ある - の検索結果

自主朝ドラ 『ひよっこ』

現在、#自主朝ドラ は『ひよっこ』乙女寮のあたり。
脚本は岡田惠和。

昨年末に『#あまちゃん』を観終わって、そのあまりの完璧さに驚き、将来に渡ってこれ以上の朝ドラはまず生まれないだろうという実感をあらたにした。作品の完成度以外にも、世の中のタイミングという要素があって、これは如何ともしがたい。終わった後しばらくは、とても他の朝ドラを観る気にはならなかった。

次に観ると決めていたのが『ひよっこ』。
見始めてまず、お父さんが行方不明になるのが2週目だということに驚いた。え、すぐじゃん。この不穏感は以後シリーズ通して全体のバックに流れ続けるが、それを忘れさせるドラマの明るさとポジティブさに救われ、忘れた頃にお父さんのシリアス話が挿入される。このバランスがいい。

松本穂香を初めて認識したのもこのドラマだし、大好き小島藤子との出会いも乙女寮。そして今やエンタメ界を席巻する伊藤沙莉を見出したのもひよっこじゃなかっただろうか。

でもこの幸せな乙女寮も、あっという間に最後を迎えることを知ってるので。できるだけゆっくり観ようと思う。

この乙女寮編が終わりを告げた時は随分ロス気分だったのだけど、ひよっこはこの後も楽しみが沢山あるんだよな!(自分のブログを観て思いだした)そうだ!

朝ドラは日々の俺メンタルに、思っているよりずっと影響を与えているんじゃないかと思う。

映画『BLUE GIANT』感想

映画『BLUE GIANT』をTジョイ万代8番スクリーンで。
監督:立川譲。
自分は原作のファンで今も読み続けている。

これは先に知っておいた方が良い気がするので書くけど、映画の舞台は日本編。

アニメ技術の問題とか、日常シーンの細かい演出で、言いたいことはモロモロあれど、ライブシーンの迫力ですべて蹴散らされた。凄すぎる。

これはもう映画じゃなくて、体験したことのない映画館JAZZライブだ。最後は涙。

「映画じゃなくて、体験したことのない試合観戦」だったのはスラムダンクだったけど、そういう意味では似てる。
ライブ時のトリップ体験みたいなのをビジュアル化してて、これは発明。

しかしスラムダンク以降、アニメ技術への基準が上がりすぎて困っちゃう。あれ見ちゃうと。
今作もライブシーンのみモーションキャプチャーCG使ってるんだけど、そこだけヌルッとしてて違和感。だけど何回も書くけど、そんなん関係ねぇ。

LPを模したパンフには、上原ひろみさんの作曲へのこだわりが書かれていた。

あんなに長いライブシーンをいくつも入れて、それで飽きないどころかどんどんアガっていくのってめちゃくちゃ難しいと思う。原作を読み直すと(何しろ最初に読んだのはもう6、7年前だ)曲の名前もちゃんと映画でリンクしているのが分かる。漫画で読んだあの曲を、上原さんがすごい精度で作曲したらしい。

この映画のクライマックスになっている、あのショッキングなシーンは、北書店が未だあそこにあった時期に隣のプライムで辛いカレーを食べながら読んでた。163週前らしい。読後しばし呆然となってたのを覚えている。

その衝撃事件を見事に回収してくれる、オリジナル展開がこの映画にはあって。リアルタイムで読んでた人は、読み返してから観るのもいいかも。賛否あるかもだけど、自分は号泣でした。

劇場で大音量で聴くジャズの洪水とビジュアル。
なんか楽風舎の感動も思い出した。
「劇場で観なきゃいけない度」はここ数年で間違いなく1番。音の良いTジョイの、小さな8番という箱も最適。見逃さないで本当に良かった。

いやもう、よくぞやってくれました。という映画化だった。実写じゃなく(演奏の嘘が気にならない)アニメで良かった。あざーす!

『私の解放日誌』のzine『私たちの“解放日誌”』読了

Netflix『私の解放日誌』のfan-zineである『私たちの“解放日誌”』をやっと入手。何故かずっと通販できないものだと思い込んでた。タバブックスWEBサイトより。

読み始めたばかりだけど、まず冒頭の

「(中略)完走後の謎の爽やかさに圧倒されまして(笑)。自分が思ったことより、人がどう感じたかがすごく気になってたんです。」

「あまりにも言葉で語るのが難しいのに、語りたくてしょうがなくなる。「誰か!私と感想を語り合ってください!」と街中でプラカードでも掲げたいような気持ちになっていたので今回お話できて本当に嬉しいです」

これ、去年8月に『私の解放日誌』を完走した後、いてもたっても居られなくて、インスタDMで声をかけまくって急遽開催したZoom呑み会の、あの時の心境そのままですね。

その節は参加していただいた皆さん、ありがとうございました。本当に楽しかった…

zineとは言えそれなりのボリュームもあって、でもきっと読むのはあっという間なんだろうなぁ。
楽しみです。

※タバブックスでせっかく通販するならと思い、最近買い逃していた『仕事文脈』を3冊まとめ買いできたのも良かった!

映画『金の国 水の国』感想

『金の国 水の国』をユナイテッド・シネマで。
監督:渡邉こと乃/原作は大好きな岩本ナオ。

十二分に、とは言わないまでも原作の凄さをちゃんと映像化できていたと思います。とても良く出来ていた。

最近観たアニメが『THE FIRST SLAM DUNK』と『ONI』位なので、アニメ技術に対する期待が凄く高い状態だったから、正直あちこち気になったりしつつ、でも改めてマッドハウスさすがだと思ったり。

ここを押さえなきゃ、というポイントはちゃんと押さえられていたと思うし、一般ウケを狙ってラブストーリーを妙に前に押し出すこともせず、2国の外交というテーマでちゃんと芯が通されていて、だから観ていてとても気持ちが良かった。サーラとナランバヤルがどういう人なのか、あまりズレずに描かれていたと思う。

気になったところは…

●上映終了後に監督と主役2人の声優の対談みたいのが流れる(最近のアニメだとこういうの良くあるの?)。
映画の余韻を壊すだけで特に嬉しい情報もなく、観ないで出てきてしまって大丈夫だよ〜!(会場暗いから厳しいかも知れんけど)
何故こんなの流すのか、分からない。「今」じゃないよね?

●サーラの声、もっとおっとりしてた方が良かったなぁ。最後には慣れるかと思ったけど…。悪い意味でキレイ過ぎるかんじ。

●劇伴があまりに饒舌過ぎる。邦画の良くないところ。

●ポイントは押さえられているんだけど、そのポイントを繋ぐラインのディテールが結構端折られていて、多少え?え?というところがあって。いやこれはどうすればというより尺を延ばさない限り凄く難しいと思う。結果的には原作未読の人がきっと気にならないレベルになっている。しかし原作ファンとしては、いくら脳内補完しても多少大味に感じられた。

とても良くできたアニメ化だと思います。

NHK特番「私の『大奥』語り」感想

2/5にやっていたらしいNHK特番「私の『大奥』語り」をオンデマンドで観た。

冨永愛 、風間俊介 、森下佳子 、大森望が、主に『大奥』原作の好きなところを語りまくるという内容で、原作の終わり方まで言及している。

脚本の森下佳子さんって、俺の大大大好きな
『JIN』TBSドラマ版
『だから私は推しました』
なんかをやってる人なんだね。こないだのZoomで教えてもらった。

『JIN』いったい何回観たことか…(ガタ子さん風に)

森下さんが元々からの原作ファンで、どういうところがグッとくるかを話していて、もちろん脚本家さんだけで良いドラマが約束される訳ではないけど、でも1つ安心できたというか。これまでのドラマ10『大奥』に感じる原作愛の理由を、ちょっと垣間見れた気がした。

原作『大奥』が終わった時に、これは本当にとんでもないものを作りおったぞよしながさん、と思ったんだけど、その時点ではあくまで個人的な世界での話で…

なんというかよしながふみ作品に限らず好きな少女漫画のいくつかは、いつまで経っても「自分達だけが分かるもの」みたいな思い込みが、無意識下にあるよな。

でもこの大傑作は、いよいよ本当に世界を席巻しちゃうのかなって、番組を観て初めてちょっと思った次第。

Netflixオリジナルアニメ『ONI』感想

Netflixオリジナルアニメ『ONI』
監督・原案:堤大介
全4話一気完走。

今の世でトトロになり得るアニメ探すとしたら、これだろうな。
小さい子と観るのにもおすすめ。でも一緒に観ててボロ泣きしてしまい、ちょっと参った。

内容を知らずに観た方がいい。
2話最後まで観ると「ええー」てなる。

ぬいぐるみのキャラクターのような可愛い「神」たちの物語が、今の自分たちの問題をあぶり出す。ベタベタな話だけど、ベタベタな話を説得力を持たせてつくることが、どれだけ難しいことか。

神の世界の自然や建物のアートワークが超絶美しい!原型にあるのは日本の民話世界で、そのリファインセンスに痺れる。
特になりどんの家と学校!ジオラマ欲しい。かっぱのぬいぐるみも、欲しー!!

━−━−━−━−━−━−━−━−━

制作はピクサーでアートディレクターを務めていた堤大介とロバート・コンドウが2014に立ち上げたスタジオ:トンコハウス。SCバークレーとその後金沢市にも設立し日米の二拠点体制。

堤さんは俺も買ってたあの『スケッチ・トラベル』(一冊のスケッチブックに71人の著名なアーティストが一枚ずつ絵を描き、手渡しで世界中を巡る)の発案者らしい。設立者2人が手掛けていたのは『トイ・ストーリー3』『レミーのおいしいレストラン』『モンスターズ・ユニバーシティ』などなど。大好きな作品ばかりだ。

『ONI』を観終わり色々知ったばかりなので、これからアトロクの特集やインタビュー聴いたりどっぷり世界に浸ろうと思います。立川の展示も行きたい…なぁ。

映画『マイスモールランド』感想

『マイスモールランド』をAmazonレンタルで。
監督は川和田恵真(分福)、主演は嵐莉菜。いずれもマルチルーツを持つ混血の2人。嵐の実際の家族が、劇中でも家族を演じている。

「埼玉に住む17歳のクルド人サーリャ。
すこし前までは同世代の日本人と変わらない、ごく普通の高校生活を送っていた。
あるきっかけで在留資格を失い、当たり前の生活が奪われてしまう。
彼女が、日本に居たいと望むことは“罪”なのだろうか――?(公式サイト)」

エンドクレジットを観る頃には感情が抑えられず霞んで良く見えなかった。
感動、というより心が震えるという感じ。

でもあの大切な一文は見逃していない。表立っては名前を出せないが、多くを協力していただいたクルド人の皆へ、という謝意。映画制作前の在日クルド人への取材は2年にも渡ったそうだ。

何故今作を当事者配役やドキュメンタリーにしなかったかと言えば、実際にお上の機嫌を損ね当事者に被害が及ぶ可能性があったからだそうで…。

我が国の人権意識のレベルや人権侵害の程度をこれ以上なく分かりやすく提示してくれる作品だけど、
勿論それだけではなくて、リアルな脚本と静かで適切な演出、撮影:四宮秀俊(『佐々木、インマイマイン』や『ドライブ・マイ・カー』等)による確かな画作り(グレーディングは共同製作のフランスにスタッフが赴いて一緒に行っているそう)、キャスティングの見事さ、主役のリアルな演技…

ロットバルトバロンのED曲がまた素晴らしく良くて、これは昨年リアルタイムで観ていたら年間ベストになっていたかもなぁ。

━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━

主役の嵐莉菜の繊細な演技が素晴らしかった。今後も大期待。

コンビニでの、おばあちゃんとのやりとリ
「お人形さんみたいね」「日本語お上手ね」「いつか帰るんでしょ?」
自分達の「ガイジン」意識を一瞬で、これでもかと見せつける名シーン。

この作品は、ぜひ地上波で放送して欲しい。

※クレジット見て池脇千鶴が出ていたことにびっくり。言われても気付かない位。さすがだわ…

映画『メタモルフォーゼの縁側』感想

『メタモルフォーゼの縁側』をAmazonレンタルで。
監督は狩山俊輔。原作は全部読んでいます。

空気感最高。主演2人の演技が素晴らしい。

芦田愛菜のオタク女子演技が特に見事。歩き方、喋り方、姿勢、表情。確かな技術力を感じました。さすがだ…。

静かな演出も撮影も、全体の構成も良かった。このふんわり感!

●とはいえ…主題であるBL作品の内容にあれだけ触れるとなると、劇中作品のストーリー自体に深みがなくて(それはしょうがないこと)ちょっとそこで興ざめしちゃうというか、ネタ切れ気味になるよね。

●主役が頑張って書いた初めてのマンガ作品が超ヘタなのに絶妙。ここでは興ざめどころか感涙てゆう位。

●自分でつくったものが初めて売れる感動、その向こうの読者に伝わる感動がヒシヒシと伝えわってくる。

●宮本信子すげえなぁ。

最後のエンディング曲はなんと2人のデュエットカバー曲で、これがむっちゃくっちゃ可愛くて良い。だけど配信に入ってないんだよ〜!聴きたい〜!

映画『ベイビーブローカー』感想

『ベイビーブローカー』をAmazonレンタルで。
監督:是枝裕和

挫折したりピンとこない作品もある是枝監督作の中で、『海街diary』と並んで、きっとずっと好きな作品になりそう。

この安心感はソン・ガンホ/カン・ドンウォン/IU/ペ・ドゥナ/イ・ジュヨンというとてつもない主役布陣からして当然といえば当然。でもそれぞれの魅力をちゃんと出している静かな演出はやっぱり素晴らしい。

敢えて言っちゃうと、隅々まであまりに著名俳優ばかりで、どんなシーンでも普通になりきれないというか。
これは自分だけの問題かも知れないけど、どんなに演技が素晴らしくて演出も静かで平熱だとしても、もうなんというか大好きな俳優ばかりでさすがにちょっと落ち着かないよ!!笑

自分が韓ドラbest並みに好きな『マイ・ディア・ミスター』が是枝監督のキャスティングに多大な影響を及ぼしたらしいから、それもやむなしだろう。それでいて映画自体は日本の話でも全然通じる空気感があって、これは敢えてなのか。さすがと言うべきか。

子役も含め、全ての俳優に惚れ惚れしっぱなしでした。堪能。

2022年に観た映画ベスト

2022年に観た映画」のベストをまとめました。

「2022年に観た」映画の総本数は45、そのうち自宅が39本、劇場が6本(!)劇場本数がこんなに少ないのは記録を取り始めてから初めてかも。
映画もドラマも、いやエンタメ全般にそこまで乗り気になれない1年だったように思う。
多分記録が漏れたり間違っているところもあるんじゃないかなーと思いつつ。気付いたら後で直します。
劇場でベストに入っているのが全部12月。ラッキーだったなと思うけど、同時にどれだけの作品を見逃しちゃってるのかなぁとも思う。まぁしゃあない。

ドラマ部門は、再見した『おかえりモネ』と『あまちゃん』があまりにも素晴らし過ぎて、再見にも関わらず記録に残しておきたい。今後、この2作を超えるものはなかなか生まれようがないんじゃないかと思う。特に『あまちゃん』は途中で挟まる震災などドラマ以外の要素もあって、もはや殿堂入りの感。

『エルピス』は素晴らしかったのだけど、長澤まさみの演技(というか演出)がどうしても違和感あってベストにはならず。『あなたのブツ…』の仁村紗和、毎田暖乃、津田健次郎、最高だった。

『グレイマン』は最後以外すべて好き。『アダム&アダム』と合わせ今再見したいNetflix作品。RRRやトップガン、スラムダンクなどエンタメが多いのは、これもメンタルの関係。

韓ドラ。一気観するような出会いが『ウォッチャー』と『私の解放日誌』だけだった。残念。他は5作品くらい併走中。

今年はもっと劇場に出掛けたい。気乗りしないような時こそ、劇場鑑賞が及ぼす効果は大きい。映画やドラマの話をしたい。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』感想

『THE FIRST SLAM DUNK』公開翌日に行きました。井上雄彦監督・脚本。

あまりの前評判の高さに相当ハードルを高くして臨んだにも関わらず…大満足。まー泣いた。

なんでこの映画が良かったのかを考えてみるに…(以下ネタバレ)
.
.
.
.
●ギャグや枝道をバッサリ削ぎ落とした。
(晴子さんの絡みとかもばっさり)

●CGなのに手描きなのにCGみたいな、今のアニメ技術の一種頂点。ハリウッドにはスパイダーバースがあるが、日本にはTHE FIRST SLAM DUNKがあるぜ!と言えるような作品になった。世界でヒットするぞ〜!

●ドリブルの音、なにあれ凄すぎ

●オープニング鳥肌泣き

●後半の速攻のスピード感、超最高

●アニメ化にありそうなナレーションも説明もバッサリカット

●「左手はそえるだけ」が口パク!あそこ痺れたわ〜。井上監督、スゲー。

●そういった諸々のバッサリは、リョータを主役に添えたことでよりスムーズに成り立ったのではないか。

●映画館の醍醐味である、完全な無音。その無音が山王戦のあの原作回と重なる。
周りの皆が息を呑む時間。劇場ならではの体験と記憶。

まだまだあるけど、おかわりしたいような名作でした。
井上監督、スゲー!!

自主朝ドラ『あまちゃん』東京編はじまる。

岩手編が終わった時の寂しさは当時以上だ、とは書いたか書かなかったか。

しかし東京編もやっぱり俄然面白くて、いちいちコメントしていたら毎日あまちゃんのことばかり書いていそうだ。実際当時はTwitterでそんなだった訳なんだけど。

あの頃は1日に同じ話を3回観て、今は1日に数話〜10話以上観ているという贅沢ぶり。来週の予告で「これはヤバい!」と思ってもそのまま観れちゃうんだから、やめられないんよ。

とにかく、面白い。

今日はユイちゃんのお母さんが帰ってきた回。こんなにシリアスだったっけ…。


ある意味今までで1番突き刺さる内容だった。皆が皆、できることをしていて、安易に逃げない脚本、本当にすごいし信頼できる。

そりゃこんな新作を毎日観ていたら盛り上がるっぺよ。

あまちゃん終わったらひよっこを観る。若き春子=有村架純繋がりでもあるし。

家族初の陽性

妻がCOVID-19陽性発覚。

もとより外部との接触が殆どなかった妻が、ほぼ1年ぶり位に町内の呑み会に誘われ、そこで隣席だった人が翌朝陽性に。しかもワクチンを5回打っている医療関係者だったという、どこからどこまで運が悪いんだという話。(ちなみに自分は1か月ほど前に4回目終了)

もともと仕事はそんなに忙しくなかったので(これはこれで本当にメンタルをやられているが)在宅でできることは在宅でこなし、妻を家庭内隔離状態にして家事全般をやってる。

しかし、家事とリモートワークの両立、マジで難しい。

仕事が少ないおかげでなんとかこなせているものの…ホントに妻はじめ世の中の主婦の方々リスペクトです。

数ヶ月前から始めている「1週間の献立を前もって決めて日曜に買い物を済ませておく」ルーチンのおかげで、自分でもなんとか料理をこなせている。娘2人は濃厚接触者扱いで5日間は学校に行けない。

妻の病状はインフルエンザ程度。辛いけど、「水も呑めないほど喉が痛い」などの症状は出ていない。不幸中の幸い。このまま軽症で済めばなにより。

仕事の絶望がなければ、それなりに楽しい日々ではあるんだけどな。

そして今(0:30)やたらと喉が痛い。咳はでないのだけど。頭痛も酷い。
ああもう勘弁してね。

━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━−━

追記

妻の3日後に次女が、4日後に長女が陽性に。
いずれも半日で熱が39℃まであがる超特急高熱。
長女が罹った頃には妻がかなり回復していたので、これを気に自分だけ逆隔離で会社生活に突入した。

これまで自宅では1室に監禁状態だったコロナ勢も、俺一人が家を出ることで、これまでと変わりなく生活ができるようになった。これが何より。
また、長女がこの半年何より楽しみにしていた12月第2週の友人とのディズニー行きも、これで行けることが確定となる。実はココが1番心配で、下手に時間差で感染しちゃうとダメだったし、罹らないでいても毎日の気の使いよう、心配も半端じゃない。

とにかく不幸中の幸いだったのが、俺以外の家族がそれほど時を空けずに感染したことかな。この1週間は俺が全部家事をやり、今日(11/27)からはバトンタッチ。家の中を全部感染者にすることで、これまでと同じく生活ができるようになった。

家の中での隔離は本当に気が滅入る。何が嫌かって、感染防止がどこまでやっていいか分からず、常に一寸先が闇状態ってこと。感染はある時いきなりやってくる。このストレスたるや。

大人(妻)が一人で感染している段では、1室での隔離にそれほど不安はなかった。
次女が罹ったら「ああこれはやばいかも」となる。聞き分けのない小学生がどれだけトイレの消毒をちゃんとできるか、あちこち触らずにいられるか。1室監禁のストレスに耐えられるか。だから長女が陽性になった時はホッとした。これでお互いマスク生活から逃れられるからだ。

1週間後に絶対休めない仕事がある自分は、この逆隔離まで本当にメンタルがキツかった。なのでやっと開放された気分だ。

あと1週間、なんとか切り抜けたい。

自主朝ドラ『あまちゃん』北三陸編・最終週

自主朝ドラ『あまちゃん』は
ついに北三陸編の最終週になってしまった。

EP71
夏ばっぱが、25年前のあの日のことを、春子に初めて謝る。
東京に行くという彼女をひきとめなかった自分。廻りの大人達を説得しなかった自分。

「すまなかったな春子
25年間
この通りだ。
許してけろ。」

深く頭を下げる夏ばっぱ。

多くの人が抱えている、親との問題。確執。無意識下の束縛。どうしても拭いきれない身体の中に染みこんでしまっている影響。

40代になっても50代になっても、時には親が亡くなっても解消ができず、知らずのうちに自分と他人との関係に問題が出てしまう、大変なこの親子問題を、あまちゃんでは親が生きている間に、これ以上ないという方法で昇華してくれる。

希望のある、夢だ。

謝った後、ばっぱは深く長い溜息をつき
「ふー……すっとしたー」
と呟く。

しばし沈黙の後
「あたしも、すっとした」
と春子。

二人の名演技、静かな演出に痺れる

━−━−━−━−━−━−━−

あまちゃんで毎話こんな感想をいちいち書いているとキリがなくて。

でも毎回書きたいと思いながら、次のクライマックス、次の名シーンがどんどん出て来て記録が追いつかない。

あと、
現役で観ている時は、どんなに面白くても「1日15分のドラマ」だったのだけど。

それが今や配信のおかげで
時には「1話1時間半のドラマ」になっちゃう。

自主「朝ドラ」なんて嘘。移動中に、多い時は1日で1週分は観ている。
(この頃は土曜もやっていて、1週6話ある)

クドカンの凄い脚本で詰め込むだけ詰め込まれた1時間半のドラマ。

今回の#自主朝ドラ は、「舞い上がれ!」の半分位で終わっちゃいそうだ。

━−━−━−━−━−━−━−

そして次のEP72は、『あまちゃん』の中でも間違いなくベスト3に入る回。

15分の中にクライマックスが4回訪れる。

1)北鉄に乗ったアキを見送る春子のセリフ。
「あんたは変わっていない。だけどみんなに好かれたね。みんなに好かれた。あんたじゃなくて、皆が変わったんだよ。自信を持ちなさい。それはね、案外すごいことなんだからね!」
この時の春子の表情!
あれから10年経ち、我が家も娘達のとの関係が変わる中で、また一層春子の気持ちを思い、泣けてしまう。

2)25年前の、春子の出発シーンの回想。
浜で大漁旗を振って春子を送る夏ばっぱ。25年間恨み続けたあの時のことを、今、勉さんの告白によって春子が知る。
前71話で和解したその次の回で、畳みかけるようにこれだから…

3)現在。アキの旅立ち。
また車掌に話しかけられ、あやうく同じことの繰り返しになりそうなところを、他の乗客に救われる。
夏ばっぱの見送りと、その思いを存分に受け取るアキ。
春子の思いも、春子ができなかったことも、1つ1つ実現していくアキ。メインテーマ曲が鳴り響く。

4)間髪入れず、ユイの父が倒れ一緒に行けないという衝撃の展開。
観ているこっちの気持ちはもう大波のように揺れ揺れ。

2人を隔てる北鉄のドア。たたみかける哀愁のBGM。絶叫しながら電車にすがりつき見送るユイ。呆然として見るアキ。電車はアキ一人だけを乗せて、出発する。

そして次回。東京編へ「つづく」。
ここまでが15分の1話。


━−━−━−━−━−━−━−

当時以上に大号泣の、北三陸編最終週でした。
毎日毎日、名優たちの虜になっています。

カンテレドラマ『エルピス』はじまる

ドラマ『エルピス』最高です。

渡辺あや初の民放ドラマってだけで大ニュースなのだけど、これ実現に至るまでの話がまたすごい。

今回のドラマは実在の話もモデルにしているし勝手な誤解も受けそうだからと積極的にインタビューを受けている脚本家渡辺あや(ワンダーウォール、カーネーション、今ここにある危機とぼくの好感度について等)と佐野亜裕美プロデューサー(この世界の片隅に、カルテット、大豆田とわ子と三人の元夫等)。FRAUとCREAの記事がどちらも読み応えあるのでお勧め。

どこで実現するか分からないうちに2人で書き上げた6年前の脚本。すぐにオファーを受けた長澤まさみ。佐野PのTBS退社。エルピス頓挫により生まれた『今ここにある危機とぼくの好感度について』、佐野Pの過去、自分に対する過小評価とTBS時代に受けたセクハラ事件の思い。2人の出会い。エルピスを受けたカンテレと佐野Pの入社。

配信では流せない映像があった2話。少しずつ変わっていくエンディング。大友良英の超かっこいい劇伴。

さてさてこれからどうなるんだ。
リアルタイムで観られる幸福を噛み締めて。
楽しみなドラマがあるっていいよね…

NHKドラマ『あなたのブツが、ここに』終了

NHK『あなたのブツが、ここに』
終わった!本当にありがとう!

仁村紗和と毎田暖乃という名優に圧倒されました。そして彼女達を信頼しきったあの演出たるや!

恥ずかしながら知らなかったけど人気の声優さんらしい津田健次郎…惚れたよ…最高に格好いい。

数話毎にぐぐっと魅せる家族名シーンがあったり救いはあるのだけど、基本は毎回毎回コロナ禍のキツい話題ばかりで…これはとても毎朝観たくなる話じゃない。

「夜ドラ」いいね!期待してます。

そして仁村紗和と毎田暖乃の今後にも祝福あれ!最高でした!

自主朝ドラのススメ:『おかえりモネ』

ちむがこりゃあかん、となった3週目以降、NHKオンデマンドで毎日朝に1話再見するという「#自主朝ドラ」を始めていた。第一弾は『おかえりモネ』。

1日1話という縛りはあっという間に破られ、ガマンできず1日2話3話と観ていたら、ちむに先立つこと2週間以上前に終わってしまった…。

ハマった朝ドラをリアルタイムで1日何回も観たことはあったけど、完結後に時間をおいてすべてを見返す、というのは初めての体験だった。

その結果…
自主朝ドラは楽しい!良いドラマは毎日の活力になるばかりか、2回観るとさらに感動できることが分かった。
そして1回目以上に、おれの中には安達奈緒子さん(脚本)への絶大なる信頼、高木正勝さん(劇伴)への限りないリスペクトが生まれたのだった…。

最高です。『おかえりモネ』は、「あなたのベスト朝ドラ3」みたいなよく有るトピックには入りにくい。他と比べにくい朝ドラだったと思う。でも2回目見返して、自分にとってはある意味1位なんじゃないかと思っている。中でも脚本かな…。

今は第二弾の『あまちゃん』が始まっている。言わずと知れたそれこそ文句無しに「朝ドラ歴代1位」に燦然と輝くアレ。この半年生き延びることは保障されたと言っていいだろう。

(すごく良いシーンで弟がエキストラでちょこまか出てきて気になるのがマジ難点…)

そして新しいやつ始まってたの忘れてた…。

NHKドラマ『あなたのブツが、ここに』最終週

NHK夜ドラ『あなたのブツが、ここに』いよいよ最終週。いきなり月曜分は、ずっと嗚咽状態だった…。まさか「バカサバイバー」とEDダンスをずっと泣きながら見る羽目になるとは、見始めた頃には想像もしていなかった。

母娘おばあちゃん3人がどれもすばらしい名優で、加えて今回は副社長のしずちゃんがいい。
一言でもう(ノД`)・゜・。

そう、1日の始まりである朝ドラではできない夜ならではのテーマ。だから夜ドラなのか。

毎日がしんどい…しんど過ぎる…でも幸せと思える瞬間を繋いで生きてくしかないんや…というここ数年の現状をこれ以上ないほどリアルに描く。

演者を信用したこれも「夜」ならではの渋い演出。抑えたでもメチャ効いてる劇伴。

しんどいけどすげえ良いドラマでした。今後もこの枠に期待。

そして仁村紗和と毎田暖乃の今後にも!大期待!

劇場版『きのう何たべた?』感想

劇場版『きのう何たべた?』をAmazonレンタルで。

監督・脚本はTV版と同じ
中江和仁(『大豆田とわ子と三人の元夫』)
&安達奈緒子(『おかえりモネ』)のタッグ。

多幸感溢れる、最高の映画化。大満足。ほんと好き。

TVドラマの映画版、いわゆる「○○ザ・ムービー」にありがちな「無理なスケールアップ」「必然性のない全編ロケ」がないのは勿論、「映画版用の」大きな事件を入れることもせず、原作のプロットをあちこちに入れたTV版の延長のよう。でいて、2時間ならでは見事なまとまりがある素晴らしい脚本。中江&安達タッグと原作の幸せな出会い。(を作ったプロデューサーの力)

全部良かったけど思い出せるだけ書いてみる。

●敢えて「映画版っぽい」ところを挙げると、シロさんが少しゲイオープンな感じになってる(時間軸の関係もあるのかもだけど)。そのおかげで全体の多幸感がいや増し。

●京都アヴァンと対になったセリフがいいなぁ〜と思っていたのだけど、あの二人で町を歩いている時の「ここを歩いている人達全員に…」ていうくだりはヤバかった。
そこまでのケンジが考えていること1つ1つがちゃんと積み重なりこっちにも伝わってきて「ケンジおまえって奴は…」となっている矢先にあのクライマックスだからもう…まさかこんなに泣かされるとは思わなかった。安達奈緒子脚本!

●シロさんのサングラスの似合わなさ笑。

●ここ最近はずっと毎日『おかえりモネ』にハマっている最中だったから、正直今この映画観るのってどうなん?と思わなくもなかった。でもいざ見て観るとモネのことは1ミリも思いださない別人ぷり。西島秀俊の、他で見たことのない笑顔とか貴重だけど、やっぱ内野聖陽。

●『おかえりモネ』を見直していて改めて実感したのは内野聖陽の底力というか、安定感だったんだよね…あの底の深い演技力。
今作もマジで凄い。泣き出すシーンは圧倒的だけど、その他細かいシーン挙げているとキリがない。よしながふみさんも絶対嬉しいと思うんだよ…。

●そういえば7/26にはよしながふみのインタビュー『仕事でも、仕事じゃなくても 〜漫画とよしながふみ』がでますね。楽しみ。

●もうルックとか全然好みじゃないのに、内野聖陽さん巡りしたくなるくらい良かった。『JIN』見直したい。

●チーム毎に文字色が変わるEDクレジットもなんか『きのう何たべた?』ぽい繊細さと気配りで良かったな〜

●西島秀俊は自分と同い歳らしい。あの実家に帰る帰らないとか、「傷付く」「しようがない」「しようがなくない」のくだりなど、同性カップル近辺の事情を描いているようで、実は誰にでもどこにでも当てはまること。何度も経験して、人を傷つけて、思い知らされていること。胸が痛い。西島演じるシロさんの誠実なやりとリに救われる。

●ほとんどセリフを交わさないスーパーの店員さん良かった。

TVドラマ版『きのう何たべた?』が好きな人にはすべからく観るべき!(とっくに観てるだろうけど)

映画『燃ゆる女の肖像』感想

『燃ゆる女の肖像』(2019仏)
Amazonレンタル
監督:セリーヌ・シアマ

劇場鑑賞を逃したことがあまりに悔しくて、そのせいでこんなに遅れてしまった。もっと早く観ればよかった。静かに燃える恋愛映画の大傑作。素晴らしかったです。

【あらすじ】
18世紀、仏ブルターニュの孤島が舞台。望まぬ見合いを控えた貴族の娘と、そのお見合いの肖像画を依頼され島に訪れた女性画家。お互いは次第に惹かれあっていくが、肖像画の完成は同時に二人の別れも意味していた。

【感想】
情熱的な恋模様はあまりなく、静かで淡々とした描写が続く。画家マリアンヌが貴族の娘エロイーズを見つめる目線。それを見返すエロイーズの目線。目線がクライマックスという恋愛映画は大抵傑作じゃないかと思う。
.
(以下ネタバレあります)
続きを読む

ABOUT

1999年のWEB日記時代から始めた個人サイト。ブログ移行にあたって過去記事も抜粋してアーカイブしています。
(HTMLサイト→SereneBachブログ→WORDPRESSブログと転移)

好きな漫画(2014年版)はこの記事の最後に。

最近は(インスタ)でアップしているTV・映画感想の投稿を、半年に1回くらい一気に転載しています。