カテゴリー: TV・映画感想

久しぶりのオフ呑み

仕事の出張のついでに、以前パームナイトを一緒に主催したお二人と東京駅近くのクラフトビールバーで呑んだ。3時間ほどがあっという間。最初は主に『なつぞら』の話。後半はNさんの昔の就職の話や他のドラマやオタ終活や漫画やいろいろ、昔話も笑える夢の話もあちこちで、尽きることがありません。幸せとしか形容できない時間です。こういう時間を繋いで生きていきたいね。忘れないように投稿しておきます。

二階建てMAXときはもうなくなるそうだ。乗るのはこれで最後かも知れない。色々思い出あるなぁ…。
(ああ社内の写真撮っておけば良かった!)

 

 

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』感想

『トールキン』と迷って『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をユナイテッド・シネマで字幕鑑賞。車とファッションと音楽だけで最初からずっと多幸感に包まれる。

町山さんや宇多さんが言っているように、事前にシャロン・テート事件のこと、マンソン・ファミリーのことを復習してから行ったので、素晴らしい映画体験になった!併せてポランスキー監督のこと、『ローズマリーの赤ちゃん』の粗筋なども知っておくと良かった。というかパンフレットの町山さんの解説を事前に読むことが出来れば最高なんだけど。

特に最初の二つを知って観るのと、知らないで観るではまったく感想が違ってくる。
最後はドギマギして、観終わってしばらくしてから実感が湧いてきた。思い出しクライング。
もいっかい観に行きたい。

タランティーノ作品が個人的にめっちゃ好きな訳ではないけど、「映画体験」という意味ではやっぱりいつも素晴らしい。
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●ブラピがとにかくかっこいい。泣けるほどかっこいい。
●犬に呼びかけるあの舌鳴らし、真似しちゃうよね。

この作品はタランティーノによっての『ROMA』である、と本人がたとえている(彼が育った頃のハリウッドを描いている)。どちらも時代へのリスペクトと愛が溢れ出している。

淡々とした日常の中で「あの時代への没入感」を楽しんでいると最後に…。万人にお奨めしないけど、ある意味でROMAに並ぶ傑作だと思うので、興味ある人は映画館でやっているうちにぜひ。

NHK『だから私は推しました』5話感想

『だから私は推しました』5話。初めて観た時から「なにこれ何コレ何何、すげ〜!」状態で、それが今までずっと続いている。

今回は前半きりきりとして、中盤からとある瞬間にぽろっとなって、もう最後はぐっとぐっとなって。そしてああどこに続くのだこの物語は。まったく予想がつかない。

自分はこのドラマを観てもアイドルファン人生は歩まないけど、でもドラマを観ている間だけは、その気分を味わっている。これってとんでもなく凄いことだと思う。監修に姫乃たまが入っているので、きっと業界的にも凄くリアルなんだろうけど、それだけでも大変なことなんだろうけど、特筆すべきは人間のリアル。同じグループ内で心の衝突が起こる時、流れていく時のリアル。それを見つめる部外者のリアル。繊細な脚本を彼女達のハイレベルな演技が実現し、斬新なカメラと編集で盛り上げる。全部すごいけど、やっぱり脚本。ドラマ脚本オブザイヤーだ。

Amazonプライム『The Boys』感想

Amazonオリジナルドラマの『The Boys』シーズン1は『全裸監督』よりずっと先に観終わってた。これも素晴らしかった。

マーベルやDCを彷彿とさせる「ヒーロー」が普通に活躍している世界が舞台。だけどそのヒーロー達はマネージメント会社で市場を独占している巨大コングロマリット企業ヴォート社に属していて、裏ではアレやコレやで巨大なお金が取引される。

この世界では「ヒーロー行為」も経済活動の一部なのだ。そのヒーロー達がなんとゲス野郎ばかりときてる!こいつらに「事故」や「レイプ」で恋人や家族を奪われ、しかもその事実を隠蔽された男達が、復讐のために立ち上がる、というのが『The Boys』のストーリー。

ゲスたちが憎み合い騙し合うけったくそ悪い話ばかりで自分は苦手なんだけど、それでも最後まで一気に観ちゃったのは、最高の「人間ドラマ」だから。興味の持続でただ次にひっぱるだけの、結局何を見せたいのか分からない脚本とかでは全然なくて、ゲスはゲスなりのバックボーンがあり、皆そのことをちゃんと描いていて、「人」の魅力を感じられる。そのドラマの作りが素晴らしいからだ!

そして現実社会のありとあらゆる問題をぶっ込みぶった切るその量も、MCUの比じゃない(ドラマは観てない)。軍産複合体と軍事産業、ワインスタインで話題になったセクハラパワハラ、Metoo、キリスト原理主義、環境問題、動物保護、ハリウッドセレブ達のアレコレ…いやー脚本すごいって!

復讐する「ボーイズ」リーダーは新スタトレのマッコイ役、カール・アーバン。めちゃくちゃ渋くて大好き。

ゲス中のゲスでヒーロー集団「セブン」のリーダー、キャップとスーパーマンを足したような見た目の「ホームランダー」を演ずるのがアントニー・スター。彼のヴィランぷりこそこのドラマの要。その笑みの嫌な感じときたらもう!必見!

最終回がちょっと残念だったけど、来年もうseason2が始まるらしいのでそっちを楽しみにしよう。

アメコミもの?ああ…という人にもコレはお奨めです。
魅力の1/10も書けてないよ…

Netflix『全裸監督』感想

Netflix『全裸監督』夢中でシーズン1観終わった。

山田孝之はもう「降臨」なので演技の上手下手とか全然意識しない、村西本人にしか見えない神レベル。こんな凄いキャラだけどそれ頼みの脚本じゃなくて、最後の方とか普通にクライムサスペンスとしてド迫力。音楽素晴らしい、オープニング映像だけで攻殻のハリウッド版の何倍もセンスがいい。これ世界中で人気出そうだなぁ。ピエール瀧も普通に出てる(彼は雰囲気役者で演技力はちょっと…といつも思う)。モロな絡みシーン一杯出てくるんで視聴注意。

しかしこんな企画よく黒木香はOKしたね(特にお母さんの描写とか)…と思ったら許諾ないみたい。自分の記憶の黒木とあまりに顔が似てる気がしたので検索したらそうでもなかった。というかGoogle上に画像が殆ど残っていなくて、これは黒木が引退後に各マスコミに起こした再版肖像権訴訟なんかが効いてるのかな。だとしたらドラマ同様凄すぎる。

満島真之介のチンピラっぷりも脇を固める玉山鉄二も伊藤沙莉もみんないい!國村隼もヤクザ役で出てたりもー盛り沢山。『素敵なダイナマイトスキャンダル』を再見したくなった。Netflix資金でみんな良い方向に動いた作品に見える。ありがとーNetflix!(と今のとこだけは)え?これシーズン2あるんだ!

【追記】
この「黒木香」無許可問題、考えれば考えるほどヤバい気がします。今後のおかしな前例になりませんように。ドラマは面白かったです。

『なつぞら』夕見子の彼氏が撃退される

なつぞら 、やばいね。面白いね。

夕見子を巡るアレコレでは
●幼なじみ3人の会話最高
●なつとゆみこの「姉妹以上」なやりとり最高
●馬鹿彼氏を見るオンジのあの目!
●なつと逢いたくて東京まで来たのに…一緒にパフェ食ってやれよ…(完全にオンジ目線)

先週は「恋の季節が来た」なんてタイトルで、あ〜陳腐な展開になるのかな〜と思いきや、そんなのは気配ばかりで相変わらずの高レベルの制作会議、そして最後まさかのマコさん退職。これはほんとショックだった。マコさん大好きなんだよ〜。
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先週末からは坂場君と仲さんの関係が気になる。今日はリミテッドアニメの是非について仲さんに噛みつく坂場。中間管理職になった仲さん(ARATA)の葛藤が、セリフじゃなくて表情に現れていた。
とにかく東洋の現場の考証も、それに合わせたドラマ作りも高レベルだし、リスペクトに溢れている。

高畑さん宮崎さん大塚さんら、レジェンドな人達の実話に頼り過ぎることなく、でも巧みに採り入れていて、知らない人には普通に「へぇ〜」だし、知っている人は思わずにやりとしたりぐっとくるセリフがあちこちにあって、まぁ嬉しい。

気になるのはなつのモデルの人の旦那さん、ドラマの考証もやっている小田部さんが劇中にいないので、なつが結婚するのかどうか。するとしたらやっぱり板場(高畑勲モデル)なのかしら。小田部さんとなつのモデル・奥山玲子さんは結婚後も名エピソードがあるので、どう帳尻合わせしていくのかな〜。 こんな素晴らしいドラマだからこそ、京アニの関係者は見ているの辛いよねきっと…。
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写真は宮崎駿(なつぞらでは染谷君)による神がかった『ルパン三世 死の翼アルバトロス』の絵コンテ。クラリスみたいな髪型の不二子が半裸で暴れ回る名シーン。

後の映画『ナウシカ』のユパ様の「漫画映画!」シーンにも繋がっている。自分は今48歳だけど、アニメスタジオの名前を初めて知ったのがぬえ、クリエイターの名前で見るようになったきっかけはルパンの宮崎駿氏だった。

『なつぞら』劇中アニメ

『なつぞら』先週の「ヘンゼルとグレーテル」制作開始からのやり取り、業界ものテレビドラマとして異常な位にクオリティ高くて、劇中劇もめっちゃ面白くて、モデルになってるあの人やあの人のことが垣間見える行動もめちゃ嬉しくて、とにかく最高。

と思ったら今週!夕見子登場からの幼馴染み3人の会話がすごくハマっててイイかんじ!雪次郎はいちいち面白いな〜。
なつぞらはずっとプロット毎の脚本クオリティの上下が激しくて、今後も油断できないけど、いやーここ1週間めっちゃ楽しかったです。

映画『キャプテン・マーベル』感想

『キャプテン・マーベル』やっと観た!なにこれ最高。前評判すごく良かったけど、それでも期待より上回った。MCUでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に次いで好きな作品。

異星人と地球人の交流が1つのテーマ。その中で『ワンダーウーマン』や『ギャラクシー・クエスト』のアレやこれやを思い出す強烈で楽しいカタルシスが何度も何度もやってくる。ガルガドット好き過ぎるけど、映画的にはこっちのが上。

メイクとCGで?若くなってるサミュエルのニック・フューリーもキュートだし、親友役のラシャーナ・リンチもかっこいいわ〜と思ってたら、ラシャーナ・リンチはなんと次回の007役に抜擢されたそう。初の女性ボンド!なんて小気味いい!あとリンチの娘役もいいんだ〜

エンドゲーム観る前にどうしても間に合わなくて、結局ネタバレサイトで粗筋だけを頭に入れて臨んだという屈辱の記憶。ああもうホント後悔。

アメコミ映画はそんなに得意じゃないけど、ただでさえMCUはクオリティが高いから、こういう「SFもの」として普通に観られる作品は断トツで好きになるよな−。

映画『THE GREAT WALL』感想

何の気なしにNetflixで観た『THE GREAT WALL』が、『バーフバリ』と『マッドマックス フューリーロード』を足して3で割ってお笑いマシマシにした感じで良かった。そんなの好きそうな人にオススメ。

太鼓シーンがサイコーてのもマッドマックスに通じる。万里の長城の話なのに主役は何故か旅してきたマット・デイモン。そりゃホワイトなんやら言われるよ。

『いだてん』再放送

『いだてん』再放送は初見よりもっと泣けてしまって…。特にここ。
「女は帰れません…ニッポンの女子選手全員の夢が、希望が、わたしのせいで絶たれてしまう」
このセリフに、シマちゃんの顔がかぶさる。強固なプレッシャーに押され進んできた人見を、優しく見つめる表情。シマちゃんがいたら、人見の選手人生は、その後に続く女子選手の運命は、どう変わっていただろう。

というか1話全部全部見どころだらけで、もうこれ最終回かよ!という位の盛り上がり。いだてん、この後もきっとまだまだすごい回が待っているんだろうなぁ。そんなに観てないけど、勝手に大河史上ナンバーワン!

映画『クレイジー・リッチ!』感想

『クレイジー・リッチ!』をNetflixで。
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【あらすじ】大学で経済学の教授をしている中国系で生粋のニューヨーカー、レイチェル。同じ大学教授の恋人ニックに、親友の結婚式に一緒に出て欲しいと誘われ、彼の故郷シンガポールへ同行する。ところが今まで隠していた彼の実家はシンガポールで有数のお金持ちで、彼はその御曹司だった。彼女を嫉む社交界の女性達やレイチェルの出自を良く思わない母親といきなり対峙することになるレイチェル。果たして二人の恋の行方は…

なにこれ素敵!最高に良く出来たラブコメ!
あらすじから想像していたよりもずっとずっと爽快で、気持ちの良い映画。まず全編通して、嫌なだけの人が殆ど出てこない。イジメシーンの演出が渡鬼的なアレとは違ってそこまでイヤらしくないし、ニックのお母さんにしても、彼女なりの想いがあって二人の関係に反対しているのがちゃんと伝わってくる。

そんな展開の中で、階級の差はやっぱり仕方ないことなんだな…と観客に思わせながらも、レイチェルを助ける愉快な連中が次々と登場するし、嫌がらせに対して彼女の見せる対応に共感しつつとっても気持ち良いし、クライマックスで彼女が下す決断には、カッコ良くて大泣きです。主人公レイチェルがとにかく魅力的にちゃんと描かれているから、ニックが彼女に惚れ続けるのも納得できる。

シンガポール在住でレイチェルの親友、『オーシャンズ8』のオークワフィナ演ずるリンや、その家族ニック家親戚のオリバーたち、レイチェルの味方をそれとなくしてくれる脇役達がみんなキュートで楽しくて。

ALLアジア人キャストでハリウッドNo.1ヒットという歴史的快挙を果たした作品。シンガポールの中国人セレブにNYの中国系アメリカ人をぶつけるこの構図も(『アメリカ移民』も映画のキーになってる)面白い。

全編を通じたセレブ達の、全部盛り盛りのパーティー描写は「金持ちが、けっ!」というレベルを飛び越えてケタ違いにゴージャス。「なにこれ夢なの…」的な映像的快感の連続。気持ちいい。『オーシャンズ8』的なアレね。

つまりほとんど気持ちいいところばっかしの映画です。出てくる皆を好きになりそう。ラブコメ好きは見逃すな!お薦め!
※ちなみに原題は「Crazy Rich Asians」。「Asians」を外した方が日本ではウケるという判断なのだろう。なんだかなー。

『The Last Watch』感想

ゲーム・オブ・スローンズ最終章の制作ドキュメント『The Last Watch』観ました。これのためにアマプラ・スターチャンネルEXの契約を今まで続けてきたんだ。

予告とは違い、これまで放映されてきた「裏側」メイキングとも違い、この『The Last Watch』の主役は美術、メイク、エキストラ、ロケマネなどまったく日の当たることがない裏方の人たち。普段はメイキングに出ることも、話題に出ることさえない人たち。

13歳の時に原作を読みずっとGOTのファンで、一端でも参加できることに史上の喜びを感じているエキストラとか、雪を積もらせるエキスパートの人とか、デナーリスのカツラをつけてる人とか、そうゆう人達の1年間を追っている。メインキャストはあまり出てこない。

入り待ちの大群衆に迎えられるキットを追うよりも、その後「俺のこと知っているか〜!」と群衆に駆け寄るスタントマネージャーが主役(ナイトキングも兼務してる)。ロケ隊のために雨の中Fワード連発しながら巨大なテントサイトを作る女性ロケマネ(写真)とかが主役。細かい仕事の一端をそれぞれ垣間見せてくれて、仕事ドキュメントとしてすげー面白い。

想像はしていたけど、ロード・オブ・ザ・リング的超大規模な映画の更に上を行くような規模で、制作現場の苛酷さも相当だ(夜撮影も冬撮影も長い)。9ヶ月かけてキングスランディングの町を作り上げてるんだよ。桁外れ。だけど、倒れそうになりながらも、誰もが皆、この歴史に残る大傑作ドラマに参加できることを誇りに思っている。

紛糾した最終章の展開で色々とモヤったり離れていたりしたGOT。『The Last Watch』はこんな作りだから、今までの気持ちとは切り離して観ることができた…かと言うとそうでもなく。

裏方の苦労に感動した後だからこそ、
世界的に最終章の脚本が大不評の今、彼らスタッフ達はどういう気持ちでいるんだろうと、思ってしまう。切ない。
映画製作者の責任というのは本当に、想像もできないほど凄まじく重いモノだなと、痛感させられた。
数多くの天才が頭を寄せて何度も何度も練り直した脚本だって、こういうことになってしまうんだ。
恐ろしい。
ピクサーの脚本作りが如何に凄まじい検討を重ねているかと言ったって、その結果素晴らしい映画ができるのは、やっぱり奇跡のようなものなんだろうな。

NHK『いだてん』第一部最終回・感想

いだてん、観ましたか。
「種まく人」第一部・四三編、最終回。

途中からずっと泣いてました。
出てくるすべての人の想いが溢れ出てきてこちらに流れてくる。
スヤ母の叱咤に、治五郎の笑顔に、走る野口に、小梅と清さんの必死に、志ん生の落語に、人見絹枝の走りに、シマ夫の絶望に、四三とスヤ夫婦の生きる力に…。
そしてシマちゃん。
すべてはここに繋がっていたんだ。そんなこと考えずに呑気に最高に楽しませてもらってました。
素晴らしいドラマをありがとう。クドカン、大友さん、井上D、ありがとう。

映画『海獣の子供』を最初だけ、と地震

昨晩、万代T-JOYで『海獣の子供』を見始めて30分くらい経った時に地震が起きた。

スマホは電源切っていると地震警報がならないんだな。

後ろに座ってた女性のスマホが鳴り響いて、足の下が揺れ始めた。

新潟市中央区の揺れはさほどではなく、映画館も上映は続けたまま、電気が点くこともなかった。

自分もひょっとしたらそのまま見続けようかな…と思っていたけど、電源を入れた画面に「津波」「避難」の文字を見てダッシュしてしまった。

自宅との距離は車で頑張っても20分。

ダッシュしながら、これで家族が流されたら、今日映画に来たことを一生後悔するんだろうなと思った。

万代ビルボードプレイスの階段は4階までのショップ用階段と、5階より上に行く駐車場階段の2種類がある。エレベーターは緊急停止していた。

役に立たないショップ用階段を一瞬で駆け上がり上で気付いて一瞬で駆け下りた。

駆け下りながら妻に電話して、予報の津波の高さと今できる準備の確認をした。ダッシュの前にやるべきだ。

車で移動中、電話しながらTVも見て、初めて客観的に状況分析できた。最初にやるべきだ。

家はノーダメージ。娘達は地震でも寝たままで、避難準備のために妻が起こしたらしい。状況を検討して、避難はせずもろもろの準備(避難セット、靴、水溜め、ライト等)をして床に入った。だけど全員が遅くまで寝られなかった。そして今朝に至る。

振り返ると反省すべき点ばかりだな。被害がなかった今回をこれ幸いと教訓にして、今後に備えよう。

ご心配の連絡をいただいた皆さんにも感謝です。ありがとうございます。
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『海獣の子供』はすごいです(30分しか観てないけど!)。「アニメ」のバージョンを少し上げた感じ。中学生の頃映画館で初めて『ナウシカ』を観たときの衝撃を思い出した。

これと『スパイダーバース』だけで今年はアニメの当たり年と言えよう。そう言えば新海誠監督の新作も控えているんだっけ…

Netflix『THE CHEF SHOW』感想

ジョン・ファブローの『THE CHEF SHOW(ややこしいので以下「番組」)』1話。あー楽しい。夜中の0時過ぎにお酒とおつまみを用意して観てたらもう止まらない。俳優とダラダラ話をしながら料理を作ったりお店の厨房に入り込んだり、それだけの番組だけど、とにかくハッピー感半端ない。

番組全体のデザインが映画『シェフ~三ツ星フードトラック始めました~(ややこしいので以下「映画」)』をモチーフとしていて、映画内のメニューも再現されてる。

映画を何度も見直してネットで色々調べてやっと判明した、あの!「モホ・ロースト・ポーク」のレシピが完全解説されてる!サイコー! ※モホローストポークは映画『シェフ』に出てくるキューバサンドには不可欠のお肉。再現の様子とシェフイベントは #シェフ会_dsm 参照。

映画の爆笑エンディング(この番組パートナー:ロイ・チョイが料理のコツをジョンに伝えているメイキング)もネタになってて俺的にもう言うことなし。

この後はアベンジャーズメンバー集結だったり、シェフに出てくるあれやこれやの再現だったり実際のキッチンカーに乗り込む体験があったりとまー楽しみで仕方ない。

グリルドチーズサンドを作る様子を見ていたら、俺のテーブルにあった加島屋「帆立醍醐照焼味(クリームチーズに帆立照焼を混ぜた逸品)」が目につき、さっそくグリルサンドにしてみた。大成功。めっちゃうまい。

と言うか、ハムとかチーズとか挟んだパンを両面たっぷりのバターでグリルしたらそれだけで美味しいんだって。フライパンですぐできるからやってみ?押しながら焼くの。タイミングはチーズが教えてくれる(byロイ・チョイ)

というように夜中に観ると大変危険な番組です。ご注意あれ。

映画『48時間』感想。何度目か分からない再見

『48時間』1982年
大学時代に好きで何度も観た映画。なんでか分からないけど昨日深夜1時に急に思い出してhuluにあるもんだからそのまま全部観ちゃった。配信最高!サブスク最高!

冒頭からまったくダレることなく中盤まで進む編集と音楽に圧倒される。何度観ようとイイ!

ニック・ノルティの掠れ声も、映画デビュー故のエディの少し洗練されたように?(笑)見えるかんじも。アルマーニが素晴らしくいい仕事してる。(エンドクレジットにわざわざ「レジー(エディ)のスーツ:エンポリオアルマーニ」と出てる)これ『ブレードランナー』と同じ年の映画だったのか…。後に生涯ベスト映画『ダイ・ハード』を撮るPコンビや脚本家も入ってるんだね。

この映画でも「48時間2」でも、ニックは必ずサイフを持たず、ポっけからくしゃくしゃになったお札を出す。ずっとサイフを持たない主義だった自分は、この映画のニックを見て、サイフを買うのがさらに10年(結婚するまで)遅れることになるのだった。

『THE CHEF SHOW』がやってくる!

ジョン・ファブローと映画『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』のプロデューサー、ロイ・チョイがふたたびび手を組んだNetflixの料理ドキュメンタリー『THE CHEF SHOW』が6/4より配信開始。二人がお気に入りのレシピや料理技術を探求し、ハリウッドや料理業界のビッグネーム達がゲスト出演する模様。

この予告動画が、大好き映画『シェフ』のメイキングみたいでめちゃくちゃ楽しい。同作に出演していたロバート・ダウニー・Jr.&トム・ホランドが同じテーブルを囲む回もあるんだとか。撮影時期も被っていたのか、アベンジャーズエンドゲーム直後のこのタイミングもいい。

おれはファブローが料理して食って笑って音楽が流れているだけできっと満足だ。

今晩は恐らく『ゲームオブスローンズ』最終回で文字通り死んだようになっていると思いますが、こんなに嬉しいニュースがまわってくるなんて。神様ありがとう。
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(映画ナタリーより)
作品には、「アベンジャーズ」シリーズの撮影が行われた米アトランタで、ファヴローがアイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.、スパイダーマン役のトム・ホランド、ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウらと食事する場面も。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギや、シリーズの監督であるアンソニー・ルッソとジョー・ルッソの兄弟、コメディアンのビル・バー、映画監督のロバート・ロドリゲスらがゲスト出演する。

映画『バイス』感想

ユナイテッド・シネマで『バイス』滑りこみ。

片田舎のチンピラ電気工が、権力・地位至上主義の妻による協力なバックアップのもと、アメリカ史上最も大きな権力を持つ副大統領にのぼりつめ、戦争を起こし何十万人を殺すに至るまでを描く映画。

とは言え堅苦しい政治映画では全然なくて、サタデーナイトライブ出身の監督が全面に散りばめたギャグと皮肉、フィクションと実際の映像を混ぜた小気味良い編集でオモシロおかしく誰でも分かりやすく権力中毒者の為す業を描いている。

無理に映画館で観る作品ではないと思うけど、レンタルになったら是非見た方がいいよ。お薦め。マイケル・ムーアの内容をもっとエンタメよりに面白くしたような。エンディングの皮肉がもう最高。笑いながら笑えなくなる。アカデミー賞8部門ノミネート、メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞。

アメリカすごい。
こんな映画が撮れちゃって、ヒットするアメリカすごい。
色々と見習いたくないことが山ほどある国だけど、これだけは真似できない。民主主義とエンターテインメントの根幹から違っている。

拷問は禁止されている。だからアメリカで行われているとすれば、それは拷問ではない。とか。
レズビアンの娘がいながら、政治的立場のために両親が揃って同性婚に反対するとか。

枚挙にいとまのない愚劣卑劣なシーンが出てくるけども、それらはおよそ前後のギャグと皮肉で分かりやすくエンターテインメント化されて、誰でも楽しめながら理解し、強烈に頭に残る。すごい。

主人公のチェイニーは勿論、ひたすらお馬鹿に描かれる子ブッシュも、「理念は?」との問いに爆笑で答えるラムズフェルドだって、すべて存命。描かれる彼らの家族も、彼らのせいで犠牲になった何千の米兵、何十万のイラク人、その家族だって、この映画を観る。

だけど映画は映画。この稔侍(作品には基本的に弁護士チームがついて対策しているそう)。日本では絶対にできない。

クソ野郎が権力を握るとどうなるか、何を解釈してどうするとどこまでが可能になるのか、その構造が良く分かる。そして今の日本の彼も良く似ている。だけどそれらはすべて正義のためなんだ。 .
(クソ野郎とか書いてるけど愛らしいのですよ皆)
(特にブッシュの仕草は全シーンが面白い)

映画の冒頭に流れるイントロ。賃金が減り労働時間がなくなると、誰も政治には関心がなくなる。そんなヒマはなくなっていく。その中で誰にも気付かれず権力の中枢に登った男がいる。彼はのちに、911テロとは関係ない国を、中東戦略と自分の会社の為にスケープゴートにした。自国の数千人の若者と、彼の国の何十万人の老若男女を犠牲にして。それに気付かなかったことは、果たして誰のせいだろうか?

町山智浩がアダム・マッケイ監督にインタビューしている
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「日本ではこのような映画は撮れません。作り手たちは常に訴訟や反発を恐れている。そのため制作費を得るのも俳優の確保も難しいんです。そんな状況を打破できるようコメントをいただけませんか?」
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対するマッケイ監督の答え。
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「監視を怠れば、政府は暴走する。
国は危機に陥り、崩壊するだろう。
政府に動きがないときも
自分のすべてを懸けてでも
疑わなければダメだ。

時には仕事を失い
恥をかくかもしれない。

でも、歴史は証明してくれる。
最終的には
あなたが正しいことをね。

アメリカでも、人々が口を閉ざすことは多くある。
権力を恐れているからだ。

ただ、特にあなたが映画製作者や画家、詩人、小説家、俳優など芸術家の場合
(注※ここに「俳優」が入るのも大きな違いだろう)
権力を疑うのが、まず初めの仕事だ。」
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イヤ何度も書くけど全然お堅い映画じゃないので、ぜひ気軽に見て欲しい。
音楽もビジュアル・グラフィックのセンスも最高。

終わった後130分もあったことを知ってびっくりした。90分位の感覚だった。

『ゲーム・オブ・スローンズ』がいよいよ最終シーズンに

『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ると決まって赤ワインが吞みたくなるのだが(主にティリオンのせい)、ちょうど今切らしていて無念。シーズン7再見完了。

いよいよ最終となるシーズン8が来週から世界同時配信。今地球でもっとも観られているTVドラマで最強で至高。そのかわりトラウマもすごい。
この気持ちを一緒に話せる仲間がいなくて寂しい限りだ。huluなら今からでも全部観れるよ。Amazonプライムにもseason6まで入ってます。

シーズン8は初めてリアルタイム視聴しようかな。お祭りだしな。

映画『若おかみは小学生!』感想

『若おかみは小学生!』をiTunesレンタルで。

2018年にリアルタイムで見逃して1番後悔していた作品。やっと家族のタイミングが合ったので一緒に鑑賞。
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【あらすじ】小学6年生のおっこは交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する旅館<春の屋>に引き取られることに。旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、子鬼の鈴鬼(すずき)、ライバル旅館の跡取り・真月(まつき)らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の若おかみ修業を始めることに!慣れない修業に、毎日失敗の連続。落ち込むおっこだったけど、不思議な仲間に助けられ、いろんなお客様と触れ合い、もてなしながら、少しずつ成長していく。

ショッキングなクライマックスからエンディングまで、涙涙で細部が良く見えなかったくらいに泣かされた。

脚本がすごい。最初から伏線というか仕掛けが多いので、何度でも見たい。
子供向きの絵柄が本当に苦手、という人にはお奨めしないけど、絵の緻密さリアルさに関してはジブリの正統な継承者で、脚本はジブリ作品たちの上をいく出来だと思う。
『この世界の片隅に』以来アニメでこれだけ絶賛されているのを聴くのも久しぶりだけど、納得の傑作です。

監督はジブリで数々の作品を手掛けた後、黒田硫黄原作の茄子シリーズをアニメ化した高坂希太郎。

全編がちゃんとカンペキに「子供向け」になっているので小学生ならまず安心して一緒に観ることができると思う。そして「子供だまし」が一切ありません。
大人は、大号泣すると思う。今思い出しただけで、もうダメだ。

ジブリ映画の美味しい料理シーンとかホントそのままだし、背景も素晴らしく美しい。ただ車やファンタジーのCGとの整合性がもう少し自然になると良いのになぁとは思った。音楽は鈴木慶一!泣き笑いエンディング曲の藤原さくら『また明日』をあれから何度も聴いてる。これ歌詞を見るとまたストーリーと重ねちゃって涙腺崩壊。

同い年で大手旅館の娘、ピンフリことまつきちゃんがいい。一貫して良い仕事とは何ぞやを体現している少女。自分を省みて恥ずかしくなってしまう。彼女には最後に、一瞬なんだけどこれまたモーレツに泣かせるシーンが待っている。

仕事とは何か、ツラい悲しみとどう向き合っていくのか、人の気持ちに寄り添うとはどういうことなのか。主人公おっこと周りの人達を見つめ、改めて人生を前向きに考えさせる見事な構成だ。
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原作は子供向き人気ファンタジー小説シリーズ。以前長女がハマってて、パラ見したことがあった。タイトルにまずひいたし、中身も正直ファンタジー路線押しで全然ピンときてなかった。この映画は原作とは随分様相を変えているよう。

お薦めです。

ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。