い丁寧に説明してきた、同業の先人たちに、あまりに失礼。
やっと始められたって段階なのに。茶化すならもっと一般化してからでしょうよ。

というか、そもそもこのドラマ、インティマシーコーディネイターが入って無いじゃん。それで茶化すってかっこ悪くないすか。サダヲがそのまま最後に突っ込むべきだろ。

ICとは…
「俳優の安全・安心を身体的にも精神的にも守りながら、監督が望む演出を最大限実現するための仕事」

肌を見せる・見せないだけではなく、俳優「本人が」守られていると実感し、よりよい演技を行い、よりより良い作品をつくるためにコーディネイトするお仕事、でしょ。

「女優に限らず、すべての俳優が対象となります。一番近いのはアクション・コーディネーターかもしれません。監督が見せたいアクションシーンについて、殺陣や振付を考えながら、安全に撮影できるよう現場を作っていく。それと同じことをインティマシー・シーンについて行うわけです。」
以上「」引用:「「濡れ場で女優を守る仕事」ではない!ドラマ『エルピス』でインティマシー・コーディネーターが果たした重要な役割」

after6junctionのこの回もすごく分かりやすいので是非
『インティマシー・コーディネーター』って今どうなってますか?特集2024 by西山ももこさん


※他にも検索すると良く分かる取材記事出て来ます。つまりすぐ記事に辿り着ける位、数が少ない。まだまだ知られていない話だと思う。

まぁこういうもやもやっとする部分も、一旦落として上げることで、何だか良いように収めてしまえるのがクドカンの凄さなだなー。

とは言え全体として素晴らしいドラマ。大好きなところばかりなので、今後の展開に期待しています!!LINEの承知してます連打とか、あのくだりめちゃ笑ったわ。

当アカウントの映画TV感想は→#movie_tv_dsm

Netflix映画『ニモーナ』感想

Netflix映画『ニモーナ』をTVで。
監督:ニック・ブルーノ&トロイ・クエイン

【あらすじ】
孤児出身でありながら騎士学校を主席で卒業したバリスターは、騎士任命式の最中に起こった女王殺しの犯人に仕立てあげられ、追われる身となってしまう。隠れ家に身を潜めて汚名をそそぐ機会をうかがう彼は、さまざまな生き物に自在に姿を変えることのできるいたずら好きの少女ニモーナと出会い、一緒に真犯人探しを始めるが……。(映画.com)

【感想】
アトロクの2023ベスト映画特集で絶賛されてたのをきっかけに鑑賞。

舞台は騎士の世界でありながらスマホや最先端の機器が使われているどこか架空の近世。主役のバリスターは孤児出身では初の騎士で、彼の同性の恋人はいわゆる「貴族」のような身分。身分違いで同性の恋人同士だがその点は劇中でまったく問われることはなく、当たり前に扱われる。

そんな世界で現れるニモーナは自在に変身できる、一見「人ならざるもの」。主役バリスターは最初彼女が一体何者なのかを問い続けるが「I’m Nimona.」としか答えず、昔の言い伝えにある「世の中を滅ぼすモンスター」ではないか、と疑う世間には極端な拒否反応を示す。

観ている自分も「モンスターなのでは?」と頭の中の疑念と戦いながら見続けることになるのだが…

「モンスター」という概念を利用し、誰しも心の中にある「普通じゃない」事への偏見を、見事に暴き出す傑作だった、バリスターと一緒にちょっと自分が恥ずかしくなるが最後の爽快感も素晴らしい。

ありそでなさそなストーリー展開に最後まで気が抜けず、主人公二人ともストーリーを作り出す為のステレオタイプではなくて、とっても新鮮。気持ちいい。劇伴もめちゃカッコイイ。

そして…
とにかく一番自分がぐっとキたのが、ニモーナ役クロエ・グレース・モレッツのとんでもない演技だ。破天荒かつデリケートな彼女の声がまー魅力的!見事な声優ぷり。
吹替版は観てないし、それはそれで良いのかも知れないけど、字幕お薦めです。

あとクライマックスがちょっと細田守的既視感が抜けなくて余計なところで残念だった。マイナスはそれ位。

アクロスザスパイダーバースがずば抜けてとんでもなくて、ライオン少年にビビって、その直後にまたこんな傑作が出て。いやー1年にこれだけ傑作アニメが出るモンなのか。

と思ってたらアカデミーにノミネートされた。然るべきだと思います。いやーすんごい。

映画『アフターサン』感想

『アフターサン』をAmazonレンタルで。
監督/脚本:シャーロット・ウェルズ(長編初監督)

ついに『アフターサン』を観た側の人になった。
イヤしかし…なんちう作品だ。

【あらすじ】
11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。

【感想】
表面上はこのストーリー通りなんだけど、そのうちに
「?」
「…??」
「ええ…」
「なにそれ…」

カット尻がやたら長くて、最初「新ツイン・ピークス」思い出す位だった。すごく淡々としてる。
観終わった時点ではそこまでのインパクトはなくて、え?あれどういう意味だったんだろうって、まさかって…
ちゃんと知りたくなって、考察サイト見て、ええーやっぱり!ってなって。

そう、観た直後はインパクトはないのに、2日経った今、思い出して書こうとすると泣けて泣けて…という。

こんな映画体験は数えるほどしかない。
これは、「観終わった後の映画」でもあるんだな。
お父さんと娘がテーマという先入観とは、少し違うモノが得られた。
映像とスタイリングも、とても好き。
切ない。

映画『ラジオ下神白』感想

『ラジオ下神白』を新潟市ほんぽーとの上映会(監督トーク有)で。
監督:小森はるか

【あらすじ】
いわき市にある福島県復興公営住宅・下神白(しもかじろ)団地には、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故によって、浪江・双葉・大熊・富岡町から避難してきた方々が暮らしている。

2016年から、まちの思い出と、当時の馴染み深い曲について話を伺い、それをラジオ番組風のCDとして届けてきたプロジェクト「ラジオ下神白」。2019年には、住民さんの思い出の曲を演奏する「伴奏型支援バンド」を結成。バンドの生演奏による歌声喫茶やミュージックビデオの制作など、音楽を通じた、ちょっと変わった被災地支援活動をカメラが追いかけた。(公式サイト)

【感想】
もう避難ではなく、日常になっている下神白団地の皆さんの暮らしを、ラジオ下神白プロジェクトを通して描く。

震災から12年も経ち、あの時の気持ちを忘れかけていた中での能登半島地震。自分の住む西区も家が傾いたり損壊して避難や建替・修復を余儀なくされている方々がいる。自分は「たまたま」逃れただけ。避難生活はこの国の、もう1つの日常だと思った方がいい。想いの丈を詰め込んで家を建て、考えられないくらい長期のローンを組んで、なんとかギリギリで生活していても、明日にはすべてを失い、何の備蓄もない寒い体育館や知らない団地で住むことになるかも知れない。

そうなった時の幸せや喜びってなんだろう。

「話を聞いてもらうこと」「音楽を共に楽しむこと」の大切さを、この映画で改めて実感する。

自分には一番できない「傾聴」「ただ寄り添う」ことを続けるラジオ下神白のメンバー(恐らく20代くらいの若者ばかり)。ラジオもそうだが、その前の「ただ聞く」映像を見ていて、住民の皆さんがどれだけ救われているかが伝わってくる。若者たち本当にありがとう、と思う。このプロジェクトがアーツカウンシル東京による「アートプロジェクト」の一環として行われているのも嬉しい。

原発避難の方達が住む下神白団地、その向かいにある永崎団地は、津波避難の方達が住む。放射能から逃れる避難と、津波や地震で被災したケースでは賠償額が違い、そのことで大きな分断を生んでいるという。

このことに限らず、原発は本来不要でしかも決定的な分断を生む。その分断の様子は数字には表せないから政府や公務上では大きく捉えられず無視される。原発の一番許しがたい作用がこの、あらゆる分野での「分断」だと自分は思っている。だから反対する。

映画ではこの分断は直接描かれないが、最後に永崎団地の集会所で合同のカラオケ大会が開催される。

避難して団地に住む住民、という代名詞のような括りではない、ひとりひとりの暮らしが、歴史が、豊かな人柄がスクリーンに映され、淡々と続いていく。そのことがかえって、この映画を忘れられなくさせている。上映後にトークでも話されていた『阿賀に生きる』にも通じる手法。今作もこれからずっと上映され続け、今は亡くなった方々に想いを馳せ未来へ繋ぎ続ける、依り代になって欲しい。

映画はコロナ禍の冒頭で終わる。高齢者の多い団地に東京からの若者が来訪するなぞあり得ないという世界に急に変わってしまう。あの年の様子、自分は特に2021に父を亡くした経験も含め「やっぱzoomじゃだめなんだよ」の気持ちを思い出させる。メンバーも住民の皆も、さぞかし辛かったと思う。

この10数年で大震災と、津波と、放射能と、コロナと。1つだけでも信じられないような厄災が立て続けに襲ってきたんだよな…今後もきっとそうなんだろう。

自分の両親への至らなさを思い出し苦しくもなるが、自分にできることをやっていこう。
映画の読後?感は『ワンダーウォール』を思い出した。見えない壁。
あれも最後は皆で踊っていた。

上映後のトークでは小森監督の次回作の構想も少しだけ語られた。これもすごく楽しみ。
『ラジオ下神白』、上映の機会があればぜひ。

映画『SHE SAID』感想

『SHE SAID』をAmazonプライムで。
監督はマリア・シュラーダー

【あらすじ】
ハリウッドの大物映画プロデューサー・ハーヴェイ・ワインスタインの長年にわたる性暴行と陰湿な口封じについて地道に取材を続け記事を公開し、あの世界を揺るがす#metoo 運動のきっかけを作った、NYタイムズの記者2人の実話。殆ど実名で描かれていて、実際に被害に遭い告発していたアシュレイ・ジャッドが本人役で出演している。

【感想】
今さらです。今さら。そしてやっぱりすごく良かった。
辛いのは分かっているので少しずつ後回しにしてたのがこのざまだ。ばかやろうだ。もっともっと早く観ておけば良かった。

辛いのだけど、最後にはこの動きが#metoo に繋がり、本当に世界を動かしたことを存分に知ってるからもう、ぞわぞわ〜のカタルシスがすごい。

派手な画面はまったくなく、全編がほぼ地味な取材シーン。なのにこの緊張感。ハーヴェイを映さず(おまえなんかは映す価値なんざねーんだという意気込みが素晴らしい)、実際の性暴力シーンは一切なく(決して性的に消費させないという意気込みが素晴らしい)、被害者の話や音声録音だけでそのおぞましさを表現する手法、最後に至るまで小気味良いテンポの脚本(なのに決してぞんざいにしない、取りこぼさないという意気込みが細部に感じられて)なにもかも上手くいってると思う。後半はもう(感動の)涙でした…。
上司がかっこよい。主役二人のヘアやファッションもすっごくいい。

キャリー・マリガン、ドライヴとか未来を花束にしてとかドクターフーの名作回とかでめっちゃ好きだった女優さん。でも今作でまたもっと好きになった。見た目はそんなに変わらないのに、ベテラン記者の貫禄がその目からにじみ出てる。良かった。

こんな映画が製作・発表されること自体すごいことなのに、エンタメとしてもとんでもなく良い出来で、ちょっと日本とは別惑星にある国なのかしらと思った。だけどアカデミー総スカンは納得いかんわなぁ。

製作に入ってるブラッドピットが以前ワインスタインに噛みついた話とか、どこかで聴いてへぇーとか、他にも裏話は山ほどあるのでしょうね。原作読んでみたい。

そしてこの映画、冒頭はトランプの性被害を記事にしたにも拘わらず当選を許し、嫌がらせを受けたキャリー・マリガン演じる記者の挫折・絶望体験から始まっている。
全編通してトランプの失敗を繰り返すなというNYタイムズの記者たちの気合いを感じるし。

彼がふたたび台頭しつつある今、改めて広く知られるべき!映画だと思う。
面白かった〜!『スポットライト』とか好きな人ぜひ。


ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。